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第二章
魔法銃②
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工房でグフグフと不気味に笑うダナイを見て、リリアは何か嫌な予感がしたようだった。
「ダナイ、ちょっとそれ、私に見せてよ」
「え? あ、ああ、別に構わないけど、引き金は引くなよ」
「引き金ってどれよ? ああ、これね。こうやって持つ物なのね。初めて見る武器だわ」
フッフッフとダナイは不敵な笑みを浮かべた。ダナイは念願が叶い完全に酔いしれていた。
「そうだろう、そうだろう。魔法銃と言う名前にしようと思う」
「と言うことは、魔法が使えるようになるのね?」
「ああそうだ。正確には「魔法の弾が発射される」だけどな。色んな種類の魔法が使えるようになるわけじゃねぇよ。矢の代わりに魔法の弾が発射されるだけだ」
ふぅんと言いながらも、どんな魔法が出るのかが気になって仕方がないようだった。あまりのリリアの食いつきに、ダナイは苦笑した。
「リリア、試しに使ってみるか?」
「……使ってみるわ」
リリアは期待と不安が入り交じった表情をしていたが、意を決してダナイと共に庭へと出た。そしてダナイに言われるがままに、数発の魔法の弾丸を発射した。
「バカなの!? こんな物をマリアに渡すつもり!? おかしいでしょ、この武器!」
その魔法銃の規格外っぷりを確認したリリアは大声で叫んだ。だが、その声は部屋にいたマリアに聞こえていた。マリアが矢のような勢いで庭へと駆け込んできた。
「ダナイ! わたしの新しい武器ができたのね! 見せて、見せて!」
目を爛々と輝かせたマリアが二人の元へ突撃してきた。その後ろからやや遅れてアベルもやって来た。その顔には「何だか凄く悪い予感がするぞ」と書いてあったのは言うまでもなかった。
「あ、ああ。コイツがマリア専用の武器「魔法銃」だ。使い方を教えよう」
そう言いながら庭に薪をいくつも並べた。リリアが渋々返した魔法銃を構えると「良く見ておくように」と言った。間違いなく初めて見る武器だろう。マリアが間違った使い方をしないように細心の注意を払わなければならなかった。ダナイはセーフティを指差した。
「まずはこれだ。これは安全装置だ。これが下になっているときは使えないようになっている。それで、持ち方はこうだな」
そうしてターゲットである薪に銃を向けると、トリガーを引いた。次の瞬間、ビュンという力強い音と共に、何かがもの凄いスピードで発射され、見事に薪を粉砕した。
マリアは興奮したかのように両手をバタバタさせている。
「凄い! 何これ、どうなってるの?」
「今のは無属性魔法の弾丸を発射したんだよ。他にも色々あるから、今度は自分で試してみろ」
ダナイはセーフティをかけると、魔法銃をマリアに渡した。マリアは大事そうに両手で受け取り、ダナイが見せたように構えてみせた。
「何とか両手で持てそうだな」
「うん。ちょっと重いから、これはもっと筋力をつけないといけないわね」
そう言いながらセーフティを解除すると、薪に向かって弾丸を発射した。狙いは甘かったようだが、僅かに当たった箇所を削り取っていた。
「狙いをつける練習はこれからだな。他の属性に切り替えるのはこのハンマーをこうやって引くんだ」
ダナイが教えた通りにハンマーを引くと、リボルバーの部分が回転した。その様子に「おおお!」と声が上がった。その状態でマリアは再び薪に狙いをつけた。
火属性の弾丸が見事に薪に当たると、炎を上げて燃えだした。それを見たリリアが慌てて水の魔法で消火した。リリアは大きなため息をついてダナイを見た。
「やっぱり危ないわよ、これ。マリアには早すぎるわ」
「そんなことない! 絶対に使いこなしてみせるからさ。わたしを信じて! ね、お願い」
上目遣いでそこまで言われたら、さすがのリリアでも駄目とは言えなかった。必ず私かダナイがそばにいるときに使うように、という条件で所有を認めたのだった。
「ダナイ、俺もあんなのが欲しいな……」
「……考えておくよ」
