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俺の腕の中で眠る、愛しい人にそっと……
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ビオラが大胆にも、俺にすがりつくように近づいてキスを強請ってくれるだなんて夢を見ているかのようだった。やはり、この数日で俺たちはどんどんお互いを求め深く愛するようになったのだ。不謹慎かもしれないが悦びで心がいっぱいになる。
俺の婚約状態がままならないのも、悲しませているなんて申し訳ないが、恋のスパイスとして、より一層俺に対する愛が大きくなるだろう。この辛い期間も、いずれは幸せへの大きなステップになるに違いない。
愛する俺の唇を求めて、瞳を閉じながらじっと待つ愛しくて天使のようなビオラ。
まだ、手を繋いだことも、指を絡ませてデートしたり、恋人同士の「あーん」をした事もない。順序をすっとばしてしまう事になるが、ビオラからキスして欲しいと懇請されたのだ。
女性からそんな風に行動させるなんて情けないと思いつつ、ごくりと大きく咽が鳴った。交感神経がフルに活動しているのが分かるし、体の中心が熱と硬度を保っているのも仕方がない事だろう。
ここで応えなければ男が廃る。
「ビオラ、愛している……」
そういえば、こうして想いをはっきり伝えたのは初めてかもしれない。すでに未来の妻には、届いているであろう俺の気持ちを200%乗せて、柔らかくてぷるんとしている桃色の唇に、俺の手入れがされていなくてがさついた口を近づけた。
今日こんな事になるのなら、男専用のリップクリームできちんとケアをしていたのに。
硬く閉じた瞳には見えないだろうから、乾いた唇を舌で湿らせた。これでビオラにキスをしても痛い思いをさせることはあるまい。明日からは、毎日のように唇を合わせるのだ。きちんと高級クリームで保湿しようと決意した。
ビオラからは、先ほどまで作っていたゼリームースの、心地の良い花と、甘い甘いチョコの香りがする。彼女の方が、そのスイーツなんかよりももっと甘いに違いない。
うまくキスを贈る事ができるのかどうか、初めての事なので少々不安が押し寄せる。だが、俺だってビオラにキスがしたくて堪らないのだ。夢心地で、そっと彼女の肩に置いた手に、思いのほか力が入ってしまう。
もう少しで、世界の誰よりも幸せな口づけがなされると思った時、ふにっと唇よりも大きなものが俺の鼻の下を覆った。軽くなでるかのように、そこを優しく押して来るのが妻の小さな手の平だと気づいた時、やっぱりはしたないと羞恥心を覚えたのか、ビオラから待ったがかかる。
しかしながら、待ってとか嫌とかは、女性のもっとして欲しいという意思表示だと耳にしているし、俺だってもう止まれない。彼女の本当の望みのまま近づいていった。
「ビオラ?」
だが、俺は判断を誤ったようだ。やはりピュアなビオラには、順序だてて充分な期間を設けてキスをすべきだったと後悔しても遅かった。
いくら、彼女が望んでいたとしても、自分の邪な感情のまま都合のいいように考えてしまったために、繊細で傷つきやすいビオラが気を失ってしまったのである。
くたっと俺の腕の中で、安心して穏やかに眠るビオラの唇は少し開いている。そこに先ほど出来なかったキスをしたくなったが、勝手にそのような事をしては幻滅されるかもしれない。いや、ひょっとしたら喜んでくれるかな?
