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第六章
第六章「体育祭」4
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涼也はプログラムを見て顔を引きつらせる。
今回涼也が出場する競技は午前と午後に綺麗に分かれているのだが、碧が出場する競技は前半に走りまくって、後半は色物ばっかりだった。
「あいつ、体力は大丈夫かも知れないけど、気力は何処までもつんだ?」
涼也はもうそろそろ自分の出番が近づいてきたので、軽くストレッチをする。
「涼也。」
「ん?」
聞きなれた声がして、涼也が首を捻ると、そこには白い鉢巻きをした京也の姿があった。
「あー、京也は白なんだな。」
「そういう、涼也は赤なんだね。」
「紅白しかないから、どちらかだけど、見事に分かれるとはな。」
「そうだね。」
「一年の時もだっけか?」
「そうそう、あの時の涼也は凄かったね。」
「そうか?」
「そうだよ、応援団でさ、けっこう様になってじゃないか。」
涼也は一年の頃の応援合戦を思い出し、そして、吹いた。
「何かあった?」
「お前が自爆ネタ言うの珍しいな。」
「自爆?」
「はー、この反応忘れたのか、お前さ、チアやったじゃねぇか。」
ビシリと音を立てて固まっている京也に涼也は笑う。
「似合ってたって女子は受けてたよな。」
「……。」
頭を抱えている京也に涼也は意地悪く笑う。
「ずるい。」
「去年も言っていたよな。」
「何で僕がチアで君は学ランだったんだよ。」
「そりゃ、女子の陰謀。」
「……。」
黙り込む京也に涼也は肩を竦める。
去年は自分の団の所には樹がいたから学ランですんだが、京也の所は卒業した先輩がたに綺麗どころが多かったせいでチアになってしまったのだ。
今年はオーソドックなのか分からないが女子はチア、男子は応援団という形になっている。
「よかったな、今年は。」
「本当に…。」
心底そう思っているのかたった五文字のその言葉が重かった。
「そう言えば、京也は何に出るんだ?」
「借り物と玉入れ。」
「………借り物か。」
「うん…。」
その一言に涼也は借り物が京也にとって不本意なモノだと理解してしまった。
「負けたのか?」
「じゃんけんでね。」
「お前弱いからな。」
「同じくらい弱い涼也には言われたくないよ。」
「……。」
どんぐりの背比べ並みに変わらないじゃんけんの弱さを思い出してか、涼也は黙り込む。
「まあ、何かあれば協力は惜しまないからな。」
「うん…せめて、兄弟とかだったらいいんだけどね。」
「ああ、それか、担任とか。」
「そうだね、クラスメートとかね。」
「……何か虚しいな。」
「言わないでくれよ。」
明らかに借り物に入っていないと分かっていながらも、希望として色々言い合った二人だが、虚しくなったのか、涼也は首を横に振ってそんな事を言う。
涼也の言葉を聞いた京也は肩を落とし、恨めしそうに涼也を見る。
「せめて、君の三割くらいの運動能力があったら…。」
「無い物ねだりは止めろよ。」
「仕方ないじゃないか、双子なのに……。」
「ははは。」
昔は自分も京也の一割くらい頭が良ければなと思った事があった事を思い出し、苦笑するしか出来なかった。
「そろそろ時間だな。」
「あっ、そうなんだ。」
「じゃ、行ってくる。」
「気を付けてね。」
「ん。」
涼也は手を上げ、入場問まで向かう。
今回涼也が出場する競技は午前と午後に綺麗に分かれているのだが、碧が出場する競技は前半に走りまくって、後半は色物ばっかりだった。
「あいつ、体力は大丈夫かも知れないけど、気力は何処までもつんだ?」
涼也はもうそろそろ自分の出番が近づいてきたので、軽くストレッチをする。
「涼也。」
「ん?」
聞きなれた声がして、涼也が首を捻ると、そこには白い鉢巻きをした京也の姿があった。
「あー、京也は白なんだな。」
「そういう、涼也は赤なんだね。」
「紅白しかないから、どちらかだけど、見事に分かれるとはな。」
「そうだね。」
「一年の時もだっけか?」
「そうそう、あの時の涼也は凄かったね。」
「そうか?」
「そうだよ、応援団でさ、けっこう様になってじゃないか。」
涼也は一年の頃の応援合戦を思い出し、そして、吹いた。
「何かあった?」
「お前が自爆ネタ言うの珍しいな。」
「自爆?」
「はー、この反応忘れたのか、お前さ、チアやったじゃねぇか。」
ビシリと音を立てて固まっている京也に涼也は笑う。
「似合ってたって女子は受けてたよな。」
「……。」
頭を抱えている京也に涼也は意地悪く笑う。
「ずるい。」
「去年も言っていたよな。」
「何で僕がチアで君は学ランだったんだよ。」
「そりゃ、女子の陰謀。」
「……。」
黙り込む京也に涼也は肩を竦める。
去年は自分の団の所には樹がいたから学ランですんだが、京也の所は卒業した先輩がたに綺麗どころが多かったせいでチアになってしまったのだ。
今年はオーソドックなのか分からないが女子はチア、男子は応援団という形になっている。
「よかったな、今年は。」
「本当に…。」
心底そう思っているのかたった五文字のその言葉が重かった。
「そう言えば、京也は何に出るんだ?」
「借り物と玉入れ。」
「………借り物か。」
「うん…。」
その一言に涼也は借り物が京也にとって不本意なモノだと理解してしまった。
「負けたのか?」
「じゃんけんでね。」
「お前弱いからな。」
「同じくらい弱い涼也には言われたくないよ。」
「……。」
どんぐりの背比べ並みに変わらないじゃんけんの弱さを思い出してか、涼也は黙り込む。
「まあ、何かあれば協力は惜しまないからな。」
「うん…せめて、兄弟とかだったらいいんだけどね。」
「ああ、それか、担任とか。」
「そうだね、クラスメートとかね。」
「……何か虚しいな。」
「言わないでくれよ。」
明らかに借り物に入っていないと分かっていながらも、希望として色々言い合った二人だが、虚しくなったのか、涼也は首を横に振ってそんな事を言う。
涼也の言葉を聞いた京也は肩を落とし、恨めしそうに涼也を見る。
「せめて、君の三割くらいの運動能力があったら…。」
「無い物ねだりは止めろよ。」
「仕方ないじゃないか、双子なのに……。」
「ははは。」
昔は自分も京也の一割くらい頭が良ければなと思った事があった事を思い出し、苦笑するしか出来なかった。
「そろそろ時間だな。」
「あっ、そうなんだ。」
「じゃ、行ってくる。」
「気を付けてね。」
「ん。」
涼也は手を上げ、入場問まで向かう。
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