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騎士の夫には、何か理由があったようですが、そのような事は記憶にございません ※
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とんでもない事でございます。有り得なさすぎて、どなたにも信じていただけないかと思いますが、これは紛れもない事実なのです──
夫が足の付け根を舐り始めた時、自分ではない誰かになっていたかのように、どこか遠くから他人事のようにこの状況を冷静に観察していた。
お風呂に入ってから御不浄を利用していないとはいえ、あらぬ場所を、この家のカーストトップである夫が舐め始めたではないか。
そう言えば、騎士は戦時中には食料調達のためにミミズなどを食すると聞いた事がある。なんと言う事だ。私の夫は、普通の美味では飽きてしまって悪食になってしまったのかもしれない。
そんな風に、我ながら馬鹿な事を考えるほど、今の状況に頭も心もついていけなかった。
「あ、あ、だんな、さまぁ。そこは、きたない場所ですから、ダメです。あ、あ、やぁ……!」
「女の人のダメは、もっとして欲しい事だと聞いた。嫌はイイと。僕は、夫として、夫として。ああ、夫としてっ! 妻の願いを聞き届けなけれならないという責務があって、だな。ほら、メグは妻として、きちんと膝を自分で持つんだ!」
「はいぃ……!」
ダメって言ったのに、けんもほろろに拒絶される。それどころか、彼が舐めやすいように自分で膝を持てだなんて酷い命令をしてきた。
夫の言う事は絶対。子作りは妻の一番のおつとめ。だから、シチミ君が何を望んだとしても、きちんと応えるのよ?
母から耳に笹が生えてくるほど散々聞かされたこの言葉が、私を条件反射のように動かす。騎士の上役付近にいる夫の命令に従って、「イエッサー」と敬礼するほど元気よく機敏に自分の膝を持った。
すると、さらに大きく足が広げられ、私がそこを舐めてと言っているかのように思えた。全くもって、そんな風に思っていない。なんだか腑に落ちないモヤっとした何かが、さらに現実逃避を促す。
夫から与えられる、その場所から産まれる感覚が、私が逃げる事を許さないとばかりに追い立てた。
今の私は、まるで狩人に追われている、野生の野良パンダ獣人。武器も何も持たない、拳法も使えなきゃ包丁すら握った事なんてない単なる普通の主婦パンダ獣人なのに。おまわりさんが職質してきたら、素直にきちんと応える善良な普通の一般的なパンダ獣人。だというのに、どうして、こんな目にあわされるのか。
こんな事なら、今朝までの彼のように、放っておいてくれていた方が良かったかもしれない。
「だ、だんな、さまぁ、おねが、も、ダメです……、ダメ、ダメェ……」
じゅるじゅると音をわざと立てながら、美味しそうに飲む夫。べろりとその場所を、縦や横、ぐりぐり押し付けたり回したり、自由気ままに思うがまま貪っている。
あ、ダメって言ったのに、言ったのに、またぁ!
