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第20話 パジャマパーティー?
しおりを挟む「なっちゃん、かわいいお友だち出来たんだって!?」
「流子ちゃん、力強い強いぃ。頭揺れるぅ」
陸音さんの彼女さんで、あたしの上の従姉妹。年齢はシークレットの和風美人のお姉さんだ。
仕事とかでこっちにしばらく来れなかったらしいけど……陸音さんからソウちゃんの話題を聞いたのか、飛びつくようにあたしんとこに来たぽい。
大荷物そのままだったし……かわいそ、陸音さん。は、いつものことなので、頭シェイクをやめさせるのが大変だった。
「だって!! りっくんが上玉って言うほどなのよ! これはお近づきにならなくちゃ!!」
「美少女だけど、結構パワフルな子だよー?」
「だからこそよ! 私がいろいろご飯作るから、パジャマパーティーどーう?」
「合点承知!!」
あたしと違って、自炊バーサーカーじゃない流子ちゃんのご飯は貴重だ!! カフェ経営の陸音さんが彼氏だから、レパートリーも豊富!!
メッセで召喚風にソウちゃんへ送れば、『空いてる』って返事きたから……こっちに来るまで色々準備だ。
まずひとつは。
「……適度に片付けてはあるけど。ゴミ出し忘れしてる?」
「……ちょいちょい」
夏場なのに、自炊は壊滅でもスティックやティーパックのゴミが溜まってるのが見つかったため……ちょっとだけ注意されましたぁ。
地域ゴミ袋持参してたようで、適度に片付けてからはクイックルワイパーでワックス拭きと乾拭き。
そのあとは、ご飯の買い物ってことで。
「りっくん、今日の晩ごはんはなっちゃんたちと食べるからー」
ほとんど毎食のように、陸音さんとこでご飯食べているので……報告したら苦笑いされちゃったよぉ。
「珍しく帰ってきたら、那湖引っ張ってか? 奏歌も巻き込んで」
「失礼な。女子だけのパジャマパーティーよ? 君とはいつでも出来るもの」
「……へいへい」
完全に尻に敷かれていますなあ。スポンサー立場が流子ちゃんだからスタートもそれはそれで仕方ないにしても。とりあえず、食材買い出しの荷物持ちはきちんとこなして。
こう言う時くらいに使われる、我が家のキッチンは『調理道具』を普段から持参してくれる流子ちゃんのもので出揃っていた。
「メインはあとで。まずはピンチョス系のツマミね! なっちゃんは適当に仕事とか休憩してて」
「ほいさー」
串に刺すってことだけでも、あたしのクラッシャーは発動するので大人しくするに限る。途中で、早めに切り上げてきたソウちゃんのご登場でせっかくだからとジャケット打ち合わせが始まったよー。
「北欧系のビスクドールみたーい!! 着せ替え人形ごっこしたぁい」
「あ。ちょっとダケ混じってマス」
「片言日本語……狙ってないはずなのに、超カワイイ!!」
「ソウちゃんは天下一品にカワイイ!!」
「イヤイヤ? 身内の方がゴーカ」
「「なんと!!?」」
ソウちゃんで大人しめとは……天使とか混ざって混ざってたとしてもこのくらい?? 恐ろしい配合結果であるのだ!
「ふわモコ、ふわモコ!!」
打ち合わせ終わったら、メインのカルボナーラが出来上がったので満足したらパジャマパーティーのセッティングをした。普段からふわもこ人形を枕で寝ちゃうから多いんだよね? 絵柄のセンスはバラバラだけど!!
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