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第三章 魔道合宿

第二十一話 合宿三日目③ 神聖と闇

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槍がシャイゴスに刺さる。シャイゴスの腹部からは赤い液体が溢れる。血だ。シャイゴスは口から血を吐き出した。

「こんなものか、やはり雑魚だったか、少しは期待したんだがな」

アンゲルドはそう言い槍を抜き後ろを向いて歩いていく。

「ふ、笑わせてくれるじゃねーか。こんなもんで死ぬかよ」

シャイゴスが見上げた。

「神聖魔法。火の神。豪炎セリバニック

シャイゴスが唱えた瞬間、アンゲルドの周りをものすごく暑そうな火が覆う。

豪炎 ごうえんの灼熱は、一生途絶えない、」

「おまえは勘違いをしているようだ。私は火が弱点と言ったか?私は火炎耐性を持っている。その豪炎とやらも塵と化すな…」

アンゲルドは笑いながら言った。その顔は恐ろしい。

「な、なんだと…」

「やはり人間はダメだ。弱すぎる」

「闇魔法、暗澹溟濛、闇鎖崩壊ゴルティ

時空に亀裂がはいり鎖が出てきてシャイゴスを縛る。シャイゴスは動けなくなった。

「さぁ、死ね人間」

アンゲルドがその言葉を言ったら鎖がきつく縛る。

「やめろぉーー!」

「第五級魔法!火炎宝来フレステイク!」

リアクが咄嗟に出てきた。あの悪魔の時とおなじ現象が起きた。周りにいた魔族は吹き飛んだ。

「はぁ、はぁどうだ!」

「それでも攻撃か?愚かな」

いつの間にかアンゲルドはリアクの後ろにたっていた。

「貴様も死ぬんだな、」

アンゲルドが右手で手刀を作りリアクの首目掛けて振る。だが─

「くっ、!」

シャイゴスが左腕で防いだ。だが骨が碎ける音が聞こえた。

「に、逃げろ!少年!早く!」

「ダメだ!それじゃああんたが!」

「いいから!」

リアクは覚悟を決めた顔だった。

「古代魔法!神獣火炎カグツチ!」

〈やっぱ使うと思ったよ。人間〉

真っ黒の空間だ。

〔誰だ…〕

〈神獣、火華魔栄ヒカマエ。貴様と契約した神獣だ、力をかそうだがただとは言わない。貴様の寿命、そうだな10年はもらう〉

〔10年…人を守れるのか?〕

リアク真剣な眼差しで言った。

〈半分君次第だが、約束しよう〉

〔わかった〕

「!!」

「古代魔法!神獣火炎カグツチ火華魔栄ヒカマエ!」

アンゲルドが散り散りになった。見えたのは二つの心臓。だが数秒だったらまたあの恐ろしい姿に戻ってしまった。

「っ、!」

〔やはり無理か!〕

「時間を稼いでくれてありがとうな!少年、!」

シャイゴスが枯れた声で言った。

「神聖魔法!光の神!天光神幻フィリス!」

その光は宇宙からも見えただろう。ものすごい光が空を駆け回る。

「う、くそっ、!」

アンゲルドの体はボロボロで顔と右腕以外もう無くなっていた。

「この私!四天王第肆位。アンゲルド・セルバティアンがなぜ恥をかかなければならないのだァ!」

「くっ、!闇魔法、暗澹溟濛あんたんめいもう異空間門シェルペア!」

アンゲルドは闇魔法を唱えて、魔界に消えてった。

「クソ、逃げられたか…」

「でも、生きてるじゃないですか、まだいい方ですよ…」



「バタッ、」

「ん?なんだこの─右腕?」

「!」

その右腕を拾った悪魔はその右腕で頭をつかんだ。そして右腕から体が生えて来る。アンゲルドだ。

「あっ、…ア、ア、ァ、ンゲルド、、サ、様。お許し、お許しください!」

アンゲルドはその悪魔を握りつぶした。

「この私がなぜ恥をかかないといけない、」

アンゲルドの怒りにより付近にいた数千体の悪魔が一瞬で殺された。

「あの、魔法団の奴と、あのガキ…絶対に、この手で殺してやる!」
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