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2章 テルミア王国 スフィアート編
ポーション類の改良と武器防具への魔法付加
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クリンカ大司教と別れてから、私達は食材やポーション類の補給を行った。このポーションやマジックポーションも改良すれば、もっと効率の良いものが出来ると思うのよね。実際、2人が寝ている時にちょっとポーションやマジックポーションに合う魔力を込めた食材(主に果物)を入れただけで、美味しくなった。この事を道具屋の亭主に教えて上げると、飛び上がる程喜んでいた。試飲もしてもらったところ、一般の物より美味しかったらしく一気飲みし、効果も1.5倍程向上していた。
「お嬢ちゃん、いやサーシャありがとう。これは、非常に画期的だ。まさか、食材に魔力を込めてポーションやマジックポーションに加えるだけで、効果がこれ程上昇するとは。本当にありがとう!出来れば、完成品をいくつかもらっていいか」
「ええ、良いですよ。あと、これがレシピです」
「おい、本当にレシピまで良いのか!感謝するぞ、サーシャ。早速、あの薬師に言って、どんどん作ってもらうよ」
あれ?これくらい、誰かやっているでしょう。ここまで喜んでもらえるとは思わなかった。
「フィン、イリス、私はとんでもない事をしたのかな?」
2人とも呆れた表情をしていた。
「お姉様、わかっててやっているものと思っていました」
「そうですよ、師匠。今まで、ポーションやマジックポーション類に関しては、今でも世界中で研究が行われています。体力や魔力を回復してくれるのは良いんですけど、師匠もわかっていると思いますが、とにかく不味いんです。薬師の人達は必死に研究を重ねてくれているんですが、関係のない物を加えると、種類問わず、全部効果を失うんです。まさか、食材に魔力を一定量加えただけで成功するなんて、誰も思わないですよ」
あれ~、私はまた目立った行動を取ってしまった。次こそ、気をつけよう。まあ、販売していくのは、あの道具屋の主人だから、私は目立たないでしょう。
気分を切り替え、鍛冶屋に向かった。そろそろミスリルの爪が完成している頃だ。もし、完成していたら、早速、私特製の宝石を組み込んでもらおう。
鍛冶屋に到着すると、ミスリルの爪は完成しており、ドルクさんが持って来てくれた。
「フィン、使い心地はどう?」
「これ、凄いです。違和感を感じませんし、魔力伝導が速いです」
「がはは、気に入ってくれて良かった」
「ドルクさん、早速で悪いんですが、この宝石をミスリルの爪に取り付けてくれませんか」
「それは構わないが、その宝石に何かあるのか?」
「はい、回復魔法の『ハイ・ヒール』が付加されています」
大聖堂に入る前に、フィンに合う宝石をいくつか買っておいた。2人が寝ている間に、どんな魔法を付加出来るか研究しておいた。宝石の種類によって、付加出来る魔法が異なっていた。そして、マックス・ヒールやホーリーボルトといった高レベルのものは、宝石自体が砕け散り付加出来なかった。付加出来るのは、中級レベルまでだ。フィンに用意した宝石はアクアマリン、付加が可能なのは回復魔法。私は『ハイ・ヒール』を付加した。これで、フィンも回復魔法が使用出来るようになる。
「なんだと、宝石に回復魔法を付加出来るのか!そんな馬鹿な!魔法を付加出来る武器は、ダンジョン産の魔剣だけのはずだ!」
「なぜ驚くんですか?その魔剣の柄の部分に宝石があるでしょ。そこに魔法が組み込まれているんです。それと原理は同じです。付加したい魔法に対応する宝石を選択して、武器に組み込むんです。そうすれば、ダンジョン産の魔剣とまではいかないですが、上位属性の中級レベルの魔法までなら対応する宝石に付加出来ますよ。ただ、回復以外の聖魔法と空間魔法に関しては高度なため付加出来ませんでした。ちなみに、宝石単独だけでは作動しません。また、武器防具への取り付け方にも気をつけて下さい。素人が無理に取り付けると、魔法発動と同時に、恐らく宝石と武器防具の金属が崩壊します。バランスが重要なんです」
こうでも言っておかないと、素人が本当にやりそうだからね。
あれ、全員口をあんぐりと開けていた。なぜ?
「よ、よし、試しに、その宝石をミスリルの爪の邪魔にならないところに組み込もう」
ドルクさんは作業場に戻り、早速取り付け作業に取り掛かった。
「サーシャちゃん、これが成功したら、とんでもない事になるよ」
イルミさんが凄く興奮していた。フィン達の方を向くと、
「師匠、その様子だと、わかってないんですね」
「お姉様、これが成功したら世界初です。人間がダンジョンと同じ魔剣を創りだしたことになるんですよ!」
嘘、またなの!そんなつもりはなかったんだけど。てっきり、どこかの国の誰かが発表してるだろうと思ってたよ。
30分程でドルクさんが戻ってきた。
「それじゃあ、フィン、早速ドルクさんに『ハイ・ヒール』をやって見て」
「ふぇ~!いきなりですか。き、緊張します。私に出来るのでしょうか?」
「大丈夫よ、貴方なら出来るわ」
「いきます。『ハイ・ヒール』」
ドルクさんの身体が輝いた。光が収まると、ドルクさんは目を大きく見開いていた。
「信じられん、回復している!さっきの疲れがなくなったぞ」
「よし、成功だ!」
「し、師匠、うわーん、嬉しいです。私が回復魔法を使いました~」
フィンが大泣きしている。余程嬉しかったんでしょうね。
「あんた、これは大変な事だよ。今まで回復魔法は適正のある人しか使えなかったけど、この技術があれば回復魔法だけじゃない、多くの魔法を組み込めるよ」
「あ、ああ、ああ、そうだな」
「お姉様、凄いです。こんな方法があったなんて、これで戦争があったとしても、多くの種族の死を回避する事が出来ます」
なんか、どんどんスケールが大きくなってきている気がする。そこまでの事を私はしたのか。
「その技術を私に売ってくれないか?金ならいくらでも払うぞ」
「は!いやお金なら入りませんよ。この技術で、多くの種族が救えるなら無償でお譲りします」
「し、しかし、それでは余りにも」
「でしたら、ミスリルの爪と交換はいかがですか?」
「良いのか、そんな事で!」
いや、ミスリルの爪も金貨100枚ぐらいするはず。
「はい、それで結構です」
交渉は成立した。私は魔法と対応する宝石を教えた。それだけだ。それだけで、前金の金貨も戻ってきた。うーん、本当に良いのだろうか?
「あのせっかくだから、もう1つ売り物の武器に付加しませんか。今、雷魔法『ライトニングボルト』を込めたトパーズがありますから、ミスリルの剣に組み込めば、かなり強力な魔剣になると思いますよ」
「それは本当か!やるぞ、そんな剣が出来れば、Bクラス以上の冒険者達全員が買っていくぞ」
結局、雷魔法『ライトニングボルト』を込めたミスリルの剣だけでなく、今ある宝石全部使って、多くの武器防具を作製した。作業が終わったのは、夕方17時になっていた。
「サーシャ、感謝するぞ。こんな有意義な時間は久しぶりだ」
「いえ、喜んでもらえて良かったです。明日は、宝石を込めた武器防具を売り込みに行かないといけませんね」
「それは俺とイルムでやっておくよ。アクアマリンの在庫があって良かった。まず、全員が回復魔法を欲しがるからな。明日からが大変だ」
私、フィン、イリスの3人で、『ハイ・ヒール』をアクアマリンに付加させていったから、2人も少し疲れてるわね。フィンは嬉々としてやっていたけどね。
「それじゃあ、明日から頑張って下さい」
「ああ、今日は本当にありがとう。」
「宝石への付加に関しては、ギルドに依頼した方が早いですよ。多分、効率よくやってくれると思います」
「はは、それもそうだな。それにしても、これでアイリス様も無事発見されたら言う事なしなんだがな」
予定通りいけば、明日の朝、無事発見の報告を、教皇自らがやってくれるはずだ。
ドルクさん達と別れ、宿屋で夕食を食べ部屋に戻った。20時までは、少し時間があるわね。
「師匠、フィンは今凄く幸せです。回復魔法を使えるなんて夢見たいです」
喜んでもらえて嬉しいわ。
「お姉様、明日から道具屋と鍛冶屋の方では、多分大変な事になりますよ。美味しいポーションとマジックポーション、魔法が付加された武器防具、騒ぎにならなければ良いんですが」
「ポーション類は、まだ生産中だし大丈夫でしょう。武器防具類に関しては、馴染みの店に宣伝に行くと言っていたから、そこで一騒ぎありそうね」
「え、お姉様、大丈夫なんですか?」
「今回作ったものに関しては、高レベルの冒険者達に買って欲しいから、オークション形式にすることになったわ。そして、世界史上初めてらしいから、1つ1つ試行も行う予定よ。『結界』と『サイレント』の魔導具をギルドで借りれるらしいから大丈夫。でも不思議に思うんだけど、回復魔法の魔導具はどうしてないの?」
「師匠、本当にある種の閃きだけで、宝石への付加を思いついたんですね。魔導具の中心には、ミスリルやオリハルコンが使われていて、それらの金属に魔法を付加させているんです。特殊金属を使っている事もあって、非常に高価なんです。魔導具も世界中で研究されていますが、攻撃魔法や回復魔法だけは原因不明で弾かれてしまうんです。今思えば、宝石には出来るんだから、単に対応していなかったんですね」
「なるほど、そういう事だったのね。知らなかったとはいえ、私はとんでもない技術を創ってしまったのか。ただ、ここに攻めてくる邪族に、少しでも対応できるようにと思って教えてあげただけなのよね。あと誰かが、既に発表していると思ってたわ」
「お姉様、そこまでスフィアートの事を思ってくれていたんですか!ここで、私が生きている事を明日発表しますから、士気も上がりますね」
「ええ、あとは邪族が、どう攻めてくるかね。明日で、残り4人の洗脳された人達もわかるだろうから、邪族が大きく動き出してくるはずよ」
ポーションの改良、新たな魔道具の開発、アイリスの発見と神託の発表、恐らく士気が非常に高い状態で、邪族は攻めて来るだろう。多分、道具は全員には行き届かないだろうけど、全員で助け合うはずだ。
あとは、邪族がどう動いてくるかね。
「お嬢ちゃん、いやサーシャありがとう。これは、非常に画期的だ。まさか、食材に魔力を込めてポーションやマジックポーションに加えるだけで、効果がこれ程上昇するとは。本当にありがとう!出来れば、完成品をいくつかもらっていいか」
「ええ、良いですよ。あと、これがレシピです」
「おい、本当にレシピまで良いのか!感謝するぞ、サーシャ。早速、あの薬師に言って、どんどん作ってもらうよ」
あれ?これくらい、誰かやっているでしょう。ここまで喜んでもらえるとは思わなかった。
「フィン、イリス、私はとんでもない事をしたのかな?」
2人とも呆れた表情をしていた。
「お姉様、わかっててやっているものと思っていました」
「そうですよ、師匠。今まで、ポーションやマジックポーション類に関しては、今でも世界中で研究が行われています。体力や魔力を回復してくれるのは良いんですけど、師匠もわかっていると思いますが、とにかく不味いんです。薬師の人達は必死に研究を重ねてくれているんですが、関係のない物を加えると、種類問わず、全部効果を失うんです。まさか、食材に魔力を一定量加えただけで成功するなんて、誰も思わないですよ」
あれ~、私はまた目立った行動を取ってしまった。次こそ、気をつけよう。まあ、販売していくのは、あの道具屋の主人だから、私は目立たないでしょう。
気分を切り替え、鍛冶屋に向かった。そろそろミスリルの爪が完成している頃だ。もし、完成していたら、早速、私特製の宝石を組み込んでもらおう。
鍛冶屋に到着すると、ミスリルの爪は完成しており、ドルクさんが持って来てくれた。
「フィン、使い心地はどう?」
「これ、凄いです。違和感を感じませんし、魔力伝導が速いです」
「がはは、気に入ってくれて良かった」
「ドルクさん、早速で悪いんですが、この宝石をミスリルの爪に取り付けてくれませんか」
「それは構わないが、その宝石に何かあるのか?」
「はい、回復魔法の『ハイ・ヒール』が付加されています」
大聖堂に入る前に、フィンに合う宝石をいくつか買っておいた。2人が寝ている間に、どんな魔法を付加出来るか研究しておいた。宝石の種類によって、付加出来る魔法が異なっていた。そして、マックス・ヒールやホーリーボルトといった高レベルのものは、宝石自体が砕け散り付加出来なかった。付加出来るのは、中級レベルまでだ。フィンに用意した宝石はアクアマリン、付加が可能なのは回復魔法。私は『ハイ・ヒール』を付加した。これで、フィンも回復魔法が使用出来るようになる。
「なんだと、宝石に回復魔法を付加出来るのか!そんな馬鹿な!魔法を付加出来る武器は、ダンジョン産の魔剣だけのはずだ!」
「なぜ驚くんですか?その魔剣の柄の部分に宝石があるでしょ。そこに魔法が組み込まれているんです。それと原理は同じです。付加したい魔法に対応する宝石を選択して、武器に組み込むんです。そうすれば、ダンジョン産の魔剣とまではいかないですが、上位属性の中級レベルの魔法までなら対応する宝石に付加出来ますよ。ただ、回復以外の聖魔法と空間魔法に関しては高度なため付加出来ませんでした。ちなみに、宝石単独だけでは作動しません。また、武器防具への取り付け方にも気をつけて下さい。素人が無理に取り付けると、魔法発動と同時に、恐らく宝石と武器防具の金属が崩壊します。バランスが重要なんです」
こうでも言っておかないと、素人が本当にやりそうだからね。
あれ、全員口をあんぐりと開けていた。なぜ?
「よ、よし、試しに、その宝石をミスリルの爪の邪魔にならないところに組み込もう」
ドルクさんは作業場に戻り、早速取り付け作業に取り掛かった。
「サーシャちゃん、これが成功したら、とんでもない事になるよ」
イルミさんが凄く興奮していた。フィン達の方を向くと、
「師匠、その様子だと、わかってないんですね」
「お姉様、これが成功したら世界初です。人間がダンジョンと同じ魔剣を創りだしたことになるんですよ!」
嘘、またなの!そんなつもりはなかったんだけど。てっきり、どこかの国の誰かが発表してるだろうと思ってたよ。
30分程でドルクさんが戻ってきた。
「それじゃあ、フィン、早速ドルクさんに『ハイ・ヒール』をやって見て」
「ふぇ~!いきなりですか。き、緊張します。私に出来るのでしょうか?」
「大丈夫よ、貴方なら出来るわ」
「いきます。『ハイ・ヒール』」
ドルクさんの身体が輝いた。光が収まると、ドルクさんは目を大きく見開いていた。
「信じられん、回復している!さっきの疲れがなくなったぞ」
「よし、成功だ!」
「し、師匠、うわーん、嬉しいです。私が回復魔法を使いました~」
フィンが大泣きしている。余程嬉しかったんでしょうね。
「あんた、これは大変な事だよ。今まで回復魔法は適正のある人しか使えなかったけど、この技術があれば回復魔法だけじゃない、多くの魔法を組み込めるよ」
「あ、ああ、ああ、そうだな」
「お姉様、凄いです。こんな方法があったなんて、これで戦争があったとしても、多くの種族の死を回避する事が出来ます」
なんか、どんどんスケールが大きくなってきている気がする。そこまでの事を私はしたのか。
「その技術を私に売ってくれないか?金ならいくらでも払うぞ」
「は!いやお金なら入りませんよ。この技術で、多くの種族が救えるなら無償でお譲りします」
「し、しかし、それでは余りにも」
「でしたら、ミスリルの爪と交換はいかがですか?」
「良いのか、そんな事で!」
いや、ミスリルの爪も金貨100枚ぐらいするはず。
「はい、それで結構です」
交渉は成立した。私は魔法と対応する宝石を教えた。それだけだ。それだけで、前金の金貨も戻ってきた。うーん、本当に良いのだろうか?
