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10-2/2 先輩の事情
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『あのね、私、小学校まで孤児院にいたの。両親が小さい頃に亡くなってね。でも、エレベーターで一緒にいた伯父夫婦がね、私を探しだしてくれてすぐに引き取ってくれたんだ。それからは、伯父夫婦に大切に育てられたの。ただ、数年前から業績が悪くなった会社を建て直おさなきゃいけなくなって。……会社の出資者とお見合いというか、すぐに婚約させる予定でね、あの日あそこにいたんだ』
『そんな!』
私は、今どきそんな事があるのかとびっくりした。そんなの漫画とかドラマとかの世界だけかと思っていたから。でも、確かに、あの日エレベーターが止まった時に先輩はひとりぼっちで立ちすくんでいた事を思い出す。
ふと見ると、先輩の手が小さく震えていて、私は両手でその手を握った。
『相手はね、35すぎのおじさんで、数年前に奥さんを亡くしている独り身の人でね。……以前、伯父の会社のパーティーがあって、そこで私を見初めていたらしくて、出資の代わりに私を妻に是非くださいって……』
『そんなの逃げちゃえば……』
そんな時代錯誤な、なんて失礼な話だと思って頭の中がぐるぐるになって胸が気持ち悪くなる。私が思わずそう言うと、先輩は力なく首を横に振った。
『そんな事をしたら、出資がなくなって、従業員さんやそのご家族が路頭に迷うわ。伯父さんも、あまりにも年が離れすぎているからって最初は断ってくれたんだけど、相手が私と結婚できないなら出資をやめるって言い出して……相手の人も私を生涯大事にするって言ってくれてたし諦めていたの。ほら、案外さ、年の差婚で愛されたら幸せかもって。好きな人もいなかったし』
『先輩……ぐすっぐすっ……そんなのおかしいです……。どうして先輩が……』
ぽつぽつと小さな声で、本当は言いたくないだろうに、でも誰かに聞いて欲しかったのか、淡々とそう言う先輩が悲しくなる。私が泣いちゃいけないと思えば思うほど、溢れ出る涙が止まらなくなった。
『カレンちゃんは優しい子ね。……ふふ、ふ……ふぅ……う、うん、うぅっ。ほ、本当は、い、いい、嫌だったの。いくら、な、何百人もの人のためだって言われても嫌だった。うー……ううっ……』
俯いた先輩の前髪の向こう側から、ぽたぽたと涙がこぼれ落ちた。私は涙を拭きもせず、先輩をぎゅっと抱きしめる。
頭を抱えるようにして背中をさすっていると、徐々に落ち着いて来たのか、先輩の頭が少し上がった。その顔は涙でどろどろになっていて、施されていたお化粧が剥げている。
それでも、先輩はとても綺麗で、涙にぬれたその潤んだ光を灯す瞳をじーっと見つめた。
『先輩、何て言っていいのか……』
『ううん。こんな事言われても困るよね。でも、聞いてくれてありがとう。それに、もうあの人とは関わらずにすむし……。ただ、伯父の会社が気になるけど……私がいなくなって出資がなくなったら皆が……』
『そんなの、もともと先輩の結婚ひとつでどうこうなるくらいなら、すでに、えーと、破綻? つぶれちゃってるんですよ。不況なんだし、会社の事は先輩の伯父さんや会社に勤めている人たちが頑張る事で、無関係の先輩がそんな事をする必要なんて、もともとないです! 先輩はこれっぽちも悪くなんてないです!』
『……ありがとう……。私、誰かにそう言って貰いたかったの……。もしも、今、会社がつぶれてしまっていたら私のせいなんじゃないかって思っていたりしていたから……』
『先輩……。先輩は悪くないですからね。絶対に!』
『うん、ありがとう……』
