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最終章 誕生、新なる英雄 前編
第五話 滅びの儀式
しおりを挟む「なら君も敵だな…容赦はしないぞ」
「英雄ナル我ガ唱エル。属性時。時間促進!」
レゼンティアは自身の時間を飛ばし、グハルに近づいた。
「属性極、超音速強化!」
レゼンティアの拳は、音速を超える速度でグハルの顔を殴った。
その衝撃でグハルは吹き飛んだ。
「俺の顔に…何してくれているんだァ…第十七級魔法、創造回復…」
グハルは自分の顔を治し、こちらを睨む。
「へぇ~。それでも生きるのか…!」
「属性闇、因子分解!」
グハルはレゼンティアの殴りを受け止めた。だが、受け止めた左腕はだんだんボロボロ砂のように崩壊していく。
「なっ、!!」
グハルの左肘から下が消えた。
「くそがァ…」
「破壊!」
その言葉が聞こえた瞬間、グハルは塵と化した。
「グハルが死ぬか…」
その時。レゼンティア付近が爆発した。
「レゼンティアさん!」
「英雄とあれど、私には及ばぬよ、」
第一副議長、ガイランだ。
「英雄ナル我ガ唱エル、属性火!獄炎、暁ノ夜!」
普通の火とは何かが違う。真っ赤な火がガイラン目掛け放たれる。
この魔法は、夜中から夜明けまで限定で使える。
「その攻撃を私には無力よ…」
あれほど強かったレゼンティアも一方的にやられるほどガイランが強い。
「第二十級魔法!」
リアクとあれど二十級は難関。腕のあちこちから血が出る。
「極音速全属性!」
さっきのレゼンティアの攻撃よりも早く、ガイランにもろに入った。その後リアクからの全属性攻撃にガイランを戸惑わせた。
「っ!」
ガイランがいたところは大爆発を起こし、数分煙が漂った。
「やるではないか…名を聞いておこう…」
「リアク…それとレゼンティアさん…」
「ほぉ…英雄か…もう役目はないぐっすり眠れ…」
ガイランは破滅の覇者を操り、レゼンティアを殺そうとする。
「こんな人形!容易いわ!」
レゼンティアは一撃で破滅の覇者を倒す。だか、
「呪縛せよ…」
ガイランがその言葉を放つとレゼンティアの四肢が鎖で縛られる。
「なっ、んだ、、!」
抗うも外れない鎖。
「私の生涯を掛けて生み出した魔法。英雄封印魔法」
ガイランは、剣を取りだしレゼンティア心臓部分に突きつける。
「これを刺したら貴様は死ぬぞ英雄」
「少年!あとは頼む…」
レゼンティアの全ての力が込めてある、球体がリアクに吸収される。それは英雄が消えることと、新たな英雄が現れたことを意味する。
「死ね…英雄」
その剣は、レゼンティアを勢いよく貫いた。
「でも厄介だな、英雄が死に…貴様が英雄を継承したか…リアク、」
ガイランはリアクを睨む。
リアクの目はレゼンティアのように、青でところどころ黄色だった。そうリアクは5代英雄となったのだ。
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