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5章 レーデンブルク 悪魔討伐編
ラーメンはレオンを救済するか?-2
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○○○ サーシャ視点
これで、全ての工程終了ね。みんなが喜んでくれれば良いけど。ラギウスや国王からの注文で50人分作ったけど、そんなに食べれるかな?あと、これが夕食になるから餃子も作っておいた。ラーメンには、やはり餃子でしょう!あ、そうだ。ここの料理人の人達にラーメンと餃子を評価してもらおう。異世界のプロの評価なら信用出来る。現在、ラーメンと餃子を物欲しそうに見ているからね。
「これでラーメン(醤油)と餃子は完成です。ただ、国王陛下に食べてもらう品ですから、皆さんに味を見てもらいたいのですが宜しいですか?」
「「「「「良いんですか!」」」」」
「はい、ただし正確に評価して下さい。ここレーデンブルクの皆さんが求めてるものと違う可能性がありますからね」
全員が頷き、人数分のラーメンと餃子(1人7個)を用意できたところで食べてもらった。
皆、完成したラーメンを凝視し、まず、スープを飲んだ。私も飲んだけど、醤油や各調味料のバランスが整っていて飽きない味になっている。次は、オーク肉だけど、-----うん悪くない。でも、タレの肉への浸透具合が不完全だ。短い時間で、この味が出せれば上出来か。麺も食べてみたけど、カンスイがあったおかげで食感も日本のものと似た感じになっている。うーん、今の材料で、この味が出せれば上出来かな。それでも60点くらいか。麺のコシが少し弱い。ラギウスが隠れて作ったとか言ってたけど、上手くは出来ている。でも、私が満足出来る味じゃない。今は、これで良いかな?替え玉もするだろうから、やや飽きてきたところで餃子を食べれば、いい刺激になってさらに食欲が増すだろう。
料理人の人達は、どう判断したかな?
------げ、全員の器が空になってる!食べるの早いよ!みんな美味い美味いと談笑して評価し合ってる。私は、まだ半分程残っている。評価も聞きたいから、急いで食べよう。
ラーメンを食べ終え、全員から評価を聞くと、さすがにプロだけあってよく見ている。私が思ったところ以外にも、いくつか足りないところを指摘してくれた。みんなの評価点は80点前後、私の評価点が60点というと、全員が驚いていた。私の知っている100点のラーメンを言うと是非作って頂けませんかと頼まれたけど断っておいた。何故かというと、作れないからです。私の言ったラーメンは、テレビでも紹介されている人気店、作れるわけがない。餃子に関しては全員満点だった。そしてこの組み合わせも最高と言われた。
ラーメンと餃子は、異世界でも通用するわね!
「ラーメンは奥深いので、この味を起点にどんどん改良していって下さい。今回は醤油ベースですけど、先程言った味噌や塩、豚骨じゃなくてオーク骨をベースにしたスープにすれば、また違った味になってきます。皆さんはプロの料理人なんですから、絶対出来るはずです」
そう言ったら、さすがプロ、目の色が変わったよ。とにかく、今回はこのラーメンを食べてもらおう。
「あああーーーーーー!サーシャ、ラーメン、それに餃子を食べてたのか?」
誰?でも、この感じは?