何を馬鹿な事を考えているのだと自分に対して情けない気持でいっぱいになった。
「ビオラ、愛している。とりあえず保健室にでも……」
俺は、せめてと思い、横抱きにした彼女の額にそっとキスをしようとした。その時、ドアが開かれ、先ほど出ていったはずのふたりが、用事を思い出したのか戻って声かけてきたのである。
「失礼しますわね。ビオラさん、そういえば明日の事なのですが……え? マロウ様、一体何をなさっているのです?」
「あにうえ……信じていたのに、まさか……!」
「ローズ嬢にウスベニ……! 帰ったはずじゃ……いや、こ、これは違うんだ!」
ふたりには、俺たちが愛し合っている事は秘密にしている。だから、今の状態は、俺が彼女を襲っているかのように見えるかもしれない。なんというタイミングの悪さだ。
「兄上、見損ないましたよ。まさか意識を失っているビオラ嬢に不埒な真似をするだなんて。片想いをこじらせているんじゃないかと心配していましたが、ふたりきりになどするんじゃなかったです。ビオラ嬢に申し訳なくて、僕はこれから彼女に合わせる顔がない。それに、兄上には婚約者がいるでしょう? 恥を知っているのなら、ビオラ嬢を僕たちに引き渡してすぐに立ち去ってください!」
ひょっとしたら、勘の鋭いウスベニはなんとなく気づいているんじゃないかと思っていた。意味ありげに俺たちを見ていたから、今は誤解で怒り心頭のようだが、話せばわかってくれるだろうと信じたい。
「ウスベニ様、何かの行き違いがあるかもしれませんわ。そう決めつけたりなさらないで」
ローズ嬢は、流石に懸命な淑女なだけあって冷静だ。俺があれこれ言い訳をする必要がないほど、怒りに満ちているウスベニをきちんと窘めてくれる。ウスベニにとって、ローズ嬢の言葉は、どんな鎮静薬よりも効果的だ。瞬時に冷静さを取り戻した。
「ローズ嬢、ですが……どう見ても兄上がビオラ嬢を襲おうとしているようにしか見えないではないですか!」
「それは確かに……。ですがマロウ様がそのような事をするだなんて……」
「兄上だって男なんです。ビオラ嬢を好きなあまり暴走する事だってあり得ますから」
「……マロウ様、そうなのですか?」
ふたりとも、俺に対する視線は氷河のように冷たい。ローズ嬢も庇うように言っていても俺に対する不信感が丸出しだった。
「ち、違う! 襲うだなんて、ビオラにそんな事はしない。そもそも、俺たちは愛し合っているから俺の片想いなんかじゃないぞ! チェリー嬢との婚約だって、本人の了承も得ているし近々解消できる予定だ。そうしたら、俺たちは、誰からも祝福された結婚をするんだ!」
「え?」
「は?」
「マロウ様、ビオラさんがマロウ様を愛しているだなんて。わたくし、そのような事、ビオラさんから聞いていませんわ」
俺は、このままでは痴漢としてつるし上げになるだろうほどの危機に面してしまった。せめて、穏便に婚約解消を済ませててから、俺とビオラの愛と結婚を打ち明けようと思っていたが、こうなっては隠す事ができないと腹をくくった。そんな俺のカミングアウトを聞いて、ふたりは驚いて顔を見合わせた。
「いや、俺はまだ婚約状態だし、今すぐ公にするわけにはいかないからな。ローズ嬢にすらビオラが打ち明けられないほど待たせて悲しい思いをさせている状況が続いている。勿論、俺たちは清い仲だ。さっきは……その。お互いの想いが溢れてしまって……だから、決して俺が無体な事をしようとしたわけではないぞ」
「そうだったのですか? ビオラ嬢は、兄上をどちらかというと怖がっていたように見えたのですが……男女の事はわからないものですね……」
ぐぬぬ。いくら俺がビオラと相思相愛の恋人同士だと説明しても信じてくれない。それどころか、ウスベニは事もあろうに、ビオラが俺を怖がっていたなどと世迷言を言う始末。
