15 / 39
7
しおりを挟む
勢いよく足を一歩踏み出したせいか、マロウ様に滅茶苦茶近づいてしまった。ほぼダンスの時にホールドしてもらっているくらいの距離だ。
慌てて半歩後ずさりしようとしたけれど、眉をしかめて目を赤くしたマロウ様に肩をがしっと掴まれたから動けない。あまりにも失礼な距離の詰め方で、ただでさえ私に対して不快な気持ちだろうに、それにオイルを投下してしまったごとく、マロウ様が私をぎんっと目を開いて睨んできた。
こ、こわい~。物凄く怖い、マロウ様。もう少し、ローズ様たちに向ける優しい眼差しの0.1%くらいでいいので、私へのその熱視線を和らげて欲しい。これが、恋する熱のこもった視線なら大歓迎なのだけれど、あいにくマロウ様はチェリー嬢にしかそんな熱を贈らないだろう。
ところが、戦々恐々としていたらマロウ様がふっと小さく、よく見なければならなければ見逃していただろう笑みを口元に浮かべたのである。
心なしか、ドきつい視線も、ちょっとだけベールに覆われたかのようにマイルドになった……気がする。私の願望が見せる幻覚ではない。明らかに、威圧感が少しだけなくなっている。それでも、まだまだ怖いけれども。
「……いきなり私に近寄るなんて、どうした? 何か伝えたい事があるのか?」
「あ、あのあのあの……マロウ様申し訳ありません……わたくし、どうしても我慢が出来なくて……」
焦りすぎていて、なんて言えばいいのかわからなくて、自分でも何を言っているのかわかっていない。ああ、これが普段から部活でお付き合いのある、誰に対しても優しいウスベニ様だったら、こんなにも心も体も縮こまらせずに、きちんと順序だてて言えるのに。
「ああ、ほかならぬ君の言う事ならなんでも受け止めてあげよう。我慢などせず言ってくれ」
なんと、マロウ様がそんな風に言ってくれるなんて、完全に想定外だ。例えば、空をふと見上げたら、偶然にも流星が3つくらい立て続けに見えるくらいの貴重な言葉をかけて貰えた。
「あの、怒らないで聞いてくれますか?」
今なら私のお願いを、快く聴いてくれるかもしれない。とはいえ、相手は次期侯爵様だから、失礼がなるべくないように注意深く訊ねてみた。
「私が、君相手に怒るなど有り得ないから安心して欲しい」
言葉では怒らないと言いつつ、やっぱり隠せてない熱のこもった瞳が目前にある。さっき感じた和らいだ雰囲気はどこにいったのだろう。カムバック、カインドジェントルマン。ゲラウェイ、溢れ井戸じゃなくてアフレイド。
震えて、やっぱりなんでもありませんって言葉を濁して逃げたいけれど、ローズ様が傷つくような事態を避けるためだ。私は瞳を閉じて、精神安定剤でもあるローズ様の微笑みを心に浮かべてすーっと深呼吸をした。
「……! ビオラ、そんなふうに俺を、瞳を閉じながら見上げて唇を差し出すだなんて。キ、キスはまだ早い……。俺たちはまだ手も握っていないのに……ああ、なんて積極的でかわいいんだ。チェリー嬢との婚約を解消したら、キスのひとつやふたつ、それどころか、その足で婚姻届けを出して離しはしない……! ああ、でも。そんなにも君が俺とのキスを今望むのなら、俺だってやぶさかではない。ビオラ、愛している……」
「マロウ様、いくつかお願いがございますの。聞いていただけますか? 証言をする時に、わたくしの素性を知られないようにして頂きたいのと、ローズ様にはこの事は生涯秘密にして……は? え……? マロウ様、どうされたのですか!」
私が意を決して瞼を開けて、マロウ様のその熱い瞳を見てお願い事を話したと同時に、マロウ様が私を見ながら何かを呟いた。さらに、さっきよりも近くに彼の顔が近づいていた。しかも、目を閉じつつ、すこし唇を尖らせて。
私はびっくりして、尚も近づいて来る彼の顔から逃れようと、その唇に手を当ててぐいっと腕を伸ばす。でも、大柄で鍛えている彼の顔の位置は、1センチも後ろにいかなくて。
両肩も手でがっしり掴まれたままだから絶体絶命だ。
いくらなんでも、これが何をどうしようとしているのかわかる。なんと、マロウ様が敬遠したいはずの私に向かってキスをしようとしているだなんて、天地がひっくり返っても起こりえない超常現象レベルだろう。
そして、その直前に彼の声で、とんでもない内容の言葉をつらつらと述べていた。この耳できちんと、ばっちり聞いた。……聞いてしまった。
ちょっと、この間から私のキャパシティーをはるかに大きく上回る事が連発しすぎていやしないかしら?
