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15 DTヨウルプッキの奮闘⑤ R15
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微睡んでいると何かが腕の中で身じろぎした。冷たい空気がシーツから出た肩や頬を突き刺す。
──なんだか、幸せな夢を見ていたようだなあ
いつもはひとりぽっちで目覚めて、仕事の終わった今日も孤独に家事をしたりつまらない日常が始まるはずなのになんだか幸せな気分で胸の中の温もりをぎゅっと抱きしめた。
──あったかい……。柔らかい……
なぜだろう。激務のあとの朝なのに、体がほぐれていて爽やかな気分だ。いつもはパンパンにこっているのに、今は完璧に解された筋肉である。
──特に腹筋や背中、脇腹よりも太ももが軽い。後ろから内もも、足の付け根ぎりぎりまでまるで誰かプロのマッサージ師に施術されたみたいだ。
マッサージと考えた瞬間、補足白い指先の感触を思い出した。夢のように自分を翻弄しつつ、前から後ろからあちこちをその柔らかな肌でまさぐられた事を。
朝の生理現象でむずむずする。ここにもかわいいお尻が当たったなと思ったらビキっと大きく硬くなったのを感じた。股間、玉の裏側や後ろの穴付近ぎりぎりまで指先が行ったり来たりして身もだえた事までもを思い出す。
『ふふふ、お尻にくぼみが出来ちゃてかわいい。ほら、そんなに力を入れていては解せないわ? ちからをぬいて~』
女神のような美しい声に誘われるまま力を抜いても、その指先が当たる度にどうしても筋肉が強張る。だが、徐々に本気のマッサージに対して気持ちが良くなっていくと彼女が倒れこんで来て眠ったのだ。
「……本当にいた。僕の……」
全身を見られてあんなところまで触れられた。勿論彼女の神秘の部分以外も見させてもらった。
「恥ずかしいけど。裸で男女が朝を迎えたから、これって皆が言っていた既成事実だよね。もう、僕の彼女だ……!」
照れてしまう。初めて出来た僕だけの恋人。マッサージしながらあんなに優しく僕の色んな初めてを奪ったかわいい愛しい人。
「酔っていたから、本心なんだよね? 人間は酔うと本音が出るってサンタクロース協会の仲間たちも言ってたし」
──つまり、彼女も僕に……。早く目が覚めないかなあ? そうしたら謝って、君の家に結婚を許してもらいに行こうね。既成事実のあとだけど、彼女と心を交わしてそして、名前を呼び合い、この高ぶりを彼女の中に入れて一つになりたいなあ。
彼女も求めてくれていれば、あの攻撃魔法が付与された結界も無効になるだろう。もうすぐ始まる二人の絡み合いにニヤニヤしちゃう。ほんの少し、先っちょをぴとっと彼女のちょうど前にあるお尻に当ててしまった。
すると、彼女がパチッと目を覚ました。愛しい彼女の目覚めに嬉しくなる。がばっと起きちゃったから、僕の胸とお腹が寂しくなった。
だけど、寝そべりながら見上げると、昨日薄暗い中でいっぱい揺れて僕をさそっていた柔らかなおっぱいが目の前にあった。
先っぽの桃色は、今はふにゃっとしていて、僕が尖らせてあげたくなる。
──だけど、まずは挨拶をして自己紹介をして、謝って……
そう思いながら声をかけた。僕の彼女は戸惑いながらあの甘いひと時を忘れてしまっていて落ち込んだ。だけど、シンディっていうのか、かわいいと思いながら心がぽかぽかしていた。とっくに好きになっていたはずなのに、好きがもっと強く大きくなっていく。
だけど…………。
「アールトネン?」
「はい」
「伯爵家? ご令嬢?」
「はい。昨日、成人と共にわたくしが伯爵家を継ぎました」
てっきり精々子爵令嬢かと思っていたのに、彼女は伯爵家の女性で、しかも当主だと言う。アールトネンといえば、サンタクロース協会に多額の寄付をしてくれている家だ。名前を聞いた事があった僕はそれを聞いた瞬間体中の血が引いた。勿論高ぶりも今までで一番小さくなったと思う。
打ち首にされてもおかしくないほどの無礼をしてしまった事に気付いた僕はベッドから這い出た。無様に床に膝を強打してしまい言葉を失い体を縮こまらせてじっとするしかない。