会社の事とか伯父さんの事とか、私にはわからない。たぶん、私なんて考えもつかないほど色んな事があるのだろう。きっと、先輩はずっと会社の事を気にするにちがいない。
私はそんな先輩の心が少しでも軽くなるように、ただ聞く事しか出来ないけれどもこうして話をしようと思った。だって、この世界で、先輩には私だけ、私には先輩だけがあの世界の事を知る、たったふたりきりの存在なのだから。
『やだもう。顔が滅茶苦茶よ~』
『先輩は元が綺麗から大丈夫ですよ』
『でも! カレンちゃん、ちょっとお化粧を直すから待ってて!』
『はい』
化粧がはげてしまった先輩が、慌てて照れながら軽く直しているのを見ながらかわいいななんて思ってしまう。ジスクールじゃないけど、こんな先輩なら神託の乙女じゃなくても男の人たちが放っておかなさそうだ。
それから先輩に、この国の女の子の少なさと、3人の夫を作るっていう法律を聞いて目が飛び出そうになった。そんな話まではまだゼスクから聞いていない。
『え? じゃあ、先輩は旦那さんを3人作るって事なんですか? そんなの、故郷のおじさんのお見合いとあんまり変わらないじゃないですか!』
『……実はね、私はできれば5人って言われているの……ただ、望まないならひとりでもいいって。だから、故郷のほうとは違うかな? だけどね、ジスクール以外にも連日男の人たちから求婚されているわ。おじさんよりはいいけど……ちょっと参ってる』
なんと、3人でもびっくりなのに、先輩は5人とか。確かに本当にこっちにきて先輩は幸せになれるって本当かなって怪しくなっちゃった。だって、その求婚者たちって、神託の乙女との子供が欲しいだけなんじゃないのかなって。なら、ちょっとひっかかる部分はあるけれども、先輩を大好きなジスクールがまだいいんじゃないの? ってふと思う。
私はおまけでいらない子扱いでも、ゼクスたちもいるし先輩よりも大変じゃないのかなぁなんて気軽に考えていたら先輩が仰天する内容を口にした。
『私の事よりもカレンちゃん、あなたも大変じゃないの? 私と違って、たぶん3人の夫を決めろって言われると思うんだけど。そんな話はまだなさそうね?』
『えええ? さ、3人って。あ、でも……、実はですね』
私は先輩に、どうも10才未満の子供だと思われていて、なんとなくもうすぐ16才だって言いづらくてそのまま子ども扱いされている事を伝えた。
『カレンちゃんが子供、ねえ? うーん。外国の人にしたら日本人って幼く見えるらしいけど……』
『背も小さいし、顔も童顔だから……』
『でも、体つきとかは十分高校生になってるじゃない。胸だってDカップくらいはあるでしょう?』
先輩に、マジマジと胸元を見られて恥ずかしくなった。実はそのくらいある。
『どんどん女らしい体つきになるし、いつまでも誤魔化せないとは思うけど……。この国の人たちの種族聞いたでしょ?』
『はい。落ち込んでいた時に、ペンギンだって姿を見せてくれました』
私がそう言うと、先輩はびっくりしていた。あまり、本性は他人には見せないらしい。
『あら? 異性に本性を見せるのは妻にしたい人だからって聞いていたんだけど』
『ええ? 妻にって……。え? だって、完全に子供扱いですよ?』
『子供には、それは当てはまらないのかしら?』
『たぶん……女性として扱われているなら、あんな縦抱っことかはしないと思います』
『確かにそうねえ……でも野生の勘っていうのかしら? なんだかジスクールもとっても鋭いのよねえ。まあ、子供として思われているのならそのほうが安全かもね。とにかく、時間を稼いでいてね。カレンちゃんの事も、夫を複数人とか拒否できるように王様に頼んでみるから』
『ありがとうございます、先輩……!』
私は先輩に期待を込めてそう言った。
だって、複数の旦那様とか、ないない。有り得ない!
添い寝を毎日されたり、ほっぺにちゅーされたりしている事は先輩には言えなかった。
でも、なんというか、そう言われてみると、時々、ほんとに気のせいレベルなんだけど、ひょっとしたら気づかれているかなって思ってしまうほどふたりは優しすぎるというか違和感を感じる時がある。
まさか、ねえ……?
『そんな!』
私は、今どきそんな事があるのかとびっくりした。そんなの漫画とかドラマとかの世界だけかと思っていたから。でも、確かに、あの日エレベーターが止まった時に先輩はひとりぼっちで立ちすくんでいた事を思い出す。
ふと見ると、先輩の手が小さく震えていて、私は両手でその手を握った。
『相手はね、35すぎのおじさんで、数年前に奥さんを亡くしている独り身の人でね。……以前、伯父の会社のパーティーがあって、そこで私を見初めていたらしくて、出資の代わりに私を妻に是非くださいって……』
『そんなの逃げちゃえば……』
そんな時代錯誤な、なんて失礼な話だと思って頭の中がぐるぐるになって胸が気持ち悪くなる。私が思わずそう言うと、先輩は力なく首を横に振った。
『そんな事をしたら、出資がなくなって、従業員さんやそのご家族が路頭に迷うわ。伯父さんも、あまりにも年が離れすぎているからって最初は断ってくれたんだけど、相手が私と結婚できないなら出資をやめるって言い出して……相手の人も私を生涯大事にするって言ってくれてたし諦めていたの。ほら、案外さ、年の差婚で愛されたら幸せかもって。好きな人もいなかったし』
『先輩……ぐすっぐすっ……そんなのおかしいです……。どうして先輩が……』
ぽつぽつと小さな声で、本当は言いたくないだろうに、でも誰かに聞いて欲しかったのか、淡々とそう言う先輩が悲しくなる。私が泣いちゃいけないと思えば思うほど、溢れ出る涙が止まらなくなった。
『カレンちゃんは優しい子ね。……ふふ、ふ……ふぅ……う、うん、うぅっ。ほ、本当は、い、いい、嫌だったの。いくら、な、何百人もの人のためだって言われても嫌だった。うー……ううっ……』
俯いた先輩の前髪の向こう側から、ぽたぽたと涙がこぼれ落ちた。私は涙を拭きもせず、先輩をぎゅっと抱きしめる。
頭を抱えるようにして背中をさすっていると、徐々に落ち着いて来たのか、先輩の頭が少し上がった。その顔は涙でどろどろになっていて、施されていたお化粧が剥げている。
それでも、先輩はとても綺麗で、涙にぬれたその潤んだ光を灯す瞳をじーっと見つめた。
『先輩、何て言っていいのか……』
『ううん。こんな事言われても困るよね。でも、聞いてくれてありがとう。それに、もうあの人とは関わらずにすむし……。ただ、伯父の会社が気になるけど……私がいなくなって出資がなくなったら皆が……』
『そんなの、もともと先輩の結婚ひとつでどうこうなるくらいなら、すでに、えーと、破綻? つぶれちゃってるんですよ。不況なんだし、会社の事は先輩の伯父さんや会社に勤めている人たちが頑張る事で、無関係の先輩がそんな事をする必要なんて、もともとないです! 先輩はこれっぽちも悪くなんてないです!』
『……ありがとう……。私、誰かにそう言って貰いたかったの……。もしも、今、会社がつぶれてしまっていたら私のせいなんじゃないかって思っていたりしていたから……』
『先輩……。先輩は悪くないですからね。絶対に!』
『うん、ありがとう……』
会社の事とか伯父さんの事とか、私にはわからない。たぶん、私なんて考えもつかないほど色んな事があるのだろう。きっと、先輩はずっと会社の事を気にするにちがいない。
私はそんな先輩の心が少しでも軽くなるように、ただ聞く事しか出来ないけれどもこうして話をしようと思った。だって、この世界で、先輩には私だけ、私には先輩だけがあの世界の事を知る、たったふたりきりの存在なのだから。
『やだもう。顔が滅茶苦茶よ~』
