113 / 137
第五章
魔導船、発進!
しおりを挟む
塔の内部はすぐに行き止まりになっていた。しかし床全体がほのかに光っているため、部屋の中を見渡すことができた。壁にはまたしてもタッチパネルがあった。これはアレだな、エレベーターだな。それに気がつくとすぐにリリアに耳打ちした。
と言っても、身長差がある。リリアの裾をチョイチョイと引っ張り、かがんでもらった。
「リリア、エレベーターだ。あのタッチパネルを操作することで一気に下まで降りられるはずだ」
「エレベーター? 何それ」
おっと、この世界では知られていなかったか。リリアが困惑した表情でこちらを見ている。アベルとマリアは塔の中を慎重に探索していた。
「部屋か床がそのまま上下に移動するんだよ。少しの浮遊感があるはずだ」
「どんな仕組みなのよ。それで、どうすればいいの?」
分かったような、分からなかったような複雑な表情を浮かべていたが、覚悟を決めたのか最後は真剣な面持ちになった。
「何のことはない。二人を近くに寄せておいてくれ。何があるか分からないからな」
一つうなずきを返すと、リリアはすぐにアベルとマリアを呼び寄せた。それを確認すると、タッチパネルに手を当てた。
「それじゃ下に移動するぞ。準備はいいな?」
「いいわよ」
「いいって、リリア、俺たちは何のことだかサッパリ分からないよ!?」
珍しく慌て出したが、多分説明しても分からないだろう。体験してもらった方が早い。それに、二度目はないだろうからな。
タッチパネルに魔力を流すと、入り口の扉が閉まり、フワリとした感触を得た。
「ちょ、落ちてる!?」
マリアはそう言うとリリアにしがみついた。反対側ではアベルがリリアにしがみついている。何が起こるのか分かっていたリリアだが顔色はあまり良くない。安心させるべくリリアのそばに近づくと、すぐにしがみついてきた。
待つことしばし。チーン、という聞き慣れた音が鳴ったかと思うと、先ほど閉まった扉が開いた。その先には真っ暗な通路が続いている。照明のスイッチは……これだな。通路のスイッチを押すと、周囲に明かりがともった。
「うわあ、何これ!」
「これが魔導船。もっと大きいかと思っていたよ」
明かりによって照らされた通路の先には、目指す魔導船が鎮座していた。大きさは小型船舶ほどであり、四人なら十分に余裕を持って乗れそうである。
「これが本当に空を飛ぶの?」
「ああ、そうだ。飛ぶぞ」
リリアは半信半疑のようであったが、『ワールドマニュアル(門外不出)』はウソをつかない。これに飛ぶと書いてあったら飛ぶのだ。俺は慎重に機体の確認を行い、問題がないことを確認していく。
その間に残りの三人は船内を探索しているようだった。遠くからマリアの「すごいすごい」が聞こえている。
語彙力! マリアにはもう少しお勉強をさせておく必要があるのかも知れない。このままでは母親になったときに残念なママンになってしまう。マリアの父親として、それだけはいただけないな。
そんなことを思いながらも設備の確認ができた。問題なし。いつでも飛び立てるようになっていた。
古代エルフの文明は一体どうなっているんだ? どのくらいの年月がたっているか分からないのに、そのまま使うことができるとか、オーパーツってレベルじゃねぇぞ、これ。
エネルギーはどうやらこの魔晶石と呼ばれるものらしい。コイツはどうやら外から魔力をチャージすることができる代物であるようだ。魔石を取り替える必要がなくて便利だな。それに随分と馬力もあるらしい。
俺がその魔晶石にチャージを完了するころ、リリアがやってきた。
「ダナイ、部屋はマジックバッグに似た構造になっているみたいよ。見た目以上に中が広いわ。キッチンにトイレ、お風呂もあるみたい」
「おお、至れり尽くせりだな。新しく作る手間が省けて良かったぜ。こっちは準備OKだ。いつでも飛び立てるぜ」
