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第三章 魔道合宿
第二十三話 合宿四日目② 絶望の積み重ね
しおりを挟む「貴様ら!第二陣として再び人界に行くぞ!」
「おぉー!」
アンゲルドは再び門をくぐった。
「少年名前は?」
「リアク・ガルディアです」
目の前には黒い布をまとった男が座っている。俺らはあの後あの場所から少し離れた場所で休憩していた。
「リアク?サリル金山事件の被害者?いや、でも死んだはずじゃ」
やっぱ俺は生まれ変わったんだ。それも同じ世界で。今度サリル金山に行ってみよう。
「実を言うと多分そうなんです。ですが生まれ変わって今はこんな感じに生活してます」
「ほほぉ、面白いな。生まれ変わり、転生か…生命神ヘルバディアンが選んだ人間しか転生できない、と言われている」
「君は選ばれた人間なのかもね?」
シャイゴスは多分笑顔を作った。たが風が吹きフードがとれ顔が見えた。白い髪。綺麗な青い目。
「おっと、顔がバレちゃったか」
「その紋章。アメロスティア…」
アメロスティアはゴンバレオット王国連邦という270年前まで存在した魔法国家である。その王族の紋章アメロスティアは初代皇帝のヒルメティス・アメロスティアが第三十二級魔法を使用した時の魔法陣から取られたものである。
ちなみにゴンバレオット王国連邦は約1万年近く続いた国でありヒルメティスはゴンバレオット魔法団初代団長でもある。これまで3回魔界と戦争を行ってきた。
「よくアメロスティアを知っているね、私は旧王国の王族の生き残り。旧第2王子。今じゃただの魔術師だけど」
「それでもすご─」
空間に亀裂が入った。あの時と同じだ。そこには四天王第肆位アンゲルドの手があった。咄嗟にシャイゴスがリアクを守り逃げた。
「さすがだァ、最上級…だが魔王石を1つ食った我には勝てぬ、」
前回見たアンゲルドとは全然違う。恐ろしく強そうだ。そしてアンゲルドが右手を下に下ろしたらその直線上に亀裂がはいり爆発した。
「無詠唱、!?」
「馬鹿馬鹿しいなァ、魔王石1つでこの力…みなぎるこの力ァ!」
「くっ、…強い。神聖魔法。太陽の神、無限豪炎!」
その攻撃は直撃すれば殺せただろう。だが魔王石を食ったアンゲルドには無意味だった。左手のひらで防いだのだ。
「なっ、!」
「言ったろ?貴様は我に勝てぬ」
〔神の力を借りた神聖魔法でも無理か…100%の力をじゃないが…せいぜい何%か分かればなぁ〕
「神聖魔法。水の神!激震の滝!」
アンゲルドに向かって全方位から水が出現した。
「愚かだァ!言ったろ貴様は我には勝てぬ!」
「それは知っているさ、これはただの時間稼ぎだ!」
アンゲルドは全方位探知魔法を使い膨大な魔力を持っている人間を探した。だが周りにはいなかった。
「ちっ、!どこだァ!」
「ここだよ~、四天王第肆位アンゲルド君?」
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