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信じたくない
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エルは、スタンピードの完全鎮圧が近くなっても苦しんでいる騎士や民に寄り添った。なぜなら、人々の手助けをしたいという思いもあるし、ディが今もなお最前線で頑張っているから。
神官たちは彼女の魔力の枯渇を心配していたが、歴代聖女が使用してたネックレスから無尽蔵の魔力が彼女に与えられていたようで、その心配はなかった。
しかしながら、魔力の量は無限であってもひとの体は疲労が蓄積していた。そのため、ディの帰りを待ちながらもケガ人に回復魔法をかけ続けていた事がたたり、重傷の患者がいなくなった途端、緊張の糸が切れたかのように倒れた。
倒れても尚、うわごとで人々の心配をするエルを見て、彼女の家族や周囲はどれほどの負担を敷いていたのか身につまされる。
後の者は通常の医療で治療が十分可能である。目を閉じたままぐったりしているエルは、そのまま神殿から王宮の一角で彼女自身が医療を施される事となった。
丸二日目を覚まさなかった彼女が目を開けると、そこには痩せ細った母たちがいた。エルだけではない、彼女たちもまたほとんど不眠不休で救護を行っていたのである。その上、大切なエルが倒れたのだ。
交代で休憩しつつも、エルが目を開けるまで身も心も休まらない時を過ごしていたのである。
「エル、エル……良かったわ。ごめんなさい、あなたにばかり負担をかけてしまって……」
「そんな事。お母様がたや皆様が頑張っている中、倒れてしまい申し訳ございませんでした。もう大丈夫です。すぐに……」
「エルさん! あなた、二日間も眠っていたのよ。無茶はいけないわ。あなたが心配しなくてももう大丈夫だから休んでいて」
エルは、目が覚めたばかりだというのにすぐに治療を再開するために起き上がろうとした。ところが、目眩が起こりそのままベッドへと逆戻りしたのである。
エルの手を借りねばならないほどの重症がいないと聞かされたエルは、ほっとした。そして、自分がこんな状態であるのならば、絶対にいるであろう人物がいない事に気付く。
「お母様、お義母様……ディは? ディはどこにいるのですか? まだ指揮を執っているのでしょうか?」
ごく当たり前の質問だった。だが、その質問をされた刹那、母たちの顔が翳る。
彼女が倒れるまで無事だと聞かされていたはずの愛しい夫がまだ帰ってこないどころか、ちょうどエルが倒れた頃に、瀕死状態のキマイラが突然暴れ狂い最後の一撃を騎士たちに放った時、彼らを庇ってキマイラと共に崖から転落したという。
「そ、そんな……。じゃ、じゃあ、ディは大けがをしているのですね? 早く助けに行かないと……!」
悲しそうにしている母と義母を見て、エルは底知れぬ不安に見舞われる。冷や汗が背中に流れ、嫌な予感が迫って来るのを振り払うように、震える唇で無理やり笑顔を作ろうとしたがうまくいかなかった。
ぽつぽつと、小さな声で顔をゆがめながら説明した母の細い肩を、さらにやせ細ったエルの手が掴む。そして、その肩をゆさぶりながら言葉を重ねた。
母が涙を流して、エルを抱きしめて来た。義母は嗚咽を漏らして泣き続けたまま何も言わなかった。
「エル……、落ち着いてよく聞いてね。崖から落下する際に、キマイラの大きな顎に体を噛まれたらしいの……。落下する際に、彼の体は完全に脱力していたから意識を失っていたようよ……。今も騎士たちが懸命に捜索をしてくれているのだけれど、その場所が……」
母から聞いたその場所は、誰も近寄らない場所だ。落ちて助かった人物はおらず、救助も下から乱気流が吹き荒れており困難を極める、この国に住む者なら誰もが知っているヘルホールだった。
「そ、そんな。ディ、ディは……誰よりも強くて……だから、だから……」
