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第1章
第11話 神殿と女神
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王女再び
優希VS神龍
神龍シャル誕生
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
優希とシャルは神殿の中を探索していた。
「シャル、この神殿の奥にはいったいなにがあるんだ?」
「それが私にもわからないのです、お役に立てず申し訳ありません」
「そうか、いや大丈夫だ」
シャルが下に俯いてしまったので俺はシャルの頭を撫でた。
シャルは頬を染めながらも、「えへへ……」と笑顔で喜んでいた。
しかしこの神殿を守っていたシャルにもわからないのか、いったい神殿の奥にはなにがあるのだろう。
それから数時間ほどずっと階段を降りて行ってるがなかなか奥に着かない。
「……なぁシャル」
「はい、なんでしょう?」
「この階段、どこまで続いているんだ?」
「すみません、それも分かりかねます」
「そうか……」
「はい……」
またもやシャルは下を俯き、悲しそうな顔をした。
俺が頭を撫でると、シャルはさっきと同じように「えへへ……」と笑顔になった。
俺はその笑顔に吸い込まれそうになったが、すぐに顔を違う方向に向けて心を落ち着かせた。
それからさらに数時間ぐらい歩いた後、ようやくこの神殿の最深部らしき場所にたどり着いた。
「ここが最深部か……」
「ご主人様、この扉……」
シャルが言った扉は俺達の目の前にある。
俺は扉を開けようとしたが、びくともしなかった。
無理矢理壊そうとも考えたのだが、嫌な予感がするのでやめた。
俺はどうすれば開けれるか考えていた時、シャルがその扉に触れた。
するとシャルの身体が光に包まれた。
「え?ご、ご主人様!」
「シャ、シャル!」
その光はシャルから離れると扉に向かっていった。
光が扉の中にすり抜けるかのように入ると、扉が光始める
すると扉は徐々に開いていき、数秒して完全に開いた。
そしてその扉の奥を見ると、神秘的な空間が漂っていた。
俺達が歩いて来た神殿の空間は暗かったが、扉の向こう側は白い空間で出来ていた。
そして俺達は扉の奥へと入った。
扉の中に入り、周りを見渡す。
白い空間で出来ているが、神殿の様にあちこちに綺麗な透き通った水が川のように流れていた。
しばらく歩くと、奥に誰か居た。
俺達はその誰かの所まで歩いていった。
そして姿がはっきり見えるまで近付くと、俺は呆気に取られた。
その誰かは女で髪は綺麗な水色で、背中には羽衣を纏っていて、それに加えて綺麗な顔立ち
そう、その姿はまるで……
「女神……」
俺は思わず呟いた。
シャルはなんの事かわかっておらずおろおろとしている。
俺達がつっ立ってるいると、向こうから誰か歩いて来た。
「ようこそ私の空間へ春川優希くん、いや……最高神様」
「……え?」
俺はなんの事かわからなかった、最高神?誰が?俺が?
俺はまったく状況についていけなかった。
そして目の前にいる女性は自分の名を語った。
「私の名前はアルトメア、この世界の創造者であり女神達の頂点に立つ者、そして……」
アルトメアは少し間を開けた後、頬を染めながら笑顔でこう言った。
「貴方の妻でもあります」
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