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5章 レーデンブルク 悪魔討伐編
トイフェルベリーの実食と中級悪魔との対決
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ラーメンは、大好評に終わった。料理人達の方でも、新たにラーメン担当が決められたらしく、私が渡したレシピを基にどう改良していくかを検討しているらしい。国王自身も、ラーメンをレーデンブルク全土に広めるため、アルテハイムの情報をまとめているところだ。レオンは学園を休学する手続きを行うため、現在学園長に会いに行っている。そして、私達はというと-----、ラーメンを食べた部屋にいてラギウスの到着を待っているところだ。
「よう、おはよう!早速だが、トイフェルベリーを出すぞ」
「ラギウス、とりあえず100個くらいでいいわ」
「おう!」
お皿の上にトイフェルベリーが置かれた。見た目は、ブルーベリーね。味はどうかしら?
「師匠!いきなり食べるんですか!」
「食べないとわからないわよ?さて、どんな味かな?」
早速1個口の中に入れると、お、味はラズベリーに近い、中々美味しいわ。小さな種らしき物があったような気がするけど、溶けてなくなったから全く気にならないわね。溶けた瞬間、
《うわー身体が崩れる~~!喰われるために、トイフェルベリーになったわけじゃなーい》
とか聞こえたわね。ある意味、喋るフルーツと思えば大した事ないわね。
「へえ~、結構美味しいわよ。中に種もあったけど、すぐに溶けてなくなったわ。その時に、面白い一言を言っていたのが良いわね」
「おい、サーシャ。種じゃなくて、悪魔の核だ。面白い一言ではなく、悪魔の最後の絶叫だ。面白いで済ますなよ。俺もサーシャに喰われてたらと思うとゾッとするぜ。あと、トイフェルベリーの状態でも、周りは見えているぞ。だから、残り99個の悪魔達は自分達がどうなるのか、今この瞬間理解したはずだ」
へー、こんな実の状態でも見えているんだ?
「中身は悪魔とわかってて、平然と食べれる師匠は凄いです」
「お姉様の豪胆さを見習わないといけませんね」
2人共、私を褒めてないでしょ。
「フィン・イリス・ジン・リッカも食べてみなさい」
フィンとイリスが躊躇っているけど、ジンとリッカは遠慮なく食べたわね。
「おお、結構美味いぞ!」
《男に喰われて死ぬなんて、せめて女に---》
《なんで、ガキに!あ、あ、あ、あああああ-------》
「本当だ!美味いよ。悪魔の最後の絶叫が面白いね」
フィンとイリスも覚悟を決めたようね。
《こんなガキに殺されるなんてーー》
「あ、確かに美味しい!------」
《どうなってんだー!俺の身体がーー、こんな胸も育っていないガキにーーー》
「フィン姉、確かに美味しいですけど------この悪魔、ムカつきます!」
イリス、何を言われたのよ。
「どうやら問題なく食べれるようね。これから毎日、トイフェルベリーがなくなるまで食べていくわよ。悪魔の最後の絶叫は、ギャグと思えば面白いわよ」
「確かに師匠の言う通り、そう思い込めば簡単に食べれそうですね」
「お姉様、私が食べる悪魔達は、必ず私の気にしているところを指摘してくるんですけど」
「まあ、最後の悪あがきとして、軽く流しなさい」
とりあえず出してもらった100個(1人20個)は、あっという間になくなった。
「あら、もう食べ切ったのね」
「お前ら、よくそんな楽しそうに悪魔を食えるな?」
「悪魔という先入観を忘れて食べれば、なんの問題もないわ」
「師匠やジンさん、リッカは、明らかに悪魔達の絶叫を面白がって食べていますよね?」
「フィン、本当に面白いよ。それにタイミングが合えば、こっちも言い返せるんだよね。『美味しかったよ』と言ったら、『ち』と舌打ちして死んだ奴もいたね」
あら、そうなんだ?私も言い返してみよう。そういえば、桜木君達の場合は、久保君と竜崎君の治療の時に見た光景が衝撃的だったから、バーンさん以外は嫌々食べてたと言っていたわね。どんな光景だったんだろう?
「さて、朝のオヤツを食べ終わったところで、城に潜んでいる中級悪魔2体をフィンとイリスに討伐してもらうわよ。虚無魔法が使えない以上、武器か魔法で悪魔の核を破壊しなさい。制限時間は10分、攻撃は3回までとします。もし、制限時間を超えたり、攻撃を4回以上した場合は、----罰ゲームとして刺激臭地獄にあってもらいます」
「「えええぇぇぇぇーーーーー!!!」」
「2倍近い能力差があるんだから、ハンデと思ってやりなさい。たとえ、ノルマをクリアーしたとしても、内容がお粗末なら罰ゲームよ。リッカとジンも、アルテハイムで試験するからね」
「げ!サーシャ様、もしお粗末な戦い方だった場合は?」
「あなた達はフィンやイリスより強いんだから、刺激臭とグリグリ攻撃よ」
「「えええぇぇぇぇーーーーー」」
「ヤバイよ、ジン。サーシャ様、本気だよ」
「大丈夫だ。用は焦らず一撃で沈めればいいんだ。いつもの俺達なら余裕だ」
「そ、そうだよね」
いつものあなた達なら余裕でしょうね。でもね、あなた達はプレッシャーというものを知らない。プレッシャーの中で、スマートに悪魔を討伐出来るかな?
「おー、なんか面白そうだな。俺がそいつらを連れてきてやるよ。どこでやる?」
「ここだと迷惑になるから、マルコ遺跡のゾンビハウスの1画を使いましょう。改良済だから、どんなに暴れても破壊されないし、ラギウスも一緒に来ればいいわ」
「よし、それじゃあ待っててくれ」
さあ、フィンとイリスがどんな戦い方をするのか見せてもらいましょうか?
○○○
現在、部屋には私だけがいる。フィン・イリス・ジン・リッカの4人はマルコ遺跡のゾンビハウスのとある区画で待機してもらっている。
ラギウスが2人の青年を連れてきた。2人とも、外見は純朴で爽やかな獣人に見えるが、中身の魂は悪魔に食べられ一体化されてしまったんだろう。気配が獣人のものと異なっている。
「おい、ここまで連れて来て何をさせるんだ?」
「そうだぞ。俺達にはやるべき事があるんだ」
「おーい、サーシャ、連れて来たぞ~」
「「え、え!お前は!!!」」
「私はサーシャというの。あなた達には、これから2人の女の子と戦って欲しいのよ。拒否権はないわ。そうね、もし戦いに勝てたら、ここから逃がしてあげる。悪魔なんだから逃げるわけないよね?」
あらら、私を見た瞬間、完全に怯えちゃったよ。
「ほ、ほほ、本当に勝てたら逃がしてくれるのか?」
「ええ、本当よ。そうそう、外側の獣人の身体が、たとえどんな奴だろうと、私にはどうでもいいの。だから拒否したら、この場で殺すわ」
「「わかった、戦おう」」
2人は怯えながらも、辛うじてOKの返事をした。
「こいつらも気の毒にな。戦う相手はお前達より2倍ぐらい強いぞ」
「「な!」」
「ローギス、お前は何故こいつの味方をしている?あの方を裏切るのか?」
あの方?アルテハイムにいるボスかな?
「ああ、悪い。ローギスはもう死んでるよ。俺はラギウスだ。名前くらいは知っているだろ?」
「ら、ラギウス!強い悪魔と戦い続け、王級まで登りつめた孤高の悪魔!」
へー、ラギウスは王級だけあって、悪魔でも有名なのね。
「そう、そのラギウスだ。こいつに乗り移ろうと思ったら、先客がいたからサクッと殺して入れ替わったのさ」
「お前程の奴なら、サーシャを殺せるだろ!」
こいつ馬鹿ね。私の力量を見抜けてないわ。
「はあ~~、だからお前らは、永遠に中級なんだよ。サーシャは俺の10倍強いぞ。多分、お前らの言うあの方よりも20倍ぐらい強いんじゃないか?お前達の誤算は、サーシャという絶対神の存在を見落としていたことだ。こいつが本気になれば、アルテハイムにいる悪魔やあの方だったか、そいつらを一瞬で消し飛ばせるぞ」
「そんな馬鹿な!」
「認識しろ!ここスフィアタリアや悪魔界において、サーシャに勝てる奴は誰1人いない!」
「------お前が----あのラギウスが------そこまで言うなんて。私達は-------なんて世界に来てしまったんだ」
2体の悪魔も諦めたようね。
「それじゃあ、移動しましょうか?」
フィン達のいる場所に移動すると、4人とも虚無魔法の練習をしていた。ジンとリッカは、近距離・中距離用の魔法を大分使いこなせているようだ。フィンとイリスも近距離に関していえば、合格点ギリギリのところかな。
「フィン、早速やるわよ」
「ふぇ、はい!」
フィンと悪魔1体が向かい会った。悪魔の方は、完全にやる気がない。というか、絶望している。まあ、私とラギウスがいるからな~~。フィンも悪魔にやる気がない事を理解したようね。
「む、あなたは勝負する気があるんですか!戦意がまるで感じられません!」
「は、戦意か。サーシャとラギウスが敵に回っている以上、俺達悪魔に勝ち目はない。仮にお前を殺せて、ここを逃げれたとしても、どのみち俺達は殺される」
うーん、拍子抜けね。悪魔にも、誇りやプライドがあるから最後まで戦い続けるかなと思っていたんだけど。
「あなたは、それでも悪魔なんですか!仮にも中級なんですよね。それなら、たとえ殺されるとしても、最後まで悪魔としての誇りやプライドを持ち、戦って死んだらいいじゃないですか!」
「かかか、まさか説教されるとはな。いいだろう。どうせ死ぬのなら、全力で戦って散ってやるよ!」
む、やる気になったようね。自分の力の限界まで、魔力を出しているわ。フィンも負けじと、これまでの訓練で得られた魔力を限界まで引き出している。
「----ふ、まさか、ここまでの実力を持っていたとは、ラギウスの言ったことは本当のことのようだ。この世界はおかしい。本来どの世界においても、勇者が自分の世界にいる悪を断ち切るはずなんだ。私達は、その勇者を討伐する。それがこの世界はどうだ?勇者は確かにいるんだろうな。だが、サーシャといい、ラギウスといい、お前達といい、これまで出会ったどの勇者よりも強い。イレギュラーが多過ぎる。-----一撃勝負だ。俺は、この一撃に全てを賭ける」
「嬉しいですね。それなら私もこの一撃に全てを賭けます。これまで培って得たものを全て出します!」
へー、あの悪魔、自分の剣に全魔力を集中させている。かなりの威力ね。それに対して、フィンも私が作った爪【麒麟】に全ての力を集約させている。それに、フィン自身、悪魔の核の位置を把握しているわね。
「「はあああぁぁぁぁーーーー」」
2人が互いに突進し交差した。
フィンの爪が悪魔の断ち切り、悪魔の核がある胸を見事に縦に一刀両断した。
-------結果は一目瞭然ね。フィンは無傷で、悪魔が灰となったからだ。
「フィン、合格よ。対戦相手の戦意を引き出したのも見事だし、今までで最高の一撃だったわ」
「はい、やったーーーーお仕置き回避~~~~!!!あの悪魔さん、やる気がないから、どう対処しようか困っていたんです。上手く戦意を引き出せて良かったです!」
もしかして、お仕置きを回避したいが為に、悪魔の戦意を引き出したの!
そこまでして、お仕置きを回避したかったか!
さて、次はイリスともう1体の悪魔との対決ね。イリスは、接近戦経験が皆無。間違いなく、苦戦するでしょうね。
「よう、おはよう!早速だが、トイフェルベリーを出すぞ」
「ラギウス、とりあえず100個くらいでいいわ」
「おう!」
お皿の上にトイフェルベリーが置かれた。見た目は、ブルーベリーね。味はどうかしら?
「師匠!いきなり食べるんですか!」
「食べないとわからないわよ?さて、どんな味かな?」
早速1個口の中に入れると、お、味はラズベリーに近い、中々美味しいわ。小さな種らしき物があったような気がするけど、溶けてなくなったから全く気にならないわね。溶けた瞬間、
《うわー身体が崩れる~~!喰われるために、トイフェルベリーになったわけじゃなーい》
とか聞こえたわね。ある意味、喋るフルーツと思えば大した事ないわね。
「へえ~、結構美味しいわよ。中に種もあったけど、すぐに溶けてなくなったわ。その時に、面白い一言を言っていたのが良いわね」
「おい、サーシャ。種じゃなくて、悪魔の核だ。面白い一言ではなく、悪魔の最後の絶叫だ。面白いで済ますなよ。俺もサーシャに喰われてたらと思うとゾッとするぜ。あと、トイフェルベリーの状態でも、周りは見えているぞ。だから、残り99個の悪魔達は自分達がどうなるのか、今この瞬間理解したはずだ」
へー、こんな実の状態でも見えているんだ?
「中身は悪魔とわかってて、平然と食べれる師匠は凄いです」
「お姉様の豪胆さを見習わないといけませんね」
2人共、私を褒めてないでしょ。
「フィン・イリス・ジン・リッカも食べてみなさい」
フィンとイリスが躊躇っているけど、ジンとリッカは遠慮なく食べたわね。
「おお、結構美味いぞ!」
《男に喰われて死ぬなんて、せめて女に---》
《なんで、ガキに!あ、あ、あ、あああああ-------》
「本当だ!美味いよ。悪魔の最後の絶叫が面白いね」
フィンとイリスも覚悟を決めたようね。
《こんなガキに殺されるなんてーー》
「あ、確かに美味しい!------」
《どうなってんだー!俺の身体がーー、こんな胸も育っていないガキにーーー》
「フィン姉、確かに美味しいですけど------この悪魔、ムカつきます!」
イリス、何を言われたのよ。
「どうやら問題なく食べれるようね。これから毎日、トイフェルベリーがなくなるまで食べていくわよ。悪魔の最後の絶叫は、ギャグと思えば面白いわよ」
「確かに師匠の言う通り、そう思い込めば簡単に食べれそうですね」
「お姉様、私が食べる悪魔達は、必ず私の気にしているところを指摘してくるんですけど」
「まあ、最後の悪あがきとして、軽く流しなさい」
とりあえず出してもらった100個(1人20個)は、あっという間になくなった。
「あら、もう食べ切ったのね」
「お前ら、よくそんな楽しそうに悪魔を食えるな?」
「悪魔という先入観を忘れて食べれば、なんの問題もないわ」
「師匠やジンさん、リッカは、明らかに悪魔達の絶叫を面白がって食べていますよね?」
「フィン、本当に面白いよ。それにタイミングが合えば、こっちも言い返せるんだよね。『美味しかったよ』と言ったら、『ち』と舌打ちして死んだ奴もいたね」
あら、そうなんだ?私も言い返してみよう。そういえば、桜木君達の場合は、久保君と竜崎君の治療の時に見た光景が衝撃的だったから、バーンさん以外は嫌々食べてたと言っていたわね。どんな光景だったんだろう?
「さて、朝のオヤツを食べ終わったところで、城に潜んでいる中級悪魔2体をフィンとイリスに討伐してもらうわよ。虚無魔法が使えない以上、武器か魔法で悪魔の核を破壊しなさい。制限時間は10分、攻撃は3回までとします。もし、制限時間を超えたり、攻撃を4回以上した場合は、----罰ゲームとして刺激臭地獄にあってもらいます」
「「えええぇぇぇぇーーーーー!!!」」
「2倍近い能力差があるんだから、ハンデと思ってやりなさい。たとえ、ノルマをクリアーしたとしても、内容がお粗末なら罰ゲームよ。リッカとジンも、アルテハイムで試験するからね」
「げ!サーシャ様、もしお粗末な戦い方だった場合は?」
「あなた達はフィンやイリスより強いんだから、刺激臭とグリグリ攻撃よ」
「「えええぇぇぇぇーーーーー」」
「ヤバイよ、ジン。サーシャ様、本気だよ」
「大丈夫だ。用は焦らず一撃で沈めればいいんだ。いつもの俺達なら余裕だ」
「そ、そうだよね」
いつものあなた達なら余裕でしょうね。でもね、あなた達はプレッシャーというものを知らない。プレッシャーの中で、スマートに悪魔を討伐出来るかな?
「おー、なんか面白そうだな。俺がそいつらを連れてきてやるよ。どこでやる?」
「ここだと迷惑になるから、マルコ遺跡のゾンビハウスの1画を使いましょう。改良済だから、どんなに暴れても破壊されないし、ラギウスも一緒に来ればいいわ」
「よし、それじゃあ待っててくれ」
さあ、フィンとイリスがどんな戦い方をするのか見せてもらいましょうか?
○○○
現在、部屋には私だけがいる。フィン・イリス・ジン・リッカの4人はマルコ遺跡のゾンビハウスのとある区画で待機してもらっている。
ラギウスが2人の青年を連れてきた。2人とも、外見は純朴で爽やかな獣人に見えるが、中身の魂は悪魔に食べられ一体化されてしまったんだろう。気配が獣人のものと異なっている。
「おい、ここまで連れて来て何をさせるんだ?」
「そうだぞ。俺達にはやるべき事があるんだ」
「おーい、サーシャ、連れて来たぞ~」
「「え、え!お前は!!!」」
「私はサーシャというの。あなた達には、これから2人の女の子と戦って欲しいのよ。拒否権はないわ。そうね、もし戦いに勝てたら、ここから逃がしてあげる。悪魔なんだから逃げるわけないよね?」
あらら、私を見た瞬間、完全に怯えちゃったよ。
「ほ、ほほ、本当に勝てたら逃がしてくれるのか?」
「ええ、本当よ。そうそう、外側の獣人の身体が、たとえどんな奴だろうと、私にはどうでもいいの。だから拒否したら、この場で殺すわ」
「「わかった、戦おう」」
2人は怯えながらも、辛うじてOKの返事をした。
「こいつらも気の毒にな。戦う相手はお前達より2倍ぐらい強いぞ」
「「な!」」
「ローギス、お前は何故こいつの味方をしている?あの方を裏切るのか?」
あの方?アルテハイムにいるボスかな?
「ああ、悪い。ローギスはもう死んでるよ。俺はラギウスだ。名前くらいは知っているだろ?」
「ら、ラギウス!強い悪魔と戦い続け、王級まで登りつめた孤高の悪魔!」
へー、ラギウスは王級だけあって、悪魔でも有名なのね。
「そう、そのラギウスだ。こいつに乗り移ろうと思ったら、先客がいたからサクッと殺して入れ替わったのさ」
「お前程の奴なら、サーシャを殺せるだろ!」
こいつ馬鹿ね。私の力量を見抜けてないわ。
「はあ~~、だからお前らは、永遠に中級なんだよ。サーシャは俺の10倍強いぞ。多分、お前らの言うあの方よりも20倍ぐらい強いんじゃないか?お前達の誤算は、サーシャという絶対神の存在を見落としていたことだ。こいつが本気になれば、アルテハイムにいる悪魔やあの方だったか、そいつらを一瞬で消し飛ばせるぞ」
「そんな馬鹿な!」
「認識しろ!ここスフィアタリアや悪魔界において、サーシャに勝てる奴は誰1人いない!」
「------お前が----あのラギウスが------そこまで言うなんて。私達は-------なんて世界に来てしまったんだ」
2体の悪魔も諦めたようね。
「それじゃあ、移動しましょうか?」
フィン達のいる場所に移動すると、4人とも虚無魔法の練習をしていた。ジンとリッカは、近距離・中距離用の魔法を大分使いこなせているようだ。フィンとイリスも近距離に関していえば、合格点ギリギリのところかな。
「フィン、早速やるわよ」
「ふぇ、はい!」
フィンと悪魔1体が向かい会った。悪魔の方は、完全にやる気がない。というか、絶望している。まあ、私とラギウスがいるからな~~。フィンも悪魔にやる気がない事を理解したようね。
「む、あなたは勝負する気があるんですか!戦意がまるで感じられません!」
「は、戦意か。サーシャとラギウスが敵に回っている以上、俺達悪魔に勝ち目はない。仮にお前を殺せて、ここを逃げれたとしても、どのみち俺達は殺される」
うーん、拍子抜けね。悪魔にも、誇りやプライドがあるから最後まで戦い続けるかなと思っていたんだけど。
「あなたは、それでも悪魔なんですか!仮にも中級なんですよね。それなら、たとえ殺されるとしても、最後まで悪魔としての誇りやプライドを持ち、戦って死んだらいいじゃないですか!」
「かかか、まさか説教されるとはな。いいだろう。どうせ死ぬのなら、全力で戦って散ってやるよ!」
む、やる気になったようね。自分の力の限界まで、魔力を出しているわ。フィンも負けじと、これまでの訓練で得られた魔力を限界まで引き出している。
「----ふ、まさか、ここまでの実力を持っていたとは、ラギウスの言ったことは本当のことのようだ。この世界はおかしい。本来どの世界においても、勇者が自分の世界にいる悪を断ち切るはずなんだ。私達は、その勇者を討伐する。それがこの世界はどうだ?勇者は確かにいるんだろうな。だが、サーシャといい、ラギウスといい、お前達といい、これまで出会ったどの勇者よりも強い。イレギュラーが多過ぎる。-----一撃勝負だ。俺は、この一撃に全てを賭ける」
「嬉しいですね。それなら私もこの一撃に全てを賭けます。これまで培って得たものを全て出します!」
へー、あの悪魔、自分の剣に全魔力を集中させている。かなりの威力ね。それに対して、フィンも私が作った爪【麒麟】に全ての力を集約させている。それに、フィン自身、悪魔の核の位置を把握しているわね。
「「はあああぁぁぁぁーーーー」」
2人が互いに突進し交差した。
フィンの爪が悪魔の断ち切り、悪魔の核がある胸を見事に縦に一刀両断した。
-------結果は一目瞭然ね。フィンは無傷で、悪魔が灰となったからだ。
「フィン、合格よ。対戦相手の戦意を引き出したのも見事だし、今までで最高の一撃だったわ」
「はい、やったーーーーお仕置き回避~~~~!!!あの悪魔さん、やる気がないから、どう対処しようか困っていたんです。上手く戦意を引き出せて良かったです!」
もしかして、お仕置きを回避したいが為に、悪魔の戦意を引き出したの!
そこまでして、お仕置きを回避したかったか!
さて、次はイリスともう1体の悪魔との対決ね。イリスは、接近戦経験が皆無。間違いなく、苦戦するでしょうね。
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