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間章2 勇者達、シルフィーユ王国へ
女神サーシャの加護
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○○○ 桜木春人 視点
「なに~~ーーー!!!」
《ざわざわざわ》
「ちょっと、春人、大声出してどうしたのよ?」
「あ、すまん!あの、すいません、なんでもないんです」
俺達5人は、二手に別れて揚げ物競争をやることになった。内容はシンプルだ。美香と夕実が別行動をとり、どれだけエルフ独自の揚げ物を発見するかというものだ。そんなわけで、俺は美香と行動中だ。探索の途中、不意にステータス情報が更新されましたと知らせがきたので、ステータスを確認すると----なんと称号に【女神サーシャの加護】があった。これは、もしかしたら美香にもあるかもしれない。
「美香、人の少ないところに行こう」
「え!急に何?」
「いいから確認したいことがある」
少し歩くと広場があった。ここなら大丈夫だろう。
「美香、ステータスの称号欄を確認してくれないか」
「は?称号欄?別にいいけど----え~~~!!!」
「俺が叫んだ意味がわかったろ」
「うん、わかったけど、女神サーシャの加護て何よ?」
冒険者サーシャのことで、まず間違いない。転生者のはずだけど、どうやって女神になったんだ?称号欄にはこう記載されていた。
称号 【女神サーシャの加護】
既に女神サーシャと会い認められた者に関しては、会ってからの邪族討伐の獲得経験値に加護の分が追加される。また、会っていない者に関しては、この称号を獲得以降、邪族討伐の獲得経験値に加護の分が追加される。
おいおい、俺も美香も会ったことがないぞ。それなのに、なんで認められたんだ?----考えられる要因は勇者と聖女か?女神スフィアに認められたから、サーシャも認めたということか?なんにしても、みんなに知らせないとな。
「とにかく、一度宿に戻ろう。みんなに知らせないといけない。バーンさんとリフィアさんはいるはずだ」
「そうね」
宿に戻ると、1階の食堂でドリンクを飲んでいるバーンさんとリフィアさんがいた。
「あら、どうしたの?揚げ物競争は?」
「緊急事態が発生しました。ここでは話せませんので、部屋でお話しします」
「緊急事態?余程の内容か、リフィア、部屋に戻るぞ」
部屋に戻り、落ち着いてからバーンさんとリフィアさんに話した。
「俺と美香の称号に【女神サーシャの加護】がありました」
《ガタ》
「「なに~――!!」」
「あの野郎、一言、俺達に言えよ!!」
「ふ、ふふ、ふふふ、サーシャは私達に何か恨みがあるのかしら?」
なんだ、この状況は?
リフィアさん、怖いです。
俺は美香に何か言ってくれとアイコンタクトを送った。明らかに嫌そうな顔をしていたが観念したようだ。
「あの~、サーシャのことを知っているんですよね?話してくれませんか?」
「「はあ~」」
うお、盛大な溜息を吐かれたぞ。
「仕方ねえ、話すしかないか。ただし、これを話しちまえば、お前らの旅の目的が意味をなさなくなるかもしれん。それでも聞く覚悟はあるか?」
おいおい、そこまで重要なことなのか?
「バーンさん、全員揃うまで待って下さい。どうせなら、みんなで聞きますよ」
俺は、空間魔法で夕実達に連絡し、緊急事態が発生したので至急戻るように言った。
○○○
全員が揃った。夕実は俺に何か文句を言いたそうにしていたが、空気が違う事を悟り黙って話を聞くことにしたようだ。
「師匠、緊急事態と聞きましたが、何があったんですか?」
「ああ、まず自分達のステータスの称号欄を確認してくれ。そこに女神サーシャの加護があるか?」
夕実・真也・義輝はステータスを確認したが、
「「「ありません」」」
ないのか。やはり俺と美香だけか。
「今日になって、ハルトとミカに女神サーシャの加護がついた。おそらく、今後邪族を討伐していけばいく程、獲得経験値に加護の分が加算されるだろう。そして、レベルアップ時も、加護の影響で大きく基礎能力値が上がるはずだ」
「バーンさん、そもそも女神サーシャとは誰ですか?聞いたことがありません」
義輝がそう思うのも無理はないな。
「当然の質問だな。以前から話題になっていた精霊の言う【あの方】がサーシャだ」
なに~~、あの方てサーシャのことだったのか。確かに【もうすぐあれになるから、僕達の力も回復して以前より大幅に上がる】とも言っていたよな。【あれ】て女神を指していたのか!