ニヤリと笑ったが、リリアの顔は引きつっていた。どうやら空を飛ぶことに抵抗感があるらしい。それもそうか。空を飛ぶなんてことはしたことがないだろうしな。最初は怖いのも当然か。
「大丈夫だよ。怖いのは最初だけさ。すぐに慣れる」
そう言ってリリアを抱きしめた。リリアは抵抗することもなく抱きしめ返してくれた。ひとまずはお茶の時間にしよう。心の準備は必要だろうからな。俺はリリアに連れられてリビングルームへと向かった。
「ここに住めば家はいらないよね?」
早速気に入ったマリアはここに住むつもりのようである。しかし、魔導船は目立つ。それは無理だろう。
「ダメだよ、マリア。魔導船を他の人に見られたら、多分取り上げられるよ」
「う、それもそうか」
だが諦めきれないのか、物欲しそうな目で船内を見ていた。さすがに今の家を手放すつもりはないが、秘密基地をこの部屋のように模様替えするくらいはできるだろう。この部屋にある意味不明な魔道具も、解析すれば再現することができるかも知れない。
「休憩が終わったら、まずは特殊迷彩の確認だな。どれくらい見えにくくなるのか確認しておいた方が良いだろうからな」
「特殊迷彩? それで見えなくなるの?」
「ああ、そうだ。だがどのくらいの性能なのかはやってみないと分からないな」
その後もああだこうだと使い方を説明して休憩時間は終わった。俺は甲板にある操縦室に向かい、残りの三人には一端外に出てもらって確認をしてもらう。リンクコンテナを作っておいて良かったぜ。
「あーあー、それでは特殊迷彩を起動します」
「あーあー、いつでもOKです」
マリアが俺のまねをして返事した。苦笑いしつつも装置を起動する。その瞬間、驚きの声が聞こえてきた。
「何これ! 向こうが透けて見えてるの?」
「うーん、どうやら鏡のように周囲の風景を映しているみたいね」
「うん、これならすぐには分からないんじゃないかな?」
どうやら大丈夫のようである。問題なく飛び立っても良さそうだ。特殊迷彩をオフにして、船外へと出た。
「大丈夫そうだな。それじゃ、持って帰るとするか。リリア、マジックバッグに収納してくれ」
「分かったわ」
シュルリとマジックバッグの中に魔導船が入って行った。相変わらずのすごい収納能力だ。どれだけ入るのか想像もつかないが、マジックバッグもかなりヤバい代物なのは確かだな。
「早く外に出ようよ!」
上機嫌でマリアがせかしてきた。何だ、もしかして、自分のものにするつもりか? 動かせないからさすがにそれは無理だろう。あきれていたのは俺だけではなかったようで、リリアもアベルもあきれた表情をしていた。気がついていないのはマリアだけのようである。
塔の外に出た俺たちは少し開けた場所まで移動した。都合が良いことに遺構がある丘の隣にちょうど良い広さの空き地があったのだ。おそらくはここで乗り降りしていたのだろう。不自然なほど平らな地面が続いていた。
リリアに頼んで魔導船を出してもらう。どんな機構なのかは分からないが、魔導船は地面から数センチ浮かんでいた。船体のタッチパネルを操作すると、入り口の扉が開いた。三人は先ほどのリビングルームに、俺は甲板の操縦席へと向かった。
リビングルームと操縦席は離れているため、ちょっと寂しい。しかし館内放送が使えるようで、お互いに会話する分には何の問題もなかった。
「それじゃ、出発するぞ」
「わ、分かったわ」
代表してリリアが答えたが、その声は震えていた。アベルとマリアはリリアにひっついているのかも知れん。うらやましい。俺は特殊迷彩を起動すると、操縦かんを倒した。魔導船はそのまま垂直に上昇する。コイツはすごいな。一体どんな機構をしているのか見当もつかない。
ある程度の高さを保つと、足下のペダルを踏んだ。ゆっくりと魔導船がスピードを上げて前進していく。