どちらにせよ、真実はひとつだ。何よりも、気を失っているビオラの安静を第一に考えねばならない。
「ビオラが俺を怖がっているなんて、そんな事あるはずがないだろう。ウスベニもまだまだ男女のそういう事に疎いな」
「疎いなど、兄上にだけは言われたくありませんよ。……とにかく、ビオラ嬢の目が覚めてから真偽のほどを確かめますからね。それまでは兄上のお話だけを一方的に信じるわけにはまいりません」
「ああ。勿論だ。ビオラが目を覚めたら、どれほど俺たちが愛し合っているのか、彼女からも話を聞くと良い」
大きく頷いて、俺たちは保健室にビオラを運んだ。優しいビオラはローズ嬢を悲しませたくないと心配していたが、こうなったら俺たちの事や、チェリー嬢との深い仲の関係はともかくとして、殿下が浮気している事をきちんと説明して巻き込んでやろうと思ったのである。
俺の婚約状態がままならないのも、悲しませているなんて申し訳ないが、恋のスパイスとして、より一層俺に対する愛が大きくなるだろう。この辛い期間も、いずれは幸せへの大きなステップになるに違いない。
愛する俺の唇を求めて、瞳を閉じながらじっと待つ愛しくて天使のようなビオラ。
まだ、手を繋いだことも、指を絡ませてデートしたり、恋人同士の「あーん」をした事もない。順序をすっとばしてしまう事になるが、ビオラからキスして欲しいと懇請されたのだ。
女性からそんな風に行動させるなんて情けないと思いつつ、ごくりと大きく咽が鳴った。交感神経がフルに活動しているのが分かるし、体の中心が熱と硬度を保っているのも仕方がない事だろう。
ここで応えなければ男が廃る。
「ビオラ、愛している……」
そういえば、こうして想いをはっきり伝えたのは初めてかもしれない。すでに未来の妻には、届いているであろう俺の気持ちを200%乗せて、柔らかくてぷるんとしている桃色の唇に、俺の手入れがされていなくてがさついた口を近づけた。
今日こんな事になるのなら、男専用のリップクリームできちんとケアをしていたのに。
硬く閉じた瞳には見えないだろうから、乾いた唇を舌で湿らせた。これでビオラにキスをしても痛い思いをさせることはあるまい。明日からは、毎日のように唇を合わせるのだ。きちんと高級クリームで保湿しようと決意した。
ビオラからは、先ほどまで作っていたゼリームースの、心地の良い花と、甘い甘いチョコの香りがする。彼女の方が、そのスイーツなんかよりももっと甘いに違いない。
うまくキスを贈る事ができるのかどうか、初めての事なので少々不安が押し寄せる。だが、俺だってビオラにキスがしたくて堪らないのだ。夢心地で、そっと彼女の肩に置いた手に、思いのほか力が入ってしまう。
もう少しで、世界の誰よりも幸せな口づけがなされると思った時、ふにっと唇よりも大きなものが俺の鼻の下を覆った。軽くなでるかのように、そこを優しく押して来るのが妻の小さな手の平だと気づいた時、やっぱりはしたないと羞恥心を覚えたのか、ビオラから待ったがかかる。
しかしながら、待ってとか嫌とかは、女性のもっとして欲しいという意思表示だと耳にしているし、俺だってもう止まれない。彼女の本当の望みのまま近づいていった。
「ビオラ?」
だが、俺は判断を誤ったようだ。やはりピュアなビオラには、順序だてて充分な期間を設けてキスをすべきだったと後悔しても遅かった。
いくら、彼女が望んでいたとしても、自分の邪な感情のまま都合のいいように考えてしまったために、繊細で傷つきやすいビオラが気を失ってしまったのである。
くたっと俺の腕の中で、安心して穏やかに眠るビオラの唇は少し開いている。そこに先ほど出来なかったキスをしたくなったが、勝手にそのような事をしては幻滅されるかもしれない。いや、ひょっとしたら喜んでくれるかな?
