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第44話 さらに情報整理
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そもそもの発端は、並行世界でも『大人の自分』と対面したことからだ。
奈月そっくりの大人の男性。名前を『クロニクル=バースト』と偽名で、アーティスト関連のクリエイターだと口にしていたが。
奈月の病状が悪化していく中で、告げてくれたのだ。魂の核は同じで別人ではあっても『加東奈月』本人だったと。
『……ここでの、俺。死ぬの? 未来の俺に会ったから』
『そんなの理由にならない。俺が君を『生かす』ために、並行世界を飛び回っていたんだ。やっと見つけたんだぞ? 死なせるか』
その記憶を『バースト』の犯行声明に仕立てるために、態と大人の奈月が敵側になって引き受けてくれたが。奈月自身が長期間の大手術に必要な費用を掻き集めるために……並行世界から十二年の月日をかけて、ここまでたどり着いたというのなら。
どこの並行世界であれ、この崩壊された光景はそのままなのか。宗ちゃんのVRもどきはAIでしかないので、チャットbot形式で端末に質問を打ち続ける。
口頭ではまだ気温に慣れず、別端末でのタップで室内の解凍を試みたが『外で工事中』となっていたため、耐えるしかなかった。
「くっそ、さっむ!? 紗夜はどこにいるかわかんないのに!! 生かされた俺が死ぬわけにはいかないだろ!!?」
冷凍ポッドの中には、携帯食料も保管されていたが今食べる気にはなれなかった。紗夜の解凍される設備は何処なのか。それをまず探査しなければ落ち着かない。
ギリギリまで、奈月の意識にコマンドを打ち続け。
限界まで、奈月の脳波に安心出来る言葉をかけてくれたのは。幼い頃に、迎えに行くと約束したきり会っていなかった『幼馴染み』。だけど、一度とて忘れていない初恋だ。
並行世界側で、『咲夜』に繋いでくれたのは彼女しか出来ない。自分のAIをあんな可愛い少女に仕立てるだなんて、してやられたとしか思えない。
約束のために、自己犠牲をするだなんて……お互い様としか言えないじゃないかと。
『その気力が出てきたのなら、限界値まで冷凍していたお前さんなら大丈夫だ。目標地へのナビゲーターとしてボクを連れて行くといい』
ホログラフィーが携帯の端末に自動的にアップデートされ、こっちだと言わんばかりに案内の記号を出してくれた。外の被害がどれだけ酷かろうが、誤差二ヶ月なら少しは救援物資が整いつつあるのか。
ポケットに携帯食料を入れようとしたが、宗ちゃんが必要ないと言い切った。
「なんで?」
『向こうで揃っているからさ。影の英雄にそれくらいの設備は整えてくれたのだよ』
「……英雄?」
『今じゃ、君たちはそんな扱いだ』
ディスプレイを勝手に展開されれば、見覚えのある制服で復興作業が続けられているのが見えた。記憶の一端が間違っていなければ、『大人の奈月』が遊びたいと言っていた『VRゲーム内の警備部隊』の制服と同じもの。
もしかしなくても、こちらの意識が寝ている間に何をしたのか。訴えたいところだったが、紗夜優先だと切り替えて壊れた病院施設から脱出することにした。
奈月そっくりの大人の男性。名前を『クロニクル=バースト』と偽名で、アーティスト関連のクリエイターだと口にしていたが。
奈月の病状が悪化していく中で、告げてくれたのだ。魂の核は同じで別人ではあっても『加東奈月』本人だったと。
『……ここでの、俺。死ぬの? 未来の俺に会ったから』
『そんなの理由にならない。俺が君を『生かす』ために、並行世界を飛び回っていたんだ。やっと見つけたんだぞ? 死なせるか』
その記憶を『バースト』の犯行声明に仕立てるために、態と大人の奈月が敵側になって引き受けてくれたが。奈月自身が長期間の大手術に必要な費用を掻き集めるために……並行世界から十二年の月日をかけて、ここまでたどり着いたというのなら。
どこの並行世界であれ、この崩壊された光景はそのままなのか。宗ちゃんのVRもどきはAIでしかないので、チャットbot形式で端末に質問を打ち続ける。
口頭ではまだ気温に慣れず、別端末でのタップで室内の解凍を試みたが『外で工事中』となっていたため、耐えるしかなかった。
「くっそ、さっむ!? 紗夜はどこにいるかわかんないのに!! 生かされた俺が死ぬわけにはいかないだろ!!?」
冷凍ポッドの中には、携帯食料も保管されていたが今食べる気にはなれなかった。紗夜の解凍される設備は何処なのか。それをまず探査しなければ落ち着かない。
ギリギリまで、奈月の意識にコマンドを打ち続け。
限界まで、奈月の脳波に安心出来る言葉をかけてくれたのは。幼い頃に、迎えに行くと約束したきり会っていなかった『幼馴染み』。だけど、一度とて忘れていない初恋だ。
並行世界側で、『咲夜』に繋いでくれたのは彼女しか出来ない。自分のAIをあんな可愛い少女に仕立てるだなんて、してやられたとしか思えない。
約束のために、自己犠牲をするだなんて……お互い様としか言えないじゃないかと。
『その気力が出てきたのなら、限界値まで冷凍していたお前さんなら大丈夫だ。目標地へのナビゲーターとしてボクを連れて行くといい』
ホログラフィーが携帯の端末に自動的にアップデートされ、こっちだと言わんばかりに案内の記号を出してくれた。外の被害がどれだけ酷かろうが、誤差二ヶ月なら少しは救援物資が整いつつあるのか。
ポケットに携帯食料を入れようとしたが、宗ちゃんが必要ないと言い切った。
「なんで?」
『向こうで揃っているからさ。影の英雄にそれくらいの設備は整えてくれたのだよ』
「……英雄?」
『今じゃ、君たちはそんな扱いだ』
ディスプレイを勝手に展開されれば、見覚えのある制服で復興作業が続けられているのが見えた。記憶の一端が間違っていなければ、『大人の奈月』が遊びたいと言っていた『VRゲーム内の警備部隊』の制服と同じもの。
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