まさかこんな日が来るとはな。そのまま魔導船は空を滑るように飛行した。
と言っても、身長差がある。リリアの裾をチョイチョイと引っ張り、かがんでもらった。
「リリア、エレベーターだ。あのタッチパネルを操作することで一気に下まで降りられるはずだ」
「エレベーター? 何それ」
おっと、この世界では知られていなかったか。リリアが困惑した表情でこちらを見ている。アベルとマリアは塔の中を慎重に探索していた。
「部屋か床がそのまま上下に移動するんだよ。少しの浮遊感があるはずだ」
「どんな仕組みなのよ。それで、どうすればいいの?」
分かったような、分からなかったような複雑な表情を浮かべていたが、覚悟を決めたのか最後は真剣な面持ちになった。
「何のことはない。二人を近くに寄せておいてくれ。何があるか分からないからな」
一つうなずきを返すと、リリアはすぐにアベルとマリアを呼び寄せた。それを確認すると、タッチパネルに手を当てた。
「それじゃ下に移動するぞ。準備はいいな?」
「いいわよ」
「いいって、リリア、俺たちは何のことだかサッパリ分からないよ!?」
珍しく慌て出したが、多分説明しても分からないだろう。体験してもらった方が早い。それに、二度目はないだろうからな。
タッチパネルに魔力を流すと、入り口の扉が閉まり、フワリとした感触を得た。
「ちょ、落ちてる!?」
マリアはそう言うとリリアにしがみついた。反対側ではアベルがリリアにしがみついている。何が起こるのか分かっていたリリアだが顔色はあまり良くない。安心させるべくリリアのそばに近づくと、すぐにしがみついてきた。
待つことしばし。チーン、という聞き慣れた音が鳴ったかと思うと、先ほど閉まった扉が開いた。その先には真っ暗な通路が続いている。照明のスイッチは……これだな。通路のスイッチを押すと、周囲に明かりがともった。
「うわあ、何これ!」
「これが魔導船。もっと大きいかと思っていたよ」
明かりによって照らされた通路の先には、目指す魔導船が鎮座していた。大きさは小型船舶ほどであり、四人なら十分に余裕を持って乗れそうである。
「これが本当に空を飛ぶの?」
「ああ、そうだ。飛ぶぞ」
リリアは半信半疑のようであったが、『ワールドマニュアル(門外不出)』はウソをつかない。これに飛ぶと書いてあったら飛ぶのだ。俺は慎重に機体の確認を行い、問題がないことを確認していく。
その間に残りの三人は船内を探索しているようだった。遠くからマリアの「すごいすごい」が聞こえている。
語彙力! マリアにはもう少しお勉強をさせておく必要があるのかも知れない。このままでは母親になったときに残念なママンになってしまう。マリアの父親として、それだけはいただけないな。
そんなことを思いながらも設備の確認ができた。問題なし。いつでも飛び立てるようになっていた。
古代エルフの文明は一体どうなっているんだ? どのくらいの年月がたっているか分からないのに、そのまま使うことができるとか、オーパーツってレベルじゃねぇぞ、これ。
エネルギーはどうやらこの魔晶石と呼ばれるものらしい。コイツはどうやら外から魔力をチャージすることができる代物であるようだ。魔石を取り替える必要がなくて便利だな。それに随分と馬力もあるらしい。
俺がその魔晶石にチャージを完了するころ、リリアがやってきた。
「ダナイ、部屋はマジックバッグに似た構造になっているみたいよ。見た目以上に中が広いわ。キッチンにトイレ、お風呂もあるみたい」
「おお、至れり尽くせりだな。新しく作る手間が省けて良かったぜ。こっちは準備OKだ。いつでも飛び立てるぜ」
ニヤリと笑ったが、リリアの顔は引きつっていた。どうやら空を飛ぶことに抵抗感があるらしい。それもそうか。空を飛ぶなんてことはしたことがないだろうしな。最初は怖いのも当然か。