何を馬鹿な事を考えているのだと自分に対して情けない気持でいっぱいになった。
「ビオラ、愛している。とりあえず保健室にでも……」
俺は、せめてと思い、横抱きにした彼女の額にそっとキスをしようとした。その時、ドアが開かれ、先ほど出ていったはずのふたりが、用事を思い出したのか戻って声かけてきたのである。
「失礼しますわね。ビオラさん、そういえば明日の事なのですが……え? マロウ様、一体何をなさっているのです?」
「あにうえ……信じていたのに、まさか……!」
「ローズ嬢にウスベニ……! 帰ったはずじゃ……いや、こ、これは違うんだ!」
ふたりには、俺たちが愛し合っている事は秘密にしている。だから、今の状態は、俺が彼女を襲っているかのように見えるかもしれない。なんというタイミングの悪さだ。
「兄上、見損ないましたよ。まさか意識を失っているビオラ嬢に不埒な真似をするだなんて。片想いをこじらせているんじゃないかと心配していましたが、ふたりきりになどするんじゃなかったです。ビオラ嬢に申し訳なくて、僕はこれから彼女に合わせる顔がない。それに、兄上には婚約者がいるでしょう? 恥を知っているのなら、ビオラ嬢を僕たちに引き渡してすぐに立ち去ってください!」
ひょっとしたら、勘の鋭いウスベニはなんとなく気づいているんじゃないかと思っていた。意味ありげに俺たちを見ていたから、今は誤解で怒り心頭のようだが、話せばわかってくれるだろうと信じたい。
「ウスベニ様、何かの行き違いがあるかもしれませんわ。そう決めつけたりなさらないで」
ローズ嬢は、流石に懸命な淑女なだけあって冷静だ。俺があれこれ言い訳をする必要がないほど、怒りに満ちているウスベニをきちんと窘めてくれる。ウスベニにとって、ローズ嬢の言葉は、どんな鎮静薬よりも効果的だ。瞬時に冷静さを取り戻した。
「ローズ嬢、ですが……どう見ても兄上がビオラ嬢を襲おうとしているようにしか見えないではないですか!」
「それは確かに……。ですがマロウ様がそのような事をするだなんて……」
「兄上だって男なんです。ビオラ嬢を好きなあまり暴走する事だってあり得ますから」
「……マロウ様、そうなのですか?」
ふたりとも、俺に対する視線は氷河のように冷たい。ローズ嬢も庇うように言っていても俺に対する不信感が丸出しだった。
「ち、違う! 襲うだなんて、ビオラにそんな事はしない。そもそも、俺たちは愛し合っているから俺の片想いなんかじゃないぞ! チェリー嬢との婚約だって、本人の了承も得ているし近々解消できる予定だ。そうしたら、俺たちは、誰からも祝福された結婚をするんだ!」
「え?」
「は?」
「マロウ様、ビオラさんがマロウ様を愛しているだなんて。わたくし、そのような事、ビオラさんから聞いていませんわ」
俺は、このままでは痴漢としてつるし上げになるだろうほどの危機に面してしまった。せめて、穏便に婚約解消を済ませててから、俺とビオラの愛と結婚を打ち明けようと思っていたが、こうなっては隠す事ができないと腹をくくった。そんな俺のカミングアウトを聞いて、ふたりは驚いて顔を見合わせた。
「いや、俺はまだ婚約状態だし、今すぐ公にするわけにはいかないからな。ローズ嬢にすらビオラが打ち明けられないほど待たせて悲しい思いをさせている状況が続いている。勿論、俺たちは清い仲だ。さっきは……その。お互いの想いが溢れてしまって……だから、決して俺が無体な事をしようとしたわけではないぞ」
「そうだったのですか? ビオラ嬢は、兄上をどちらかというと怖がっていたように見えたのですが……男女の事はわからないものですね……」
ぐぬぬ。いくら俺がビオラと相思相愛の恋人同士だと説明しても信じてくれない。それどころか、ウスベニは事もあろうに、ビオラが俺を怖がっていたなどと世迷言を言う始末。
どちらにせよ、真実はひとつだ。何よりも、気を失っているビオラの安静を第一に考えねばならない。
「ビオラが俺を怖がっているなんて、そんな事あるはずがないだろう。ウスベニもまだまだ男女のそういう事に疎いな」
「疎いなど、兄上にだけは言われたくありませんよ。……とにかく、ビオラ嬢の目が覚めてから真偽のほどを確かめますからね。それまでは兄上のお話だけを一方的に信じるわけにはまいりません」
「ああ。勿論だ。ビオラが目を覚めたら、どれほど俺たちが愛し合っているのか、彼女からも話を聞くと良い」
大きく頷いて、俺たちは保健室にビオラを運んだ。優しいビオラはローズ嬢を悲しませたくないと心配していたが、こうなったら俺たちの事や、チェリー嬢との深い仲の関係はともかくとして、殿下が浮気している事をきちんと説明して巻き込んでやろうと思ったのである。
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