信じられなかった。信じたくなかった。
それは、ディが天に還ったという事に他ならない。それでも、愛する人がそんなはずはないと、エルは首を振って力なく意味もない言葉を繰り返したのであった。
※
「お母様、お義母様……ごめんなさい。わたくし、どうしても行きたいの……」
数日後、スタンピート鎮圧を世界中が勝利を祝う中、エルは、その姿をベッドから消した。単身、ディが転落したという場所に向かうために、ふらつく足をひきずるように部屋を抜け出したのである。
彼女を看病していた母と義母は、エルが目を覚ましたからか安心したようでウトウト眠っていた。彼女たちが目を覚ませば反対されてしまう。
そうっと、誰にも見つからないようにと祈りながら、スリッパのまま部屋を出る。幸い、城の中は祝いのムード一色で、まさか臥せっているエルが抜け出すなど考えてもいなかった。
しかも、エルを害そうなどという狼藉者もいない事から、当分は静かに過ごさせたいという彼女の家族たちの懇請を受けて、見回りや護衛も最低限の人数であった。
もうすぐ、王宮を抜け出せると思ったその時、エルの前に大きな人影が立ちふさがった。
見つかった──
やはり、脱走はうまくいかなかったようだ。連れ戻される、と思い目を閉じたが目の前の人物はなかなか自分を捕らえようとしなかった。どういう事かと閉じた目を半分開けると、そこには、以前助けた赤茶色の髪を持つ大国の騎士が立っていたのである。
「あなたは……」
「まさかと思いましたが、やはり聖女様、あなたでしたか……このような夜半にいったいどちらへ?」
「お願いします。見逃してください……! わたくし、どうしても夫のいる場所に行きたいのです。きっと、大けがをして助けを待っています。どうか、どうか……」
大きな騎士を見上げながら、絶対に引かないという覚悟を込めた瞳で懇願する。そんなエルのか弱くも強い意思の宿った瞳を見て、騎士は膝まづいた。
「あなたがいなければ、とっくに私は命を落としていたでしょう。わが命は、あなたのためにある。あなたの望む通りにして差し上げたい。ですが、このまま聖女様ひとりをあの危険な場所に行かすわけには参りません」
「そんな……でも、今を逃せば、もう二度と夫を探しに行くことは出来なくなってしまいます。騎士様、お願いです。どうか、どうか……」
「私の名は、ライトと申します。エル様、先ほども申し上げた通り、ひとりで行かせられませんので、どうか私をお連れ下さい」
「ライト様。ありがたい申し出ですが、貴方様は大国の大事な騎士様でいらっしゃいます。危険な場所になど……それに、この事はわたくしも王の叱責や処分を受けかねません。わたくしの身勝手な願いのためにライト様を巻き込むわけには……」
「ディ殿がキマイラに襲われた時、私や部下だけが助かりました。あの場にいたにも拘らず……。帰還命令が我が国から出たのでこうしてここに戻ってまいりましたが、私も、ディ殿を助けたい。聖女様を守るという大義があれば、この国に残り、堂々と彼を探す事が出来ます」
エルは、てこでも動きそうにないライトを前に、なんて頑固者なの、と、ほとほと困惑した。自分とて、彼に勝るとも思わないほどの意志を曲げない性格だというのに、少々呆れ果てた。
どうせ、この人は断ってもついて来る。ならば、助けてもらおうじゃないのと腹をくくった。
「……わかりました。では、ライト様。どうかわたくしを現場まで連れて行ってくださいませ」
ふぅっと小さくため息をついたあと、エルがそういうと、ライトは笑って立ち上がった。そして、彼女を抱き上げて、ぴゅーっと口笛を吹く。
すると、彼のパートナーである軍馬がすぐさま駆けつけて来た。大きな彼に似合いの、黒い馬は、軍馬を見慣れているエルでさえぽかんと口を開けるほど大きい。ライトはその馬の背に、片手でエルを抱えながら、高低差などないかのようにひらりと乗り上げた。
