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ハッピーエンドのその先は
困った愛情表現 5 ※R-18
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※R-18 ふぁんふぁん喘ぎます(のに挿入はしてません)ので、ご注意を。
朋志が棗のマンションに来たのが夕方で、まだ日が沈みきっていない時間に寝室のベッドの上に棗と向かい合っている。
「よろしくおねがいします」
「あの朋志さん…緊張しないでください」
未知の感覚へ身を任せることへの不安があって、同時に棗のことを信頼している。
朋志がてんぱってしまったら、棗はなだめることを優先するので、先に進めない。
ーーー しっかりしないと…
「あの…服は脱ぐんですよね…」
「ええ、でもそれ僕にさせてください」
「は、はい…」
「朋志さん」
棗が朋志の手をとり、指を絡ませて握る。
指の間を棗の指が辿っていく感覚にぞくぞくしたものを感じて。
「セーフワードを覚えていますか」
「はい」
”顕さん”
棗が顕に嫉妬していることは朋志も知っているが、それでもセーフワードを変えようとは言われなかった。
もしかしたら朋志から変えたいというのを待っているのかもしれない。朋志は、棗相手にセーフワードが必要になるとは思っていないので、すっかり忘れていた。
ーーー これからも必要ない…
「朋志さん、好きですよ…、”Kneel”」
「…はい」
棗と向かい合うように、膝の上に座る。肩に手を置くと、腰を引き寄せられる。
「あ」
お尻に違和感があり、思わず声がでた。避けようとして腰を動かすと違和感の素が動いたような、硬くなったような…。
ーーー なにこれ…
コマンドを受けていなければ、逃げ出していたと思う。助けを求めるように棗を見つめると。
「…そこで動かれると困ります…」
「あっ」
「すみません、…興奮してしまって」
「棗さんの…」
「ええ」
今まで同じ態勢を何度となくしてきたが、棗が勃起させているのは初めてで、”そういうこと”をしていると強く感じた。
ーーー 恥ずかしい…
「恥ずかしいです」
苦笑する棗に恥ずかしいのは一緒だと思うと少しほっとした。首の後ろを支えられて、棗が近づく。
目も開けられないくらいに近づいてきたので、びっくりして目を閉じたのと同じタイミングで唇に柔らかい感触。
それも一瞬のことだった。
「Goodboy,」
瞬きをする朋志を見る棗の目は、優しいけど、それだけではなくて…。
朋志は意味も分からず、指を絡ませたときのように身体がぞくぞくすることに戸惑うだけだった。
「脱がせますよ」
Tシャツをたくし上げられる。そのまま頭を抜かれて、あっという間に脱がされてしまう。
大きくて温かい手が露わになった肌をするりと撫でていく。
腕や肩に背中…と順番に熱が移り、裸の胸の先に熱が伝わった。その温度差にびっくりして上擦った声がでてしまう。
「あっ」
「かわいいです。…縛りますね」
言われて手首を出す。
「痛くないですか」
「平気です」
手際よく手首に縄が通していくところに見惚れている間に手首がすっかり拘束されていた。
縛っているので、手は自由に動かせないが、棗にしてもらったことだと思うと、無機質な縄の感じも嫌ではない。
縄といっても、紐に近く抵抗感もなかった。
縛られたところから肘くらいまで、温かい手の平が何度も往復するので、気持ちがいい。
「よかったです。朋志さん”Kiss”」
「え…」
「僕にキスしてください。朋志さんの好きなところに」
「…」
好きなところ。棗の好きなところはいっぱいある。
優しいところ。いい匂いがするところ。朋志より少し大きな手、細めのアーモンドアイがさらに細くなる時の、朋志を見るときの優しい目。
染み入るテノール…。
キスは棗が教えてくれた。
