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第53話 出来たてカレーパンを
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カリカリ、サクサク。
揚がったカレーパンは、茶色でとってもおいしそう!!
早く……早く食べたい!!
いっぱいがんばったから……おなかぺこぺこなんだもん!!
『ほほほ。桜乃に駿? 顔に出てるえ? 早く食べたいと』
「「う」」
駿も同じだったんだ?
顔を見ると……よだれをふいてたわ。あたしもあるんじゃ!? と口をふいたけど大丈夫だった。
「わかるわかる! 揚げたては魅力的だもの」
「……澪ちゃんも食べたい?」
「もちろん! けど……あんなに揚げたてだと、やけどしちゃうわよ? すこーし冷まさないと」
「「えー」」
揚げたての出来たてを食べたいのに!
でも、美濃さんにも『そうじゃの』と言われちゃった。
『口の中が大変になるぞ? 明日は二人とも学校じゃろ?』
「「……そうだった」」
痛いのはイヤだから……ちゃんと言うことは聞きます。
おじいちゃんが『出来たぞ』って言ってから……あたしたちはジュースをコップに入れたり、つつむ紙の準備をしたの。
手がヨゴレないようにするんだって。
そう言えば、お店のパンにも紙を巻いているのは何個かあったわ。
『こうして……そうじゃそうじゃ。ゆっくりでええぞ?』
美濃さんに教えてもらいながら、紙を折って。
出来上がったら、おじいちゃんと澪ちゃんがトングでカレーパンを持って……紙に入れてくれた。
これで!!
食べられるんだ!!
「「「わー!!」」」
カリカリ、サクサク。
そんな音が聞こえそうなくらい……コロッケをもっと大きくした、揚げたパン!!
早く食べたいけど……美濃さんがちゃぶ台を出すまでのがまん。
指ぱっちんで、美濃さんが出してくれたら。
ちゃぶ台の上に、ジュースとお皿に乗ったカレーパンを。
みんなで一緒に、手を合わせて!!
「「『「「いただきます」」』」」
ちゃんと、いただきますをしてから……カレーパンを持ったんだけど。
思ってたより……重い!?
けど、食べたくて仕方がなかったから。
ちょっとだけ、ふーふーして……口を開けて。
ガブっとかんだら……サクサクしたパンの奥から!
ちょっぴり辛いけど……おいしいカレーが出てきたわ!!
「「「あふあふあふ!!」」」
それとまだ中は少しあつかったから……駿や澪ちゃんも、あつあつ言ってて。
でも……あつくてもいい。
カレーもだけど……パンと一緒だともっとおいしくて!!
かむのを止められない。
もぐもぐも止められない。
おいしいの!!
美濃さんはちょっとずつ食べながら、にこにこしてた。
おじいちゃんも笑ってた。
けど、あたしたちは……食べるのを止められなくて。
いつのまにか……一個を食べ終わっていたわ。
揚がったカレーパンは、茶色でとってもおいしそう!!
早く……早く食べたい!!
いっぱいがんばったから……おなかぺこぺこなんだもん!!
『ほほほ。桜乃に駿? 顔に出てるえ? 早く食べたいと』
「「う」」
駿も同じだったんだ?
顔を見ると……よだれをふいてたわ。あたしもあるんじゃ!? と口をふいたけど大丈夫だった。
「わかるわかる! 揚げたては魅力的だもの」
「……澪ちゃんも食べたい?」
「もちろん! けど……あんなに揚げたてだと、やけどしちゃうわよ? すこーし冷まさないと」
「「えー」」
揚げたての出来たてを食べたいのに!
でも、美濃さんにも『そうじゃの』と言われちゃった。
『口の中が大変になるぞ? 明日は二人とも学校じゃろ?』
「「……そうだった」」
痛いのはイヤだから……ちゃんと言うことは聞きます。
おじいちゃんが『出来たぞ』って言ってから……あたしたちはジュースをコップに入れたり、つつむ紙の準備をしたの。
手がヨゴレないようにするんだって。
そう言えば、お店のパンにも紙を巻いているのは何個かあったわ。
『こうして……そうじゃそうじゃ。ゆっくりでええぞ?』
美濃さんに教えてもらいながら、紙を折って。
出来上がったら、おじいちゃんと澪ちゃんがトングでカレーパンを持って……紙に入れてくれた。
これで!!
食べられるんだ!!
「「「わー!!」」」
カリカリ、サクサク。
そんな音が聞こえそうなくらい……コロッケをもっと大きくした、揚げたパン!!
早く食べたいけど……美濃さんがちゃぶ台を出すまでのがまん。
指ぱっちんで、美濃さんが出してくれたら。
ちゃぶ台の上に、ジュースとお皿に乗ったカレーパンを。
みんなで一緒に、手を合わせて!!
「「『「「いただきます」」』」」
ちゃんと、いただきますをしてから……カレーパンを持ったんだけど。
思ってたより……重い!?
けど、食べたくて仕方がなかったから。
ちょっとだけ、ふーふーして……口を開けて。
ガブっとかんだら……サクサクしたパンの奥から!
ちょっぴり辛いけど……おいしいカレーが出てきたわ!!
「「「あふあふあふ!!」」」
それとまだ中は少しあつかったから……駿や澪ちゃんも、あつあつ言ってて。
でも……あつくてもいい。
カレーもだけど……パンと一緒だともっとおいしくて!!
かむのを止められない。
もぐもぐも止められない。
おいしいの!!
美濃さんはちょっとずつ食べながら、にこにこしてた。
おじいちゃんも笑ってた。
けど、あたしたちは……食べるのを止められなくて。
いつのまにか……一個を食べ終わっていたわ。
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