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最終章 決戦、最終戦争 後編
第四話 新世界と旧世界の狭間
しおりを挟む「はぁ…これを使うしかない、か…魔術無効式…」
獄京院の封印魔法が破壊されリアクは無事外に出れた。魔術無効式は自分が構築できる魔術、魔法より効力の弱い魔術などは無効化できる魔術である。
「、これは…ベールック…っ…全知全能…」
ベールックの頭が再生していく。
全知全能…、他人に唱える場合全世界の知識から、適切な魔術を唱えることが出来る。しかしそれには行使可能な魔力を持っていることを条件とする。
「ベールック。危なかったな…魔法で意識を伸ばしてくれてありがとう。あとは俺がやるよ…」
リアクは新世界と旧世界の狭間に来ていた。
「キルトス…こんなことしても何にもならないぞ…」
「そんなことは無い…、汚れた世界を浄化し、私が神である世界を作る…」
天命核(真ん中の魔法陣)とキルトスが持つ創世核が融合した瞬間、魔法陣が大きくなった。
「世界は私のためにある…」
「一般魔法で最高クラスの魔法をくらいやがれっ…!第三十級魔法!擬似魔法…!」
「絶…」
なんだ?これ…魔法陣が壊れたような…もう使えないような…なんだ…これ…
「魔術を使え、英雄。魔法は時代遅れだぞ…」
俺の魔術は2つある…1つは自らの《黒印》そして2つめは《英雄》総力をかけて…俺はこいつを…倒す!
「光!」
凄まじい明るさの光がキルトスを襲った。それに対しキルトスは自らの目を破壊し、無効化したのだ。
「我には無に等しい…神」
「なっ!」
なんだこれ!何もしてないのに、攻撃されている!目に見えない!しかも…だんだん早くなってるし…
「くっ、なんだよこれっ!」
「一筋縄に行かないとはまさにこれだ」
「俺は…今までお前に勝てたことがなかった。でも次は勝つ…無制限魔術」
「ほぉ…自分の魔力の半分を使って、自分の本気を出すか…」
リアクの目が悪を打倒することだけを望むような赤色に変化した。
「改」
「ん?…私の魔術に狂いが見られる…貴様の魔術か…」
「あらゆることにはに基礎が大事だ…基礎さえ破壊すればいい…っ!」
リアクがキルトスの顔を殴ったが、透過しすり抜けた。
「ちっ…全く、めんどいな」
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