『先輩は元が綺麗から大丈夫ですよ』
『でも! カレンちゃん、ちょっとお化粧を直すから待ってて!』
『はい』
化粧がはげてしまった先輩が、慌てて照れながら軽く直しているのを見ながらかわいいななんて思ってしまう。ジスクールじゃないけど、こんな先輩なら神託の乙女じゃなくても男の人たちが放っておかなさそうだ。
それから先輩に、この国の女の子の少なさと、3人の夫を作るっていう法律を聞いて目が飛び出そうになった。そんな話まではまだゼスクから聞いていない。
『え? じゃあ、先輩は旦那さんを3人作るって事なんですか? そんなの、故郷のおじさんのお見合いとあんまり変わらないじゃないですか!』
『……実はね、私はできれば5人って言われているの……ただ、望まないならひとりでもいいって。だから、故郷のほうとは違うかな? だけどね、ジスクール以外にも連日男の人たちから求婚されているわ。おじさんよりはいいけど……ちょっと参ってる』
なんと、3人でもびっくりなのに、先輩は5人とか。確かに本当にこっちにきて先輩は幸せになれるって本当かなって怪しくなっちゃった。だって、その求婚者たちって、神託の乙女との子供が欲しいだけなんじゃないのかなって。なら、ちょっとひっかかる部分はあるけれども、先輩を大好きなジスクールがまだいいんじゃないの? ってふと思う。
私はおまけでいらない子扱いでも、ゼクスたちもいるし先輩よりも大変じゃないのかなぁなんて気軽に考えていたら先輩が仰天する内容を口にした。
『私の事よりもカレンちゃん、あなたも大変じゃないの? 私と違って、たぶん3人の夫を決めろって言われると思うんだけど。そんな話はまだなさそうね?』
『えええ? さ、3人って。あ、でも……、実はですね』
私は先輩に、どうも10才未満の子供だと思われていて、なんとなくもうすぐ16才だって言いづらくてそのまま子ども扱いされている事を伝えた。
『カレンちゃんが子供、ねえ? うーん。外国の人にしたら日本人って幼く見えるらしいけど……』
『背も小さいし、顔も童顔だから……』
『でも、体つきとかは十分高校生になってるじゃない。胸だってDカップくらいはあるでしょう?』
先輩に、マジマジと胸元を見られて恥ずかしくなった。実はそのくらいある。
『どんどん女らしい体つきになるし、いつまでも誤魔化せないとは思うけど……。この国の人たちの種族聞いたでしょ?』
『はい。落ち込んでいた時に、ペンギンだって姿を見せてくれました』
私がそう言うと、先輩はびっくりしていた。あまり、本性は他人には見せないらしい。
『あら? 異性に本性を見せるのは妻にしたい人だからって聞いていたんだけど』
『ええ? 妻にって……。え? だって、完全に子供扱いですよ?』
『子供には、それは当てはまらないのかしら?』
『たぶん……女性として扱われているなら、あんな縦抱っことかはしないと思います』
『確かにそうねえ……でも野生の勘っていうのかしら? なんだかジスクールもとっても鋭いのよねえ。まあ、子供として思われているのならそのほうが安全かもね。とにかく、時間を稼いでいてね。カレンちゃんの事も、夫を複数人とか拒否できるように王様に頼んでみるから』
『ありがとうございます、先輩……!』
私は先輩に期待を込めてそう言った。
だって、複数の旦那様とか、ないない。有り得ない!
添い寝を毎日されたり、ほっぺにちゅーされたりしている事は先輩には言えなかった。
でも、なんというか、そう言われてみると、時々、ほんとに気のせいレベルなんだけど、ひょっとしたら気づかれているかなって思ってしまうほどふたりは優しすぎるというか違和感を感じる時がある。
まさか、ねえ……?
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