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僕の甘美な眠り姫⑱※
しおりを挟む久遠は自室へと着くなり、軽い体をベッドに横たえてじわじわと千里を裸に剥いていく。
早い段階で寝返りを打たれて、うつ伏せになった千里の腰部と臀部の間から生えているもふもふな尻尾が、早くも久遠を誘惑してきた。
この尻尾を見付けた時の衝撃と悦楽感は今でもハッキリと覚えている。
自分達は、大きな隠し事を共有している同士のような、秘めごとを守り通そうとする姫と騎士の危険な関係性のような、何があっても別離しない特別な間柄だと信じていた。
それがまさか恋心だったとは、あまりにゆったりと千里との時間を楽しみ過ぎた。
久遠は毛足の長いふわふわな尻尾を握り、少し強めに付け根から先まで擦り上げる。
「んっ……」
真っ白な裸体に生えた尻尾と、髪をかき分けて生えている可愛らしい二つの耳がピクピクっと動いた。
漏れ出た千里の高めの声がたまらなくそそる。
「ちー君、起きて」
「ん……ん…っ? 寒い…」
「起きた? おはよう。 すぐ温かくなるからね、こっち向いて。 ……ッッ!?」
瞼を擦る千里を仰向けにさせると、左の鎖骨辺りに真新しい鬱血の痕があった。
久遠の全身から血の気が引く。
「ちー君っ!! こ、これ千歳がやったの!?」
「ん…寒いってば…」
「ちー君!!」
「あれ、何でちー裸なの…? ここはどこ? 学校にいたはず……な、なに? 痛っ…!」
寝惚けている千里になど構っていられなかった。
余裕ぶって久遠を挑発してきた恋敵の顔を思い浮かべて、激しく嫉妬した。
狂いそうであった。
それと同じ場所を血が滲むほど吸い上げて、鉄臭い舌で千里の首筋を舐める。
「ひどいよ…僕じゃない人に痕を残させるなんて…」
「久遠っ? これ、なにしてるの!? いけないことだと思う!」
首筋から耳たぶへと唇を走らせ、こめかみを吸い上げようとして千里に顔を背けられた。
無防備に可愛いのがいけない。
そしてあの男も、千里の婚約者だからと、久遠のものに勝手に手を付けるなど言語道断である。
「ちー君、さっき千歳と会ったんでしょう? 想像してみてよ。 千歳とこういう事、できるの?」
言いながら、千里の唇を塞ぎ舌で歯列をなぞった。
突然過ぎるこの状況に至近距離で瞳を瞬かせる千里が可愛くて、思わずもっと深い所まで舌を走らせる。
「くるし……っ、久遠…やめて…」
「返事、まだ聞いてない。 ちー君は僕と結婚するんだよね?」
「んっ…しな、い、…できないって言ってるっ」
全身からフェロモンとは違う甘い香りを漂わせておいて、まだそんな事を言うのかと久遠は苦笑し、自身の指先を舐めた。
腕にもふもふの尻尾が触れても、久遠の今日の目的は撫で回して遊ぶだけでは足りない。
穴に触れると千里の体が強張ったが、当然と言うべきか抵抗はされなかった。
「ちー君がそこまで言うなら教えてあげる」
「あっ……や、だめ、だめっ……」
「指の先っぽ入れただけだよ? だめって言うなら、どうしてこんなに濡れてるの?」
「……っやだ、あっ…だめ! だめ…っ」
Ωの体は快楽に酔いやすいのかもしれないけれど、それにしてもキスしかしていないのに秘部から愛液が垣間見えるほどぐちょぐちょだった。
指先を巧みに動かして穴を拡げている最中も、初めてとは思えないほど濡れそぼっていて、千里は眉を顰めて甘やかに啼いている。
「僕の事が好きなんでしょう? ちー君の体、こんなに正直だよ?」
忌々しい鬱血の痕を見ながら乳首を舐め上げ、千里に視線を送ると今にも泣き出しそうな瞳と目が合った。
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追記
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