【完結】【R18】妹に婚約者を寝取られ断罪されたわたくし。~連行する騎士様、監禁先で蹂躙してくださいませ【本編完結。番外編7つ】

にじくす まさしよ

文字の大きさ
19 / 33

どうしようもない、俺の薄汚い心ごと彼女は抱きしめてくれるという※※

しおりを挟む
ナイトハルト視点です。



「あ……、う。ああ……」


──俺ってやつは……。


 とんでもない気持ちよさが俺を襲う……。俺の一番汚らしいそこを、あろうことか女神のような彼女が口に含んでくれた時、いや、舌でちろりとされた時、彼女の顔に吐き出してしまう所だった。なんとか耐えてほっとしたものの、彼女を汚せず残念な気持ちにもなった。

 天国にいるかのような多幸感と快楽のあまり、俺は彼女の頭に手をのせてしまった。すぐに、そのような事をしなくていいと、止めさせないといけないという思いと、もっと彼女がもたらす快楽を感じたい、彼女を俺でもっと汚してしまいたいという感情がひしめき合い、後者に逆らえなかった。

 どこまでイケるのか、恐る恐る、彼女の気持ちと口の中の事情を、まるで折れそうな橋の上を歩くかのように慎重に手に力を込めていく。

 彼女の口が、俺の息子の半分ほどで止まってしまい、残念だと思う。しかし、すぐさま、なんという不埒な事を考えるのだと己を𠮟咤した。

「う、ベル、ベル……。なんという……。どこで、そんな……」

 彼女の動きは、無垢で無知な素人とはとても思えなかった。

──あなたに、こんな事を教えて、させてきたのは誰だ……? 王子か……? それとも別の男か? 誰でもいい、地の果てまでおいかけて殺してやる……!

 俺は、彼女のもたらす極上の快感をむさぼりながら、後日考えを実行しようと決意する。

 ちゅぽんっ!

──え? ベル……? なぜやめるんだ?


 突然、ベルが俺を極楽から追放した。優しく、淫らに包んでくれた温度がなくなり、焦りと悲しみが俺を襲う。


──……。いや、これでいいんだ。清らかな彼女に、これ以上の不浄の場に貶めないためにも……。


「ナイトハルトさま、わたくし何か間違ってしまったのでしょうか? その、令嬢たちの会話と、本の知識だけでございますから、粗相を? もしや、痛かったのでございますか?」

 俺は、ベルの言葉に目を見開いた。俺のそこは、彼女の口に向かって、早くもう一度その中に入れてくれと懇願するかのように天を向いて先走りがだらだらと流れ落ちている。彼女の唾液もまだそこにはりついているため、光でてらてらと光っておりなんともいえない、凶悪な様相をさらけ出している。思わず、目を背けたくなるほどの情景だろう。

「その、ベル。こういった事をしたのは初めてなのか?」
「……? はい。ですが、ナイトハルト様が苦しそうにしていらしたから……。拙いわたくしの動きで、何かご不快になられたのかと……」
「いや、とんでもなく気持ちがよかったが……」
「良かった! ふふふ」

 俺が、彼女の初めてだという言葉に歓喜で打ち震えていると、ベルはとても嬉しそうに笑顔を浮かべて、俺を再びぱくりと包み込んでくれた。

 先ほどまで耐えに耐えていたが、この不意打ちのような刺激はたまらなかった。ぐっと、力を入れようとするが、腰がくだけてしまったかのように力が入らない。

──もうダメだ、出るっ!

 俺は、彼女の顔をどけようとして頭に置いた手を、意志に反して根本のほうに向かわせてしまう。もう何も考えられなかった。ただ、俺は、彼女の中で果てたい、吐き出したい、その思いだけが心と体を占めていく。

 初めて味わう感覚と、本能のまま、そこを膨らませて女神を汚してしまった。

──俺は、なんという……。罪深い……。でも気持ちがいい。ベル、ベル。愛している……!

 愛する美しい俺の女神。ついに、俺が汚してその羽をもいで地上に落としてしまった。浅ましくも幸せな感情が俺を包み込み、自責の念にも駆られていると、彼女の咽が鳴った。

──まさか、……、飲んだのか? 嘘だろう? 汚れきった俺の、よりにもよってソレを飲みこんでくれたというのか……!


 とんでもない量が出たとは思う。ふと、股間に視線をやれば、ベルの愛らしい唇から子種があふれて流れ落ちている。俺の下生えを、彼女の唾液と白いものが濡らしていた。


 やがて、ベルが頭をあげて、俺と視線を合わせた。その瞳は、慈愛に満ち溢れており、口元には幸せだと言わんばかりに微笑みを浮かべている。


──ああ、そうだ。このような下劣な俺などが彼女を汚そうとしても、汚せるはずもなかった。ベル、あなたはこうなっても尚、美しく清らかで可憐だ……。


 俺は、もう何度目かになるかわからない、新しい彼女の姿に心を持っていかれてしまった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない

陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」 デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。 そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。 いつの間にかパトロンが大量発生していた。 ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→

AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」 ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。 お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。 しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。 そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。 お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。

処理中です...