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第一章 不遇からの脱出
九話 選別試験終了
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……パズルが浮いた!!
再度バラされてから、私の手元に戻ってくる。
キューブを驚愕させるほどの結果をお見舞いしてやる。
負けてたまるか…必ず生還する‼︎
全部品が何処に配置されているのかを細かく分析していく。さっきの時間で、なんとか私なりの対策を立てることができた。ここからは時間との戦い、一気に組み上げていく‼︎ この三十分の段階で、床から出てくる湯の量が、かなり上昇している。多分、通常であれば、私の膝上ぐらいには到達していると思う。台座のおかげで、まだ余裕がある今のうちに完成させてやる‼︎
○○○
……苦労の末、パズルを完成させた瞬間、パズルが勝手に浮き上がり、そのままスッと消えていったけど、肝心のシールドが消えてくれない。
間違いなく四十五分以内に終えているのに、何故?
やはり、弄ばれただけ?
私たちの力では、キューブに太刀打ちできないわ。
ここで生涯を終えてしまうの?
いや……諦めたらだめ‼︎
諦めたら、そこで私の寿命も尽きる。
試験が終わり、キューブが再び語り出したら、なんとしてでも帰還方法を吐かせてやる。
「私は終わったけど、皆の調子はどうかな?」
……あれ、返事がない。そういえば、さっきから皆の声が聞こえないわ。
「みんな~~私の声が聞こえているかな~~」
返事がない。ザアア~という流れ出る湯も聞こえてくる。
まさか、全員が終えるまで、全部解除されないってこと?
しかも、終えた人の声だけが周囲に聞こえないってこと?
……やられた!!
これじゃあ最低でも九十分経過しないと、このシールドも解除されないだろうし、声が聞こえない以上、こちらからは何も出来ない!!
「う…」
気が抜けたせいか、立ち眩みが……本調子でない状態で初めて魔法を行使しながらパズルを全力で解いたから、風邪を拗らせた? まずい…もう湯量が台座付近まで到達しているし、こんな状態で気絶したら、最悪溺死するわ。魔力の放出に関してはやり続けないと、脱水症状を起こしてしまうし、かなり危うい状況ね。
「シールドを背もたれにすれば、なんとかなる…かな?」
みんな、私の魔力が尽きないうちに終わらせてよ。
……しばらくの間、身体をシールドに預けていたのだけど、湯の方は私の膝下付近にまで到達している。これって普通に立っていれば、私の首付近よね? みんな、大丈夫なのかな?
考え事をしていると、急に背中に伝わる固い感触が無くなり、私はバランスを崩す。全身が湯に浸かると思ったら、何故かあれだけあった大量の湯が消失しており、私は背中を地面にぶつけてしまう。
「痛!! あれ? あの大量の湯はどこにいったのよ?」
シールドも湯も消えたのだから、全員が終わらせたってこと?
それに、室内温度が急速に冷えていくのを肌で感じる。
皆の方を見ると、ミルフィア様は軽く汗をかいている程度ね。クリス様と兄は疲労困憊で汗だくとなっているけど、服自体は湯で濡れているような形跡がない。多分、魔法でシールドのようなものを形成させることで、湯の侵入を阻んだのね。でも、気温だけは下げきれなかったから、蒸し暑い状況の中、パズルを組んでいったってところか。
三人の中でも余力を残しているミルフィア様が焦った顔で、こちらへ慌てて駆け寄ってくる。
「ティアナ様、大丈夫ですか? え…濡れているのは、膝下だけ? 汗だってあまり出ていませんね。あ…身体が凄く熱いじゃないですか‼︎」
そっか、目覚めたばかりの私では魔法を行使できないと思われていたから、ミルフィア様は驚いているのね。
「緊張感のせいもあって、風邪がぶり返したようです。あと、台座の上でパズルを組み上げたことで、濡れるのを極力防ぎました」
「え…でも、膝から上の部分が一切濡れてませんよ? これだけ高温多湿なら、普通全身汗だくなのに…どうして…」
その声が届いたのか、クリス様がこちらへ駆けてくる。
兄だけは、私たちと少し距離をとっている。
「自分の魔力を《低音の水蒸気》と《冷風》へと変換させて、その後周囲に対流させることで、気温と湿度を大幅に低下させたんです」
