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第一章
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「何をしている。」
「……。」
私は淑女の礼を取るが、彼女は目を輝かせて彼に触れようとしている。
ピキピキと私の怒りと共に周りの空気が凍てつき始める。
「近寄るな。」
「……。」
スッとアルファードのおつきの二人がすっと彼と少女との間に割り込む。
「えー、何で邪魔するんですか、アルファード様はわたしを助けに来てくれたんですよ。」
「……勘違い娘が。」
「ここまでくれば天晴だな。」
アルファードの怒りをひしひしで感じているのか二人の口調はいつもよりも覇気がなかった。
「イザベラ、顔を上げろ。」
「はい。」
私は淑女の礼を解き、背筋を伸ばし、彼と対峙する。
「堅苦しくするな、いつも通りでいい。」
「ですけれども…。」
先ほどまで礼儀を言っていた私がそんな事をしてもいいのかと迷っていると、アルファードが私の手を掴む。
「アルファード?」
「大丈夫か?」
ああ、彼は心から私を心配してくれている。
それがその眼から伝わり、私は苦笑する。
「ええ、私は大丈夫よ。」
「そうか。」
「ちょっと、何でわたしを無視しているんですか!」
「……。」
「……。」
すっかりと忘れてしまっていましたが、人の目がありました。
意外にも周りで私たちを見守る方々は優しい目で私たちを見ています。
てっきり、今怒鳴っている彼女まではいかないけれども、敵意の満ちた目を向けられるかもしれないと覚悟していましたが…。
「何か、噂で聞く奴らの同類か?」
アルファードのポツリと呟かれた言葉に私は先輩の言葉を思い出す。
『ルナさん、最近自分が優遇されて転生していると思っている方々もいらっしゃって、弁えている方なら問題はないのですが、そうじゃない方は要注意ですよ。』
『ああ、そういう奴らに限って自分の立ち位置を見ず問題を起こしたり、下手をすれば殺傷問題を起こすからな。』
その時語ってくれた二人は若干げんなりしていた。
後々知ったのだが、私たちがこの件に関わっていた時、その先輩方も彼女のような人物を見張っていたそうだ。
「多分そうだと思うわ。」
私は先輩方の言葉を思い出し、アルファードの言葉に頷く。
「面倒な奴に当たったな。」
「仕方ないわ、私たちはあくまでも均衡者として、このような目がどのように育つかを見守り、そして、悪だと判断したら、手を出さないといけないもの。」
「……分かってはいるが。」
アルファードは王子らしくない動きで、髪を乱す。
「こんな奴ばっかりだと頭がおかしくなりそうだ。」
「……。」
今回ばかりは私も彼を窘める事は出来ない、だって、目の前にいる彼女は何度私の地雷を踏んでいる事だろう。
流石の私もそろそろ本気で氷漬けにしても許されるような気がする。
「何こそこそ話しているんですか?」
私には敵意を、アルファードには媚の視線を向ける女狐に私の口元は緩やかに上がる。
「あら、まだいらしたの?」
「はぁ?」
大口を開ける彼女に私は失笑する。
「そろそろ空気を読んでいただきたいですわね。」
「何がよ。」
「何故殿下がわたくしに話しかけていらっしゃらるのに、割り込むのかしら?」
「アルファードが嫌がっているからよ。」
ビシリと空気が凍る。
「殿下の名を呼び捨てにされましたわね?」
「何よ、同じ学友なのから当然でしょ。」
胸を張る彼女に私の力が完全に制御を失い始める。
徐々に廊下に霜が降り始める。
「……。」
辛うじてアルファードが私の肩に手を置いてくれているからここまでの暴走で収まっているが、確実に彼がいなければ彼女を凍らせているだろう。
「学友だからと馴れ馴れしく呼び捨てなどとお里が知れておりますね。」
「……。」
私の言葉に何を思ったのか彼女は行き成り涙を零す。
「酷いです…。」
「………何がですか?」
「わたしが平民の出だから、そんな事を言うのですか?」
「……。」
思わず私は深く溜息を吐いてしまう。
「全く関係ありませんね。」
「そんな、だったら何で。」
「貴女の行動が逸脱しているからですよ。」
「そんなはずはないわ。」
「……。」
