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最終章 決戦、最終戦争 後編
第七話 昔からお前を
しおりを挟む18年前。西暦1729年ゴルッソ伯爵の邸、アペニア邸での会議。
「おぉ…これは信じなければなりませんな…まさか本当にララが襲われそれを殿…リアク殿自身が助けていただくとは…で…それも誠のことですか…リアク…ヴィンセント殿…」
そう。リアクはサリル金山爆破事件が起きたちょうど7年後、キュズリアにいたのだ。
「あぁ。18年後私は自由のために反旗を翻す。そのため最高議会の議長と戦うことになる…」
「…先の結果があったことを考えれば信じざるおえませんね…わかりました。その時まで私が生きていれば…私はあなたに付いていきます。…─」
「今だ…ゴルッソっ!」
「っ!」
ゴルッソはキルトスの背後から何かを構えていた。
「リアク・ヴィンセント殿…いやリアク殿!私は来ましたよ…!ここまで来るのに何億と掛けて世界をまたいだ。私にしかできないことだっ!」
ゴルッソが構えていたのは魔力封印装置だった。引き金を引くとアンカーが放たれそれはキルトスの心臓部にひっかかった。
「うっ…!魔力が消えるのならば別のものになればいい…!」
その時。キルトスから何かが消えた。それと同時にキルトスの関節が粉々に崩れ口からは血が溢れている。
「私は人じゃない。神なのだ私はなんにでも慣れるのだ」
おかしいゴルッソ伯爵の容姿なのに、キルトスの雰囲気が恐ろしいほど伝わる、なんだ…
「ゴルッソはもう居ない。今…この体は私が完全に支配したのだ」
「あぁ…そういうことか…傀儡操作魔法か…このゲスが…」
「貴様もおなじようなものだ。共に消えなければならない存在…限界臨天、月光色」
…?なんだここ…
「レア~?ったく、呼んだやつがまた来てないってどういう事だよ…」
ここはサリル金山…!?どういうことだ…なんで…?
「ふぁ~いつまで待てばいいんだよ。もうかえろっかな…」
『こいつ…いやお前には私らは見えていない。さぁ死ね…』
『キルトス…っ!』
キルトスとリアクの拳がぶつかった時。同時に爆破が起きた。レアが言っていた威力が想像より高かったのはこれが原因なのだ。
っ!昔の…俺が…けど構ってる暇がない!…
『月光色…』
とまたキルトスが言葉を放つ。
「あぁ…目標はリアク・ガルディアだ。ゴルッソ伯爵からの命令だ。なんとも未来の?リアク・ガルディア自身が言ってるらしいとよ。古代魔法?を使わせるために」
「古代魔法とやらも俺らにかかれば、おちゃのこさいさいだな」
あれは…合宿の時、リエを襲った時の奴らか…いや正確に言うとこの前俺が言ったんだ…
『貴様も性格が悪いな。自ら自身を攻撃しろと命令を出して周りを危険に巻き込むなど…』
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