「師匠、そうなると新たな女神が誕生したから、旅の必要性がなくなったということですか?」
「いいや、そうじゃない。今から説明しよう。ただし、この話を聞けば、お前達自身、旅の目的を見失う可能性もあるが、それでも聞くか?」
俺達を互いの目を見て頷いた。
「「「「「もちろん、聞きます!」」」」」
「いい覚悟だ」
俺達はバーンさんから、現在スフィアタリアで何が起こっているのかを全て聞いた。全てを聞き終わった後、全員が呆然とするしかなかった。俺達の知らないところで、何が行われていたのか、そして俺達自身が旅の目的を見失う可能性があるかもしれんといった意味がわかった。
1) サーシャは転生者で、邪神に心を乗っ取られそうになった。しかし、ユニークスキルを使って逆に討伐した事で、種族が邪神となった
2) スフィアートの戦いでは裏でサーシャが動いていて、冒険者のサポートをしていた。邪族の大軍勢が押し寄せたのも、サーシャが裏でボス級の邪族を討伐したから、邪竜が怒って王都に来るはずだった邪族の殆どをスフィアートにまわした
→これって、間接的に王都を救っているよな!
3) ガルディア帝国において、闘技会武器部門の本戦で邪族が乱入したものの、サーシャの加護を持ったキース皇子とサーシャの部下であるリッカという女の子が数百体のA級以上の邪族を数分で討伐した
→キース皇子とリッカは、俺より確実に強い!
4) 女神スフィアは俺達と出会った時点で鬱病になっており、別れた後すぐに別の異世界に逃げこんだ。しかも、そう仕向けた犯人は、現在わかっている範囲で女神サリアと500年前に召喚された5人中の3人らしい。しかも3 人とも日本人だ。1人は涼見凌一という名前で、サーシャによって討伐済。こいつが行なった内容を聞いたが、本当に胸糞悪い話だった。一体人間をなんだと思っているんだ!サーシャの討伐方法を聞いたけど、一見甘い気もするが、死ぬまでエネルギーを搾取し続けるんだから、涼見自身も少しはゾンビになった人達の気持ちもわかるかもな。そして、そのまま死んでいけ!後の2人は佐江と努という名前で、過去に女神サリアと喧嘩したことで、現在は行方不明。しかし、不老不死なため、同じ場所にはいられない。バーンさんによれば、これから謁見する2人のハイエルフが極めて怪しいとのことだ。
→その3人は最悪な事をしてくれたな。日本人の恥晒しだ!バーンさんの言う通
り、ハイエルフが怪しいな。
5) 現在、サーシャは女神サリア討伐に向けて、管理世界の座標を探している。手掛かりは、スフィアが遺跡に残したメッセージらしい。ちなみに、邪王が復活しても、サーシャの手にかかれば瞬殺出来るらしい。ただし、邪王が討伐されると、すぐに転生システムに組み込まれ、50年後に別の姿で復活するそうだ。管理世界の座標わかれば、すぐに出向き女神サリアを討伐し、邪王専用の転生システムを破壊する予定だから、俺達に再封印して時間稼ぎをしてもらいたいとのことだ。
6) これまでサーシャは人に味方し、直接もしくは間接的に邪族ばかりを大量に討伐したせいで、邪神から女神にクラスチェンジしてしまった。邪神で加護を与えるわけにはいかないから、新たに女神となった事で勇者と聖女に加護を与えた
→黒幕は、異世界召喚メンバーと女神サリアかよ。しかも、基礎能力値が1000万以上って、サーシャにしか討伐出来ないじゃないか!道理で、バーンさんが目的を見失うかもしれんというわけだ。
確かに内容が凄過ぎる。だが、俺達の力では神の討伐は不可能だ。それなら俺達がやるべき事は1つだ。
