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第四章
マリアの秘密基地
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光の扉の前に立ち、そのドアノブを回した。
音も立てずに扉が開く。中は何もない真っ白な空間だった。大きさは、今居る四人部屋よりも一回り大きいサイズだった。これならば、四人でも十分に広々と過ごすことができそうだ。
「大丈夫だ。問題ない。入ってみるか?」
後ろで待機している三人を見ると、コクコクとうなずいた。
開いた扉からマリアが勢い良く入ってきた。その後ろからリリアとアベルが恐る恐る入って来る。
「何……これ……」
「ほんとに部屋だね」
「すごいわ! 私、決めたわ」
どうやらマリアが何かを決意したらしい。どうせ、ろくでもないことなんでしょう?
「この部屋は、私の秘密基地にする!」
ドドン! と音がしそうな勢いでマリアが順調に成長しつつある胸を張った。当然、俺たち三人はあきれ顔である。
「それじゃ、聞くがね、マリア先生。どうやってこの部屋に入るんだ?」
「うぐ! そ、それは……ダナイが何とかするんじゃないの?」
「それじゃ、マリアの秘密基地じゃあないよな?」
子供か! いや、俺からすればマリアはまだ子供か。仕方がない……のか? アベルもやれやれと言った感じでマリアをなだめにかかった。
「ダナイの言う通りだよ。誰の物でもなくて、みんなの物だよ」
「ヤダヤダヤダ~! 私の秘密基地にするの~」
ついには駄々をこね始めた。どうしてそこまで自分の秘密基地が欲しいのか。それが分からない。
「どうしてもダメだって言うのなら、ここで全部脱いでやるんだから!」
そう言うや否や、マリアは服を脱ぎだした。ほとんど服を着ていないマリアはすでにパーティーに手をかけていた。
「うわ! ちょっとマリア、やめてー!」
「やめろ、マリア。早まるな!」
悲鳴を上げたアベルが必死にマリアを押さえている。これはダメだ。目が本気だ。本気でスッポンポンになりかねない。
「分かった、分かったから。マリアの秘密基地でいいから、それでいいから!」
「ほんと?」
「ほんとほんと!」
俺の言葉にようやく納得してくれたようである。マリアの動きが止まった気配がした。
今の俺の両目には、リリアの指が食い込んでいる。何も見えねぇ……。どこまで脱いだんだ、マリアのやつ。
このリリアの指の食い込みようから察すると、ほぼ全部を脱いでいるのではなかろうか。今にも目がくりぬかれそうである。
言うまでもなく、マリアはリリアに説教されていた。リリア、お疲れ様です。最近怒らせてばかりなので、今後は気をつけるように善処します。
改めて四人で部屋の中を見て回る。あかりはどうやら壁自体が光っているようである。えっと、明るさの調節は……。
俺は再び『ワールドマニュアル(門外不出)』でディメンション・ルームについて調べた。なるほど、壁に手を当ててイメージすれば光の量を調節することができるのか。
さっそく試しにやってみると、部屋がちょうど今の時間帯の明るさになった。
「何!? 急に暗くなったけど?」
ちょっと暗くしただけなのだが、お化けが苦手なマリアは敏感に察知したらしい。アベルに飛びついた。
「悪い悪い、ちょっと明るさを調整しただけだ」
「どうやったの?」
リリアにやり方を教えると、さっそく明るくしたり暗くしたりして性能を確認していた。もちろんアベルもできた。しかし、マリアはできなかった。
フグのように膨れるマリア。
「安心しろ、マリア。マリアが同じことをできるように、魔道具を設置してやるからな」
「ほんと!? ありがとう、ダナイ!」
感極まったマリアが珍しく俺に飛びついてきた。リリアとはまた違う、むにゅっとした感触。
一方のマリアは何かに気がついたらしい。俺の髭や髪をモフりだした。
まさか、第二のモフラーか!
