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未知なる探検編
第一話 財閥の御曹司
しおりを挟む魔導決闘祭でのリリさんと戦ったが俺はすぐ負けた。ただ単に力不足というのもあるがゼネェードとの戦いで体への負担が大きすぎたのだ。
今はちょうど、ララがある新聞の記事を俺らにみせていた。
「これ、アトラス王国最古の迷宮ジレインド」
「へぇ~。迷宮か、面白そうだな…って、不老不死になれる?なんだそれ」
ベールックが興味津々に言う。
「俺は不老不死になってもいいことないと思うけどなぁ~…」
「なぁ、明日にでも行ってみないか?このジレインドって場所によ!」
「俺はいいぜ~。暇だし」
「私達も別にいいよ」
「よっしゃ決まりな!」
過去一と言っていいほどベールックはテンションが高い。
「ん?なんか騒がしいな…」
「おい、リアク!バンジュナイツ財閥の御曹司が来たらしいぞ!」
〔はぁ…なんか今日情報量多いな…〕
リアク達は学校の校門を見た。
腰に高そうな剣をつけた奴がきっと御曹司だろう。
「リアク・ガルディアはいるか」
「えぇ…!リアク!あいつ知り合いなのか?」
「初めて会うわ。ちょっち行ってくるな」
リアクは御曹司の前に言った。
「俺がリアクだけど、なんかようか?」
「俺はバンジュナイツ財閥の後継、サセライト・ブレイタロスだ。お前、魔導決闘祭で優勝したらしいな。その力を認め貴様を雇ってやる」
「…はぁ…。断る」
サセライトは驚いた顔をした。
「庶民ごときが抗うか…」
「貴族たるものがそのようなことを口にするな。サセライト」
サセライトは腰にかけてあった剣を抜きリアクに向ける。
「てめぇ…殺されたいのか…?」
「それでも将来バンジュナイツ財閥の総帥となるものか?バンジュナイツ財閥は惑星の五本の指に入るほどの大財閥だろ。お前がちゃんとしなければ─」
「貴様に言われる必要は無いだろ…?」
サセライトは怒っているようだ。
「確かに言われる必要は無いな。じゃあ俺は行く」
リアクは校舎に戻っていく。その直後サセライトの護衛人がリアクに向け銃を発砲した─が、リアクはバリアを張っていて、それは無意味になった。
「戦意もない奴を打つか…」
リアクの魔法で護衛人達は気を失った。
「てめぇ…何をした…」
「俺はこの後出かける。話ならその後にしてくれ」
リアクは物体転移を使いサセライト達をバンジュナイツ財閥が経営するホテルに移動させた。
「じゃーなー」
そうしたら目の前に大柄の人がいた。
「待ちたまえ、ガルディア」
「誰です?」
「私は国際軍ゴンバレオット地区グランフラント管区司令官のゴルバザイヤ・バリングステイム少将だ。我々の家はブレイタロス家の分家。あんなことされてしまえば、手を出すしかないだろう」
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