「バーンさん、俺達を甘く見ないで下さい。確かに内容を聞いた時は驚きました。でも、俺達のやる事は変わりませんよ。全ての精霊から力を貰い、サーシャが転生システムを破壊後、俺達が邪王を討伐すればいい。サーシャにばかり、負担を掛けさせません。頼ってばかりでは、サーシャが女神スフィアのように鬱病になってしまう。サーシャには、神族の討伐に専念して欲しいです。そうだろう、みんな!」
「そうね、悔しいけど、私達の力じゃあ、神族を討伐出来ない。それなら、サーシャの負担を少しでも軽減させてあげないとね。邪王は、私達だけで討伐すればいい」
「ああ、俺や義輝、夕実には加護がないけど、足手まといにならないようにもっと強くなってみせます」
「先に真也に言われたな。邪王を瞬殺出来るサーシャがいる事で、一見俺達の旅の目的を見失いそうになりましたが、やる事自体は変わりませんよ。単に主役がサーシャになっただけで、俺達はサポートに回ればいいだけのことだ」
「うん、それに転生システムを破壊した後、おかしくなった部分を修正しないといけないはずです。そうなったら、邪王にまで手を回せないでしょうから、結局私達が邪王を討伐しないといけません」
みんなの気持ちは1つだな。
「は!大したもんだよ、お前らの連帯感は!サーシャの加護を持った仲間は、俺達以外に5人いる。5人のうち4人は魔国レムナントで、管理世界に行くための座標を知るべく情報収集をしているはずだ」
今のところ、サーシャの加護を持っているのは、合計9 人か。
「バーンさん、加護を持ってから基礎能力値に変化はありましたか?」
「大ありだ!俺達とさっき話した5人には当初邪神の加護が付いていた。そのせいで、基礎能力値が俺もリフィアも6万を超えてる」
「「「「「6万超え!!!」」」」」
おいおい、加護を持ったら、そこまで上がるのかよ。
「500年前の邪王は、どの程度だったんですか?」
「さあな、わからん。リフィアは知っているか?」
「そうね、資料を見た限りでは、多分5万くらいだと思うわ」
「ということは、俺も頑張れば、そこまで伸びるということですか?」
「ハルトの場合は加護が付いているから、10万を軽く超えるんじゃないか?」
げ!今の10 倍は強くなれるのか!
「バーンさん、質問いいですか?」
「なんだ、ユミ」
「話を聞いた限り、涼見凌一の基礎能力値は1500万くらいなんですよね。それじゃあ、邪神や女神スフィア、サーシャはどのくらいなのかと?」
あ、それは俺も気になった。
「あー、当然そこに行き着くよな」
「バーン、教えてあげたら?」
なんだ、言いにくいことなのか?
「邪神と女神スフィアは約1700万、サーシャは--------」
え、なんで黙るの?なんだよ、この間は?
「サーシャは、システムの限界を超えたせいでわからん。少なくとも、----1億以上だ」
え、---今なんて言った?
「あのバーンさん、もう一度言ってくれませんか?私の聞き間違いかな?1億と聞いたような?」
夕実もそう聞こえたのか?
「はあ、まあ信じられんかもしれんが、1億以上だ」
「「「「「1億以上!!!」」」」」
ちょっと待てよ!邪神を討伐した事で、人から邪神にクラスチェンジしたんだよな。ということは、1700万からのスタートだ。どうやって、1億以上になれるんだよ!
「俺達も同じ事を言ったよ」
「ふふふ、サーシャによると単にレベルを上げただけでなく、多くの人々に善行を行なった事で1億超えることになったのかもと言っていたわね」
ああ、マルコ遺跡の件か。確かに、数百年間閉じ込められていたのを解放して浄化してあげたんだから、かなりの善行になるのか。それで1億超えか、邪王を瞬殺出来ると言える訳だ。
「ふと思ったんですが、サーシャの力なら世界中の人々に加護を付けれるのでは?」
美香がとんでもない事を言っているぞ!