「ダナイの毛並み……」
「そこまでよ!」
リリアがベリッとマリアを引きはがした。そして俺とマリアの間に体をねじ込んだ。
「ずるい! リリアだけいつもモフモフしていただなんて! 私もモフりたい!」
「ダメよ。ダナイは私の旦那様なんだから。私専用よ!」
いや、うん。間違ってはいない、間違ってはいないんだが、何だろう、この微妙な感じは。アベルも微妙な感じの表情をしている。
「そんなに気持ちいいの? それなら俺も触ってみたいかなぁ……」
「……触ってみるか?」
アベルは静かにうなずくと、恐る恐る俺の毛並みを触った。
「何これ! すごいや」
目がランランとしている。そんなにすごいのか、俺の毛。すごい複雑。許されたアベルを見て、マリアも手を伸ばした。
ムッとした表情をしたリリアも、俺をモフりだした。
何だこの状況。
「お、おい、それよりも部屋の確認だ。この部屋で本当に大丈夫か?」
「ハッ! そうだったわね。ダナイをモフモフしている場合じゃないわね。時間もあまりないわ」
「そ、そうだね。えっと……部屋は問題ないかな」
「ダナイ、私、お風呂が欲しい!」
マリアが俺をモフりながら「ハイハイ」と手を上げた。なるほど、お風呂か。確かにあった方がいいな。あとはトイレも。
「了解した。風呂とトイレを追加しよう」
「そんなことまでできるの?」
「フッフッフ、モチのロンだよ」
小部屋二つくらいなら大丈夫だろう。俺は壁に手を当てて、イメージした。するとすぐに新しい扉が現れた。
それをもう一つ。これで風呂とトイレのスペースが完成だ。中身はまだない。
「こっちがトイレで、そっちがお風呂ね。このサイズのお風呂なら、みんなで入れそう?」
「何でマリアはみんなで風呂に入りたがるんだよ」
マリアはみんなと一緒に居たがる傾向にある。寂しやがりなのかな?
「だって、みんなで入った方が楽しいじゃない」
「マリアの家は大家族だったからね。寂しいんだよ、きっと」
アベルが温かい目でマリアを見ていた。家族か。確かにそうだな。それなら一緒に入るのもありかも知れないな。
どうする? とリリアに目線を送ると、「しょうがないわね」と眉を下げた。
「それじゃ、みんなで入れるぐらいの大きさのお風呂にしましょうか」
「ほんと!? やったー!」
リリアに抱きつくマリア。仲良きことは良きことかな。
トイレには新たなトイレの魔道具を作ろうと思っている。そのためには、汚物を勝手に処理してくれる新しいシステムを構築しなければならない。
この世界にきてから色んな魔道具を作り出してきた。そろそろ現代科学をモチーフにした温水洗浄便座付き洋式トイレを作るべきではないのだろうか。夢が広がるな。
「取りあえずはヨシ。あとはこの部屋に入る許可をみんなに与えないとな」
俺はそれぞれの名前を呼んで、入場許可を与えた。リリアとアベルはそのままで大丈夫だった。マリアの入場許可は魔法銃と紐づけることになったが、これで大丈夫なはず。
元の部屋に戻ると、さっそく試してみる。何事も確認は大事だ。
「ディメンション・ルーム! できた、私にも魔法が使えたわ! もしかして魔法銃を握っていたら、私にも魔法が……使えるわけないか」
しょんぼりとするマリア。テンションの落差が激しい。喜んだり、落ち込んだり、本当に忙しそうに、楽しそうに生きてるな。
多分、やろうと思えば魔石から魔力を引き出して魔法を使えるようにすることはできると思う。でもそれをマリアにやらせるととんでもないことになりそうな気がするんだよなぁ。そんなわけで、今回は保留だ。
三人が確認を終え、全員が無事にディメンション・ルームに入ることができた。ディメンション・ルームの中は空なので、家に帰ってから中身を充実させることにしよう。
「それじゃ、異次元ポシェットに必要な物を詰め込みましょうか。このポシェットは私が持っておくわ」
「えええ! 私も持ちたい」
リリアの宣言にマリアが異論を唱えた。だがリリアの「マリアは秘密基地をもらったでしょう?」の一言に撃沈されていた。それでいいのか。まぁ二人がそれでいいなら俺たちは全然構わないがな。なぁアベル?
そう思ってアベルを見ると、ものすごく自分も何か欲しそうな目をしていた。おいおい。
「アベル、お前には剣を作ってあげただろう? それで我慢しろ」
「そ、そうだね。そう言えばそうだったね」
どうやら無限に物が入るポシェットに、いつでも帰ることができる部屋が出現したことで、常識が分からなくなっているみたいだが、そのミスリルの剣も大概だからな?