「急ぎます。舌を噛むと危ないので口を閉じていてください。かなりの速さが出ますので、私にしっかりしがみついていてください」
そう言うや否やクンっと手綱をひく彼に、エルは頷き一つ返す。そして、ぎゅっと目を閉じて大きな背にしがみ付いたのであった。
神官たちは彼女の魔力の枯渇を心配していたが、歴代聖女が使用してたネックレスから無尽蔵の魔力が彼女に与えられていたようで、その心配はなかった。
しかしながら、魔力の量は無限であってもひとの体は疲労が蓄積していた。そのため、ディの帰りを待ちながらもケガ人に回復魔法をかけ続けていた事がたたり、重傷の患者がいなくなった途端、緊張の糸が切れたかのように倒れた。
倒れても尚、うわごとで人々の心配をするエルを見て、彼女の家族や周囲はどれほどの負担を敷いていたのか身につまされる。
後の者は通常の医療で治療が十分可能である。目を閉じたままぐったりしているエルは、そのまま神殿から王宮の一角で彼女自身が医療を施される事となった。
丸二日目を覚まさなかった彼女が目を開けると、そこには痩せ細った母たちがいた。エルだけではない、彼女たちもまたほとんど不眠不休で救護を行っていたのである。その上、大切なエルが倒れたのだ。
交代で休憩しつつも、エルが目を開けるまで身も心も休まらない時を過ごしていたのである。
「エル、エル……良かったわ。ごめんなさい、あなたにばかり負担をかけてしまって……」
「そんな事。お母様がたや皆様が頑張っている中、倒れてしまい申し訳ございませんでした。もう大丈夫です。すぐに……」
「エルさん! あなた、二日間も眠っていたのよ。無茶はいけないわ。あなたが心配しなくてももう大丈夫だから休んでいて」
エルは、目が覚めたばかりだというのにすぐに治療を再開するために起き上がろうとした。ところが、目眩が起こりそのままベッドへと逆戻りしたのである。
エルの手を借りねばならないほどの重症がいないと聞かされたエルは、ほっとした。そして、自分がこんな状態であるのならば、絶対にいるであろう人物がいない事に気付く。
「お母様、お義母様……ディは? ディはどこにいるのですか? まだ指揮を執っているのでしょうか?」
ごく当たり前の質問だった。だが、その質問をされた刹那、母たちの顔が翳る。
彼女が倒れるまで無事だと聞かされていたはずの愛しい夫がまだ帰ってこないどころか、ちょうどエルが倒れた頃に、瀕死状態のキマイラが突然暴れ狂い最後の一撃を騎士たちに放った時、彼らを庇ってキマイラと共に崖から転落したという。
「そ、そんな……。じゃ、じゃあ、ディは大けがをしているのですね? 早く助けに行かないと……!」
悲しそうにしている母と義母を見て、エルは底知れぬ不安に見舞われる。冷や汗が背中に流れ、嫌な予感が迫って来るのを振り払うように、震える唇で無理やり笑顔を作ろうとしたがうまくいかなかった。
ぽつぽつと、小さな声で顔をゆがめながら説明した母の細い肩を、さらにやせ細ったエルの手が掴む。そして、その肩をゆさぶりながら言葉を重ねた。
母が涙を流して、エルを抱きしめて来た。義母は嗚咽を漏らして泣き続けたまま何も言わなかった。
「エル……、落ち着いてよく聞いてね。崖から落下する際に、キマイラの大きな顎に体を噛まれたらしいの……。落下する際に、彼の体は完全に脱力していたから意識を失っていたようよ……。今も騎士たちが懸命に捜索をしてくれているのだけれど、その場所が……」
母から聞いたその場所は、誰も近寄らない場所だ。落ちて助かった人物はおらず、救助も下から乱気流が吹き荒れており困難を極める、この国に住む者なら誰もが知っているヘルホールだった。
「そ、そんな。ディ、ディは……誰よりも強くて……だから、だから……」
信じられなかった。信じたくなかった。
それは、ディが天に還ったという事に他ならない。それでも、愛する人がそんなはずはないと、エルは首を振って力なく意味もない言葉を繰り返したのであった。
