【完結】癒しの巫女と十二神将はいつも腹ペコ三昧

櫛田こころ

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第23話 贄姫の儀の代償

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 ★ ☆ ★









 あの役立たずの、贄姫にと仕立てあげた娘を井戸に放り込めば……都波の結界は元通りになる。

 擬似的な浄化の依頼も元通りになる。

 そう、伝承では聞いていたはずなのに……極寒の地と同様の寒さは一体なんなのだ!?

 簡易的な式神すらも、冷気に触れた途端……凍って砕けたのはなんなんだ!!?


「……あ、なた」
「……寒い寒い寒い!!?」


 都波の家の人間は、実質的に俺と妻である女しかいない。あの娘は、この家を引き継ぐ時に無理くりこさえただけの子どもだが。

『封印が終われば、贄姫としろ』

 その約定通りに、時期が来たために偽りの文句を垂れ流して井戸に投げ入れたのだが。

 しばらくは好き勝手な生活が出来るはずだったのに……どういうことなんだ!!? 俺は約束通りにしただけなのに……!!

 文句を言いたい奴らは、既に息絶えてあの世に行ってしまったらしいので伝承を読み直すしかない。

 ないのだが……極地の寒さが身に染みて、妻ともども毛布から出ることができないでいた。
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