迅雷上等♡─無欠版─

須藤慎弥

文字の大きさ
178 / 223
⑱リア充への道!?

─雷─⑥

しおりを挟む



 ふにゃ……と目線を動かした先で、エロオーラムンムンな迅と目が合う。

 あぁ……俺の彼ピッピ、マジでイケメンだなぁ。

 迅に犯されてんのか、プラグさんに犯されてんのか、もう俺にはワケが分かんなくなった。ホワイトチョコがドロドロに溶けちまった頭ン中が、ゴチャゴチャだ。

 たかがオモチャでこんだけ気持ちよくなれるなんて、迅の迅様を挿れた日には俺……どうなっちまうんだろ。

 これはたしかに、レッスンより何段階も上のステップだったわ。

 ショッキングピンクプラグさん、ポイ捨てするとか言ってごめんな。俺の処女奪ってくれてマジでありがとう。

 迅様を受け入れる心と体の準備、ちゃんと出来た気がするよ。

 だって……穴に栓されただけで今こんなにも満たされてる。イくどころかチン○を一擦りもされてねぇのに、下半身のビクビク止まんねぇの。

 なぁ迅……あと何回プラグさんとヤれば、俺は迅様を迎え入れられるかな……?


「お前……俺以外のヤツとヤってる気になってねぇ?」
「ん、……?」


 あ、あれ……? 迅、なんかキレてる?

 そういえば、よく見ると目つきが違う。

 甘々なキスを何回も仕掛けて、「雷にゃん好きだよ」って言いまくってた時と……表情も違う。


「なんだ、俺じゃねぇ人の挿れてるみたい、って。迅様激おこなんだけど」
「ヘッ? な、なんで激おこッ? あンッ♡」
「バカ、腹に力入れんなって言っただろ」
「で、ですよね……! まったく、プラグさんったら♡」
「……は? なんでコレを擬人化してんの」
「いやぁ、迅がしつこくプラグさんを突っ込みたがってた理由が分かったんだよ。俺に挿入体験させときたかったんだろ? 迅のレッスンのおかげだろうな、俺めっちゃ気持ちいいって思えたぞっ♡」
「は? いや、……は? ウソだろ、マジかよ……。普通そういう風に脳内変換するか……?」
「えッ? あッ、ちょっ? あぁぁ……ッ!!」


 眉間にくっきり縦ジワ乗せた迅は、ボヤいた直後いきなりプラグさんを引き抜いた。プラグさんの形に合わせて、ズルッ、ヌプッと俺の中が擦られてうごめく。

 どちらかというと抜かれる時の感覚の方が俺には刺激的で、思わず背中がのけ反ってしまった。

 くぽんっと引き抜いたソレを、迅はティッシュで何枚もくるんでベッドの下にポイする。


「ひ、ひどい……ッ! なんでポイしちまうんだ!」
「雷にゃんが平然と浮気すっからだろ」
「はぁ~ッ!? 浮気!? お前が俺の処女奪うヤツを連れて来たんだろ!?」
「アレに処女奪われた気になってたのか!?」
「もち!」
「「もち!」じゃねぇよ!」
「や、ッ♡ ンンーッ♡ んむぅッ♡」


 元気よく頷いたらめちゃめちゃキレられた。そんでねちっこいベロチューをねっとり仕掛けられた。

 キレ顔の迅もしゅてき……♡ なんて惚けて背中に腕を回すと、ベロを思いっ切り吸われて持ってかれるかと思った。

 息が出来ねぇ。腹に迅が乗っかってるからもっと苦しい。

 怒りに任せて俺のベロを食べようとしてんのは分かったけど、迅のキレポイントは不明なままだ。


「てめぇ……単細胞もいい加減にしろ!」
「ンッ……え、ちょッ……!? 待っ……! もしや迅様、挿れるのか……ッ!?」
「……チッ」


 なんでここで舌打ちー!?

 俺また何か迅の逆鱗に触れるようなことしたのかッ?

 分かんねぇよ……迅がプラグさんを寄越したんだろ?

 ウキウキだったじゃん。早くぶっ挿してみようぜってニヤついてたじゃん。

 他でもない俺のために、本番のエッチに備えようとしてくれたんじゃねぇのッ?


「ちょっ、迅……! なんでキレんだよッ? 俺は嬉しかったのに!」
「〝プラグさん〟に犯されて、か?」
「違えよ!」


 分かった。分かったぞ。

 俺の処女を奪ったプラグさんに、迅はヤキモチ焼いちゃってんのな?

 ノリノリだったくせに、いざ俺にぶっ挿したら拗ねるって意味分かんねぇよ。

 これだから末っ子は……ッ!