こんなにも宇宙人な彼女に私はとうとうさじを投げたくなった、しかし、ここでさじを投げだせば確実に被害はあの人の元に行ってしまうだろう。
「そんな事はありますわ。」
「貴女は自分の言動が分かっておりますか?」
「なにも可笑しい事なんてしてないわ。」
「……。」
周りからしているじゃん、やっているのに、何故分からないの、などと声が聞こえているのに、何故本人ばかり分からないのでしょう。
「まだ始まってから数日も経っておりませんので、注意だけで済ませればと思っておりましたが、これ以上でしたら、先生に報告する必要も出てきます。」
「何でそこに先生がでてくるんですか、わたし何もしてないですよ。」
「……。」
頭が痛い。
「もう貴女は十分な失態を何度も犯しているんですよ。」
「そんな事ないわ。」
「貴女の行動でどれだけの人が不快に思っているか考えた事があります?」
「ふ、不快だ何て酷い。」
「…………貴女の行いによって、この学校の品性が問われるような事態に陥る可能性が大いにあるのは正直に言えば誰の目にしても明らかだと思われます。」
「そんな事を言うのはあなただけじゃない。」
「ええ、確かに直接言うのはわたくしくらいでしょうね。」
「そんなんだと取り巻きに嫌われるわよ。」
「……。」
彼女はどうして気づかないのだろう、貴女の言動ひとつひとつに周りが騒然となっている事に。
「わたくしには取り巻きなど居りません。」
「えっ…ああ、そっか、自分より下だから、そんな事すら思っていないんだ。」
「…違いますよ、確かに身分差でわたくしに従っているように見えるかもしれませんが、彼女たちだって一人の人間です、好きも嫌いもありますでしょう。」
「……いい子ぶって。」
「……。」
メッキがすでに剥げているとは言え、ここで、その言葉は拙いのではないでしょうか、というか、もう繕うものもないでしょうけど。
「貴女がわたくしを悪く言うのはもう仕方ないでしょう。」
「ようやく悪だと認めるんだ。」
「悪だとは思っておりませんよ。」
「……。」
変な顔をする彼女に私はニッコリと笑う。
「わたくしはわたくしの正義に基づいて動いております、他人から見れば悪だと、非道だと罵られようが、わたくしはわたくしの正義を貫きます。ですので、今後貴女がわたくしの大切にしているある一線を越えれば、その命ないものと思っていてくださいな。」
タイミングがいいのか悪いのか、ここで予鈴が鳴る。
「皆様、予鈴がなりましたわ、先生方のご迷惑になりますので、教室に戻りましょう。」
「ちょっと、待ってよ、話しは終わってないわよ。」
「終わりです、授業に遅れてしまいますわよ。」
「逃げるなっ!」
後ろで喚く彼女を無視して私は教室に向かう。
「すまない。」
いつの間にか彼は私の横に陣取りこっそりと謝って来た。
「貴方の所為じゃないわ。」
「でも…。」
「それにしても、物凄く厄介な娘(こ)ね。」
「……ああ。」
顔を顰めて頷く彼に私は忍び笑いが込み上げる。
「何だよ。」
「いえ、貴方のその顔久しぶりに見たと思って。」
「そうか?」
「ええ、大丈夫よ、なるようにしかならないわ。」
「……その間お前が被害に遭うじゃないか。」
「これも均衡者の宿命よ。」
「……。」
苦虫を噛みつぶしたような顔をしている彼に私はそっと手を伸ばす。
「大丈夫よ、貴方がいてくれるもの。」
「……俺もお前が倒れないように見ているが、無茶はするなよ。」
「分かっているわ。」
私が頷けば彼はまだ心配なのか顔置顰めている。
「もう、心配性ね。」
「……前科があるだろう。」
「……。」
彼の一言で色々な事が思い起こされ、私は苦笑する。
「善処するわ。」
「……。」
急に足を止めた彼に私も思わず足を止める。
「アルファード?」
「イザベラ。」
名前を呼ばれ、気づいた時には私は彼の腕の中にいた。
「どうしたの?」
「頼むから、俺のいない所で無茶はしないでくれ。」
「……………ねぇ、アルファード。」
「何だ?」
「また、死ぬ時は一緒に死にましょうね、貴方が先に逝くのはもう見たくはないわ。」
「……そうだな。」
「さあ、急ぎましょう遅れてしまうわ。」
私は急かすように彼の手を取り歩き出す。
大丈夫、私は彼を置いて逝かない。
そして、彼もまた約束をしてくれたので、大丈夫、彼は約束を違える人じゃない。
