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3章 ガルディア帝国 マルコ遺跡編
その頃の邪王
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ここは、テルミア王国から遥か北にある絶海の孤島。
その島の地底奥深くに邪王が封印されている。邪王自身は、1つの球体の中に封印されているのだが、以前は、2 層あった球体が、とある人物により外側の封印が解かれているため、現在1層しかない。この状況であっても、邪王自らが封印を解くことは出来ない。単純に力が足りないからだ。邪王自身は動けないため、種族間での世界レベルの戦争を誘発させるため、配下である邪族達に動いてもらっているが、成果は芳しくない。よって、邪王は、現在苛ついていた。そんな邪王がいる球体の外側に、1人の訪問者が現れた。
○○○ 邪王 視点
おかしい。スフィアートに行かせたジェイク達から連絡が途絶えた。何があった。えーい、もどかしい。この身体が、自由に動かせれば、すぐにでもスフィアが創った種族を絶滅させてやるというのに。ここ最近、あの方や邪神からの連絡もない。何があったというのだ?
「やあ、邪王、元気にしているかい?」
「!毎回、驚かせますね。-----様。」
「そうかな?普通にお邪魔しているだけなんだが。その様子だと、近況はまだ知らされていないか。まあ、結果が結果だし、話せるわけがないか。」
毎回毎回、----様には驚く。気配を全く感じられん。何か知っているのか?
「何か知っているのですか?」
「まあね、どうやら勇者召喚で、かなり強力なスキルを持った奴らが召喚されたらしい。シャドウは、勇者に討伐されたよ。スフィアートでは、Sクラスの邪族連中は全滅だってさ。」
なんだと!スフィアートに送った奴らは、皆精鋭だ。それが全滅!
「ふふふ、どうやら焦っているね。始めは快調だったようだよ。ただ、策士策に溺れるとは、この事だ。アイリスを大森林奥深くまで転移させた事は褒めてあげたいね。だが、その後がいけない。転移が成功した事で、全員がアイリスは死んだと思い込んでいた。その時に誰か行かせて、亡骸を確認していればいいものを。結果、アイリスは、自力でテルミア側の境界近くまで移動し、冒険者に助けられている。」
「そんな、あの中で生き残れるとは信じられん。」
「君達邪族は、人間を甘く見過ぎだ。時に人間は、信じられない力を発揮する時もある。でも、僕も驚いたよ。あの程度の能力だけで、A、Bクラスがウヨウヨいる大森林を1人で3日も保ったんだからね。これだから人間は面白い。」
笑っている?この方は、今の状況を楽しんでいるのか?
「スフィアートは、どうなったのですか?」
「スフィアートは健在だよ。邪竜のジェイクだけが唯一生き残り、戦争を仕掛けたけど、邪族側が大敗した。人間側は邪族との戦争を考えて、どうやら奥の手を使ってきたみたいだ。」
「奥の手ですか?」
「そう、合体魔法だよ。2人の冒険者が構想し、それを---誰かがアドバイスした結果、実現した。凄まじい威力だったね。」
誰かがアドバイス?この方は、いつも明確に物事を把握しているはずだ。なぜ誰かと言った?私の心を読んだのか、途端に機嫌が悪くなった。
「そう、その誰かが問題だ。存在が掴めない。こんな事は初めてだ!この僕に気付かれず、存在している奴がいる。僕は神だよ。僕が許した奴しか存在してはいけないんだ。必ず、正体を突き止めて塵にしてやる。」
静かになった。----消えたか。
相当怒っていたな。あの方が、ここまで怒るのは珍しい。一体何者だ。そいつの出現で、テルミアでの計画が崩されたとみていい。だが、全て崩された訳ではない。ガルディア、レーデンブルク、レムナント、シルフィーユでは、順調に計画は進行している。
む、この気配はシュナウザーか。
「邪王様、報告があります。」
「シュナウザー、テルミア王国の件か。」
「!は、その通りでございます。」
「-----様がお怒りであった。」
「こちらに現れたのですか!」
「そうだ、----様ですら存在を掴めない者が現れた。テルミアでの計画が阻止されたのは、その者が人間共に力を与えたためだ。至急、調査しろ。」