魔法銃を見たアベルも同様の物を欲しがったが、ここで同じ物をアベルに渡す勇気はダナイにはなかった。リリアがもの凄い圧をかけてきたからだった。
「ダナイ、ちょっとそれ、私に見せてよ」
「え? あ、ああ、別に構わないけど、引き金は引くなよ」
「引き金ってどれよ? ああ、これね。こうやって持つ物なのね。初めて見る武器だわ」
フッフッフとダナイは不敵な笑みを浮かべた。ダナイは念願が叶い完全に酔いしれていた。
「そうだろう、そうだろう。魔法銃と言う名前にしようと思う」
「と言うことは、魔法が使えるようになるのね?」
「ああそうだ。正確には「魔法の弾が発射される」だけどな。色んな種類の魔法が使えるようになるわけじゃねぇよ。矢の代わりに魔法の弾が発射されるだけだ」
ふぅんと言いながらも、どんな魔法が出るのかが気になって仕方がないようだった。あまりのリリアの食いつきに、ダナイは苦笑した。
「リリア、試しに使ってみるか?」
「……使ってみるわ」
リリアは期待と不安が入り交じった表情をしていたが、意を決してダナイと共に庭へと出た。そしてダナイに言われるがままに、数発の魔法の弾丸を発射した。
「バカなの!? こんな物をマリアに渡すつもり!? おかしいでしょ、この武器!」
その魔法銃の規格外っぷりを確認したリリアは大声で叫んだ。だが、その声は部屋にいたマリアに聞こえていた。マリアが矢のような勢いで庭へと駆け込んできた。
「ダナイ! わたしの新しい武器ができたのね! 見せて、見せて!」
目を爛々と輝かせたマリアが二人の元へ突撃してきた。その後ろからやや遅れてアベルもやって来た。その顔には「何だか凄く悪い予感がするぞ」と書いてあったのは言うまでもなかった。
「あ、ああ。コイツがマリア専用の武器「魔法銃」だ。使い方を教えよう」
そう言いながら庭に薪をいくつも並べた。リリアが渋々返した魔法銃を構えると「良く見ておくように」と言った。間違いなく初めて見る武器だろう。マリアが間違った使い方をしないように細心の注意を払わなければならなかった。ダナイはセーフティを指差した。
「まずはこれだ。これは安全装置だ。これが下になっているときは使えないようになっている。それで、持ち方はこうだな」
そうしてターゲットである薪に銃を向けると、トリガーを引いた。次の瞬間、ビュンという力強い音と共に、何かがもの凄いスピードで発射され、見事に薪を粉砕した。
マリアは興奮したかのように両手をバタバタさせている。
「凄い! 何これ、どうなってるの?」
「今のは無属性魔法の弾丸を発射したんだよ。他にも色々あるから、今度は自分で試してみろ」
ダナイはセーフティをかけると、魔法銃をマリアに渡した。マリアは大事そうに両手で受け取り、ダナイが見せたように構えてみせた。
「何とか両手で持てそうだな」
「うん。ちょっと重いから、これはもっと筋力をつけないといけないわね」
そう言いながらセーフティを解除すると、薪に向かって弾丸を発射した。狙いは甘かったようだが、僅かに当たった箇所を削り取っていた。
「狙いをつける練習はこれからだな。他の属性に切り替えるのはこのハンマーをこうやって引くんだ」
ダナイが教えた通りにハンマーを引くと、リボルバーの部分が回転した。その様子に「おおお!」と声が上がった。その状態でマリアは再び薪に狙いをつけた。
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「やっぱり危ないわよ、これ。マリアには早すぎるわ」
「そんなことない! 絶対に使いこなしてみせるからさ。わたしを信じて! ね、お願い」
上目遣いでそこまで言われたら、さすがのリリアでも駄目とは言えなかった。必ず私かダナイがそばにいるときに使うように、という条件で所有を認めたのだった。
「ダナイ、俺もあんなのが欲しいな……」
「……考えておくよ」
魔法銃を見たアベルも同様の物を欲しがったが、ここで同じ物をアベルに渡す勇気はダナイにはなかった。リリアがもの凄い圧をかけてきたからだった。
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