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やっと終わったわと安心していたら、鳴かされてしまいました※※

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 わたくしは、幸せで嬉しい時間ではあったものの、苦行ともいえる大きさと味が終わり、達成感でほっとして微笑んだ。ふと、彼の顔を見ると、何とも言えない、幸せそうなお顔をしたナイトハルト様の姿があった。

──満足していただけたかしら……?

 わたくし大変だったけれども、ずっと解消していなかった熱を放出できてよかったわね、ナイトハルト君!

 なぜだか、子供のように愛おしい存在になってしまった、今は少々へにゃりとしょんぼりしている、それでも大きく成長してきた健気な我が子によしよしと手を当てて撫でた。

「ナイトハルト様、いかがでしたか? その、わたくし、きちんと出来たでしょうか?」


 ふと、顎の痛みもそのままに、彼が先ほどのわたくしの行為で、わたくしを嫌になり二度とごめんだと思われていないか不安になり訊ねた。

 はぁはぁと、まだ息を整えておられる彼が、わたくしをじっと見つめながらにこりと微笑み、手をそっとわたくしのほうに伸ばす。

 わたくしは、その手が当たるように体を前に倒すと、大きな手が頬を優しく包み、親指が慈しむように目の下をくすぐった。

「ベル……。すまない、このような事をさせてしまって。だが、とても、とても良かった……。愛しい貴女にこのような事をさせてしまったというのに、俺は……。俺は、天国にいるようだ」
「本当でございますか?」
「ああ」
「では、またしてもよろしゅうございますか?」
「いや、貴女にまたこのような事をさせるわけには……」
「やはり、わたくしなどではご満足できなかったという事で?」

 わたくしは、言いづらそうで歯切れの悪い物言いに、先ほどの言葉は社交辞令で、これでお別れを言われてしまうのかと涙が溢れそうになる。

「いや! そんな事! できれば毎日して欲しいくらいだ! って、俺は何を言ってるんだ……! す、すまない」
「まぁ……、ではわたくし、これからも頑張りますわね」
「う……、いや、その。して欲しい、して欲しいのだが、これは、ご令嬢がするような事では……」
「……? わたくし、ナイトハルト様に気持ち良くなっていただきたいのですわ。それに、ナイトハルト様だと思えば、わたくし、もっとして差し上げたいのです」
「ベル……!」

 わたくしが、ほっとして本心を心を込めて言うと、ナイトハルト様の両腕がわたくしの肩を掴んだ。そして、くるりと体勢を再び変えられてしまう。

「ベル……、次は俺に愛させてくれ……!」
「え? きゃぁ!」

 ナイトハルト様がそう言うと、わたくしの足を大きく開き、膝を折りたたんだ。おしりが浮いてしまい、わたくしの秘めていた場所が彼の目に思い切り晒される。おそらく後ろの菊の花まで、フルにオープン状態だ。

「あ、あの、いやあ、見ないでくださいまし」

 あまりの恥ずかしさに、悲鳴をあげるように懇願したけれども、まじまじとそこを見つめられてしまう始末。逞しい体は、首も太くていらっしゃる。わたくしよりも大きなお顔のはずなのに、彼の体の上に乗っているそこはとても小さく見える。

「綺麗だ……」

 無骨な顔を優しく和らげて微笑んだナイトハルト様が、ゆっくりと、まるで甘い蜜にさそわれた蜜蜂のように吸い寄せられていく。

「あ、何を……、ああっん!」

 ちゅっと、大切な愛しいモノのように、軽くキスをそこに落とされ、その視覚の淫靡さと、美しさを感じさせる動きに、たったそれだけでビリビリと体が震えてしまった。足を閉じたくても、彼の張り詰められた筋肉が浮だった腕が、太ももの裏に添えられてぴくりとも動かせない。



「ベルのここが、赤く硬くなって顔を出している……。苦しそうに隠れているな……。出してやろう」


 少し、顔を離して、わたくしの粒の周りの皮をひっぱった。太くてざらざらした指先が、丁寧にそこの周りをぐいっとひっぱったことで、粒が剥き出しにされてしまう。わたくしは、下生えが薄い。赤ちゃんのオムツ変えのようなスタイルのため、わたくしからもそこが見えている。

 剥き出しにされたところは信じられないほど赤くとがっていて、まるで小さなナイトハルト君のようだった。

 空気に初めてさらされてしまい、それすら刺激になって、そこがヒクヒクと小刻みに動いていた。

「あ、ああ……。ナイトハルトさまぁ……。あまり見つめないでくださいまし……。恥ずかしゅうございます」
「なぜ? 貴女の体に、恥じる場所などない。それに、先ほどまで俺のをしっかり見て可愛がってくれたではないか」
「それは……、でもぉ……、ああん、そこでお話されたら、熱い息がかかって……!」
「ふぅ~、どうした?」
「ああんっ、意地悪、ですわぁ!」
「そうか? ならば……」

 ナイトハルト様は、わたくしの反応を見て、悪戯っ子のようににやりと笑ってわざと息を吹きかけて来た。そして、大きく口を開けて、舌をべろんと出し、そこを下から上へ舐めあげたのだった。
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