「ああ、旦那さまぁ、私、わたしぃ……! あーっ!」
はしたない私の液体を舐りながら飲む夫の行動がとうてい信じられない。これまでの彼とは打って変わった夫への不信感以上に、今まで感じた事のない感覚に苛まれる。強くきっぱり断る事の出来ない私は、ただただ身もだえするだけ。息が止まりそうで、心臓が全力疾走を30分くらいしたみたいに速く強く動いていた。
ひょっとして、夫は嫌いな私を、こうして夫婦の営みに偽装してあの世に旅立たせようとしているのかもしれない。素直にここから出て行くから、今すぐコレをやめてと言いかけた時、強く吸い付かれた。その刹那、頭の中が弾けたみたいに真っ白になった。
ああ、お父様、お母様、お兄様……。メグは精一杯とはいいませんが婚家でそれなりに頑張りました。勤めを果たせず、このようなお別れをする不孝パンダ獣人をお許しください……。
学園の体育でも経験した事のない、死を覚悟するとてつもない疲労感が私を襲う。指一本すらもう動かせない。はしたなくも大きく口を開けて息を荒げているし、流延が口角から顎にまで伝っているではないか。
裸のおっぱいが、呼吸とともに上下してぷるぷる震えているのに、動けないから隠す事すら不可能だ。
氷のようだった冷たかった指は、いつの間にか真夏の時のようにぽかぽかしている。そうよ、私は明日にでも出て行くのだから、こんな風に人知れず始末されるいわれはない。まだあの世に逝ってたまるかと、少しでも呼吸を整えようと激しく動き続ける胸に、火事場の馬鹿力的根性で腕を動かして手を当てた。
「メグ、ああ、メグ。本当に君はかわいいな。今まで待たせてごめん。メグが、騎士団の師団長レベルにならないと男として認められないって言ってただろう? だから必死に体と剣を鍛えたんだ。今日、副団長の辞令が降りた。やっと、やっとだ。君が理想の騎士だと言った逞しい男の条件を全てクリアした。だから、メグ……。僕を受け入れてくれる?」
「はい?」
ここまでヤりたい放題されてから、そんな説明をされても。ちょっとナニ言っているのかわけわからない夫が恨めしい。それに、一体いつ私がそんな事を言ったというのか。夫になる人は、伯爵となる立派な騎士だ。それ以上望む地位や名誉など、今まで思った事なんてない。
だけど、そんな風に言い返したところで無益だ。私は夫を受け入れるしかない。チラッと呆れた視線を向けたのに、赤らみ涙がたまった瞳だったからか、うっとり彼に見惚れているように感じたみたい。
「ああ、メグ。僕の事をそんな風に色っぽく誘って。大丈夫だから、僕に任せて。きちんと本で勉強してきたし、完璧にできる、……はずだ」
まだ心臓の鼓動が、マックスの半分にもなっていないというのに、彼はくたりとした私を四つん這いにさせた。そのままベッドにペタンと体を横たえたいのに、ぐいっと腰を持たれておしりをあげられる。
「ああ、こんなにも赤くとろとろになって待っていてくれたんだね。い、今すぐ……」
そういうと、ぐいっと彼の怒張が押し付けられた。なかなか入らないのか、つるんつるんと先が滑って、股関節を形作る骨に突き刺さり痛い。
「だ、だんなさま、もう……」
やめてと言おうとしたのに、言おうとしたのに。彼はついに先端を私の中に少し滑り込ませる事に成功したようだ。ゆっくり狭い中を進んでくる大きくて硬い彼の分身が、私の中で熱を吐き出そうと大きくなった。
「う、メグ。力を抜いて」
「ああ、無理ですぅ……。旦那様の、大きすぎるんじゃ……」
せめて、もう少しだけでいいから小さくなって欲しい。そう言おうとした途端、なんと中に入っている彼のがずくんと更に倍、まではいってないかもだけど大きく膨らんだ。やっぱり、なんだかんだで嫌いな私に嫌がらせをしてきているにちがいない。
でも、私はなんの力も持たないパンダ獣人。夫のなす事を受け入れなければならない悲しい立場なのである。彼の名誉を守り、かつ、私の命の存続のために、顔を枕に埋めて早く終わるように祈った。
「メグ、まだもう少し、だから」
お腹の中がいっぱいいっぱいだ。もう物理的に物質量が大きすぎて入らないと思う。なのに、まだ彼の高ぶりは全部入り切っていない。
膝を立てた四つん這いの視線で、ぐいっと上半身を持ち上げられた。バランスがくずれて前に倒れてしまいそうになるのを、器用に上腕を大きな手で保持したかと思うと、私の体をぐいっと彼の腰に押し付けた。
「あーっ!」
こんな大きな声、伯爵家の妻としてあってはならない。だけど、いっぱいっぱいだったお腹の中を、さらに串刺しにされたかのような衝撃に、思わず叫び声をあげてしまった。
「メグ、やっぱりこのほうがイイんだね。もっと乱れて」
乱れるもなにも、苦しいんですってば!
と、後ろでがっつんがっつん腰を押し付けてくる夫が憎たらしい。私が何をしたというのか。望まなかった妻だったにせよ、それは私だって同じ。だけど、夫婦なんてそんなもんでしょう。私がいくら憎いからといって、初めての行為でこれは酷すぎる。
鍛え抜かれた騎士である彼にとっては、なんでもない力と動作かもしれない。でも、走る事すらあんまりした事のない私にとっては、急斜面を登ろうとしてはずり落ちてしまう子パンダ獣人のように辛い。
「だ、あっあぁ! だんな、さまっ! わったっしっ、も、もぉっ!」
「メグ、メグ……! 僕ももう……。くっ、ああ、一緒にイこう!」
もうイヤだから止めてくださいと伝えたつもりだったのに、嬉しそうに彼はそういうと、一際大きく腰を押し付けてきた。お腹の中にじわりと何かが広がる。
やっと彼の猛攻撃が終わったようだ。私の中から、長くて大きくて太いそれが、やや柔らかくなってずるっと抜け出る。入れられてから、20分以上バランスの取りにくい体勢で体を揺さぶられ中をかき回された私は、そのまま突っ伏しそうになった。
私が完全に脱力した事に気付いた夫に、慌てて体を抱えられ、そっと体勢を変えられた。
ようやく、彼からの猛攻撃が止んだと思うと嬉しくて、安心した。幸い、まだあの世に旅立たなくてすみそうだ。これで、あともう一回とかされたら、完全にアウトだっただろう。
「メグ、ああ、なんて幸せそうに目を閉じて……。愛する僕の出世をずっと待ってくれていたもんね。待たせて本当にごめん。これからは毎日、思う存分愛し合おう」
ちゅっと閉じた瞼にキスされた気がする。もうあっぷあっぷだった私は、彼が言う最後のほうの言葉が、夢なのか現実なのかわからないほど疲れ切っていて、気が付けば翌日の昼を迎えていたのであった。
夫が足の付け根を舐り始めた時、自分ではない誰かになっていたかのように、どこか遠くから他人事のようにこの状況を冷静に観察していた。
お風呂に入ってから御不浄を利用していないとはいえ、あらぬ場所を、この家のカーストトップである夫が舐め始めたではないか。
そう言えば、騎士は戦時中には食料調達のためにミミズなどを食すると聞いた事がある。なんと言う事だ。私の夫は、普通の美味では飽きてしまって悪食になってしまったのかもしれない。
そんな風に、我ながら馬鹿な事を考えるほど、今の状況に頭も心もついていけなかった。
「あ、あ、だんな、さまぁ。そこは、きたない場所ですから、ダメです。あ、あ、やぁ……!」
「女の人のダメは、もっとして欲しい事だと聞いた。嫌はイイと。僕は、夫として、夫として。ああ、夫としてっ! 妻の願いを聞き届けなけれならないという責務があって、だな。ほら、メグは妻として、きちんと膝を自分で持つんだ!」
「はいぃ……!」
ダメって言ったのに、けんもほろろに拒絶される。それどころか、彼が舐めやすいように自分で膝を持てだなんて酷い命令をしてきた。
夫の言う事は絶対。子作りは妻の一番のおつとめ。だから、シチミ君が何を望んだとしても、きちんと応えるのよ?
母から耳に笹が生えてくるほど散々聞かされたこの言葉が、私を条件反射のように動かす。騎士の上役付近にいる夫の命令に従って、「イエッサー」と敬礼するほど元気よく機敏に自分の膝を持った。
すると、さらに大きく足が広げられ、私がそこを舐めてと言っているかのように思えた。全くもって、そんな風に思っていない。なんだか腑に落ちないモヤっとした何かが、さらに現実逃避を促す。
夫から与えられる、その場所から産まれる感覚が、私が逃げる事を許さないとばかりに追い立てた。
今の私は、まるで狩人に追われている、野生の野良パンダ獣人。武器も何も持たない、拳法も使えなきゃ包丁すら握った事なんてない単なる普通の主婦パンダ獣人なのに。おまわりさんが職質してきたら、素直にきちんと応える善良な普通の一般的なパンダ獣人。だというのに、どうして、こんな目にあわされるのか。
こんな事なら、今朝までの彼のように、放っておいてくれていた方が良かったかもしれない。
「だ、だんな、さまぁ、おねが、も、ダメです……、ダメ、ダメェ……」
じゅるじゅると音をわざと立てながら、美味しそうに飲む夫。べろりとその場所を、縦や横、ぐりぐり押し付けたり回したり、自由気ままに思うがまま貪っている。
あ、ダメって言ったのに、言ったのに、またぁ!
「ああ、旦那さまぁ、私、わたしぃ……! あーっ!」
はしたない私の液体を舐りながら飲む夫の行動がとうてい信じられない。これまでの彼とは打って変わった夫への不信感以上に、今まで感じた事のない感覚に苛まれる。強くきっぱり断る事の出来ない私は、ただただ身もだえするだけ。息が止まりそうで、心臓が全力疾走を30分くらいしたみたいに速く強く動いていた。
ひょっとして、夫は嫌いな私を、こうして夫婦の営みに偽装してあの世に旅立たせようとしているのかもしれない。素直にここから出て行くから、今すぐコレをやめてと言いかけた時、強く吸い付かれた。その刹那、頭の中が弾けたみたいに真っ白になった。
ああ、お父様、お母様、お兄様……。メグは精一杯とはいいませんが婚家でそれなりに頑張りました。勤めを果たせず、このようなお別れをする不孝パンダ獣人をお許しください……。
学園の体育でも経験した事のない、死を覚悟するとてつもない疲労感が私を襲う。指一本すらもう動かせない。はしたなくも大きく口を開けて息を荒げているし、流延が口角から顎にまで伝っているではないか。
裸のおっぱいが、呼吸とともに上下してぷるぷる震えているのに、動けないから隠す事すら不可能だ。
氷のようだった冷たかった指は、いつの間にか真夏の時のようにぽかぽかしている。そうよ、私は明日にでも出て行くのだから、こんな風に人知れず始末されるいわれはない。まだあの世に逝ってたまるかと、少しでも呼吸を整えようと激しく動き続ける胸に、火事場の馬鹿力的根性で腕を動かして手を当てた。
「メグ、ああ、メグ。本当に君はかわいいな。今まで待たせてごめん。メグが、騎士団の師団長レベルにならないと男として認められないって言ってただろう? だから必死に体と剣を鍛えたんだ。今日、副団長の辞令が降りた。やっと、やっとだ。君が理想の騎士だと言った逞しい男の条件を全てクリアした。だから、メグ……。僕を受け入れてくれる?」
「はい?」
ここまでヤりたい放題されてから、そんな説明をされても。ちょっとナニ言っているのかわけわからない夫が恨めしい。それに、一体いつ私がそんな事を言ったというのか。夫になる人は、伯爵となる立派な騎士だ。それ以上望む地位や名誉など、今まで思った事なんてない。
だけど、そんな風に言い返したところで無益だ。私は夫を受け入れるしかない。チラッと呆れた視線を向けたのに、赤らみ涙がたまった瞳だったからか、うっとり彼に見惚れているように感じたみたい。
「ああ、メグ。僕の事をそんな風に色っぽく誘って。大丈夫だから、僕に任せて。きちんと本で勉強してきたし、完璧にできる、……はずだ」
まだ心臓の鼓動が、マックスの半分にもなっていないというのに、彼はくたりとした私を四つん這いにさせた。そのままベッドにペタンと体を横たえたいのに、ぐいっと腰を持たれておしりをあげられる。
「ああ、こんなにも赤くとろとろになって待っていてくれたんだね。い、今すぐ……」
そういうと、ぐいっと彼の怒張が押し付けられた。なかなか入らないのか、つるんつるんと先が滑って、股関節を形作る骨に突き刺さり痛い。
「だ、だんなさま、もう……」
やめてと言おうとしたのに、言おうとしたのに。彼はついに先端を私の中に少し滑り込ませる事に成功したようだ。ゆっくり狭い中を進んでくる大きくて硬い彼の分身が、私の中で熱を吐き出そうと大きくなった。
「う、メグ。力を抜いて」
「ああ、無理ですぅ……。旦那様の、大きすぎるんじゃ……」
せめて、もう少しだけでいいから小さくなって欲しい。そう言おうとした途端、なんと中に入っている彼のがずくんと更に倍、まではいってないかもだけど大きく膨らんだ。やっぱり、なんだかんだで嫌いな私に嫌がらせをしてきているにちがいない。
でも、私はなんの力も持たないパンダ獣人。夫のなす事を受け入れなければならない悲しい立場なのである。彼の名誉を守り、かつ、私の命の存続のために、顔を枕に埋めて早く終わるように祈った。
「メグ、まだもう少し、だから」
お腹の中がいっぱいいっぱいだ。もう物理的に物質量が大きすぎて入らないと思う。なのに、まだ彼の高ぶりは全部入り切っていない。
膝を立てた四つん這いの視線で、ぐいっと上半身を持ち上げられた。バランスがくずれて前に倒れてしまいそうになるのを、器用に上腕を大きな手で保持したかと思うと、私の体をぐいっと彼の腰に押し付けた。
「あーっ!」
こんな大きな声、伯爵家の妻としてあってはならない。だけど、いっぱいっぱいだったお腹の中を、さらに串刺しにされたかのような衝撃に、思わず叫び声をあげてしまった。
「メグ、やっぱりこのほうがイイんだね。もっと乱れて」
乱れるもなにも、苦しいんですってば!
と、後ろでがっつんがっつん腰を押し付けてくる夫が憎たらしい。私が何をしたというのか。望まなかった妻だったにせよ、それは私だって同じ。だけど、夫婦なんてそんなもんでしょう。私がいくら憎いからといって、初めての行為でこれは酷すぎる。
鍛え抜かれた騎士である彼にとっては、なんでもない力と動作かもしれない。でも、走る事すらあんまりした事のない私にとっては、急斜面を登ろうとしてはずり落ちてしまう子パンダ獣人のように辛い。
「だ、あっあぁ! だんな、さまっ! わったっしっ、も、もぉっ!」
「メグ、メグ……! 僕ももう……。くっ、ああ、一緒にイこう!」
もうイヤだから止めてくださいと伝えたつもりだったのに、嬉しそうに彼はそういうと、一際大きく腰を押し付けてきた。お腹の中にじわりと何かが広がる。
やっと彼の猛攻撃が終わったようだ。私の中から、長くて大きくて太いそれが、やや柔らかくなってずるっと抜け出る。入れられてから、20分以上バランスの取りにくい体勢で体を揺さぶられ中をかき回された私は、そのまま突っ伏しそうになった。
私が完全に脱力した事に気付いた夫に、慌てて体を抱えられ、そっと体勢を変えられた。
ようやく、彼からの猛攻撃が止んだと思うと嬉しくて、安心した。幸い、まだあの世に旅立たなくてすみそうだ。これで、あともう一回とかされたら、完全にアウトだっただろう。
「メグ、ああ、なんて幸せそうに目を閉じて……。愛する僕の出世をずっと待ってくれていたもんね。待たせて本当にごめん。これからは毎日、思う存分愛し合おう」
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