※
「お母様、お義母様……ごめんなさい。わたくし、どうしても行きたいの……」
数日後、スタンピート鎮圧を世界中が勝利を祝う中、エルは、その姿をベッドから消した。単身、ディが転落したという場所に向かうために、ふらつく足をひきずるように部屋を抜け出したのである。
彼女を看病していた母と義母は、エルが目を覚ましたからか安心したようでウトウト眠っていた。彼女たちが目を覚ませば反対されてしまう。
そうっと、誰にも見つからないようにと祈りながら、スリッパのまま部屋を出る。幸い、城の中は祝いのムード一色で、まさか臥せっているエルが抜け出すなど考えてもいなかった。
しかも、エルを害そうなどという狼藉者もいない事から、当分は静かに過ごさせたいという彼女の家族たちの懇請を受けて、見回りや護衛も最低限の人数であった。
もうすぐ、王宮を抜け出せると思ったその時、エルの前に大きな人影が立ちふさがった。
見つかった──
やはり、脱走はうまくいかなかったようだ。連れ戻される、と思い目を閉じたが目の前の人物はなかなか自分を捕らえようとしなかった。どういう事かと閉じた目を半分開けると、そこには、以前助けた赤茶色の髪を持つ大国の騎士が立っていたのである。
「あなたは……」
「まさかと思いましたが、やはり聖女様、あなたでしたか……このような夜半にいったいどちらへ?」
「お願いします。見逃してください……! わたくし、どうしても夫のいる場所に行きたいのです。きっと、大けがをして助けを待っています。どうか、どうか……」
大きな騎士を見上げながら、絶対に引かないという覚悟を込めた瞳で懇願する。そんなエルのか弱くも強い意思の宿った瞳を見て、騎士は膝まづいた。
「あなたがいなければ、とっくに私は命を落としていたでしょう。わが命は、あなたのためにある。あなたの望む通りにして差し上げたい。ですが、このまま聖女様ひとりをあの危険な場所に行かすわけには参りません」
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「私の名は、ライトと申します。エル様、先ほども申し上げた通り、ひとりで行かせられませんので、どうか私をお連れ下さい」
「ライト様。ありがたい申し出ですが、貴方様は大国の大事な騎士様でいらっしゃいます。危険な場所になど……それに、この事はわたくしも王の叱責や処分を受けかねません。わたくしの身勝手な願いのためにライト様を巻き込むわけには……」
「ディ殿がキマイラに襲われた時、私や部下だけが助かりました。あの場にいたにも拘らず……。帰還命令が我が国から出たのでこうしてここに戻ってまいりましたが、私も、ディ殿を助けたい。聖女様を守るという大義があれば、この国に残り、堂々と彼を探す事が出来ます」
エルは、てこでも動きそうにないライトを前に、なんて頑固者なの、と、ほとほと困惑した。自分とて、彼に勝るとも思わないほどの意志を曲げない性格だというのに、少々呆れ果てた。
どうせ、この人は断ってもついて来る。ならば、助けてもらおうじゃないのと腹をくくった。
「……わかりました。では、ライト様。どうかわたくしを現場まで連れて行ってくださいませ」
ふぅっと小さくため息をついたあと、エルがそういうと、ライトは笑って立ち上がった。そして、彼女を抱き上げて、ぴゅーっと口笛を吹く。
すると、彼のパートナーである軍馬がすぐさま駆けつけて来た。大きな彼に似合いの、黒い馬は、軍馬を見慣れているエルでさえぽかんと口を開けるほど大きい。ライトはその馬の背に、片手でエルを抱えながら、高低差などないかのようにひらりと乗り上げた。
「急ぎます。舌を噛むと危ないので口を閉じていてください。かなりの速さが出ますので、私にしっかりしがみついていてください」
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