だけど、私の胸の中で渦巻く、言いようのない不安が私を苛んでいた。
「……。」
私は淑女の礼を取るが、彼女は目を輝かせて彼に触れようとしている。
ピキピキと私の怒りと共に周りの空気が凍てつき始める。
「近寄るな。」
「……。」
スッとアルファードのおつきの二人がすっと彼と少女との間に割り込む。
「えー、何で邪魔するんですか、アルファード様はわたしを助けに来てくれたんですよ。」
「……勘違い娘が。」
「ここまでくれば天晴だな。」
アルファードの怒りをひしひしで感じているのか二人の口調はいつもよりも覇気がなかった。
「イザベラ、顔を上げろ。」
「はい。」
私は淑女の礼を解き、背筋を伸ばし、彼と対峙する。
「堅苦しくするな、いつも通りでいい。」
「ですけれども…。」
先ほどまで礼儀を言っていた私がそんな事をしてもいいのかと迷っていると、アルファードが私の手を掴む。
「アルファード?」
「大丈夫か?」
ああ、彼は心から私を心配してくれている。
それがその眼から伝わり、私は苦笑する。
「ええ、私は大丈夫よ。」
「そうか。」
「ちょっと、何でわたしを無視しているんですか!」
「……。」
「……。」
すっかりと忘れてしまっていましたが、人の目がありました。
意外にも周りで私たちを見守る方々は優しい目で私たちを見ています。
てっきり、今怒鳴っている彼女まではいかないけれども、敵意の満ちた目を向けられるかもしれないと覚悟していましたが…。
「何か、噂で聞く奴らの同類か?」
アルファードのポツリと呟かれた言葉に私は先輩の言葉を思い出す。
『ルナさん、最近自分が優遇されて転生していると思っている方々もいらっしゃって、弁えている方なら問題はないのですが、そうじゃない方は要注意ですよ。』
『ああ、そういう奴らに限って自分の立ち位置を見ず問題を起こしたり、下手をすれば殺傷問題を起こすからな。』
その時語ってくれた二人は若干げんなりしていた。
後々知ったのだが、私たちがこの件に関わっていた時、その先輩方も彼女のような人物を見張っていたそうだ。
「多分そうだと思うわ。」
私は先輩方の言葉を思い出し、アルファードの言葉に頷く。
「面倒な奴に当たったな。」
「仕方ないわ、私たちはあくまでも均衡者として、このような目がどのように育つかを見守り、そして、悪だと判断したら、手を出さないといけないもの。」
「……分かってはいるが。」
アルファードは王子らしくない動きで、髪を乱す。
「こんな奴ばっかりだと頭がおかしくなりそうだ。」
「……。」
今回ばかりは私も彼を窘める事は出来ない、だって、目の前にいる彼女は何度私の地雷を踏んでいる事だろう。
流石の私もそろそろ本気で氷漬けにしても許されるような気がする。
「何こそこそ話しているんですか?」
私には敵意を、アルファードには媚の視線を向ける女狐に私の口元は緩やかに上がる。
「あら、まだいらしたの?」
「はぁ?」
大口を開ける彼女に私は失笑する。
「そろそろ空気を読んでいただきたいですわね。」
「何がよ。」
「何故殿下がわたくしに話しかけていらっしゃらるのに、割り込むのかしら?」
「アルファードが嫌がっているからよ。」
ビシリと空気が凍る。
「殿下の名を呼び捨てにされましたわね?」
「何よ、同じ学友なのから当然でしょ。」
胸を張る彼女に私の力が完全に制御を失い始める。
徐々に廊下に霜が降り始める。
「……。」
辛うじてアルファードが私の肩に手を置いてくれているからここまでの暴走で収まっているが、確実に彼がいなければ彼女を凍らせているだろう。
「学友だからと馴れ馴れしく呼び捨てなどとお里が知れておりますね。」
「……。」
私の言葉に何を思ったのか彼女は行き成り涙を零す。
「酷いです…。」
「………何がですか?」
「わたしが平民の出だから、そんな事を言うのですか?」
「……。」
思わず私は深く溜息を吐いてしまう。
「全く関係ありませんね。」
「そんな、だったら何で。」
「貴女の行動が逸脱しているからですよ。」
「そんなはずはないわ。」
「……。」
こんなにも宇宙人な彼女に私はとうとうさじを投げたくなった、しかし、ここでさじを投げだせば確実に被害はあの人の元に行ってしまうだろう。
「そんな事はありますわ。」
「貴女は自分の言動が分かっておりますか?」
