【完結】ただただ、ボクらは日常に居るだけ

第36話 休みってなんだっけ？

　仕込みの中休みのシフトが組めそうになってきたっぽい。

　あたしのぐーたら生活を考えても、『ご飯ついでに仕事』は法律上よろしくないと……流石に陸音さんも気づき。

　タッパーの数と仕込みのタイミングを計画し直し……出来るだけ『週五』にしてもらえました。あたしは気にしてなかったけど、陸音さんはちゃんとした経営者だしね？


「ブラックリストに載って、査定基準調べられたくねぇ」


　も、あるけど。叔父貴の娘さんの恋人ってこともあるから、気をつけようと意識を変えたぽいよ。流子ちゃんもそこは提案者として反省しているみたい。

　と言うことで、せっかくもらったオフの日に何しようかと決めた結果！！


「……おお。爆睡してた」


　デザインの仕事も忙しくない時期もあり、完全に『休暇の爆睡』にしたら……午後に起きてしまった。どーも、頭はかなり疲れてたっぽい。


「こう言う時は、さっぱりお風呂！！」


　すぐご飯食べるより、入浴してさっぱりする方がいいって教わった！　ソウちゃんからだけど！　泡風呂は契約上出来ないから、少しお高めの入浴剤。

　湯船に溜めている間に、二回くらいシャンプーしておくのも大事。ちょっと染めているけど……面倒だから、メッシュ入れるのやめよかなあ？？

　見えにくい位置に、紫だから……黒髪だし目立ちにくいことこの上ない。もともとお試しだし？


「くぁあ！？　めっちゃスッキリぃ！」


　午後だけど、銭湯とかレジャー施設じゃないのにお風呂。ふんわりミントの香りがする、この炭酸系の入浴剤もいい仕事してる気がする！！

　毎回入れたいくらいだけど、お小遣い経由で買い過ぎると……ね？　一応、叔父貴たちに言われて貯金はするようにしてます。ポケットマネーとか収入はまあまああっても……家は爆破した時の修理費は大変だし、ね？

　専用の保険会社にお世話になっているけど、こっちもタダで修理してもらう訳にはいかないもん！！

　お茶じゃない水分補給もちゃんとして、髪を乾かしたけれど。


「うーん……完全にオフでも、陸音さんとこ以外で食べる？？」


　以前のとこだったり、その前はお店をローテーションぽく変えたりしてはいたけど……陸音さんがたいていあたしの食べたいもの作ってくれるからね？　他が美味しくないわけじゃないけど、『おうちのご飯』みたいに美味しから……ひとりだと味気なく感じちゃう。

　陸音さんは義兄ちゃんにはなるかもだけど、彼氏じゃない。そんなことしたら、流子ちゃんに怒られちゃう！！(怖)

　だけど、別にダメって言われてないから……行くんだ！　あの安心してたくさんご飯を食べれる喫茶店へ！！

　ただ、到着したら携帯をマナーにするなと怒られた……。ご飯食べるかどうかの返事は欲しかったらしく、陸音さんもちょっと調子狂ったみたい。