「ああ、可能だろうな。だが、そんなことをしたらバランスが崩れる。加護を付けるのは信頼出来る人のみだそうだ。ハルトとミカの場合は、勇者と聖女だから信頼出来ると思ったんだろう」
それはそうか。出来れば真也達にも付けて欲しいが、会った事もない人間を信頼出来るわけがないよな。
「これが俺達の知っていること全てだ」
「サーシャの基礎能力値には驚きましたけど、それだけあれば安心して神族討伐を任せれますね。俺達は精霊から力をもらって、自分自身を強くさせることに集中出来ますよ。バーンさん、リフィアさん、これからも宜しくお願いします!」
俺達は当初驚きはしたものの、バーンさん達が抱えている問題を共有出来て、より一層の連帯感を高める事が出来た。
「なに~~ーーー!!!」
《ざわざわざわ》
「ちょっと、春人、大声出してどうしたのよ?」
「あ、すまん!あの、すいません、なんでもないんです」
俺達5人は、二手に別れて揚げ物競争をやることになった。内容はシンプルだ。美香と夕実が別行動をとり、どれだけエルフ独自の揚げ物を発見するかというものだ。そんなわけで、俺は美香と行動中だ。探索の途中、不意にステータス情報が更新されましたと知らせがきたので、ステータスを確認すると----なんと称号に【女神サーシャの加護】があった。これは、もしかしたら美香にもあるかもしれない。
「美香、人の少ないところに行こう」
「え!急に何?」
「いいから確認したいことがある」
少し歩くと広場があった。ここなら大丈夫だろう。
「美香、ステータスの称号欄を確認してくれないか」
「は?称号欄?別にいいけど----え~~~!!!」
「俺が叫んだ意味がわかったろ」
「うん、わかったけど、女神サーシャの加護て何よ?」
冒険者サーシャのことで、まず間違いない。転生者のはずだけど、どうやって女神になったんだ?称号欄にはこう記載されていた。
称号 【女神サーシャの加護】
既に女神サーシャと会い認められた者に関しては、会ってからの邪族討伐の獲得経験値に加護の分が追加される。また、会っていない者に関しては、この称号を獲得以降、邪族討伐の獲得経験値に加護の分が追加される。
おいおい、俺も美香も会ったことがないぞ。それなのに、なんで認められたんだ?----考えられる要因は勇者と聖女か?女神スフィアに認められたから、サーシャも認めたということか?なんにしても、みんなに知らせないとな。
「とにかく、一度宿に戻ろう。みんなに知らせないといけない。バーンさんとリフィアさんはいるはずだ」
「そうね」
宿に戻ると、1階の食堂でドリンクを飲んでいるバーンさんとリフィアさんがいた。
「あら、どうしたの?揚げ物競争は?」
「緊急事態が発生しました。ここでは話せませんので、部屋でお話しします」
「緊急事態?余程の内容か、リフィア、部屋に戻るぞ」
部屋に戻り、落ち着いてからバーンさんとリフィアさんに話した。
「俺と美香の称号に【女神サーシャの加護】がありました」
《ガタ》
「「なに~――!!」」
「あの野郎、一言、俺達に言えよ!!」
「ふ、ふふ、ふふふ、サーシャは私達に何か恨みがあるのかしら?」
なんだ、この状況は?
リフィアさん、怖いです。
俺は美香に何か言ってくれとアイコンタクトを送った。明らかに嫌そうな顔をしていたが観念したようだ。
「あの~、サーシャのことを知っているんですよね?話してくれませんか?」
「「はあ~」」
うお、盛大な溜息を吐かれたぞ。
「仕方ねえ、話すしかないか。ただし、これを話しちまえば、お前らの旅の目的が意味をなさなくなるかもしれん。それでも聞く覚悟はあるか?」
おいおい、そこまで重要なことなのか?
「バーンさん、全員揃うまで待って下さい。どうせなら、みんなで聞きますよ」
俺は、空間魔法で夕実達に連絡し、緊急事態が発生したので至急戻るように言った。
○○○
全員が揃った。夕実は俺に何か文句を言いたそうにしていたが、空気が違う事を悟り黙って話を聞くことにしたようだ。
「師匠、緊急事態と聞きましたが、何があったんですか?」
「ああ、まず自分達のステータスの称号欄を確認してくれ。そこに女神サーシャの加護があるか?」
夕実・真也・義輝はステータスを確認したが、
「「「ありません」」」
ないのか。やはり俺と美香だけか。
「今日になって、ハルトとミカに女神サーシャの加護がついた。おそらく、今後邪族を討伐していけばいく程、獲得経験値に加護の分が加算されるだろう。そして、レベルアップ時も、加護の影響で大きく基礎能力値が上がるはずだ」
「バーンさん、そもそも女神サーシャとは誰ですか?聞いたことがありません」
義輝がそう思うのも無理はないな。
「当然の質問だな。以前から話題になっていた精霊の言う【あの方】がサーシャだ」
なに~~、あの方てサーシャのことだったのか。確かに【もうすぐあれになるから、僕達の力も回復して以前より大幅に上がる】とも言っていたよな。【あれ】て女神を指していたのか!
「師匠、そうなると新たな女神が誕生したから、旅の必要性がなくなったということですか?」
「いいや、そうじゃない。今から説明しよう。ただし、この話を聞けば、お前達自身、旅の目的を見失う可能性もあるが、それでも聞くか?」
俺達を互いの目を見て頷いた。
「「「「「もちろん、聞きます!」」」」」
「いい覚悟だ」
俺達はバーンさんから、現在スフィアタリアで何が起こっているのかを全て聞いた。全てを聞き終わった後、全員が呆然とするしかなかった。俺達の知らないところで、何が行われていたのか、そして俺達自身が旅の目的を見失う可能性があるかもしれんといった意味がわかった。
1) サーシャは転生者で、邪神に心を乗っ取られそうになった。しかし、ユニークスキルを使って逆に討伐した事で、種族が邪神となった
2) スフィアートの戦いでは裏でサーシャが動いていて、冒険者のサポートをしていた。邪族の大軍勢が押し寄せたのも、サーシャが裏でボス級の邪族を討伐したから、邪竜が怒って王都に来るはずだった邪族の殆どをスフィアートにまわした
→これって、間接的に王都を救っているよな!
3) ガルディア帝国において、闘技会武器部門の本戦で邪族が乱入したものの、サーシャの加護を持ったキース皇子とサーシャの部下であるリッカという女の子が数百体のA級以上の邪族を数分で討伐した
→キース皇子とリッカは、俺より確実に強い!
4) 女神スフィアは俺達と出会った時点で鬱病になっており、別れた後すぐに別の異世界に逃げこんだ。しかも、そう仕向けた犯人は、現在わかっている範囲で女神サリアと500年前に召喚された5人中の3人らしい。しかも3 人とも日本人だ。1人は涼見凌一という名前で、サーシャによって討伐済。こいつが行なった内容を聞いたが、本当に胸糞悪い話だった。一体人間をなんだと思っているんだ!サーシャの討伐方法を聞いたけど、一見甘い気もするが、死ぬまでエネルギーを搾取し続けるんだから、涼見自身も少しはゾンビになった人達の気持ちもわかるかもな。そして、そのまま死んでいけ!後の2人は佐江と努という名前で、過去に女神サリアと喧嘩したことで、現在は行方不明。しかし、不老不死なため、同じ場所にはいられない。バーンさんによれば、これから謁見する2人のハイエルフが極めて怪しいとのことだ。
→その3人は最悪な事をしてくれたな。日本人の恥晒しだ!バーンさんの言う通
り、ハイエルフが怪しいな。
5) 現在、サーシャは女神サリア討伐に向けて、管理世界の座標を探している。手掛かりは、スフィアが遺跡に残したメッセージらしい。ちなみに、邪王が復活しても、サーシャの手にかかれば瞬殺出来るらしい。ただし、邪王が討伐されると、すぐに転生システムに組み込まれ、50年後に別の姿で復活するそうだ。管理世界の座標わかれば、すぐに出向き女神サリアを討伐し、邪王専用の転生システムを破壊する予定だから、俺達に再封印して時間稼ぎをしてもらいたいとのことだ。
6) これまでサーシャは人に味方し、直接もしくは間接的に邪族ばかりを大量に討伐したせいで、邪神から女神にクラスチェンジしてしまった。邪神で加護を与えるわけにはいかないから、新たに女神となった事で勇者と聖女に加護を与えた
→黒幕は、異世界召喚メンバーと女神サリアかよ。しかも、基礎能力値が1000万以上って、サーシャにしか討伐出来ないじゃないか!道理で、バーンさんが目的を見失うかもしれんというわけだ。
確かに内容が凄過ぎる。だが、俺達の力では神の討伐は不可能だ。それなら俺達がやるべき事は1つだ。
「バーンさん、俺達を甘く見ないで下さい。確かに内容を聞いた時は驚きました。でも、俺達のやる事は変わりませんよ。全ての精霊から力を貰い、サーシャが転生システムを破壊後、俺達が邪王を討伐すればいい。サーシャにばかり、負担を掛けさせません。頼ってばかりでは、サーシャが女神スフィアのように鬱病になってしまう。サーシャには、神族の討伐に専念して欲しいです。そうだろう、みんな!」
「そうね、悔しいけど、私達の力じゃあ、神族を討伐出来ない。それなら、サーシャの負担を少しでも軽減させてあげないとね。邪王は、私達だけで討伐すればいい」
「ああ、俺や義輝、夕実には加護がないけど、足手まといにならないようにもっと強くなってみせます」
「先に真也に言われたな。邪王を瞬殺出来るサーシャがいる事で、一見俺達の旅の目的を見失いそうになりましたが、やる事自体は変わりませんよ。単に主役がサーシャになっただけで、俺達はサポートに回ればいいだけのことだ」
「うん、それに転生システムを破壊した後、おかしくなった部分を修正しないといけないはずです。そうなったら、邪王にまで手を回せないでしょうから、結局私達が邪王を討伐しないといけません」
みんなの気持ちは1つだな。
「は!大したもんだよ、お前らの連帯感は!サーシャの加護を持った仲間は、俺達以外に5人いる。5人のうち4人は魔国レムナントで、管理世界に行くための座標を知るべく情報収集をしているはずだ」
今のところ、サーシャの加護を持っているのは、合計9 人か。
「バーンさん、加護を持ってから基礎能力値に変化はありましたか?」
「大ありだ!俺達とさっき話した5人には当初邪神の加護が付いていた。そのせいで、基礎能力値が俺もリフィアも6万を超えてる」
「「「「「6万超え!!!」」」」」
おいおい、加護を持ったら、そこまで上がるのかよ。
「500年前の邪王は、どの程度だったんですか?」
「さあな、わからん。リフィアは知っているか?」
「そうね、資料を見た限りでは、多分5万くらいだと思うわ」
「ということは、俺も頑張れば、そこまで伸びるということですか?」
「ハルトの場合は加護が付いているから、10万を軽く超えるんじゃないか?」
げ!今の10 倍は強くなれるのか!
「バーンさん、質問いいですか?」
「なんだ、ユミ」
「話を聞いた限り、涼見凌一の基礎能力値は1500万くらいなんですよね。それじゃあ、邪神や女神スフィア、サーシャはどのくらいなのかと?」
あ、それは俺も気になった。
「あー、当然そこに行き着くよな」
「バーン、教えてあげたら?」
なんだ、言いにくいことなのか?
「邪神と女神スフィアは約1700万、サーシャは--------」
え、なんで黙るの?なんだよ、この間は?
「サーシャは、システムの限界を超えたせいでわからん。少なくとも、----1億以上だ」
え、---今なんて言った?
「あのバーンさん、もう一度言ってくれませんか?私の聞き間違いかな?1億と聞いたような?」
夕実もそう聞こえたのか?
「はあ、まあ信じられんかもしれんが、1億以上だ」
「「「「「1億以上!!!」」」」」
ちょっと待てよ!邪神を討伐した事で、人から邪神にクラスチェンジしたんだよな。ということは、1700万からのスタートだ。どうやって、1億以上になれるんだよ!
「俺達も同じ事を言ったよ」
「ふふふ、サーシャによると単にレベルを上げただけでなく、多くの人々に善行を行なった事で1億超えることになったのかもと言っていたわね」
ああ、マルコ遺跡の件か。確かに、数百年間閉じ込められていたのを解放して浄化してあげたんだから、かなりの善行になるのか。それで1億超えか、邪王を瞬殺出来ると言える訳だ。
「ふと思ったんですが、サーシャの力なら世界中の人々に加護を付けれるのでは?」
美香がとんでもない事を言っているぞ!
「ああ、可能だろうな。だが、そんなことをしたらバランスが崩れる。加護を付けるのは信頼出来る人のみだそうだ。ハルトとミカの場合は、勇者と聖女だから信頼出来ると思ったんだろう」
それはそうか。出来れば真也達にも付けて欲しいが、会った事もない人間を信頼出来るわけがないよな。
「これが俺達の知っていること全てだ」
「サーシャの基礎能力値には驚きましたけど、それだけあれば安心して神族討伐を任せれますね。俺達は精霊から力をもらって、自分自身を強くさせることに集中出来ますよ。バーンさん、リフィアさん、これからも宜しくお願いします!」
俺達は当初驚きはしたものの、バーンさん達が抱えている問題を共有出来て、より一層の連帯感を高める事が出来た。
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