湯気に関しては、低音の水蒸気を低地に留めれば、ある程度防ぐこともできる。そうして快適な空間を作り出したことを伝えると、皆が私を凝視したまま固まる。
「目覚めたばかりなのに、複数の属性を同時に行使させるなんて…それにその方法なら魔力消費も最小限に抑えられる…ここにいる誰よりも、魔力の制御能力が高いです。やっぱり、ティアナ様は王族を血をひいています」
学園一の才女と呼ばれるミルフィア様に言われたことで、自分の行使したことが凄いことだと実感してきたわ。
「ティアナ様、お疲れ様です。ご助言もあって、全員が九十分以内にパズルを完成させましたから、私たちは帰還できますよ‼︎」
クリス様が満面な笑みを浮かべ、私を褒めてくれたよ。
普段、褒められないこともあって、少しくすぐったいわね。
【これにて、選別試験を終了とする。お前たちは、本当におめでたい連中だ。何を根拠に、全員が九十分以内にパズルを組み上げたと思っている? 腕時計で、現在時刻を確認してみろ】
腕時計と言われても、私は寝込んでいたこともあり身に付けていない。
三人が慌てて、自分の腕時計を見て時刻を確認すると…
「何だと!? 試験開始から二時間近く経過してるぞ‼︎ クリスの時計は?」
「あ、私の時計も同じもです。まさか…」
あの悪魔~~~やってくれるじゃない‼︎
【何か言いたいようだが、皆がパズルを完成させたから、我はシールドを解除しただけだ。何か、文句があるのか?】
九十分以内に完成させろとは言ったけど、制限時間を超えたらシールドを解除するとは一言も言ってない。さっきまで明るかった皆の顔色が、どんどん悪くなっていく。特に、兄とクリス様の顔色が異様に悪い。
ルールに則れば、私たち全員が確実に元の世界へ帰還できる。
だって、私のクリアタイムは間違いなく四十五分を切っているのだから。
でも、ここがキューブの中である以上、私の口からは言えない。あのキューブのことだから、気が変わって私たちに絶望を味合わせると言いかねないもの。
【只今より順位を発表する。ククククク、これは面白い結果だ】
引き伸ばしはいらないから、早く結果を言いなさい。
再度バラされてから、私の手元に戻ってくる。
キューブを驚愕させるほどの結果をお見舞いしてやる。
負けてたまるか…必ず生還する‼︎
全部品が何処に配置されているのかを細かく分析していく。さっきの時間で、なんとか私なりの対策を立てることができた。ここからは時間との戦い、一気に組み上げていく‼︎ この三十分の段階で、床から出てくる湯の量が、かなり上昇している。多分、通常であれば、私の膝上ぐらいには到達していると思う。台座のおかげで、まだ余裕がある今のうちに完成させてやる‼︎
○○○
……苦労の末、パズルを完成させた瞬間、パズルが勝手に浮き上がり、そのままスッと消えていったけど、肝心のシールドが消えてくれない。
間違いなく四十五分以内に終えているのに、何故?
やはり、弄ばれただけ?
私たちの力では、キューブに太刀打ちできないわ。
ここで生涯を終えてしまうの?
いや……諦めたらだめ‼︎
諦めたら、そこで私の寿命も尽きる。
試験が終わり、キューブが再び語り出したら、なんとしてでも帰還方法を吐かせてやる。
「私は終わったけど、皆の調子はどうかな?」
……あれ、返事がない。そういえば、さっきから皆の声が聞こえないわ。
「みんな~~私の声が聞こえているかな~~」
返事がない。ザアア~という流れ出る湯も聞こえてくる。
まさか、全員が終えるまで、全部解除されないってこと?
しかも、終えた人の声だけが周囲に聞こえないってこと?
……やられた!!
これじゃあ最低でも九十分経過しないと、このシールドも解除されないだろうし、声が聞こえない以上、こちらからは何も出来ない!!
「う…」
気が抜けたせいか、立ち眩みが……本調子でない状態で初めて魔法を行使しながらパズルを全力で解いたから、風邪を拗らせた? まずい…もう湯量が台座付近まで到達しているし、こんな状態で気絶したら、最悪溺死するわ。魔力の放出に関してはやり続けないと、脱水症状を起こしてしまうし、かなり危うい状況ね。
「シールドを背もたれにすれば、なんとかなる…かな?」
みんな、私の魔力が尽きないうちに終わらせてよ。
……しばらくの間、身体をシールドに預けていたのだけど、湯の方は私の膝下付近にまで到達している。これって普通に立っていれば、私の首付近よね? みんな、大丈夫なのかな?
