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未知なる探検編

第二話 巨大な壁

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〔今までの力でこいつに勝てると思ったが…無理だ…。こいつは…只者じゃない…。魔力量が魔界の四天王くらいあるぞ…相当こいつはやばい〕

「分家が口を挟んでいいんで─」



「がっ…はぁ…はぁ…。ここは山の斜面…?」

リアクは3秒ほど気を失っていた。ゴルバザイヤがリアクのことを殴ったら魔法学校の近くの山まで吹き飛んだのだ。

「いってぇ…」

「そんなものか…ガルディア」

ゴルバザイヤは山を登ってくる。

「お前…倒してやるぞ…」

ゴルバザイヤが近づいてきてもう終わり…と思ったら、何者かがゴルバザイヤを気絶させていた。

「いやぁ…すまないなぁ。うちの部下が」

「あ…は、はぁ…?」

「俺は国際軍参謀諜報部公安局警備隊隊長のゼネット中将。よろしくな?」

中将とかはおじさんのイメージが強いがこの人は若い。多分まだ20代だと思う。

「俺らはこれで去る。あとは好きにしろ」

ゼネットはゴルバザイヤを担いで消えた。



翌日。リアク達は迷宮ジレインドに向かうため、一番海岸に近いベールックの邸に集まった。

「場所はアトラス王国の海岸沿いの…チェ…ナイドロック山?」

ベールックが読みにくそうに言った。

「だな…まずはアトラス王国に行こう」

その後もアトラス王国に向かっていたリアク達はノルノニア帝国にあるサリル金山を目にした。

〔懐かしいな…〕

「ここって…」

ララが口に出した。

「サリル金山…」

ベールックが言う。

「ここで爆破事件が起きたんだよね…多くの人が亡くなったんだ…」



その後、ノルノニア帝国の帝都バルクア。

「今日はここで休んでから明日アトラス王国に行くか?」

「賛成ー」

「じゃあ俺は少し出かけてくるわ」

「じゃ、うちらもどこか行こ~?」

リエがリナ達に提案した。ベールックは着いたらいち早くどっかへ行ってしまった。



〔この街に…あるって聞いたんだよな。十六人の始祖魔術師関連の本が…〕

俺は街で1番古いと言われる図書館に向かった。

「すいません…?」

「なんか…ようか?」

80代くらいのおじさんが本棚から出てきた。

「始祖魔術師関連の本ありますか…?」

おじさんは一瞬顔を変えて─

「お主…それをどこで聞いた?」

「セアバリート・アトラスさんが住んでたと思う家の中にある本で読みました…」

「セアバリートを知っているのか…よかろう…本を貸す」

そういうとおじさんは図書館の奥に行き分厚く古い本を持ってきた。

「これは…古代魔法上級魔術特型封印書じゃ…。お主に言っておく…なにがあっても…使い方を間違えるな…」
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