三つも付与が付いた武器なんて、そうそうないからね?
そこんとこよろしく。
音も立てずに扉が開く。中は何もない真っ白な空間だった。大きさは、今居る四人部屋よりも一回り大きいサイズだった。これならば、四人でも十分に広々と過ごすことができそうだ。
「大丈夫だ。問題ない。入ってみるか?」
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開いた扉からマリアが勢い良く入ってきた。その後ろからリリアとアベルが恐る恐る入って来る。
「何……これ……」
「ほんとに部屋だね」
「すごいわ! 私、決めたわ」
どうやらマリアが何かを決意したらしい。どうせ、ろくでもないことなんでしょう?
「この部屋は、私の秘密基地にする!」
ドドン! と音がしそうな勢いでマリアが順調に成長しつつある胸を張った。当然、俺たち三人はあきれ顔である。
「それじゃ、聞くがね、マリア先生。どうやってこの部屋に入るんだ?」
「うぐ! そ、それは……ダナイが何とかするんじゃないの?」
「それじゃ、マリアの秘密基地じゃあないよな?」
子供か! いや、俺からすればマリアはまだ子供か。仕方がない……のか? アベルもやれやれと言った感じでマリアをなだめにかかった。
「ダナイの言う通りだよ。誰の物でもなくて、みんなの物だよ」
「ヤダヤダヤダ~! 私の秘密基地にするの~」
ついには駄々をこね始めた。どうしてそこまで自分の秘密基地が欲しいのか。それが分からない。
「どうしてもダメだって言うのなら、ここで全部脱いでやるんだから!」
そう言うや否や、マリアは服を脱ぎだした。ほとんど服を着ていないマリアはすでにパーティーに手をかけていた。
「うわ! ちょっとマリア、やめてー!」
「やめろ、マリア。早まるな!」
悲鳴を上げたアベルが必死にマリアを押さえている。これはダメだ。目が本気だ。本気でスッポンポンになりかねない。
「分かった、分かったから。マリアの秘密基地でいいから、それでいいから!」
「ほんと?」
「ほんとほんと!」
俺の言葉にようやく納得してくれたようである。マリアの動きが止まった気配がした。
今の俺の両目には、リリアの指が食い込んでいる。何も見えねぇ……。どこまで脱いだんだ、マリアのやつ。
このリリアの指の食い込みようから察すると、ほぼ全部を脱いでいるのではなかろうか。今にも目がくりぬかれそうである。
言うまでもなく、マリアはリリアに説教されていた。リリア、お疲れ様です。最近怒らせてばかりなので、今後は気をつけるように善処します。
改めて四人で部屋の中を見て回る。あかりはどうやら壁自体が光っているようである。えっと、明るさの調節は……。
俺は再び『ワールドマニュアル(門外不出)』でディメンション・ルームについて調べた。なるほど、壁に手を当ててイメージすれば光の量を調節することができるのか。
さっそく試しにやってみると、部屋がちょうど今の時間帯の明るさになった。
「何!? 急に暗くなったけど?」
ちょっと暗くしただけなのだが、お化けが苦手なマリアは敏感に察知したらしい。アベルに飛びついた。
「悪い悪い、ちょっと明るさを調整しただけだ」
「どうやったの?」
リリアにやり方を教えると、さっそく明るくしたり暗くしたりして性能を確認していた。もちろんアベルもできた。しかし、マリアはできなかった。
フグのように膨れるマリア。
「安心しろ、マリア。マリアが同じことをできるように、魔道具を設置してやるからな」
「ほんと!? ありがとう、ダナイ!」
感極まったマリアが珍しく俺に飛びついてきた。リリアとはまた違う、むにゅっとした感触。
一方のマリアは何かに気がついたらしい。俺の髭や髪をモフりだした。
まさか、第二のモフラーか!