「ま、待ってくださいませ! マロウさま! ちょ、お気を確かに……!」
一体何がどうなってこうなったのか。やっぱりチェリー嬢と殿下のアンナ事やソンナ事がショックすぎて、マロウ様のどこかのネジがゆるんだのか。
それとも、そうは思えなかったけれど、やっぱり実直そうでいて、頭と下半身が殿下と同じ生物だったのだろうか。
母の持っているシリーズ累計販売数がトップな恋愛小説によると、男は心が伴っていなくとも愛を囁けるという。そして、それは自らの汚らしい下半身の欲情を満たすためなら、いつだってどこだって出来るって書いてあった。あの小説は、私にはまだ早いって言って決して読ませてくれなかったけれど、こっそり少しづつ読んだのだ。
表紙にはR-18とか書いてあったけれど、好奇心が自制心を上回り、あと少しでそういう濡れ場面にページが進むであろうタイミングで学園に戻らねばならなかったのが残念に思ったほど面白くて引き込まれる内容だった。
主人公である女性は、幼馴染に恋をしていたけれど、政略で王様の側妃になる事が決められた。王様は、亡き王妃様だけを愛したまま、後継者のために主人公と一夜を共にするところから始まる。最初は政略から始まったふたりの愛が、数々の事件を経て真実の愛になった時には感動で涙がこぼれるほどの名作らしい。
冒頭に、そんな王様の身勝手な心情が赤裸々に描かれていて、初夜の前日まででストップしているから、早く続きを読みたいのである。
で、今。どうしてそんな話を瞬時に思い出せたかというと、その王様が、断れない立場の主人公に心のないキスをした時とマロウ様が同じに感じたからだ。
「ビオラ、愛している……」
でも、うっとりと、まるで本当に私の事を嫌っているどころか、愛しているだなんて、本気で思っていそうな表情でせまってくるマロウ様の言葉が、信じられなくて。でもなんとなく、嘘にも思えない。
自慢じゃないけれど、今まで恋人どころか好きな人だってできた事はない。それに、一体いつ、マロウ様がそんな風に言う出来事が、私との間にあったというのだろうか。心当たりが全くなくて混乱する。
「ビ、ビオラ? しっかりしてくれ……! ビオラッ!」
マロウ様のそんな言葉と表情のせいで、酔ってしまったかのように目の前がくらくらした。頭が真っ白になって何も考えられなくなり、どこか遠くで、焦りながら私の名を呼ぶマロウ様の声が聞こえる。
そして私は、ぐいぐい押していた腕どころか、体中の力がふっと抜けていったのであった。
慌てて半歩後ずさりしようとしたけれど、眉をしかめて目を赤くしたマロウ様に肩をがしっと掴まれたから動けない。あまりにも失礼な距離の詰め方で、ただでさえ私に対して不快な気持ちだろうに、それにオイルを投下してしまったごとく、マロウ様が私をぎんっと目を開いて睨んできた。
こ、こわい~。物凄く怖い、マロウ様。もう少し、ローズ様たちに向ける優しい眼差しの0.1%くらいでいいので、私へのその熱視線を和らげて欲しい。これが、恋する熱のこもった視線なら大歓迎なのだけれど、あいにくマロウ様はチェリー嬢にしかそんな熱を贈らないだろう。
ところが、戦々恐々としていたらマロウ様がふっと小さく、よく見なければならなければ見逃していただろう笑みを口元に浮かべたのである。