「は、かしこまりました。」
「ガルディア帝国の方はどうだ?」
「ビルブレムの進入に成功し、手筈通りに進めています。王都ではキース・ガルディアの暗殺に失敗しましたが問題ありません。暗殺の方法など、いくらでもあります。」
「よし、ガルディア帝国での計画は、必ず成功させろ!」
「は!」
ガルディア帝国では、既に小さな内乱が始まっている。あの者が皇帝に即位すれば、必ず大きな戦争が起こる。そうなれば、我は復活する。
○○○ 主人公 視点
闘技場での戦いも終わり、私、ジン、リッカはAランクスタートとなった。Sランクになるためには、SランクまたはAランクの選手と戦い10連勝すればいいそうだ。別に興味ないから、Sランクにならないけどね。さて、闘技会の登録も終わり、明日からマルコ遺跡を探索できる。マルコ遺跡は全40階層もあるが、闘技会は10日後だし、充分余裕がある。それまでに、フィンとイリスを強くして、遺跡も踏破しておこう。
現在の時刻は17時。夕食まで時間があるから、リッチの状況を聞いてみよう。
【リッチ、そちらの状況はどうなっているのかしら?】
【サーシャ様、やはりキースの暗殺を目論む輩がいますね。王都には到着していませんが、これまでに1度襲われています。無論、AクラスだろうとSクラスだろうと全員討伐していますが、王都に到着してからが問題ですな。既に、キースにあの魔法をかけていますので問題ありませんが、王都につき次第、黒幕の調査に移ります。私の魔法で、明日には到着するようにしておきました。】
【そう、ありがとう。こちらは、明日にでもマルコ遺跡を探索するつもりよ。ただ、冒険者ギルドでイザコザがあって、リッカが闘技会に出場する事になったわ。】
【サーシャ様ではなく、リッカがですか?それは、面白い事が起こりそうですね。】
【まあね、邪族も何か仕掛けて来るだろうから、ある意味丁度いいわ。そちらでも、何か変わった事があったら報告してね。】
【は、わかりました。】
さて、こちらも一応順調に今日が終わりそうだ。
今、この部屋にいるのは、私とフィンとイリスの3人。リッカとジンは、隣の部屋にいる。
「リッチとの情報交換が終わったわ。また、襲われたみたいね。狙いは、当然キース皇子。」
「ふぇ、またですか。相手にとっては、そこまでしてキース皇子が目障りな存在なんですね。」
黒幕に、邪族が絡んでいるのかわからないけど排除した方がいいかもね。そっちは、リッチに任せましょう。
「それにしても、今日は色々とあったわね。盗賊の件、冒険者ギルド、闘技ギルド、もう何も起こらないで欲しいところね。」
「冒険者ギルドや闘技ギルドでも、騒ぎのキッカケはリッカですけど、師匠が大きくしたんですよ。特に闘技ギルドで、リッカにお仕置きした時、全員引いてましたよ。あれだけで、Sランクだと全員納得してました。」
なんで、あのお仕置きだけで、Sランクと納得されるのよ。
「特に、師匠の対戦相手の人、顔色が悪くなってました。試合の時、自分にもグリグリ攻撃がくるかのかもと思ってましたね。だから、あの人、殺される覚悟で武舞台に上がってましたよ。試合に負けて、武舞台から降りたらホッとしたのか気を失ってました。師匠、それを無視して、普通に私達の所へ帰ってきたから、余計に周りが怖がってました。」
そこまでなの!
「それは私、関係ないでしょ。相手の精神力が弱いだけよ。いちいち構ってられないわ。」
「お姉様、そこは心配して回復魔法をかけてあげたら、周りの評価はきっと違ってましたよ。」
心配する必要ないでしょう。
「一応聞くけど、周りは私の事をどう思っていたの。」
「お姉様、気を悪くしないで下さいね。確か、美人だけど、絶対に怒らしてはいけない存在となってました。」
なんか、腹たつわね。お仕置きしただけで、どうしてそこまで思われるのよ。そんなきついお仕置きじゃないでしょう。スフィアートでは拝まれたような感じがしたけど、こっちでは恐れられる存在て、なによ!
「他の冒険者達がいる前では、一応お仕置きは控えておきましょう。これ以上、恐れられたくないしね。なんかストレス溜まったから、マルコ遺跡の邪族共にグリグリ攻撃してやろう。」
「お姉様、何故か邪族達に同情します。」
「師匠、邪族達が可哀想です。」
なんでよ!
------夕飯の時間になったので、1階に降りると、リッカとジンが場所を確保してくれていた。
「2人とも、場所を確保してくれていたのね、ありがとう。」
「サーシャ様、もう怒ってないですか?」
「リッカ、もう怒ってないわ。貴方達が身体を動かしたいのはわかるから、明日マルコ遺跡では別行動をとりましょう。リッカとジンは先行して、ストレス解消して来なさい。貴方達なら罠に嵌っても問題ないしね。ただし、私達が食事をする時のみ、呼び戻すからね。食事は、私が作るわ。」
「やった!サーシャ様の手料理だ。」
「私達への配慮、ありがとうございます。明日が楽しみです。」
「し、師匠、私達のお仕置きルールなんですが、変更をお願いしていいですか?」
お仕置きルール?ああ、次の休憩地点まで、罠に引っかかった回数が10回を超えた場合はグリグリ攻撃だったわ。Cクラスダンジョンから、1段階飛び越してAランクダンジョンに探索するから、今のままのルールだと厳しいわね。
「そうね、Aランクダンジョンてことも考慮して、罠に引っかかる回数は、1階層につき10回までは許します。超えたらお仕置きね。」
「お姉様、それなら大丈夫だと思います。」
「師匠、ありがとうございます。」
Aクラスダンジョンマルコ遺跡
1) 事前情報によると、各階層が相当広いらしい。Cクラスダンジョンの約2~3倍は広いとされている。
2) 基本5階層毎に雰囲気が変化する。ゾンビハウスだけは例外で、連続する時もあれば、1階層だけで終了する時もあるらしい。これまでにわかっているのは、大地、森林、岩石地帯、洞窟など多種多様だそうだ。
3) ゾンビハウス、どうもこの世界では人型邪族は全てゾンビと分類されるらしい。ゾンビにもいくつ種類があるらしく、冒険者が死んで邪族となった者、よくわからない髪型と服装をしている者など、体力も高く異様で怖いらしい。そしてダンジョンにおいて、ゾンビが決まって出現するのがゾンビハウス、聞いた限りだと、大きな屋敷、見た事もない家具や絵、屋根には鬼が敷き詰められているらしい。どんな屋敷よ。
情報をまとめると、こんなところか。この遺跡の最下層にスフィアのメッセージがある女神像がある。日数がどの程度かかるのか、現状わからないわね。焦らず、ゆっくりと進めて行きましょう。
その島の地底奥深くに邪王が封印されている。邪王自身は、1つの球体の中に封印されているのだが、以前は、2 層あった球体が、とある人物により外側の封印が解かれているため、現在1層しかない。この状況であっても、邪王自らが封印を解くことは出来ない。単純に力が足りないからだ。邪王自身は動けないため、種族間での世界レベルの戦争を誘発させるため、配下である邪族達に動いてもらっているが、成果は芳しくない。よって、邪王は、現在苛ついていた。そんな邪王がいる球体の外側に、1人の訪問者が現れた。
○○○ 邪王 視点
おかしい。スフィアートに行かせたジェイク達から連絡が途絶えた。何があった。えーい、もどかしい。この身体が、自由に動かせれば、すぐにでもスフィアが創った種族を絶滅させてやるというのに。ここ最近、あの方や邪神からの連絡もない。何があったというのだ?
「やあ、邪王、元気にしているかい?」
「!毎回、驚かせますね。-----様。」
「そうかな?普通にお邪魔しているだけなんだが。その様子だと、近況はまだ知らされていないか。まあ、結果が結果だし、話せるわけがないか。」
毎回毎回、----様には驚く。気配を全く感じられん。何か知っているのか?
「何か知っているのですか?」
「まあね、どうやら勇者召喚で、かなり強力なスキルを持った奴らが召喚されたらしい。シャドウは、勇者に討伐されたよ。スフィアートでは、Sクラスの邪族連中は全滅だってさ。」
なんだと!スフィアートに送った奴らは、皆精鋭だ。それが全滅!
「ふふふ、どうやら焦っているね。始めは快調だったようだよ。ただ、策士策に溺れるとは、この事だ。アイリスを大森林奥深くまで転移させた事は褒めてあげたいね。だが、その後がいけない。転移が成功した事で、全員がアイリスは死んだと思い込んでいた。その時に誰か行かせて、亡骸を確認していればいいものを。結果、アイリスは、自力でテルミア側の境界近くまで移動し、冒険者に助けられている。」
「そんな、あの中で生き残れるとは信じられん。」
「君達邪族は、人間を甘く見過ぎだ。時に人間は、信じられない力を発揮する時もある。でも、僕も驚いたよ。あの程度の能力だけで、A、Bクラスがウヨウヨいる大森林を1人で3日も保ったんだからね。これだから人間は面白い。」
笑っている?この方は、今の状況を楽しんでいるのか?
