【完結】ただただ、ボクらは日常に居るだけ

櫛田こころ

文字の大きさ
46 / 67

第46話 初キッスの報告

しおりを挟む
 ソウちゃんが溜め込んでしまってた、部屋のゴミを片付けに片付けて。

 ダストボックスにぜーんぶ押し込めてから、家の中を綺麗に磨き上げる。油汚れが意外に多かったので、そこは業者を呼ぼうと大家さんに連絡。


『ちょっとクリーニング代、出してもらうかもー』


 とは言われたが、そこそこ稼いでいるソウちゃんには問題ないと頼むことにして。

 ではでは、と言わんばかりにデリバリーのピザとサイドメニューで……綺洞さんとのやり取りを事情聴取に!?


「……どこまでドコマデ?」
「……チュー、したくらい」
「壁ドン!?」
「されてない!!」


 どこぞの少女漫画!?を読み込み過ぎでしょ!!?

 ソウちゃんが刺さったシーンってそういうとこなのかな?? あたしは、されてないけどね!!


『またね~?』


 って言って、軽く……さりげなく。

 たしかに、初チューをいきなり奪うくらいの、行動の大胆さは似てる……のかな? 壁ドンとかに。

 下の階だったから、ソウちゃんには見られていないにしても……いきなり過ぎだよぉ。

 思い出したら、溶けてしまいそうに腰から力が抜けた。手とかに何も持っていなくて良かったよぉ。


「フーム。けど、ロマンありふれてた?」
「……あたし、初彼だからぁ」
「珍し! 百超えてて?」
「告白されることなかったもん。……もしくは、気づいてなかったかもだけど」
「それはありソウ」
「……綺洞さんにも言われたぁ」


 だから、ボクが全部最初。って言ってくれた時にどれだけときめいたことか。

 綺洞さんとの日常が、ちょっと変わっただけでこのトキメキが止まらない。嫌なものじゃなくって、好き好きの方で。

 人間風の姿がカッコいい妖怪さんは罪づくり……だと思う。少しの刺激で、恋愛初心者をトロトロにしちゃうんだから!!


「……ケド。それだと、最初大ジョーブ?」
「……最初?」
「…………ロスト」
「ん?」
「……………………古風なイイカタ、『初夜』」
「はいぃいいいい!!?」


 た、たたた、たしかに!? ずっと一緒に居たいとは言われて、指輪も貰ったけどぉおおお!!

 ふ、夫婦以前に……こ、恋人はぁ……たしかにぃい、そーゆー事もせなあかん!!

 焦って、綺洞さんの前でギクシャクしちゃいそうなのはわかるけどぉお!! それはいずれ……と受け止めておくことにした。

 綺洞さんはもっと歳上だから、多分違うもんねぇ??
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】婚約者なんて眼中にありません

らんか
恋愛
 あー、気が抜ける。  婚約者とのお茶会なのにときめかない……  私は若いお子様には興味ないんだってば。  やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?    大人の哀愁が滲み出ているわぁ。  それに強くて守ってもらえそう。  男はやっぱり包容力よね!  私も守ってもらいたいわぁ!    これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語…… 短めのお話です。 サクッと、読み終えてしまえます。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...