心なしか、ドきつい視線も、ちょっとだけベールに覆われたかのようにマイルドになった……気がする。私の願望が見せる幻覚ではない。明らかに、威圧感が少しだけなくなっている。それでも、まだまだ怖いけれども。
「……いきなり私に近寄るなんて、どうした? 何か伝えたい事があるのか?」
「あ、あのあのあの……マロウ様申し訳ありません……わたくし、どうしても我慢が出来なくて……」
焦りすぎていて、なんて言えばいいのかわからなくて、自分でも何を言っているのかわかっていない。ああ、これが普段から部活でお付き合いのある、誰に対しても優しいウスベニ様だったら、こんなにも心も体も縮こまらせずに、きちんと順序だてて言えるのに。
「ああ、ほかならぬ君の言う事ならなんでも受け止めてあげよう。我慢などせず言ってくれ」
なんと、マロウ様がそんな風に言ってくれるなんて、完全に想定外だ。例えば、空をふと見上げたら、偶然にも流星が3つくらい立て続けに見えるくらいの貴重な言葉をかけて貰えた。
「あの、怒らないで聞いてくれますか?」
今なら私のお願いを、快く聴いてくれるかもしれない。とはいえ、相手は次期侯爵様だから、失礼がなるべくないように注意深く訊ねてみた。
「私が、君相手に怒るなど有り得ないから安心して欲しい」
言葉では怒らないと言いつつ、やっぱり隠せてない熱のこもった瞳が目前にある。さっき感じた和らいだ雰囲気はどこにいったのだろう。カムバック、カインドジェントルマン。ゲラウェイ、溢れ井戸じゃなくてアフレイド。
震えて、やっぱりなんでもありませんって言葉を濁して逃げたいけれど、ローズ様が傷つくような事態を避けるためだ。私は瞳を閉じて、精神安定剤でもあるローズ様の微笑みを心に浮かべてすーっと深呼吸をした。
「……! ビオラ、そんなふうに俺を、瞳を閉じながら見上げて唇を差し出すだなんて。キ、キスはまだ早い……。俺たちはまだ手も握っていないのに……ああ、なんて積極的でかわいいんだ。チェリー嬢との婚約を解消したら、キスのひとつやふたつ、それどころか、その足で婚姻届けを出して離しはしない……! ああ、でも。そんなにも君が俺とのキスを今望むのなら、俺だってやぶさかではない。ビオラ、愛している……」
「マロウ様、いくつかお願いがございますの。聞いていただけますか? 証言をする時に、わたくしの素性を知られないようにして頂きたいのと、ローズ様にはこの事は生涯秘密にして……は? え……? マロウ様、どうされたのですか!」
私が意を決して瞼を開けて、マロウ様のその熱い瞳を見てお願い事を話したと同時に、マロウ様が私を見ながら何かを呟いた。さらに、さっきよりも近くに彼の顔が近づいていた。しかも、目を閉じつつ、すこし唇を尖らせて。
私はびっくりして、尚も近づいて来る彼の顔から逃れようと、その唇に手を当ててぐいっと腕を伸ばす。でも、大柄で鍛えている彼の顔の位置は、1センチも後ろにいかなくて。
両肩も手でがっしり掴まれたままだから絶体絶命だ。
いくらなんでも、これが何をどうしようとしているのかわかる。なんと、マロウ様が敬遠したいはずの私に向かってキスをしようとしているだなんて、天地がひっくり返っても起こりえない超常現象レベルだろう。
そして、その直前に彼の声で、とんでもない内容の言葉をつらつらと述べていた。この耳できちんと、ばっちり聞いた。……聞いてしまった。
ちょっと、この間から私のキャパシティーをはるかに大きく上回る事が連発しすぎていやしないかしら?