「もしかしてラギウス?」
「ああ、そうだよ。いつまでも、国王の中にいるのも悪いから、目を付けてた獣人-----の上級悪魔をサクッと殺して来たんだ。くそ~~、探すのに手間取った~。そのせいで、ラーメンと餃子を食い損ねた~~」
「大丈夫よ。さっきのは試食会、料理人の人達に食べてもらって評価点を聞いていたのよ」
「なんだそうなのか。ふう~焦ったぜ!」
今のラギウスは、15歳くらいの獣人の男の子になっている。結構可愛い顔立ちをしているわね。どうやってか知らないけど、移動出来るんだ。
「男の子に移動したのね」
「当たり前だ!女に移動してたまるか!」
「TSは嫌なのね」
「なんだ、TSって?」
あ、2000年に亡くなったのだから知らないか。
「小説の中の話なんだけど、男の子が記憶を保持したまま、女の子に転生する物語があるのよ」
「げ!お前の時代、そんなのが流行っているのか?」
「う~ん、流行ってはいないけど、ネット上ではそこそこ書かれているわね」
「なんて世の中だ。まあ、小説だから良いのか。実体験はしたくないが、小説なら読んで見たい気がするな」
王城内にいる人達は、ラギウスの存在を知っている。当然、ここにいる料理人達も知っているんだけど、国王から移動出来ることは知らなかったみたいね。料理人達に、この子がラギウスよと言ったら、
「「「「「ええええええーーーーーーー」」」」」」
と大声をあげたわ。ラギウス自身が事情を説明した事で納得してもらった。
「それにしても、上級悪魔を討伐したんだ。強さはどのくらいなの?」
「そうだなー、この世界の数値に換算すると、30万かな」
30万か、今のフィンとイリスだと厳しいわね。
「30万で上級か。残りの悪魔2体は、フィンとイリスで討伐させたいから何もしないでね」
「おお、いいぞ~。残りは中級で7~8万だから、あの2人なら余裕だろ」
「そうそう、明日の本格的な訓練の前に、トイフェルベリーを食べさせたいから、こっちにくれない?」
「あー、トイフェルベリーを食べるのはいいが、サーシャは絶対に畏敬を使うなよ。使った瞬間、全てのトイフェルベリーが消滅するからな」
「わかってるわよ。全部、私・ジン・リッカ・フィン・イリスで食べるからね」
「おいおい、サーシャも食べるのか?十分強いだろ?」
「まだまだよ。レベルに余裕があるから、限界まであげるつもりよ」
「おいおい、どれだけ強くなりたいんだよ」
「女神サリアの強さがわからない以上、こっちは限界まで強くなるつもりよ」
「多分、その女神サリアだが、元は女神スフィアの子分か連れだろ?たとえ強くても、俺と同じくらいなんじゃないか?今のお前でもデコピンで討伐出来そうな気がするな」
いくらなんでも、デコピンで討伐はないでしょう?
「まあ、念のためよ。女神サリア以上の強敵が現れる可能性もゼロではないのだから」
そう、今後の展開がわからない以上、とことん強くなってやる。
○○○
用意が整ったところで、国王様達が集まっている部屋へ行きましょう。ラーメンの麺はスープを吸収して伸びやすいから、調理場から1番近い部屋に集まってもらっている。ラギウスと一緒に移動すると、フィンの隣に1人の知らない男性がいた。年齢は私と同じくらいだから、レオン王子かな?だってさ、フィンとの雰囲気がラブラブな関係なのがわかる。
「皆さん、用意が整いました」
「サーシャ様、初めまして。フィン・レーデンブルクの婚約者であるレオン・アルテハイムと申します。この度は、フィンを助けて頂きありがとうございます」
おー、さすが王子様だね。もう、王様の雰囲気を兼ね備えているわ。ただ、細いし顔色も悪い。相当の心労があったんでしょうね。ラーメンで救済出来るかな?
「初めまして、サーシャ・フォーリングよ。年齢が近いんだし、砕けた話し方でいいわよ」
「わかった、そうさせてもらうよ。ところで、後ろにいる男性は?」
「レオン、俺だ俺だ?」
「は?」
オレオレ詐欺のような言い方ね。
「その言い方、まさかラギウス?」
「あたりー!」
「「「「「えええぇぇぇーーーーー」」」」
国王以外がさっきと似たパターンだ。
「一体化された獣人の中で、こいつが1番サーシャやレオンと年齢が近い感じがしたから、中にいる上級悪魔をサクッと殺して移動したんだよ。いやー、若いっていいな。ハーキスよりキビキビして動きやすいぞ」
「どうコメントしたらいいのか困るよ。でも、そっちの方が話しやすくていいな」
「そうだろう。レベッカやアデリナとも、こっちの方が話しやすいと思ってな。あと、他のみんなにも言いたいんだが、サーシャ同様、様とか付けなくていいからな。普通に接してくれ。どうだ、レベッカ、アデリナ?話しやすいか?」
「う、うん、お父様より、そっちの方が断然良い!」
「はい、お父様より断然話しやすいです!」
国王を見ると、軽くショックを受けたのか、王妃様に慰められている。そりゃあ、お父様より良いと言われたらショックよね。
「それじゃあ、今からラーメンを持ってくるわね。あと、これが夕食になるから餃子も作っておいたわ。一応、1人7個ずつに分けてあるけど、多分足りないだろうから大皿に100個程乗せてあるからね。ラーメンに関してはさっき試食会をやったから、残りの麺は35人分かな?私の求める味ではないけど、まずまずの味に仕上がったわ。評価点は平均70点くらいかな。料理人達からは高評価をもらったわね」
「「「「おおおぉぉぉーーーーー」」」」
「よし、サーシャ早速頼むよ!」
ラギウスは、余程ラーメンは好きなのね。ラギウスの求めるラーメンであったら良いけどね。私は調理場に戻り、料理人達と一緒にラーメンを作り部屋へ持っていた。
「みんな、麺が欲しい人は替え玉と言ってね。すぐに持ってくるから」
「よし、食べるぞーーーー!」
ラギウスの声をキッカケに、みんな一斉に食べ始めた。
《ズズズゥゥゥゥーーー》
「おおおーーー、美味い!サーシャの言う通り、70点くらいか?肉やスープの旨みとかにやや物足りなさはあるが、懐かしい味だぜ!合わせて食べる餃子も美味い!この日をどれだけ待ち望んでいた事か!」
《ズズズゥゥゥゥーーー》
「ふぇーーー、師匠、この味で70点なんですか!十分美味しいんですけど!」
「凄く美味しいのに、さらに上があるんですね!お姉様が求めるラーメンを食べてみたいです。それに餃子との組み合わせが凄く合いますね」
全員が頷いているわね。ふとレオンを見ると、猛烈な勢いでラーメンを食べていた。さっきまで顔色が悪かったのに、今はそんな印象が微塵もないよ。
「「サーシャ、替え玉!」」
おわ!レオンとラギウスに揃って言われた。
「わかったわ」
メイドさんに替え玉をお願いし、料理人達が作ったものを運んで来てくれた。
「おお~、替え玉懐かしい!これで豚骨ラーメンがあれば、何杯でも替え玉出来るぞ!」
「ラギウス、その豚骨というのは?」
レオンも興味津々のようね。
「ああ、この世界ではオークに相当するものだ。オークの骨を煮込むことで、スープにオークの味を凝縮させるんだ。この醤油ラーメン同様オーク骨も奥深い。やり方次第で、数多くの味の異なるラーメンが出来る。みんな美味いんだよな~」
全員、唾を飲み込んでいる。
「サーシャ、オーク骨ラーメンは作れないのか?」
レオンもラーメンにハマったかな?
「さすがに、今すぐ作るのは無理よ。骨を長時間煮込まないといけないし、味の調整もしないといけないから、悪魔討伐が終われば時間も出来るから、その時に作ってあげるわ」
「「「「「おおおぉぉーーーーー」」」」」
「ちなみに、私達の世界では醤油・味噌・塩・豚骨・魚介・魚介豚骨など数多くのラーメンが存在するわ」
「え、魚介とかは知らないぞ!」
「ラギウスがいた頃より、さらに進化したのよ。鯛の骨やアサリを使ったラーメンとかが有名かな」
「お姉様、全部食べたいです!」
「師匠、是非作って下さい!」
「サーシャ、僕からも頼むよ!」
全部は無理だから。味もうろ覚えだしね。
「1つ1つ、ここの料理人達と作っていくわよ。まずはオーク骨ラーメンかな?」
「あなた、ラーメンをレーデンブルク全土に広めましょう。これはかなり奥深い料理みたいだから、国民とも協力してやれば数多くのラーメンが作れるはずよ」
「同じことを思った。だが、まずはアルテハイムだ。早急に片付けて、ラーメンを広めていこう。そうだろうレオン!」
「はい!落ち込んでいる暇はありません。僕自身がフィン達と共にアルテハイムを見に行きます。そして、全てを解決した後、アルテハイムにもラーメンを広めていきます!」
「レオン様、ラーメンを広めるためにも一緒に頑張りましょう!」
「ああ」
うんうん、レオンも元気を取り戻したようね。ただ、レオンを救済出来たのは良いけど、目的がラーメンを広めることになっているんだけど良いのかしら?
この後、全員が替え玉を注文し、35人分全てがなくなった。
初めてのラーメン作りは成功ね。次は、オーク骨ラーメンに挑戦しましょう!
これで、全ての工程終了ね。みんなが喜んでくれれば良いけど。ラギウスや国王からの注文で50人分作ったけど、そんなに食べれるかな?あと、これが夕食になるから餃子も作っておいた。ラーメンには、やはり餃子でしょう!あ、そうだ。ここの料理人の人達にラーメンと餃子を評価してもらおう。異世界のプロの評価なら信用出来る。現在、ラーメンと餃子を物欲しそうに見ているからね。
「これでラーメン(醤油)と餃子は完成です。ただ、国王陛下に食べてもらう品ですから、皆さんに味を見てもらいたいのですが宜しいですか?」
「「「「「良いんですか!」」」」」
「はい、ただし正確に評価して下さい。ここレーデンブルクの皆さんが求めてるものと違う可能性がありますからね」
全員が頷き、人数分のラーメンと餃子(1人7個)を用意できたところで食べてもらった。
皆、完成したラーメンを凝視し、まず、スープを飲んだ。私も飲んだけど、醤油や各調味料のバランスが整っていて飽きない味になっている。次は、オーク肉だけど、-----うん悪くない。でも、タレの肉への浸透具合が不完全だ。短い時間で、この味が出せれば上出来か。麺も食べてみたけど、カンスイがあったおかげで食感も日本のものと似た感じになっている。うーん、今の材料で、この味が出せれば上出来かな。それでも60点くらいか。麺のコシが少し弱い。ラギウスが隠れて作ったとか言ってたけど、上手くは出来ている。でも、私が満足出来る味じゃない。今は、これで良いかな?替え玉もするだろうから、やや飽きてきたところで餃子を食べれば、いい刺激になってさらに食欲が増すだろう。
料理人の人達は、どう判断したかな?
------げ、全員の器が空になってる!食べるの早いよ!みんな美味い美味いと談笑して評価し合ってる。私は、まだ半分程残っている。評価も聞きたいから、急いで食べよう。
ラーメンを食べ終え、全員から評価を聞くと、さすがにプロだけあってよく見ている。私が思ったところ以外にも、いくつか足りないところを指摘してくれた。みんなの評価点は80点前後、私の評価点が60点というと、全員が驚いていた。私の知っている100点のラーメンを言うと是非作って頂けませんかと頼まれたけど断っておいた。何故かというと、作れないからです。私の言ったラーメンは、テレビでも紹介されている人気店、作れるわけがない。餃子に関しては全員満点だった。そしてこの組み合わせも最高と言われた。
ラーメンと餃子は、異世界でも通用するわね!
「ラーメンは奥深いので、この味を起点にどんどん改良していって下さい。今回は醤油ベースですけど、先程言った味噌や塩、豚骨じゃなくてオーク骨をベースにしたスープにすれば、また違った味になってきます。皆さんはプロの料理人なんですから、絶対出来るはずです」
そう言ったら、さすがプロ、目の色が変わったよ。とにかく、今回はこのラーメンを食べてもらおう。
「あああーーーーーー!サーシャ、ラーメン、それに餃子を食べてたのか?」
誰?でも、この感じは?
「もしかしてラギウス?」
「ああ、そうだよ。いつまでも、国王の中にいるのも悪いから、目を付けてた獣人-----の上級悪魔をサクッと殺して来たんだ。くそ~~、探すのに手間取った~。そのせいで、ラーメンと餃子を食い損ねた~~」
「大丈夫よ。さっきのは試食会、料理人の人達に食べてもらって評価点を聞いていたのよ」
「なんだそうなのか。ふう~焦ったぜ!」
今のラギウスは、15歳くらいの獣人の男の子になっている。結構可愛い顔立ちをしているわね。どうやってか知らないけど、移動出来るんだ。
「男の子に移動したのね」
「当たり前だ!女に移動してたまるか!」
「TSは嫌なのね」
「なんだ、TSって?」
あ、2000年に亡くなったのだから知らないか。
「小説の中の話なんだけど、男の子が記憶を保持したまま、女の子に転生する物語があるのよ」
「げ!お前の時代、そんなのが流行っているのか?」
「う~ん、流行ってはいないけど、ネット上ではそこそこ書かれているわね」
「なんて世の中だ。まあ、小説だから良いのか。実体験はしたくないが、小説なら読んで見たい気がするな」
王城内にいる人達は、ラギウスの存在を知っている。当然、ここにいる料理人達も知っているんだけど、国王から移動出来ることは知らなかったみたいね。料理人達に、この子がラギウスよと言ったら、
「「「「「ええええええーーーーーーー」」」」」」
と大声をあげたわ。ラギウス自身が事情を説明した事で納得してもらった。
「それにしても、上級悪魔を討伐したんだ。強さはどのくらいなの?」
「そうだなー、この世界の数値に換算すると、30万かな」
30万か、今のフィンとイリスだと厳しいわね。
「30万で上級か。残りの悪魔2体は、フィンとイリスで討伐させたいから何もしないでね」
「おお、いいぞ~。残りは中級で7~8万だから、あの2人なら余裕だろ」
「そうそう、明日の本格的な訓練の前に、トイフェルベリーを食べさせたいから、こっちにくれない?」
「あー、トイフェルベリーを食べるのはいいが、サーシャは絶対に畏敬を使うなよ。使った瞬間、全てのトイフェルベリーが消滅するからな」
「わかってるわよ。全部、私・ジン・リッカ・フィン・イリスで食べるからね」
「おいおい、サーシャも食べるのか?十分強いだろ?」
「まだまだよ。レベルに余裕があるから、限界まであげるつもりよ」
「おいおい、どれだけ強くなりたいんだよ」
「女神サリアの強さがわからない以上、こっちは限界まで強くなるつもりよ」
「多分、その女神サリアだが、元は女神スフィアの子分か連れだろ?たとえ強くても、俺と同じくらいなんじゃないか?今のお前でもデコピンで討伐出来そうな気がするな」
いくらなんでも、デコピンで討伐はないでしょう?
「まあ、念のためよ。女神サリア以上の強敵が現れる可能性もゼロではないのだから」
そう、今後の展開がわからない以上、とことん強くなってやる。
○○○
用意が整ったところで、国王様達が集まっている部屋へ行きましょう。ラーメンの麺はスープを吸収して伸びやすいから、調理場から1番近い部屋に集まってもらっている。ラギウスと一緒に移動すると、フィンの隣に1人の知らない男性がいた。年齢は私と同じくらいだから、レオン王子かな?だってさ、フィンとの雰囲気がラブラブな関係なのがわかる。
「皆さん、用意が整いました」
「サーシャ様、初めまして。フィン・レーデンブルクの婚約者であるレオン・アルテハイムと申します。この度は、フィンを助けて頂きありがとうございます」
おー、さすが王子様だね。もう、王様の雰囲気を兼ね備えているわ。ただ、細いし顔色も悪い。相当の心労があったんでしょうね。ラーメンで救済出来るかな?
「初めまして、サーシャ・フォーリングよ。年齢が近いんだし、砕けた話し方でいいわよ」
「わかった、そうさせてもらうよ。ところで、後ろにいる男性は?」
「レオン、俺だ俺だ?」
「は?」
オレオレ詐欺のような言い方ね。
「その言い方、まさかラギウス?」
「あたりー!」
「「「「「えええぇぇぇーーーーー」」」」
国王以外がさっきと似たパターンだ。
「一体化された獣人の中で、こいつが1番サーシャやレオンと年齢が近い感じがしたから、中にいる上級悪魔をサクッと殺して移動したんだよ。いやー、若いっていいな。ハーキスよりキビキビして動きやすいぞ」
「どうコメントしたらいいのか困るよ。でも、そっちの方が話しやすくていいな」