「あのせっかくだから、もう1つ売り物の武器に付加しませんか。今、雷魔法『ライトニングボルト』を込めたトパーズがありますから、ミスリルの剣に組み込めば、かなり強力な魔剣になると思いますよ」
「それは本当か!やるぞ、そんな剣が出来れば、Bクラス以上の冒険者達全員が買っていくぞ」
結局、雷魔法『ライトニングボルト』を込めたミスリルの剣だけでなく、今ある宝石全部使って、多くの武器防具を作製した。作業が終わったのは、夕方17時になっていた。
「サーシャ、感謝するぞ。こんな有意義な時間は久しぶりだ」
「いえ、喜んでもらえて良かったです。明日は、宝石を込めた武器防具を売り込みに行かないといけませんね」
「それは俺とイルムでやっておくよ。アクアマリンの在庫があって良かった。まず、全員が回復魔法を欲しがるからな。明日からが大変だ」
私、フィン、イリスの3人で、『ハイ・ヒール』をアクアマリンに付加させていったから、2人も少し疲れてるわね。フィンは嬉々としてやっていたけどね。
「それじゃあ、明日から頑張って下さい」
「ああ、今日は本当にありがとう。」
「宝石への付加に関しては、ギルドに依頼した方が早いですよ。多分、効率よくやってくれると思います」
「はは、それもそうだな。それにしても、これでアイリス様も無事発見されたら言う事なしなんだがな」
予定通りいけば、明日の朝、無事発見の報告を、教皇自らがやってくれるはずだ。
ドルクさん達と別れ、宿屋で夕食を食べ部屋に戻った。20時までは、少し時間があるわね。
「師匠、フィンは今凄く幸せです。回復魔法を使えるなんて夢見たいです」
喜んでもらえて嬉しいわ。
「お姉様、明日から道具屋と鍛冶屋の方では、多分大変な事になりますよ。美味しいポーションとマジックポーション、魔法が付加された武器防具、騒ぎにならなければ良いんですが」
「ポーション類は、まだ生産中だし大丈夫でしょう。武器防具類に関しては、馴染みの店に宣伝に行くと言っていたから、そこで一騒ぎありそうね」
「え、お姉様、大丈夫なんですか?」
「今回作ったものに関しては、高レベルの冒険者達に買って欲しいから、オークション形式にすることになったわ。そして、世界史上初めてらしいから、1つ1つ試行も行う予定よ。『結界』と『サイレント』の魔導具をギルドで借りれるらしいから大丈夫。でも不思議に思うんだけど、回復魔法の魔導具はどうしてないの?」
「師匠、本当にある種の閃きだけで、宝石への付加を思いついたんですね。魔導具の中心には、ミスリルやオリハルコンが使われていて、それらの金属に魔法を付加させているんです。特殊金属を使っている事もあって、非常に高価なんです。魔導具も世界中で研究されていますが、攻撃魔法や回復魔法だけは原因不明で弾かれてしまうんです。今思えば、宝石には出来るんだから、単に対応していなかったんですね」
「なるほど、そういう事だったのね。知らなかったとはいえ、私はとんでもない技術を創ってしまったのか。ただ、ここに攻めてくる邪族に、少しでも対応できるようにと思って教えてあげただけなのよね。あと誰かが、既に発表していると思ってたわ」
「お姉様、そこまでスフィアートの事を思ってくれていたんですか!ここで、私が生きている事を明日発表しますから、士気も上がりますね」
「ええ、あとは邪族が、どう攻めてくるかね。明日で、残り4人の洗脳された人達もわかるだろうから、邪族が大きく動き出してくるはずよ」
ポーションの改良、新たな魔道具の開発、アイリスの発見と神託の発表、恐らく士気が非常に高い状態で、邪族は攻めて来るだろう。多分、道具は全員には行き届かないだろうけど、全員で助け合うはずだ。
あとは、邪族がどう動いてくるかね。
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