考え事をしていると、急に背中に伝わる固い感触が無くなり、私はバランスを崩す。全身が湯に浸かると思ったら、何故かあれだけあった大量の湯が消失しており、私は背中を地面にぶつけてしまう。
「痛!! あれ? あの大量の湯はどこにいったのよ?」
シールドも湯も消えたのだから、全員が終わらせたってこと?
それに、室内温度が急速に冷えていくのを肌で感じる。
皆の方を見ると、ミルフィア様は軽く汗をかいている程度ね。クリス様と兄は疲労困憊で汗だくとなっているけど、服自体は湯で濡れているような形跡がない。多分、魔法でシールドのようなものを形成させることで、湯の侵入を阻んだのね。でも、気温だけは下げきれなかったから、蒸し暑い状況の中、パズルを組んでいったってところか。
三人の中でも余力を残しているミルフィア様が焦った顔で、こちらへ慌てて駆け寄ってくる。
「ティアナ様、大丈夫ですか? え…濡れているのは、膝下だけ? 汗だってあまり出ていませんね。あ…身体が凄く熱いじゃないですか‼︎」
そっか、目覚めたばかりの私では魔法を行使できないと思われていたから、ミルフィア様は驚いているのね。
「緊張感のせいもあって、風邪がぶり返したようです。あと、台座の上でパズルを組み上げたことで、濡れるのを極力防ぎました」
「え…でも、膝から上の部分が一切濡れてませんよ? これだけ高温多湿なら、普通全身汗だくなのに…どうして…」
その声が届いたのか、クリス様がこちらへ駆けてくる。
兄だけは、私たちと少し距離をとっている。
「自分の魔力を《低音の水蒸気》と《冷風》へと変換させて、その後周囲に対流させることで、気温と湿度を大幅に低下させたんです」
湯気に関しては、低音の水蒸気を低地に留めれば、ある程度防ぐこともできる。そうして快適な空間を作り出したことを伝えると、皆が私を凝視したまま固まる。
「目覚めたばかりなのに、複数の属性を同時に行使させるなんて…それにその方法なら魔力消費も最小限に抑えられる…ここにいる誰よりも、魔力の制御能力が高いです。やっぱり、ティアナ様は王族を血をひいています」
学園一の才女と呼ばれるミルフィア様に言われたことで、自分の行使したことが凄いことだと実感してきたわ。
「ティアナ様、お疲れ様です。ご助言もあって、全員が九十分以内にパズルを完成させましたから、私たちは帰還できますよ‼︎」
クリス様が満面な笑みを浮かべ、私を褒めてくれたよ。
普段、褒められないこともあって、少しくすぐったいわね。
【これにて、選別試験を終了とする。お前たちは、本当におめでたい連中だ。何を根拠に、全員が九十分以内にパズルを組み上げたと思っている? 腕時計で、現在時刻を確認してみろ】
腕時計と言われても、私は寝込んでいたこともあり身に付けていない。
三人が慌てて、自分の腕時計を見て時刻を確認すると…
「何だと!? 試験開始から二時間近く経過してるぞ‼︎ クリスの時計は?」
「あ、私の時計も同じもです。まさか…」
あの悪魔~~~やってくれるじゃない‼︎
【何か言いたいようだが、皆がパズルを完成させたから、我はシールドを解除しただけだ。何か、文句があるのか?】
九十分以内に完成させろとは言ったけど、制限時間を超えたらシールドを解除するとは一言も言ってない。さっきまで明るかった皆の顔色が、どんどん悪くなっていく。特に、兄とクリス様の顔色が異様に悪い。
ルールに則れば、私たち全員が確実に元の世界へ帰還できる。
だって、私のクリアタイムは間違いなく四十五分を切っているのだから。
でも、ここがキューブの中である以上、私の口からは言えない。あのキューブのことだから、気が変わって私たちに絶望を味合わせると言いかねないもの。
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引き伸ばしはいらないから、早く結果を言いなさい。
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