「そうだろう。レベッカやアデリナとも、こっちの方が話しやすいと思ってな。あと、他のみんなにも言いたいんだが、サーシャ同様、様とか付けなくていいからな。普通に接してくれ。どうだ、レベッカ、アデリナ?話しやすいか?」
「う、うん、お父様より、そっちの方が断然良い!」
「はい、お父様より断然話しやすいです!」
国王を見ると、軽くショックを受けたのか、王妃様に慰められている。そりゃあ、お父様より良いと言われたらショックよね。
「それじゃあ、今からラーメンを持ってくるわね。あと、これが夕食になるから餃子も作っておいたわ。一応、1人7個ずつに分けてあるけど、多分足りないだろうから大皿に100個程乗せてあるからね。ラーメンに関してはさっき試食会をやったから、残りの麺は35人分かな?私の求める味ではないけど、まずまずの味に仕上がったわ。評価点は平均70点くらいかな。料理人達からは高評価をもらったわね」
「「「「おおおぉぉぉーーーーー」」」」
「よし、サーシャ早速頼むよ!」
ラギウスは、余程ラーメンは好きなのね。ラギウスの求めるラーメンであったら良いけどね。私は調理場に戻り、料理人達と一緒にラーメンを作り部屋へ持っていた。
「みんな、麺が欲しい人は替え玉と言ってね。すぐに持ってくるから」
「よし、食べるぞーーーー!」
ラギウスの声をキッカケに、みんな一斉に食べ始めた。
《ズズズゥゥゥゥーーー》
「おおおーーー、美味い!サーシャの言う通り、70点くらいか?肉やスープの旨みとかにやや物足りなさはあるが、懐かしい味だぜ!合わせて食べる餃子も美味い!この日をどれだけ待ち望んでいた事か!」
《ズズズゥゥゥゥーーー》
「ふぇーーー、師匠、この味で70点なんですか!十分美味しいんですけど!」
「凄く美味しいのに、さらに上があるんですね!お姉様が求めるラーメンを食べてみたいです。それに餃子との組み合わせが凄く合いますね」
全員が頷いているわね。ふとレオンを見ると、猛烈な勢いでラーメンを食べていた。さっきまで顔色が悪かったのに、今はそんな印象が微塵もないよ。
「「サーシャ、替え玉!」」
おわ!レオンとラギウスに揃って言われた。
「わかったわ」
メイドさんに替え玉をお願いし、料理人達が作ったものを運んで来てくれた。
「おお~、替え玉懐かしい!これで豚骨ラーメンがあれば、何杯でも替え玉出来るぞ!」
「ラギウス、その豚骨というのは?」
レオンも興味津々のようね。
「ああ、この世界ではオークに相当するものだ。オークの骨を煮込むことで、スープにオークの味を凝縮させるんだ。この醤油ラーメン同様オーク骨も奥深い。やり方次第で、数多くの味の異なるラーメンが出来る。みんな美味いんだよな~」
全員、唾を飲み込んでいる。
「サーシャ、オーク骨ラーメンは作れないのか?」
レオンもラーメンにハマったかな?
「さすがに、今すぐ作るのは無理よ。骨を長時間煮込まないといけないし、味の調整もしないといけないから、悪魔討伐が終われば時間も出来るから、その時に作ってあげるわ」
「「「「「おおおぉぉーーーーー」」」」」
「ちなみに、私達の世界では醤油・味噌・塩・豚骨・魚介・魚介豚骨など数多くのラーメンが存在するわ」
「え、魚介とかは知らないぞ!」
「ラギウスがいた頃より、さらに進化したのよ。鯛の骨やアサリを使ったラーメンとかが有名かな」
「お姉様、全部食べたいです!」
「師匠、是非作って下さい!」
「サーシャ、僕からも頼むよ!」
全部は無理だから。味もうろ覚えだしね。
「1つ1つ、ここの料理人達と作っていくわよ。まずはオーク骨ラーメンかな?」
「あなた、ラーメンをレーデンブルク全土に広めましょう。これはかなり奥深い料理みたいだから、国民とも協力してやれば数多くのラーメンが作れるはずよ」
「同じことを思った。だが、まずはアルテハイムだ。早急に片付けて、ラーメンを広めていこう。そうだろうレオン!」
「はい!落ち込んでいる暇はありません。僕自身がフィン達と共にアルテハイムを見に行きます。そして、全てを解決した後、アルテハイムにもラーメンを広めていきます!」
「レオン様、ラーメンを広めるためにも一緒に頑張りましょう!」
「ああ」
うんうん、レオンも元気を取り戻したようね。ただ、レオンを救済出来たのは良いけど、目的がラーメンを広めることになっているんだけど良いのかしら?
この後、全員が替え玉を注文し、35人分全てがなくなった。
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