「ったく……しょうがねぇな、拗ね迅めッ」
「誰が拗ね迅だ」
「うるせぇ、聞け! あのな、俺……迅様に挿れられたら、もっと気持ちいーだろうなってドキワク膨らんだよ。プラグさんは所詮オモチャ部門じゃん。迅の迅様は俺の大事な彼ピッピの迅様で、その迅様に挿れられるの……俺めちゃめちゃ期待しちまった。迅の迅様が激おこで雷放出の危険があんなら、いっそ今日挿れても……いいよ? 俺もう、怖くねぇよ?」
「…………」


 言ってるそばからドキドキした。

 〝早く繋がりてぇ〟と言ってた迅にこんな誘うような真似したら、「じゃ遠慮なく……」とか言って迅様が暴れちゃうかもしんねぇじゃん。

 でも俺は、それでもいい。

 プラグさんは単なるオモチャ。練習台。

 まだちょっと直視出来ねぇくらい立派なイチモツの迅様と繋がるために、必要なことだって言うからがんばったんだぞ。

 俺がマジで欲しいのは、迅の迅様だ。

 そんな拗ねたツラして俺を見ても、カッコイイだけだし。見つめられて軽率にキュンキュンしちまう俺は、心もお尻も準備万端だし。


「はぁ……究極にバカなフォローだな。見事に意味不明」
「なッ……!?」
「でもそれでこそ雷にゃんだ。アイツは金輪際お役御免だけど、今日は迅様挿れねぇよ。雷放出の危険はありません」
「え……?」


 い、挿れねぇよって……そんなぁ……!

 頭ン中の雷にゃんカレンダーには、今日が俺たちの初エッチ記念日だってついさっき登録しといたのに!

 ……ショボン。

 迅様が暴れたら手つけらんねぇかもな♡ ムフッ♡ ……って浮かれちまった俺、超恥ずい。


「そんなガッカリすんなよ。嬉しいけど」
「でも……挿れていいって、俺……」
「ここで迅様挿れたとして、お前は声抑えられんの? アイツであんだけ喘いでたんだ。迅様はもっとすげぇよ?」
「……えッ♡」
「あと、このベッドはモロいし狭すぎる。雷にゃん相手に加減出来る気しねぇから、下手したらベッドの足ぶっ壊すかもしんねぇ」
「…………ッッ!♡」


 えぇぇ~~ッッ!?

 そ、そそそそんなに激しいのぉぉッッ!?

 迅ったらそんな暴れ馬になっちまうのかぁぁッッ!?

 ベッドを破壊するくらいッ? てか狭すぎるってどんなアクロバットなエッチすんのッ?

 怖えぇ……! でも想像しただけでめちゃめちゃ興奮するぅぅ……!


「……迅……」


 うっとり名前を呼ぶと、分かりやすいほど機嫌が良くなった迅が優しくほっぺたを撫でてくれた。

 ドキドキキュンキュンしてきた胸を抑えて、オスの顔した迅を見上げる。

 たぶんこの時の俺は、完全にメス顔してた。


「今日は静かに大会開催して寝ような。心配しなくても、ケツ穴はたっぷりイジってやる。……俺の指で、な」
「……ッッ! ピィ……♡」


 俺の太ももにずーっとあたってる迅様が、ほんとは挿れてぇんだって言ってるみたいにピクッと反応した。

 ただしベッドを破壊しちゃマズいから、今日はおあずけ。

 俺には挿入の快感を知らねぇから何とも言えねぇが、迅様はかなり我慢強いイチモツだと思う。

 その持ち主、迅のイケボはトロ甘だった。

 「挿れていいよ」って言葉が、どんだけ迅の理性を壊そうとしたか知りもしないで、俺は甘々彼ピッピの指テクにヒンヒン言わされて呆気なく寝落ちした。

 やっぱ俺、迅のこと大しゅきだなぁ♡ ってシアワセに浸りながら、薄いピンク色の夢を見た。



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?

藍音
BL
ある日、親友の壮介はおれたちの友情をぶち壊すようなことを言い出したんだ。 なんで?どうして? そんな二人の出会いから、二人の想いを綴るラブストーリーです。 片想い進行中の方、失恋経験のある方に是非読んでもらいたい、切ないお話です。 勇太と壮介の視点が交互に入れ替わりながら進みます。 お話の重複は可能な限り避けながら、ストーリーは進行していきます。 少しでもお楽しみいただけたら、嬉しいです。 (R4.11.3 全体に手を入れました) 【ちょこっとネタバレ】 番外編にて二人の想いが通じた後日譚を進行中。 BL大賞期間内に番外編も完結予定です。

生まれ変わりは嫌われ者

青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。 「ケイラ…っ!!」 王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。 「グレン……。愛してる。」 「あぁ。俺も愛してるケイラ。」 壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。 ━━━━━━━━━━━━━━━ あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。 なのにー、 運命というのは時に残酷なものだ。 俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。 一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。 ★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!

【完】君に届かない声

未希かずは(Miki)
BL
 内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。  ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。 すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。 執着囲い込み☓健気。ハピエンです。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

ある日、友達とキスをした

Kokonuca.
BL
ゲームで親友とキスをした…のはいいけれど、次の日から親友からの連絡は途切れ、会えた時にはいつも僕がいた場所には違う子がいた

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

処理中です...