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第三章
《贈り物 11》
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あの後セイラは女将さんにこの武器はただでは頂けないからお支払いします。
いや、それは上げたものだから。
という問答が起こったが、結局正規の値段の半値以下の値段で譲り受けたのだった。
「セイラ、よかったのか?」
「ええ、タダでもらうなんてできないわ。」
「えー、もらえるものはただの方が嬉しくありません?」
「確かにそう思うかもしれないけど、私はあの方たちとは対等な関係でいたいと思うの。」
「対等ですか?」
「ええ、施しを受けてしまったら、私たちはあの人たちにとって庇護すべきか弱い子供となってしまう。」
「子どもだけどな。」
「そうね、でも、私は、私たちは決して一人で立てないような子どもじゃないでしょ?」
「そうですね。」
「だから、手助けは受けるけど、自分のできる範囲内の事は絶対に譲りたくないの。」
「セイラ様、頑固。」
「頑固でいいの、絶対に譲らないものは必要だから。」
セイラはくるりと身を翻して、ニッコリと微笑み、カルム、ミラ、レラを見る。
「皆だって譲れないものを持っているでしょ?」
「………そうだな。」
カルムは眩しそうにセイラを見る。
「そうですね。」
ミラは悲し気な笑みを浮かべる。
「はいっ!」
レラははっきりと頷く。
皆何かしらの大切なものを持っている。
だから、それを守るのは大切な事だった。
セイラは家族を守る為に決して人に弱みを見せたくない。
他人に憐みの目を向けられたくなかった、だって、自分たちは決してかわいそうな存在じゃないのだから。
何も持っていなかったセイラが持っている唯一のプライドだった。
他人に甘えて無償で施しを受ける事、それは恥ずべきことではないけれども、それでも、セイラは自分の脚でちゃんと立てる。
ちゃんとわずかなお金を稼いで、皆で食べていける。
だから、対価を払えるのならちゃんとそれを払い、手に入れたい、それは当たり前の事の一つだった。
セイラたちはけっして可哀そうな子どもはない。
父親がいなくでも。
母親が亡くなっていても。
セイラたちは可哀そうな哀れな子どもではない。
「さて、晩御飯は何にしようか?」
「肉。」
「いいえ、魚です。」
「えー、お肉がいいよ。」
「ふふふ、お野菜もちゃんと取らないとね。」
にぎやかな会話にセイラはくすくすと笑いながら小さな家族と一緒に家路をたどる。
いや、それは上げたものだから。
という問答が起こったが、結局正規の値段の半値以下の値段で譲り受けたのだった。
「セイラ、よかったのか?」
「ええ、タダでもらうなんてできないわ。」
「えー、もらえるものはただの方が嬉しくありません?」
「確かにそう思うかもしれないけど、私はあの方たちとは対等な関係でいたいと思うの。」
「対等ですか?」
「ええ、施しを受けてしまったら、私たちはあの人たちにとって庇護すべきか弱い子供となってしまう。」
「子どもだけどな。」
「そうね、でも、私は、私たちは決して一人で立てないような子どもじゃないでしょ?」
「そうですね。」
「だから、手助けは受けるけど、自分のできる範囲内の事は絶対に譲りたくないの。」
「セイラ様、頑固。」
「頑固でいいの、絶対に譲らないものは必要だから。」
セイラはくるりと身を翻して、ニッコリと微笑み、カルム、ミラ、レラを見る。
「皆だって譲れないものを持っているでしょ?」
「………そうだな。」
カルムは眩しそうにセイラを見る。
「そうですね。」
ミラは悲し気な笑みを浮かべる。
「はいっ!」
レラははっきりと頷く。
皆何かしらの大切なものを持っている。
だから、それを守るのは大切な事だった。
セイラは家族を守る為に決して人に弱みを見せたくない。
他人に憐みの目を向けられたくなかった、だって、自分たちは決してかわいそうな存在じゃないのだから。
何も持っていなかったセイラが持っている唯一のプライドだった。
他人に甘えて無償で施しを受ける事、それは恥ずべきことではないけれども、それでも、セイラは自分の脚でちゃんと立てる。
ちゃんとわずかなお金を稼いで、皆で食べていける。
だから、対価を払えるのならちゃんとそれを払い、手に入れたい、それは当たり前の事の一つだった。
セイラたちはけっして可哀そうな子どもはない。
父親がいなくでも。
母親が亡くなっていても。
セイラたちは可哀そうな哀れな子どもではない。
「さて、晩御飯は何にしようか?」
「肉。」
「いいえ、魚です。」
「えー、お肉がいいよ。」
「ふふふ、お野菜もちゃんと取らないとね。」
にぎやかな会話にセイラはくすくすと笑いながら小さな家族と一緒に家路をたどる。
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