「大丈夫だよ。怖いのは最初だけさ。すぐに慣れる」
そう言ってリリアを抱きしめた。リリアは抵抗することもなく抱きしめ返してくれた。ひとまずはお茶の時間にしよう。心の準備は必要だろうからな。俺はリリアに連れられてリビングルームへと向かった。
「ここに住めば家はいらないよね?」
早速気に入ったマリアはここに住むつもりのようである。しかし、魔導船は目立つ。それは無理だろう。
「ダメだよ、マリア。魔導船を他の人に見られたら、多分取り上げられるよ」
「う、それもそうか」
だが諦めきれないのか、物欲しそうな目で船内を見ていた。さすがに今の家を手放すつもりはないが、秘密基地をこの部屋のように模様替えするくらいはできるだろう。この部屋にある意味不明な魔道具も、解析すれば再現することができるかも知れない。
「休憩が終わったら、まずは特殊迷彩の確認だな。どれくらい見えにくくなるのか確認しておいた方が良いだろうからな」
「特殊迷彩? それで見えなくなるの?」
「ああ、そうだ。だがどのくらいの性能なのかはやってみないと分からないな」
その後もああだこうだと使い方を説明して休憩時間は終わった。俺は甲板にある操縦室に向かい、残りの三人には一端外に出てもらって確認をしてもらう。リンクコンテナを作っておいて良かったぜ。
「あーあー、それでは特殊迷彩を起動します」
「あーあー、いつでもOKです」
マリアが俺のまねをして返事した。苦笑いしつつも装置を起動する。その瞬間、驚きの声が聞こえてきた。
「何これ! 向こうが透けて見えてるの?」
「うーん、どうやら鏡のように周囲の風景を映しているみたいね」
「うん、これならすぐには分からないんじゃないかな?」
どうやら大丈夫のようである。問題なく飛び立っても良さそうだ。特殊迷彩をオフにして、船外へと出た。
「大丈夫そうだな。それじゃ、持って帰るとするか。リリア、マジックバッグに収納してくれ」
「分かったわ」
シュルリとマジックバッグの中に魔導船が入って行った。相変わらずのすごい収納能力だ。どれだけ入るのか想像もつかないが、マジックバッグもかなりヤバい代物なのは確かだな。
「早く外に出ようよ!」
上機嫌でマリアがせかしてきた。何だ、もしかして、自分のものにするつもりか? 動かせないからさすがにそれは無理だろう。あきれていたのは俺だけではなかったようで、リリアもアベルもあきれた表情をしていた。気がついていないのはマリアだけのようである。
塔の外に出た俺たちは少し開けた場所まで移動した。都合が良いことに遺構がある丘の隣にちょうど良い広さの空き地があったのだ。おそらくはここで乗り降りしていたのだろう。不自然なほど平らな地面が続いていた。
リリアに頼んで魔導船を出してもらう。どんな機構なのかは分からないが、魔導船は地面から数センチ浮かんでいた。船体のタッチパネルを操作すると、入り口の扉が開いた。三人は先ほどのリビングルームに、俺は甲板の操縦席へと向かった。
リビングルームと操縦席は離れているため、ちょっと寂しい。しかし館内放送が使えるようで、お互いに会話する分には何の問題もなかった。
「それじゃ、出発するぞ」
「わ、分かったわ」
代表してリリアが答えたが、その声は震えていた。アベルとマリアはリリアにひっついているのかも知れん。うらやましい。俺は特殊迷彩を起動すると、操縦かんを倒した。魔導船はそのまま垂直に上昇する。コイツはすごいな。一体どんな機構をしているのか見当もつかない。
ある程度の高さを保つと、足下のペダルを踏んだ。ゆっくりと魔導船がスピードを上げて前進していく。
まさかこんな日が来るとはな。そのまま魔導船は空を滑るように飛行した。
0
あなたにおすすめの小説
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる