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第1章 初めてのダンジョン
新しい魔法
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俺たちはまだダンジョンの側にいた。
「落ち着いた?」
「ああ、なんとか。・・・ごめん。取り乱して。」
なんとか落ち着き冷静さを取り戻していた。そのせいか今はディタに取り乱した姿を見せた恥ずかしさでいっぱいだった。
「無理ないわよ。やっと情報が手に入るところだったのにね。残念だわ。」
一瞬お前が言うのかと思ってしまう。俺のことを馬鹿にしていたお前が。だが、その気持ちをぐっと抑えた。ディタの奥底にある想いを薄々感じていたから。
「それよりもさっき手に入れた魔法試してみない?早く試してみたくてうずうずしてたの。」
気を利かせたのか、本当に魔法を試してみたかったのか。ただ、今の俺にはどっちでもよかった。
「ああ、そうだな。」
俺は本に書かれた魔法を思い出す。そして指を滑らし呪文を唱える。
「フレイムソード」
そこには、炎の剣?が浮かんでいた。ただ、その炎の剣は歪で何だかやつの角見たいな形をしていた。
「ぷぷぷっ。何それ?変なの。」
ボカ
レクスの言っていることは正しい。ただ、癖で手が出てしまう。
「メイルストロム」
ディタが魔法を出している声が聞こえそちらに視線を送るとディタの前に水が渦を巻いて浮いている。
「はあ、また攻撃魔法じゃなかったか。・・・って、ロガあなた何それ?」
ディタは何か溜息をついていたが、こちらに視線を移すと驚きの声をあげていた。
「たぶん、炎の剣?だと思うけど。」
手を動かすとその動きに合わせて剣も動いてくる。
「ま、まあいいわ。ねえちょっとここにあててみてよ。」
ディタはそういうと俺に体を向け、水の渦をこちらに向けてくる。どうなるか予想がつくが試しにやって見るのも悪くないか。
「わかった。行くぞ、おりゃああああ‼」
俺は水の渦に向けて突き刺すイメージで手を出した。予想通りじゅわーという音とともに俺の魔法はかけ声虚しく消え去っている。
「やっぱりな。ディタもさっき言ってたじゃないか。属性云々って。敵うはずないんだよ。」
「それもあるけど、私の魔法だから一瞬で消えたのよ。・・・でも、それだけじゃないと思うのだけれど。」
ディタのその声は勝ち誇るでもなく、馬鹿にするでもなかった。何か考え込んでいる。
「ちょっとそこの木にあててみてよ。」
「いや、もういいだろ。」
俺は、疲れと悔しさでディタの申し出を断る。だが、ディタはそれを許してくれなかった。
「いいから、早く‼」
ディタはまっすぐ俺を見つめてくる。有無を言わさない視線。
「わ、わかったよ。」
俺は折れて魔法を出し、木を切りつける。煙が立ち込めてすぐにはわからない。ただ、手ごたえが感じられない。煙が薄くなり、その結果が明らかになる。
木は切れていなく少し焼け焦げた跡があるだけだった。木の焼けたにおいが鼻にこびりつく。
「う、うそだろ⁉」
傷に塩を塗るようなものだった。
「ロガあなた想像が足りないのよ。それに・・・」
そう何かディタが何か言おうとした時二匹が騒ぎ出した。
「ボクお腹すいちゃったよ。」
「もう、レクスはん。二人が話しているのに邪魔したらあかんやん。」
エミンの言葉とは裏腹にお腹の虫が盛大に暴れている。
「そうだな。町に戻るか。」
俺は助かったと思ってしまう。ディタが俺のことを考えて何か発言しようとしているのはわかっていたが、自分の無能さにこの場に立ち止まっていたくなかったのだ。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。私も行くわ。」
ディタは慌てて駆けてきて俺の隣までやってくる。そして俺の耳元で呟く。
「気にしなくて大丈夫よ。私も昔は同じようなものだったし。」
俺はその言葉に有難さを感じつつも何も言葉が出てこなかった。
「落ち着いた?」
「ああ、なんとか。・・・ごめん。取り乱して。」
なんとか落ち着き冷静さを取り戻していた。そのせいか今はディタに取り乱した姿を見せた恥ずかしさでいっぱいだった。
「無理ないわよ。やっと情報が手に入るところだったのにね。残念だわ。」
一瞬お前が言うのかと思ってしまう。俺のことを馬鹿にしていたお前が。だが、その気持ちをぐっと抑えた。ディタの奥底にある想いを薄々感じていたから。
「それよりもさっき手に入れた魔法試してみない?早く試してみたくてうずうずしてたの。」
気を利かせたのか、本当に魔法を試してみたかったのか。ただ、今の俺にはどっちでもよかった。
「ああ、そうだな。」
俺は本に書かれた魔法を思い出す。そして指を滑らし呪文を唱える。
「フレイムソード」
そこには、炎の剣?が浮かんでいた。ただ、その炎の剣は歪で何だかやつの角見たいな形をしていた。
「ぷぷぷっ。何それ?変なの。」
ボカ
レクスの言っていることは正しい。ただ、癖で手が出てしまう。
「メイルストロム」
ディタが魔法を出している声が聞こえそちらに視線を送るとディタの前に水が渦を巻いて浮いている。
「はあ、また攻撃魔法じゃなかったか。・・・って、ロガあなた何それ?」
ディタは何か溜息をついていたが、こちらに視線を移すと驚きの声をあげていた。
「たぶん、炎の剣?だと思うけど。」
手を動かすとその動きに合わせて剣も動いてくる。
「ま、まあいいわ。ねえちょっとここにあててみてよ。」
ディタはそういうと俺に体を向け、水の渦をこちらに向けてくる。どうなるか予想がつくが試しにやって見るのも悪くないか。
「わかった。行くぞ、おりゃああああ‼」
俺は水の渦に向けて突き刺すイメージで手を出した。予想通りじゅわーという音とともに俺の魔法はかけ声虚しく消え去っている。
「やっぱりな。ディタもさっき言ってたじゃないか。属性云々って。敵うはずないんだよ。」
「それもあるけど、私の魔法だから一瞬で消えたのよ。・・・でも、それだけじゃないと思うのだけれど。」
ディタのその声は勝ち誇るでもなく、馬鹿にするでもなかった。何か考え込んでいる。
「ちょっとそこの木にあててみてよ。」
「いや、もういいだろ。」
俺は、疲れと悔しさでディタの申し出を断る。だが、ディタはそれを許してくれなかった。
「いいから、早く‼」
ディタはまっすぐ俺を見つめてくる。有無を言わさない視線。
「わ、わかったよ。」
俺は折れて魔法を出し、木を切りつける。煙が立ち込めてすぐにはわからない。ただ、手ごたえが感じられない。煙が薄くなり、その結果が明らかになる。
木は切れていなく少し焼け焦げた跡があるだけだった。木の焼けたにおいが鼻にこびりつく。
「う、うそだろ⁉」
傷に塩を塗るようなものだった。
「ロガあなた想像が足りないのよ。それに・・・」
そう何かディタが何か言おうとした時二匹が騒ぎ出した。
「ボクお腹すいちゃったよ。」
「もう、レクスはん。二人が話しているのに邪魔したらあかんやん。」
エミンの言葉とは裏腹にお腹の虫が盛大に暴れている。
「そうだな。町に戻るか。」
俺は助かったと思ってしまう。ディタが俺のことを考えて何か発言しようとしているのはわかっていたが、自分の無能さにこの場に立ち止まっていたくなかったのだ。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。私も行くわ。」
ディタは慌てて駆けてきて俺の隣までやってくる。そして俺の耳元で呟く。
「気にしなくて大丈夫よ。私も昔は同じようなものだったし。」
俺はその言葉に有難さを感じつつも何も言葉が出てこなかった。
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