「スフィアートは、どうなったのですか?」
「スフィアートは健在だよ。邪竜のジェイクだけが唯一生き残り、戦争を仕掛けたけど、邪族側が大敗した。人間側は邪族との戦争を考えて、どうやら奥の手を使ってきたみたいだ。」
「奥の手ですか?」
「そう、合体魔法だよ。2人の冒険者が構想し、それを---誰かがアドバイスした結果、実現した。凄まじい威力だったね。」
誰かがアドバイス?この方は、いつも明確に物事を把握しているはずだ。なぜ誰かと言った?私の心を読んだのか、途端に機嫌が悪くなった。
「そう、その誰かが問題だ。存在が掴めない。こんな事は初めてだ!この僕に気付かれず、存在している奴がいる。僕は神だよ。僕が許した奴しか存在してはいけないんだ。必ず、正体を突き止めて塵にしてやる。」
静かになった。----消えたか。
相当怒っていたな。あの方が、ここまで怒るのは珍しい。一体何者だ。そいつの出現で、テルミアでの計画が崩されたとみていい。だが、全て崩された訳ではない。ガルディア、レーデンブルク、レムナント、シルフィーユでは、順調に計画は進行している。
む、この気配はシュナウザーか。
「邪王様、報告があります。」
「シュナウザー、テルミア王国の件か。」
「!は、その通りでございます。」
「-----様がお怒りであった。」
「こちらに現れたのですか!」
「そうだ、----様ですら存在を掴めない者が現れた。テルミアでの計画が阻止されたのは、その者が人間共に力を与えたためだ。至急、調査しろ。」
「は、かしこまりました。」
「ガルディア帝国の方はどうだ?」
「ビルブレムの進入に成功し、手筈通りに進めています。王都ではキース・ガルディアの暗殺に失敗しましたが問題ありません。暗殺の方法など、いくらでもあります。」
「よし、ガルディア帝国での計画は、必ず成功させろ!」
「は!」
ガルディア帝国では、既に小さな内乱が始まっている。あの者が皇帝に即位すれば、必ず大きな戦争が起こる。そうなれば、我は復活する。
○○○ 主人公 視点
闘技場での戦いも終わり、私、ジン、リッカはAランクスタートとなった。Sランクになるためには、SランクまたはAランクの選手と戦い10連勝すればいいそうだ。別に興味ないから、Sランクにならないけどね。さて、闘技会の登録も終わり、明日からマルコ遺跡を探索できる。マルコ遺跡は全40階層もあるが、闘技会は10日後だし、充分余裕がある。それまでに、フィンとイリスを強くして、遺跡も踏破しておこう。
現在の時刻は17時。夕食まで時間があるから、リッチの状況を聞いてみよう。
【リッチ、そちらの状況はどうなっているのかしら?】
【サーシャ様、やはりキースの暗殺を目論む輩がいますね。王都には到着していませんが、これまでに1度襲われています。無論、AクラスだろうとSクラスだろうと全員討伐していますが、王都に到着してからが問題ですな。既に、キースにあの魔法をかけていますので問題ありませんが、王都につき次第、黒幕の調査に移ります。私の魔法で、明日には到着するようにしておきました。】
【そう、ありがとう。こちらは、明日にでもマルコ遺跡を探索するつもりよ。ただ、冒険者ギルドでイザコザがあって、リッカが闘技会に出場する事になったわ。】
【サーシャ様ではなく、リッカがですか?それは、面白い事が起こりそうですね。】
【まあね、邪族も何か仕掛けて来るだろうから、ある意味丁度いいわ。そちらでも、何か変わった事があったら報告してね。】
【は、わかりました。】
さて、こちらも一応順調に今日が終わりそうだ。
今、この部屋にいるのは、私とフィンとイリスの3人。リッカとジンは、隣の部屋にいる。
「リッチとの情報交換が終わったわ。また、襲われたみたいね。狙いは、当然キース皇子。」
「ふぇ、またですか。相手にとっては、そこまでしてキース皇子が目障りな存在なんですね。」
黒幕に、邪族が絡んでいるのかわからないけど排除した方がいいかもね。そっちは、リッチに任せましょう。
「それにしても、今日は色々とあったわね。盗賊の件、冒険者ギルド、闘技ギルド、もう何も起こらないで欲しいところね。」
「冒険者ギルドや闘技ギルドでも、騒ぎのキッカケはリッカですけど、師匠が大きくしたんですよ。特に闘技ギルドで、リッカにお仕置きした時、全員引いてましたよ。あれだけで、Sランクだと全員納得してました。」
なんで、あのお仕置きだけで、Sランクと納得されるのよ。
「特に、師匠の対戦相手の人、顔色が悪くなってました。試合の時、自分にもグリグリ攻撃がくるかのかもと思ってましたね。だから、あの人、殺される覚悟で武舞台に上がってましたよ。試合に負けて、武舞台から降りたらホッとしたのか気を失ってました。師匠、それを無視して、普通に私達の所へ帰ってきたから、余計に周りが怖がってました。」
そこまでなの!
「それは私、関係ないでしょ。相手の精神力が弱いだけよ。いちいち構ってられないわ。」
「お姉様、そこは心配して回復魔法をかけてあげたら、周りの評価はきっと違ってましたよ。」
心配する必要ないでしょう。
「一応聞くけど、周りは私の事をどう思っていたの。」
「お姉様、気を悪くしないで下さいね。確か、美人だけど、絶対に怒らしてはいけない存在となってました。」
なんか、腹たつわね。お仕置きしただけで、どうしてそこまで思われるのよ。そんなきついお仕置きじゃないでしょう。スフィアートでは拝まれたような感じがしたけど、こっちでは恐れられる存在て、なによ!
「他の冒険者達がいる前では、一応お仕置きは控えておきましょう。これ以上、恐れられたくないしね。なんかストレス溜まったから、マルコ遺跡の邪族共にグリグリ攻撃してやろう。」
「お姉様、何故か邪族達に同情します。」
「師匠、邪族達が可哀想です。」
なんでよ!
------夕飯の時間になったので、1階に降りると、リッカとジンが場所を確保してくれていた。
「2人とも、場所を確保してくれていたのね、ありがとう。」
「サーシャ様、もう怒ってないですか?」
「リッカ、もう怒ってないわ。貴方達が身体を動かしたいのはわかるから、明日マルコ遺跡では別行動をとりましょう。リッカとジンは先行して、ストレス解消して来なさい。貴方達なら罠に嵌っても問題ないしね。ただし、私達が食事をする時のみ、呼び戻すからね。食事は、私が作るわ。」
「やった!サーシャ様の手料理だ。」
「私達への配慮、ありがとうございます。明日が楽しみです。」
「し、師匠、私達のお仕置きルールなんですが、変更をお願いしていいですか?」
お仕置きルール?ああ、次の休憩地点まで、罠に引っかかった回数が10回を超えた場合はグリグリ攻撃だったわ。Cクラスダンジョンから、1段階飛び越してAランクダンジョンに探索するから、今のままのルールだと厳しいわね。
「そうね、Aランクダンジョンてことも考慮して、罠に引っかかる回数は、1階層につき10回までは許します。超えたらお仕置きね。」
「お姉様、それなら大丈夫だと思います。」
「師匠、ありがとうございます。」
Aクラスダンジョンマルコ遺跡
1) 事前情報によると、各階層が相当広いらしい。Cクラスダンジョンの約2~3倍は広いとされている。
2) 基本5階層毎に雰囲気が変化する。ゾンビハウスだけは例外で、連続する時もあれば、1階層だけで終了する時もあるらしい。これまでにわかっているのは、大地、森林、岩石地帯、洞窟など多種多様だそうだ。
3) ゾンビハウス、どうもこの世界では人型邪族は全てゾンビと分類されるらしい。ゾンビにもいくつ種類があるらしく、冒険者が死んで邪族となった者、よくわからない髪型と服装をしている者など、体力も高く異様で怖いらしい。そしてダンジョンにおいて、ゾンビが決まって出現するのがゾンビハウス、聞いた限りだと、大きな屋敷、見た事もない家具や絵、屋根には鬼が敷き詰められているらしい。どんな屋敷よ。
情報をまとめると、こんなところか。この遺跡の最下層にスフィアのメッセージがある女神像がある。日数がどの程度かかるのか、現状わからないわね。焦らず、ゆっくりと進めて行きましょう。
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