「ダナイの毛並み……」
「そこまでよ!」
リリアがベリッとマリアを引きはがした。そして俺とマリアの間に体をねじ込んだ。
「ずるい! リリアだけいつもモフモフしていただなんて! 私もモフりたい!」
「ダメよ。ダナイは私の旦那様なんだから。私専用よ!」
いや、うん。間違ってはいない、間違ってはいないんだが、何だろう、この微妙な感じは。アベルも微妙な感じの表情をしている。
「そんなに気持ちいいの? それなら俺も触ってみたいかなぁ……」
「……触ってみるか?」
アベルは静かにうなずくと、恐る恐る俺の毛並みを触った。
「何これ! すごいや」
目がランランとしている。そんなにすごいのか、俺の毛。すごい複雑。許されたアベルを見て、マリアも手を伸ばした。
ムッとした表情をしたリリアも、俺をモフりだした。
何だこの状況。
「お、おい、それよりも部屋の確認だ。この部屋で本当に大丈夫か?」
「ハッ! そうだったわね。ダナイをモフモフしている場合じゃないわね。時間もあまりないわ」
「そ、そうだね。えっと……部屋は問題ないかな」
「ダナイ、私、お風呂が欲しい!」
マリアが俺をモフりながら「ハイハイ」と手を上げた。なるほど、お風呂か。確かにあった方がいいな。あとはトイレも。
「了解した。風呂とトイレを追加しよう」
「そんなことまでできるの?」
「フッフッフ、モチのロンだよ」
小部屋二つくらいなら大丈夫だろう。俺は壁に手を当てて、イメージした。するとすぐに新しい扉が現れた。
それをもう一つ。これで風呂とトイレのスペースが完成だ。中身はまだない。
「こっちがトイレで、そっちがお風呂ね。このサイズのお風呂なら、みんなで入れそう?」
「何でマリアはみんなで風呂に入りたがるんだよ」
マリアはみんなと一緒に居たがる傾向にある。寂しやがりなのかな?
「だって、みんなで入った方が楽しいじゃない」
「マリアの家は大家族だったからね。寂しいんだよ、きっと」
アベルが温かい目でマリアを見ていた。家族か。確かにそうだな。それなら一緒に入るのもありかも知れないな。
どうする? とリリアに目線を送ると、「しょうがないわね」と眉を下げた。
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「ほんと!? やったー!」
リリアに抱きつくマリア。仲良きことは良きことかな。
トイレには新たなトイレの魔道具を作ろうと思っている。そのためには、汚物を勝手に処理してくれる新しいシステムを構築しなければならない。
この世界にきてから色んな魔道具を作り出してきた。そろそろ現代科学をモチーフにした温水洗浄便座付き洋式トイレを作るべきではないのだろうか。夢が広がるな。
「取りあえずはヨシ。あとはこの部屋に入る許可をみんなに与えないとな」
俺はそれぞれの名前を呼んで、入場許可を与えた。リリアとアベルはそのままで大丈夫だった。マリアの入場許可は魔法銃と紐づけることになったが、これで大丈夫なはず。
元の部屋に戻ると、さっそく試してみる。何事も確認は大事だ。
「ディメンション・ルーム! できた、私にも魔法が使えたわ! もしかして魔法銃を握っていたら、私にも魔法が……使えるわけないか」
しょんぼりとするマリア。テンションの落差が激しい。喜んだり、落ち込んだり、本当に忙しそうに、楽しそうに生きてるな。
多分、やろうと思えば魔石から魔力を引き出して魔法を使えるようにすることはできると思う。でもそれをマリアにやらせるととんでもないことになりそうな気がするんだよなぁ。そんなわけで、今回は保留だ。
三人が確認を終え、全員が無事にディメンション・ルームに入ることができた。ディメンション・ルームの中は空なので、家に帰ってから中身を充実させることにしよう。
「それじゃ、異次元ポシェットに必要な物を詰め込みましょうか。このポシェットは私が持っておくわ」
「えええ! 私も持ちたい」
リリアの宣言にマリアが異論を唱えた。だがリリアの「マリアは秘密基地をもらったでしょう?」の一言に撃沈されていた。それでいいのか。まぁ二人がそれでいいなら俺たちは全然構わないがな。なぁアベル?
そう思ってアベルを見ると、ものすごく自分も何か欲しそうな目をしていた。おいおい。
「アベル、お前には剣を作ってあげただろう? それで我慢しろ」
「そ、そうだね。そう言えばそうだったね」
どうやら無限に物が入るポシェットに、いつでも帰ることができる部屋が出現したことで、常識が分からなくなっているみたいだが、そのミスリルの剣も大概だからな?
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