慌てふためいてパニックになっていると、ベッドの上から彼女の悲鳴が響いたのであった。
──なんだか、幸せな夢を見ていたようだなあ
いつもはひとりぽっちで目覚めて、仕事の終わった今日も孤独に家事をしたりつまらない日常が始まるはずなのになんだか幸せな気分で胸の中の温もりをぎゅっと抱きしめた。
──あったかい……。柔らかい……
なぜだろう。激務のあとの朝なのに、体がほぐれていて爽やかな気分だ。いつもはパンパンにこっているのに、今は完璧に解された筋肉である。
──特に腹筋や背中、脇腹よりも太ももが軽い。後ろから内もも、足の付け根ぎりぎりまでまるで誰かプロのマッサージ師に施術されたみたいだ。
マッサージと考えた瞬間、補足白い指先の感触を思い出した。夢のように自分を翻弄しつつ、前から後ろからあちこちをその柔らかな肌でまさぐられた事を。
朝の生理現象でむずむずする。ここにもかわいいお尻が当たったなと思ったらビキっと大きく硬くなったのを感じた。股間、玉の裏側や後ろの穴付近ぎりぎりまで指先が行ったり来たりして身もだえた事までもを思い出す。
『ふふふ、お尻にくぼみが出来ちゃてかわいい。ほら、そんなに力を入れていては解せないわ? ちからをぬいて~』
女神のような美しい声に誘われるまま力を抜いても、その指先が当たる度にどうしても筋肉が強張る。だが、徐々に本気のマッサージに対して気持ちが良くなっていくと彼女が倒れこんで来て眠ったのだ。
「……本当にいた。僕の……」
全身を見られてあんなところまで触れられた。勿論彼女の神秘の部分以外も見させてもらった。
「恥ずかしいけど。裸で男女が朝を迎えたから、これって皆が言っていた既成事実だよね。もう、僕の彼女だ……!」
照れてしまう。初めて出来た僕だけの恋人。マッサージしながらあんなに優しく僕の色んな初めてを奪ったかわいい愛しい人。
「酔っていたから、本心なんだよね? 人間は酔うと本音が出るってサンタクロース協会の仲間たちも言ってたし」
──つまり、彼女も僕に……。早く目が覚めないかなあ? そうしたら謝って、君の家に結婚を許してもらいに行こうね。既成事実のあとだけど、彼女と心を交わしてそして、名前を呼び合い、この高ぶりを彼女の中に入れて一つになりたいなあ。
彼女も求めてくれていれば、あの攻撃魔法が付与された結界も無効になるだろう。もうすぐ始まる二人の絡み合いにニヤニヤしちゃう。ほんの少し、先っちょをぴとっと彼女のちょうど前にあるお尻に当ててしまった。
すると、彼女がパチッと目を覚ました。愛しい彼女の目覚めに嬉しくなる。がばっと起きちゃったから、僕の胸とお腹が寂しくなった。
だけど、寝そべりながら見上げると、昨日薄暗い中でいっぱい揺れて僕をさそっていた柔らかなおっぱいが目の前にあった。
先っぽの桃色は、今はふにゃっとしていて、僕が尖らせてあげたくなる。
──だけど、まずは挨拶をして自己紹介をして、謝って……
そう思いながら声をかけた。僕の彼女は戸惑いながらあの甘いひと時を忘れてしまっていて落ち込んだ。だけど、シンディっていうのか、かわいいと思いながら心がぽかぽかしていた。とっくに好きになっていたはずなのに、好きがもっと強く大きくなっていく。
だけど…………。
「アールトネン?」
「はい」
「伯爵家? ご令嬢?」
「はい。昨日、成人と共にわたくしが伯爵家を継ぎました」
てっきり精々子爵令嬢かと思っていたのに、彼女は伯爵家の女性で、しかも当主だと言う。アールトネンといえば、サンタクロース協会に多額の寄付をしてくれている家だ。名前を聞いた事があった僕はそれを聞いた瞬間体中の血が引いた。勿論高ぶりも今までで一番小さくなったと思う。
打ち首にされてもおかしくないほどの無礼をしてしまった事に気付いた僕はベッドから這い出た。無様に床に膝を強打してしまい言葉を失い体を縮こまらせてじっとするしかない。
慌てふためいてパニックになっていると、ベッドの上から彼女の悲鳴が響いたのであった。
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