好きなところでキスできるところに、順番に唇をあてていく。
文字どおり、手や目尻、喉仏…と唇を順番にあてただけだが、棗には充分伝わった。
「ありがとうございます」
”Roll”と言われて、仰向けで横になる。
朋志が伺う目を向けると「Goodboy」と褒めてくれる。
「朋志さん、今あなたが一番恥ずかしいところはどこですか。僕に見せて、”Present”してください」
棗に見られているところ全部が恥ずかしいが、今一番恥ずかしいところ…
さっき、変な声が出たところ。
縛られた両手を伸ばして、棗の手をそこに導く。
胸全体を手の平に押し付ける。朋志よりも体温が高くて温かい手の平の中心が一番恥ずかしい胸の先にあたる。
「んっ」
声を抑えようとしても、棗の熱を感じてしまうと、抑えようとした声が漏れた。
「ありがとうございます。僕も朋志さんのここ、恥ずかしくて可愛いと思っていました。さっきも声がでていましたね」
「棗さんの手が熱くて…ぁっんっ…」
指の腹に押しつぶされて、熱だけじゃない震えがやってくる。さっきから、体がぞくぞくする。
「な棗さんっ」
ーーー こわい
「はい」
「俺もう…さっきから体が変で…」
「変?…それは大変ですね。どんな感じがしますか」
落ち着き払った棗に、もどかしい気持ちになりながらも伝わって欲しくて言い募る。
「胸っ。棗さんの指が触ったところ…熱くてビリビリするみたいで、ぞくぞく?して、棗さんの目がいつもと違って変で…っんんっ」
「これですか」
乳首をゆるゆる撫でられて、うんうん頷く。
棗の指から触られたところを通って背筋がぞくぞくして体が熱くなる。
これで合ってるからなんとかして欲しいと不自由な手で棗に縋ると、「それが”気持ちいい”ですよ朋志さん」とにっこり笑って、こともなげに言った。
「気持ち、いい…?」
この”ぞくぞく”が、気持ちいい…。
「ええ、気持ちよくなってくれて嬉しいですよ」
棗は朋志の手を握り、今度はくにくにと乳首を揉み込んだ。
「えっ、あぁぁっん…んっ…あっ…」
「気持ちいいですね朋志さん」
朋志が棗のマンションに来たのが夕方で、まだ日が沈みきっていない時間に寝室のベッドの上に棗と向かい合っている。
「よろしくおねがいします」
「あの朋志さん…緊張しないでください」
未知の感覚へ身を任せることへの不安があって、同時に棗のことを信頼している。
朋志がてんぱってしまったら、棗はなだめることを優先するので、先に進めない。
ーーー しっかりしないと…
「あの…服は脱ぐんですよね…」
「ええ、でもそれ僕にさせてください」
「は、はい…」
「朋志さん」
棗が朋志の手をとり、指を絡ませて握る。
指の間を棗の指が辿っていく感覚にぞくぞくしたものを感じて。
「セーフワードを覚えていますか」
「はい」
”顕さん”
棗が顕に嫉妬していることは朋志も知っているが、それでもセーフワードを変えようとは言われなかった。
もしかしたら朋志から変えたいというのを待っているのかもしれない。朋志は、棗相手にセーフワードが必要になるとは思っていないので、すっかり忘れていた。
ーーー これからも必要ない…
「朋志さん、好きですよ…、”Kneel”」
「…はい」
棗と向かい合うように、膝の上に座る。肩に手を置くと、腰を引き寄せられる。
「あ」
お尻に違和感があり、思わず声がでた。避けようとして腰を動かすと違和感の素が動いたような、硬くなったような…。
ーーー なにこれ…
コマンドを受けていなければ、逃げ出していたと思う。助けを求めるように棗を見つめると。
「…そこで動かれると困ります…」
「あっ」
「すみません、…興奮してしまって」
「棗さんの…」
「ええ」
今まで同じ態勢を何度となくしてきたが、棗が勃起させているのは初めてで、”そういうこと”をしていると強く感じた。
ーーー 恥ずかしい…
「恥ずかしいです」
苦笑する棗に恥ずかしいのは一緒だと思うと少しほっとした。首の後ろを支えられて、棗が近づく。
目も開けられないくらいに近づいてきたので、びっくりして目を閉じたのと同じタイミングで唇に柔らかい感触。
それも一瞬のことだった。
「Goodboy,」
瞬きをする朋志を見る棗の目は、優しいけど、それだけではなくて…。
朋志は意味も分からず、指を絡ませたときのように身体がぞくぞくすることに戸惑うだけだった。
「脱がせますよ」
Tシャツをたくし上げられる。そのまま頭を抜かれて、あっという間に脱がされてしまう。
大きくて温かい手が露わになった肌をするりと撫でていく。
腕や肩に背中…と順番に熱が移り、裸の胸の先に熱が伝わった。その温度差にびっくりして上擦った声がでてしまう。
「あっ」
「かわいいです。…縛りますね」
言われて手首を出す。
「痛くないですか」
「平気です」
手際よく手首に縄が通していくところに見惚れている間に手首がすっかり拘束されていた。
縛っているので、手は自由に動かせないが、棗にしてもらったことだと思うと、無機質な縄の感じも嫌ではない。
縄といっても、紐に近く抵抗感もなかった。
縛られたところから肘くらいまで、温かい手の平が何度も往復するので、気持ちがいい。
「よかったです。朋志さん”Kiss”」
「え…」
「僕にキスしてください。朋志さんの好きなところに」
「…」
好きなところ。棗の好きなところはいっぱいある。
優しいところ。いい匂いがするところ。朋志より少し大きな手、細めのアーモンドアイがさらに細くなる時の、朋志を見るときの優しい目。
染み入るテノール…。
キスは棗が教えてくれた。
好きなところでキスできるところに、順番に唇をあてていく。
文字どおり、手や目尻、喉仏…と唇を順番にあてただけだが、棗には充分伝わった。
「ありがとうございます」
”Roll”と言われて、仰向けで横になる。
朋志が伺う目を向けると「Goodboy」と褒めてくれる。
「朋志さん、今あなたが一番恥ずかしいところはどこですか。僕に見せて、”Present”してください」
棗に見られているところ全部が恥ずかしいが、今一番恥ずかしいところ…
さっき、変な声が出たところ。
縛られた両手を伸ばして、棗の手をそこに導く。
胸全体を手の平に押し付ける。朋志よりも体温が高くて温かい手の平の中心が一番恥ずかしい胸の先にあたる。
「んっ」
声を抑えようとしても、棗の熱を感じてしまうと、抑えようとした声が漏れた。
「ありがとうございます。僕も朋志さんのここ、恥ずかしくて可愛いと思っていました。さっきも声がでていましたね」
「棗さんの手が熱くて…ぁっんっ…」
指の腹に押しつぶされて、熱だけじゃない震えがやってくる。さっきから、体がぞくぞくする。
「な棗さんっ」
ーーー こわい
「はい」
「俺もう…さっきから体が変で…」
「変?…それは大変ですね。どんな感じがしますか」
落ち着き払った棗に、もどかしい気持ちになりながらも伝わって欲しくて言い募る。
「胸っ。棗さんの指が触ったところ…熱くてビリビリするみたいで、ぞくぞく?して、棗さんの目がいつもと違って変で…っんんっ」
「これですか」
乳首をゆるゆる撫でられて、うんうん頷く。
棗の指から触られたところを通って背筋がぞくぞくして体が熱くなる。
これで合ってるからなんとかして欲しいと不自由な手で棗に縋ると、「それが”気持ちいい”ですよ朋志さん」とにっこり笑って、こともなげに言った。
「気持ち、いい…?」
この”ぞくぞく”が、気持ちいい…。
「ええ、気持ちよくなってくれて嬉しいですよ」
棗は朋志の手を握り、今度はくにくにと乳首を揉み込んだ。
「えっ、あぁぁっん…んっ…あっ…」
「気持ちいいですね朋志さん」
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