「なにも可笑しい事なんてしてないわ。」
「……。」
周りからしているじゃん、やっているのに、何故分からないの、などと声が聞こえているのに、何故本人ばかり分からないのでしょう。
「まだ始まってから数日も経っておりませんので、注意だけで済ませればと思っておりましたが、これ以上でしたら、先生に報告する必要も出てきます。」
「何でそこに先生がでてくるんですか、わたし何もしてないですよ。」
「……。」
頭が痛い。
「もう貴女は十分な失態を何度も犯しているんですよ。」
「そんな事ないわ。」
「貴女の行動でどれだけの人が不快に思っているか考えた事があります?」
「ふ、不快だ何て酷い。」
「…………貴女の行いによって、この学校の品性が問われるような事態に陥る可能性が大いにあるのは正直に言えば誰の目にしても明らかだと思われます。」
「そんな事を言うのはあなただけじゃない。」
「ええ、確かに直接言うのはわたくしくらいでしょうね。」
「そんなんだと取り巻きに嫌われるわよ。」
「……。」
彼女はどうして気づかないのだろう、貴女の言動ひとつひとつに周りが騒然となっている事に。
「わたくしには取り巻きなど居りません。」
「えっ…ああ、そっか、自分より下だから、そんな事すら思っていないんだ。」
「…違いますよ、確かに身分差でわたくしに従っているように見えるかもしれませんが、彼女たちだって一人の人間です、好きも嫌いもありますでしょう。」
「……いい子ぶって。」
「……。」
メッキがすでに剥げているとは言え、ここで、その言葉は拙いのではないでしょうか、というか、もう繕うものもないでしょうけど。
「貴女がわたくしを悪く言うのはもう仕方ないでしょう。」
「ようやく悪だと認めるんだ。」
「悪だとは思っておりませんよ。」
「……。」
変な顔をする彼女に私はニッコリと笑う。
「わたくしはわたくしの正義に基づいて動いております、他人から見れば悪だと、非道だと罵られようが、わたくしはわたくしの正義を貫きます。ですので、今後貴女がわたくしの大切にしているある一線を越えれば、その命ないものと思っていてくださいな。」
タイミングがいいのか悪いのか、ここで予鈴が鳴る。
「皆様、予鈴がなりましたわ、先生方のご迷惑になりますので、教室に戻りましょう。」
「ちょっと、待ってよ、話しは終わってないわよ。」
「終わりです、授業に遅れてしまいますわよ。」
「逃げるなっ!」
後ろで喚く彼女を無視して私は教室に向かう。
「すまない。」
いつの間にか彼は私の横に陣取りこっそりと謝って来た。
「貴方の所為じゃないわ。」
「でも…。」
「それにしても、物凄く厄介な娘(こ)ね。」
「……ああ。」
顔を顰めて頷く彼に私は忍び笑いが込み上げる。
「何だよ。」
「いえ、貴方のその顔久しぶりに見たと思って。」
「そうか?」
「ええ、大丈夫よ、なるようにしかならないわ。」
「……その間お前が被害に遭うじゃないか。」
「これも均衡者の宿命よ。」
「……。」
苦虫を噛みつぶしたような顔をしている彼に私はそっと手を伸ばす。
「大丈夫よ、貴方がいてくれるもの。」
「……俺もお前が倒れないように見ているが、無茶はするなよ。」
「分かっているわ。」
私が頷けば彼はまだ心配なのか顔置顰めている。
「もう、心配性ね。」
「……前科があるだろう。」
「……。」
彼の一言で色々な事が思い起こされ、私は苦笑する。
「善処するわ。」
「……。」
急に足を止めた彼に私も思わず足を止める。
「アルファード?」
「イザベラ。」
名前を呼ばれ、気づいた時には私は彼の腕の中にいた。
「どうしたの?」
「頼むから、俺のいない所で無茶はしないでくれ。」
「……………ねぇ、アルファード。」
「何だ?」
「また、死ぬ時は一緒に死にましょうね、貴方が先に逝くのはもう見たくはないわ。」
「……そうだな。」
「さあ、急ぎましょう遅れてしまうわ。」
私は急かすように彼の手を取り歩き出す。
大丈夫、私は彼を置いて逝かない。
そして、彼もまた約束をしてくれたので、大丈夫、彼は約束を違える人じゃない。
だけど、私の胸の中で渦巻く、言いようのない不安が私を苛んでいた。
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