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第一章
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あの戦いの後、何が大変だったかというと、僕の怪我の手当てだった。
いや…。
まあ、火に素手を突っ込んだわけだからね。
そりゃ、ね……。
いや…あの後の林くんの絶句具合。
先生の呆然とした姿。
「何笑っているのよっ!」
「このくらいの怪我日常茶飯事だから大丈夫だよ?」
「日常茶飯事っていつもなにやっているのよっ!」
「同感だな。」
「先生は黙っててください。」
うーむ、本当にこのくらい大丈夫なんだけどな。
「あっ、先生、僕の成績ってやっぱダメなんですか?」
「ここで聞く話じゃないでしょう。」
「あー…。」
ぴしゃりと言う林くんに先生は何故か何とも言えない顔をする。
「いくつか質問してもいいか?」
「はい。」
「お前の自己申告では体術をやっていたと書いてあったが、あの構えどこかで見た事があるのだが思い出せなくてな。」
「金剛師範に教わっていました。」
「こ、金剛さんって、あの金剛さんか?」
「あの、とは少しわかりませんが、警察を辞められ自分の技を伝える為に道場を作られた方です。」
「……道理で、攻撃の一つ一つが重いはずだ。」
「ええ、あの方は技の美しさよりも技の清廉さを求めた方ですから。」
「どう違う訳?」
「今体術の道場ってさ、能力でどう美しく見せ、かつ威力を上げるかを競っている所があるんだ、だけど、金剛師範は能力ではなく技の威力を重視しているんだ。」
「あー。」
林くんは何故か僕を見て納得をしている。
「確かに、一つ一つの動きに切れがあって凄かったわね。」
「僕はまだまだだよ。」
「そんな事はないと思うわよ。」
「あるよ、師範みたいに瓦を百枚割るなんてできないし、僕はせいぜい五十枚だしね。」
「……。」
「無駄を省くように動くようにしているけど、威力はやっぱり人より劣るし、別の物で補うしかないよな。」
やっぱり速さを重視するか。
すごく認めたくはないけど、僕ってどちらかと言えば小柄な分類に入るしね。
これ以上筋肉をつけて敏捷性を落とすよりも、きっとある程度の筋肉で敏捷性を上げた方が僕のスタイルに合うと思うだよね。
僕はどうしても極めるには何か足らない部分がある。
体力。
筋肉。
もともとの素質。
努力でカバーできるものも多いけど、生まれ持っての素質というのはかなり大きい。
普通の人が百ならば僕は五十しか身に着けることができない。
それならば他で補うしかない。
その為にはもっと、考えないと。
「……い…おーい。」
「えっ!」
目の前に振られている手に僕はハッとなる。
「ようやく戻って来たわね。」
「えっと。」
「ほら、治療完了よ。」
「あ、ありがとう。」
「林、やれるか。」
「やれます。」
何か覚悟を決めた林くんは真っ直ぐな眼差しで先生を見て、そして、中央に立つ。
その後の林くんと先生の戦闘は五分で決着がついた。
林くんは影で分身を作り、攪乱させようとするが、先生は一体ずつ攻撃をしてそして、本体をあっという間に攻撃を仕掛ける。
林くんは粘ったが、それでも、流石は元プロ、林くんの隙をついて勝利をもぎ取った。
いや…。
まあ、火に素手を突っ込んだわけだからね。
そりゃ、ね……。
いや…あの後の林くんの絶句具合。
先生の呆然とした姿。
「何笑っているのよっ!」
「このくらいの怪我日常茶飯事だから大丈夫だよ?」
「日常茶飯事っていつもなにやっているのよっ!」
「同感だな。」
「先生は黙っててください。」
うーむ、本当にこのくらい大丈夫なんだけどな。
「あっ、先生、僕の成績ってやっぱダメなんですか?」
「ここで聞く話じゃないでしょう。」
「あー…。」
ぴしゃりと言う林くんに先生は何故か何とも言えない顔をする。
「いくつか質問してもいいか?」
「はい。」
「お前の自己申告では体術をやっていたと書いてあったが、あの構えどこかで見た事があるのだが思い出せなくてな。」
「金剛師範に教わっていました。」
「こ、金剛さんって、あの金剛さんか?」
「あの、とは少しわかりませんが、警察を辞められ自分の技を伝える為に道場を作られた方です。」
「……道理で、攻撃の一つ一つが重いはずだ。」
「ええ、あの方は技の美しさよりも技の清廉さを求めた方ですから。」
「どう違う訳?」
「今体術の道場ってさ、能力でどう美しく見せ、かつ威力を上げるかを競っている所があるんだ、だけど、金剛師範は能力ではなく技の威力を重視しているんだ。」
「あー。」
林くんは何故か僕を見て納得をしている。
「確かに、一つ一つの動きに切れがあって凄かったわね。」
「僕はまだまだだよ。」
「そんな事はないと思うわよ。」
「あるよ、師範みたいに瓦を百枚割るなんてできないし、僕はせいぜい五十枚だしね。」
「……。」
「無駄を省くように動くようにしているけど、威力はやっぱり人より劣るし、別の物で補うしかないよな。」
やっぱり速さを重視するか。
すごく認めたくはないけど、僕ってどちらかと言えば小柄な分類に入るしね。
これ以上筋肉をつけて敏捷性を落とすよりも、きっとある程度の筋肉で敏捷性を上げた方が僕のスタイルに合うと思うだよね。
僕はどうしても極めるには何か足らない部分がある。
体力。
筋肉。
もともとの素質。
努力でカバーできるものも多いけど、生まれ持っての素質というのはかなり大きい。
普通の人が百ならば僕は五十しか身に着けることができない。
それならば他で補うしかない。
その為にはもっと、考えないと。
「……い…おーい。」
「えっ!」
目の前に振られている手に僕はハッとなる。
「ようやく戻って来たわね。」
「えっと。」
「ほら、治療完了よ。」
「あ、ありがとう。」
「林、やれるか。」
「やれます。」
何か覚悟を決めた林くんは真っ直ぐな眼差しで先生を見て、そして、中央に立つ。
その後の林くんと先生の戦闘は五分で決着がついた。
林くんは影で分身を作り、攪乱させようとするが、先生は一体ずつ攻撃をしてそして、本体をあっという間に攻撃を仕掛ける。
林くんは粘ったが、それでも、流石は元プロ、林くんの隙をついて勝利をもぎ取った。
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