鉱山で裏切られ死んでしまった俺は新たに最強の魔術師として生まれ変わりました

天々

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帝国調査編

第一話 ワルディニア帝国

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ゴンバレオット大陸の東部に存在する帝国、ワルディニア帝国。ゴンバレオット大陸の金庫とも言われている国であり、大陸銀行1号店もある。大陸では2番目と言われる魔法大国である。

今はゴンバレオット最高議会の本議会が開かれていた。

「次はバベルティア王国の予算案を決定する」

「先の第二次人界魔界戦争にてバベルティア王国の首都ログニションは未だ30%が壊滅状態であり、王国側はログニション復興のためのお金として最高議会に18億Oオルド(日本円52億7400万円)の予算を要求しています」

「大金…だな…どうします議長」

ゴンバレオット最高議長。ゴンバレオット大陸全土に及ぶ、政治、経済、交通、の提案をし各国に公布する役割など、大陸軍の出動などを命じれる。その莫大な権限を持った男の名は─

レーディック・パルべティーナ。

「君たちはどう思うかね、」

「ログニションは多くの機関があり、ゴンバレオットでも随一の都市だった。でも今となれば様々な機関が停止している、現在ではアトラス王国の方が上になっている。もはやバベルティアはいらないのでは?」

最高議員の1人が言った。

「私もそう思うな、バベルティアを破棄する。そうすれば解決と言ったところだろう」

「そうだな、ここは破棄した方がいいな」

「おいおい、ゲンドルお前の母国だろ?酷いこと言うなぁ」

「最高議員たるもの母国などは考えない」

ゲンドルは無表情で言った。

「そうかぁ」

「結論から言うと、?」

レーディックが最高議員に話しかける。

「破棄でいいと思います」

最高議長がガベルを叩いた。

「バベルティア側の意見は認めず。そして、ゴンバレオットよりバベルティアを破棄。地図上では今のままにし、国際法などではバベルティア王国の国名を剥奪し、今後はエリア2(旧バベルティア・ゴンバレオット最高議会特例剥奪地域第二号)と呼称する。異議はあるか?」

最高議員は誰も頷かない。

「それと、バベルティアの国王には引き続き国家運営は許可するものの、軍備強化などを禁止とすることを通達しといてくれ」

「わかりました」



「との事だ。以後軍備強化を行った場合は、エリア2を解体する、以上だ」

最高議会の派遣者が去っていった。

「あまりにも、理不尽すぎますね、陛下」

近衛軍国王近辺護衛隊長のマリトゥカが言った。

「あぁ、最高議会の決定は絶対。今はそのような世界だ。最高議会の奴らは金関係は避けたいのだろう」



「ねぇ、リアク。最近元気ないけど、どうしたの?」

「あぁ、弟が家出しちゃってよ…。兄なのになぁなんも出来んかった」

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