完結  R18 転生したら、訳ありイケメン騎士様がプロポーズしてきたので、回避したいと思います

にじくす まさしよ

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R18 はぁ? そんなもん知ってるはずがないでしょ!   

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 長くなったので分けます。




 短詩の結婚式も終わり、私たちの婚約パーティが開かれた。挙式は一年後。

 海外に行っていたイヨウくんがお祝いに来てくれたんだけど、彼が登場した瞬間、周囲がざわついた。

 私も久しぶりに会ったんだけど、イヨウくんはとても素敵な青年になっていた。すらりとした長身に、バランスのいい実業家のような体型。さらに、甘いマスクに優しくて温和な物腰。
 ボウウ様と同じく彼も攻略キャラ。ゲームでは表には出なかったけど、今はホスピタル家の嫡男で、名実ともに遺跡研究分野における期待の新星。そりゃもう、周囲は、同年代の女の子も、彼を娘の相手にと狙っている家はごまんとある。当然、放っておかないよね。

 人々が何重にも輪になって彼を包囲している。彼が困っているので、私が彼を呼ぶと、周囲を取り囲んでいた、特に目を猛獣のように光らせている令嬢たちから睨まれた。こわいっ!

 そうりゃそうだ。彼女たちからすれば、私は大本命であるボウウ様をかっさらっていったぽっと出の地味子。ボウウ様だけでなく、イヨウくんまで取るのかと、今にも研ぎ澄まされた爪で切り裂かれそう。

「キヨクちゃん! ああ、助かったよ。それにしても、ものすごい人と婚約したんだね。本当におめでとう」
「イヨウくんも、元気そうでよかった。活躍は知っていたんだけど、無理してない?」

 数年ぶりの再会に、ついついあの頃に戻ったような気になって話に華が咲いてしまった。こっちを睨みつけている女の子たちの恐ろしいこと。でも、体の奥底から震えあがるような恐怖は、彼女たちからの恨みつらみ妬みの視線だからではない。

「キヨク……そろそろ、そのタンナルオトモダチを俺に紹介してくれないか?」

 ひぃっ!

 わかってる。彼は穏やかに微笑んでいるから、あの時の約束通りに、殺気をなるべくコントロールして怖がらせないように必死に努力していることを。でも、抑えようとしても、どうしても彼の剣気が大きすぎて、私や、この場にいる人たちまで恐れおののき、どことなく寒そうに腕を掴んでいた。

「あ、あなたが、ボウウ卿ですね。あなたの御高名は、お聞きしています。ずっとお会いしたかったんですよー! 僕は、あまりこの国には帰ってこないと思うんですが、ずっと仲良くしていただけたらっ!」

 ところが、皆が怖がっているのに、イヨウくんは、ぱあっと喜んでボウウ様の手を取ってものすごくはしゃいだ。そう、それはまるで、私の黒歴史の時の新米騎士たちのように。

「あ、ああ。イヨウどののご活躍は、耳にしている。先月にも、素晴らしい発見をされたとか。キヨクにも、色々話を聞いていて、会いたかった」
「ほ、本当ですか? うわぁ、嬉しいな。あとでサインください!」

 ボウウ様も、イヨウくんの態度に戸惑っているみたい。真っ向からの純度100%の推しへの気持ちを受け止めて、悪い気はしてなさそう。彼と直接会って納得したのか、ボウウ様はそれ以降イヨウくんに過度のやきもちをやかなくなった。

 因みに、短詩には、あれからすぐに彼の息子さん事情を相談した。

「はぁ? そんなもん知ってるはずがないでしょ! 前世だって、あれでも経験なんてなかったんだから。変なこと聞くな、馬鹿姉!」
「ごめん、ごめんって。でも、私にとったら大真面目な死活問題なの。他に相談できる人もいないし。いきなり魔法で半分~1/4以下にしたら、かわいそうかなって。ね、聖女の神聖力とかで、なんとかならないの?」
「あんたねー。神聖力をなんだと思ってんのよ! んなもん、それこそボウウくんとなんとか解決しなさいよ!」

 そりゃもう、滅茶苦茶怒られた。前世では、周りにチャラ男たちがいっぱいだったから、てっきり、色んな息子さんたちを知っているのかなと思っていたから。すまん。それにしても、顔を真っ赤にしているヒロインちゃんもかわいいなあ。

 聖女の特別なパワーはなさそう。ということは、ゲームのヒロインは、素で彼のファンタジー級の息子を受け入れていたのか。かみさまー、ヒロイン補正、私にもください。

 で、婚約もしたし、いつ子供が出来てもおかしくない。なので、ボウウ様はすぐにでもそういう関係になりたそうだった。

 ボウウ様を選んだ以上、私も腹をくくるしかない。で、その筋のプロのお姉さまがたが、彼の息子さんを知っていることを思いだした。

「あらまあ。お嬢様が、あの子と?」

 当時、実際に彼の相手をしたマダムが、私の真剣な悩みを親身になって聞いてくれた。短詩よりも、最初にマダムに聞けばよかったと思う。

「お客さんの中には、彼ほどじゃないけど大きい方がおられるんだけど、私たちでも、お相手できる子はあまりいないわね……。たいていは、潤滑剤を使ったりすればなんとかなるんだけど、出産経験のないお嬢様じゃ、本当に危険だわ……」

 そういいつつ、業務用の特別なローションをくれた。マダムは、5000gの赤ちゃんを産んだことがあるから、なんとか相手ができたそう。だから、今からでも産道を広げれば、結婚の時には受け入れられるんじゃないかって、苦痛なく広げるプロ仕様のアイテムまでいただいた。

「ご婚約祝いではありませんが、私たちが拡張させるために使っているアイテムを差し上げます。長さも太さも数種類あるので、小さなものから試していただいて。……経験のないお嬢様には、抵抗があるでしょうけど、命には代えられません。慰めにはならないとは思いますが、これは、いかがわしいことなどではなく、医療行為だと思ってくださいね」
「……はい。お気遣いいただいて、ありがとうございます」

「こんな話、お嬢様には不愉快ですわよね。でも、私たちも商売ですので、ご理解いただければ」
「はい、存じ上げております。とても大切なお仕事だと思いますわ。ただ、今後は彼が来ても追い返していただければ」
「まぁ。ほほほ、ボウウ様はご婚約者に夢中だということは、私たちの界隈でも有名ですのよ。きっと、見向きもされないでしょうね」

 それから、私は自分でそれを入れようとした。でも、怖い。入れるなんて無理。前世で、タンポンすら怖くて入れられなかったのに。

 何度も試そうとして、ある日、下半身を丸出しにして、膝を立てて大事なところにそれを当てているところを、ボウウ様に見られてしまった。絶対に誰も入れないでって頼んでいたんだけど、最近こういうことが多いから、ボウウ様が心配して止める侍女ちゃんたちを振り切って無理やり入ってきたのだ。こんなの、自分で自分を慰めているところを、見られたも同然。

 私は、悲鳴すらあげることもできず、呆然としている彼と見つめ合ったのだった。
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