「ま、待ってくださいませ! マロウさま! ちょ、お気を確かに……!」
一体何がどうなってこうなったのか。やっぱりチェリー嬢と殿下のアンナ事やソンナ事がショックすぎて、マロウ様のどこかのネジがゆるんだのか。
それとも、そうは思えなかったけれど、やっぱり実直そうでいて、頭と下半身が殿下と同じ生物だったのだろうか。
母の持っているシリーズ累計販売数がトップな恋愛小説によると、男は心が伴っていなくとも愛を囁けるという。そして、それは自らの汚らしい下半身の欲情を満たすためなら、いつだってどこだって出来るって書いてあった。あの小説は、私にはまだ早いって言って決して読ませてくれなかったけれど、こっそり少しづつ読んだのだ。
表紙にはR-18とか書いてあったけれど、好奇心が自制心を上回り、あと少しでそういう濡れ場面にページが進むであろうタイミングで学園に戻らねばならなかったのが残念に思ったほど面白くて引き込まれる内容だった。
主人公である女性は、幼馴染に恋をしていたけれど、政略で王様の側妃になる事が決められた。王様は、亡き王妃様だけを愛したまま、後継者のために主人公と一夜を共にするところから始まる。最初は政略から始まったふたりの愛が、数々の事件を経て真実の愛になった時には感動で涙がこぼれるほどの名作らしい。
冒頭に、そんな王様の身勝手な心情が赤裸々に描かれていて、初夜の前日まででストップしているから、早く続きを読みたいのである。
で、今。どうしてそんな話を瞬時に思い出せたかというと、その王様が、断れない立場の主人公に心のないキスをした時とマロウ様が同じに感じたからだ。
「ビオラ、愛している……」
でも、うっとりと、まるで本当に私の事を嫌っているどころか、愛しているだなんて、本気で思っていそうな表情でせまってくるマロウ様の言葉が、信じられなくて。でもなんとなく、嘘にも思えない。
自慢じゃないけれど、今まで恋人どころか好きな人だってできた事はない。それに、一体いつ、マロウ様がそんな風に言う出来事が、私との間にあったというのだろうか。心当たりが全くなくて混乱する。
「ビ、ビオラ? しっかりしてくれ……! ビオラッ!」
マロウ様のそんな言葉と表情のせいで、酔ってしまったかのように目の前がくらくらした。頭が真っ白になって何も考えられなくなり、どこか遠くで、焦りながら私の名を呼ぶマロウ様の声が聞こえる。
そして私は、ぐいぐい押していた腕どころか、体中の力がふっと抜けていったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
能力持ちの若き夫人は、冷遇夫から去る
基本二度寝
恋愛
「婚姻は王命だ。私に愛されようなんて思うな」
若き宰相次官のボルスターは、薄い夜着を纏って寝台に腰掛けている今日妻になったばかりのクエッカに向かって言い放った。
実力でその立場までのし上がったボルスターには敵が多かった。
一目惚れをしたクエッカに想いを伝えたかったが、政敵から彼女がボルスターの弱点になる事を悟られるわけには行かない。
巻き込みたくない気持ちとそれでも一緒にいたいという欲望が鬩ぎ合っていた。
ボルスターは国王陛下に願い、その令嬢との婚姻を王命という形にしてもらうことで、彼女との婚姻はあくまで命令で、本意ではないという態度を取ることで、ボルスターはめでたく彼女を手中に収めた。
けれど。
「旦那様。お久しぶりです。離縁してください」
結婚から半年後に、ボルスターは離縁を突きつけられたのだった。
※復縁、元サヤ無しです。
※時系列と視点がコロコロゴロゴロ変わるのでタイトル入れました
※えろありです
※ボルスター主人公のつもりが、端役になってます(どうしてだ)
※タイトル変更→旧題:黒い結婚
立派な淑女に育てたはずなのに
茜菫
恋愛
愛する男と親友に裏切られた魔女レアケは、森の奥にある古びた塔に住んでいた。
その塔は国が管理しており、魔女には身の回りの世話をする侍女がつけられていた。
ある日、新しい侍女として年若い、口悪い、礼儀のなっていないやせ細った少女がやってきた。
レアケは少女の秘めた才を見出し、少女を立派な淑女に育て、同時に立派な魔法使いに育てた。
少女が塔から去り、数年経ったある日のこと。
「迎えに来ましたよ、私の魔女。さあ、結婚しましょう」
「……いや、あなただれよ!?」
少女を立派な淑女に育てたはずなのに、後に見知らぬ紳士に求婚される魔女の話。
(2024/12/01 改稿)
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
あの子を好きな旦那様
はるきりょう
恋愛
「クレアが好きなんだ」
目の前の男がそう言うのをただ、黙って聞いていた。目の奥に、熱い何かがあるようで、真剣な想いであることはすぐにわかった。きっと、嬉しかったはずだ。その名前が、自分の名前だったら。そう思いながらローラ・グレイは小さく頷く。
※小説家になろうサイト様に掲載してあります。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる