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第39話 のんき出来ないと思ったのに
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染師としてはそこそこ。
和裁師としてもまあまあ。
でも、それを活かす仕事なんて腐るようにあるようで……かき集めるのが大変だったのに。
デザインをぶちまけたことで、きっかけくれた女の子といっしょだと……『きらめき』がどんどん増えていく。
先日、『波紋』のデザインを正式にふたりで引き継いだあと……まあ、もともとそんなとこはあったけど。『ビジネスパートナー』の契約を正式に結ぶことにした。所在地はボクの店にすることで簡易的な事務所を設立したが。
著作権を引き継いだのがボクらだと言うこともあり、次回のマージンまで仕事が殺到することはなかった。
千砂さんってデザイナーさんは、話し方も雰囲気も全然違うのに那湖ちゃんの縁戚だって……ちゃんとわかりやすい女性だった。
那湖ちゃんがああなるとは思わないけど、女性側としては憧れ要素多いんだろうね?
「うーん……これはもう、認めなきゃいけないかな?」
別に、交際宣言したわけじゃないし。今までの関係を壊したくない臆病はまだ強いけど……。
きらめきを逃したくない気持ちは、仕事もだけど『日常』が大きかった。陸音さんはとっくに見抜いていたみたいでも……臆病な僕は認めたくなかったんだ。
壊すのが。
きらめきをなくすのが。
那湖ちゃんとの関係を壊すのが。
友だち以上を認めてもらえる自信がなくて、臆病過ぎて。
怖かったんだ。
「……一目惚れは、デザインだけど。本人かあ?」
どこが好き、と聞かれると……多分笑顔だと思う。男の前でも、遠慮無しに大口開けながら……美味しそうにご飯を食べてるあの笑顔。
特等席で観れる位置は、奏歌ちゃんにもあんまり譲りたくないくらい。可愛い子なら彼女の方が上でも、欲しい感情は出てこない。それは那湖ちゃんだけだ。
「……障害多いなあ」
まず第一に、ボクは触れられる距離にあっても『男扱い』されてなく……ズッ友の位置からなかなか抜け出せない位置な気がする。
しかし、よっぽどのことがない限り、日常から切り離す位置ではないから……ゆっくり構えて、惚れてもらいましょうか?
となると、大袈裟よりはさりげなく身なりの手入れからかな??
まずは、家の洗面台に行くことにした。
和裁師としてもまあまあ。
でも、それを活かす仕事なんて腐るようにあるようで……かき集めるのが大変だったのに。
デザインをぶちまけたことで、きっかけくれた女の子といっしょだと……『きらめき』がどんどん増えていく。
先日、『波紋』のデザインを正式にふたりで引き継いだあと……まあ、もともとそんなとこはあったけど。『ビジネスパートナー』の契約を正式に結ぶことにした。所在地はボクの店にすることで簡易的な事務所を設立したが。
著作権を引き継いだのがボクらだと言うこともあり、次回のマージンまで仕事が殺到することはなかった。
千砂さんってデザイナーさんは、話し方も雰囲気も全然違うのに那湖ちゃんの縁戚だって……ちゃんとわかりやすい女性だった。
那湖ちゃんがああなるとは思わないけど、女性側としては憧れ要素多いんだろうね?
「うーん……これはもう、認めなきゃいけないかな?」
別に、交際宣言したわけじゃないし。今までの関係を壊したくない臆病はまだ強いけど……。
きらめきを逃したくない気持ちは、仕事もだけど『日常』が大きかった。陸音さんはとっくに見抜いていたみたいでも……臆病な僕は認めたくなかったんだ。
壊すのが。
きらめきをなくすのが。
那湖ちゃんとの関係を壊すのが。
友だち以上を認めてもらえる自信がなくて、臆病過ぎて。
怖かったんだ。
「……一目惚れは、デザインだけど。本人かあ?」
どこが好き、と聞かれると……多分笑顔だと思う。男の前でも、遠慮無しに大口開けながら……美味しそうにご飯を食べてるあの笑顔。
特等席で観れる位置は、奏歌ちゃんにもあんまり譲りたくないくらい。可愛い子なら彼女の方が上でも、欲しい感情は出てこない。それは那湖ちゃんだけだ。
「……障害多いなあ」
まず第一に、ボクは触れられる距離にあっても『男扱い』されてなく……ズッ友の位置からなかなか抜け出せない位置な気がする。
しかし、よっぽどのことがない限り、日常から切り離す位置ではないから……ゆっくり構えて、惚れてもらいましょうか?
となると、大袈裟よりはさりげなく身なりの手入れからかな??
まずは、家の洗面台に行くことにした。
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