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最終章 絶望と克服、全ての始まり 中編
第二話 争う全種族
しおりを挟む「ゴンバレオット大陸の1部以外は全て最高議会が制圧した」
「これは、歴史にない偉大なることだ…」
最高議会の議員達が、口を開ける。
「我々の計画に失敗はない…故に、英雄と謳われるリアクは、我に敗れた」
キルトスが現れた。前とは違く、仮面を被っている。
「キルトス様…」
「惑星支配率は87.9%、残りはゴンバレオットだけだ。惑星の衛星をゴンバレオットに落とそうとしても、儀式の場となるゴンバレオットを壊すには勿体ないな、…」
キルトスは力ずよく手を握り、衛星を引っ張るように手を動かす。そしたら衛星は、赤く光り今にも惑星に落ちてきそうだ。
「猶予はあと8年。英雄よ…」
『生きよ…』
「あれか…急に軌道を変えおって…、、」
衛星の地表には、数万人、数十万人の吸血鬼がいる。
「サルヴィシア様。吸血鬼総軍準備完了であります、」
白い服を着た、肌が白く目が赤い人間が喋る。
「アルシュナ…裏切りは決して許されぬぞ…」
サルヴィシアと言われる吸血鬼は大勢の吸血鬼に向かって言う。
「あと8年だ!哀れで醜い、人類、天使、魔界に蹴りをつけるぞ、」
「魔王様…」
「わかっておる…全種族存続戦争…。四天王総員、全兵を進軍準備、蹴りをつけるぞ…」
魔王は、これまでに無いほどの威圧だ。それは、貧弱な魔人を一瞬で殺すほど。
「来る時には、全魔獣を解放致しますか…?」
「G級、S級、A級、B級。我のあいづで全て解放した後人界へ解き放て」
「あと8年…それまでに全ての準備を怠るな…」
「神が想像してあげた世界を汚すのね…全く哀れだわ…」
謎の天使は声を漏らす。
「始祖十三王様はキルトスという人間に負けるし…終焉は近いようね、カマエル、アズラーイール。ウリエルの帰還を待つわよ」
「私達、始祖天使は最高神ベテルギウス様の命を受ければ始祖十三王様も殺すわよ…」
天使、魔界、吸血鬼、人類、最高議会が争う全種族存続戦争は8年後、1747年に開戦される。
「リエさーん、食糧足りてる?」
「ん?あ、はい足りてます!ありがとうございます!」
今や、この世界では食糧、水、電気が貴重になった。
そしてリアクの世話をしているのは、リエ、ベールック、魔法学校の友達、アルセリーナだけだ。他のみんなは生死不明。
「今日で2年と1ヶ月。滅びの儀式ってなんなんだろうね、」
ベールックが、カレンダーを見ながら言う。
「この世界を終わらせるための儀式でしょ、今私たちに出来ることは、リアクのためにも魔法の特訓でしょ?」
「俺はまだ第六級。覚醒した時は第九級。リエは第何級?」
「私は、第五級、お互いまだまだだね」
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