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第74話 ちょっとした打ち合わせ?
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炊き出しの納品に行ったときは、またさらにルドガーらに驚き以上の反応をさせてしまったが。
とりあえずは、この三名で共同生活するような感じとして提案したら、大袈裟なくらいにため息を吐かれた。サナのギルドカードは後日用意するから待っててくれと言われたが、そこは別に気にしない。
しゃべるゴーレムなど聞いたことがないとかぶつぶつ言うのも仕方がないだろう。クルスも『管理者』の存在を認知していなかったら、ルドガーと同じような対応をしていたかもしれない。
「これから……だが。お前たちが普段使っている『食材』について知りたい」
炊き出しについては職員に任せ、ギルマスの執務室に案内されたクルスらは直球に聞かれたのがやはりそのことについてだった。
どうする?と、目線だけで話し合うものの……サナはともかく、リーナは『任せた』ような表情をしていたので、仕方がないかと打ち明けることにした。
「……あの関所の向こう、ですけど」
「おう」
「……変わった、魔法のかかった敷地なんです」
「それくらいは、予想してたが。まさか、あれか? 食材まで魔物肉とか植物を扱っているとか??」
「いや……もっと、簡単な」
「どれくらい?」
「木の実自体が燻製肉とか……」
「…………ふたりのとこも、そうなのか?」
「面白い食材ばっかりだよ~?」
『ハイ。ワタシのところも』
「…………なら。料理しちまってから、持ち込むか。たしかに、それはそうだな」
加工してから持ち込むように指示されていたのは、やはり正解だったようだ。商人でなかったクルスでも、今は馴染んで使用しているあの食材たちは……飢えをしのぐ意味で食べていたこともあり、あまり気にはしてなかった。
だが、これからはそうもいかない。建物は別であれ『リーナ』『サナ』との共同生活が始まったのだ。年長者としても、集落のリーダー的な存在としても、ここできちんとルドガーと取引しないと『仕事』が出来ない。
国の中枢がどうなっているのかまだよくわかっていないが、ここいら一帯の改善策を手伝うくらいには、ちゃんと外側の仕事も受けていかないと……『好き勝手』に生きるのはなにか違うと本能的に考えてしまうのだ。
「今日は持ってきてませんけど。今からなら」
「いや待て。それなりに目立つんだろ? 明日、ひとつでいいから布に包んできてくれないか? 俺だけが確認するようにしたい」
「……わかりました」
リーナたちも特に突っ込んでこないので、三人は納品が終わっているであろう荷馬車の方に向かえば。なにか揉めているのか騒がしい喧噪のようなものが聞こえてきた。
「誰だよ!? こんな美味いもん。施しに見せかけて自慢してくるやつ!!?」
「ちょっと。その荷馬車は向こうの方のものなので、調べちゃ!?」
「貴族のボンボンとかの善幸のつもりか? あ゛??」
人だかりが出来ているので、誰がどうだかがよくわからないが。冒険者登録している人間とかが勝手に騒ぎ出しているだけだろう。歩兵時代に門兵も経験してはいたので、似たような対応を受けたことはある。
とはいえ、ガタイの凄さだとクルスは細っこいので対応し切れるか心配になっていると。横で舌打ちの音と同時に風が軽く吹いたような動きが。
「勝手なこと言うな!?」
「いで!!?」
「だっ!?」
一瞬のことで、こっちもびっくりしてしまったのだが。どうやら、軽くキレたリーナが突撃したのかで騒いでいた連中を黙らせたらしく。あとからサナとそこに向かうまで、リーナが延々と数人の冒険者らに『施し』とも違う『仕事』を受けたことで説き伏せていたのだった。
(……リーナも、『仕事』を悪く言われるのは嫌やもんな?)
なので、今回はクルスも連中には謝らずに『弁当無しやで?』と軽く注意すれば……さすがに腹が減っている人間に変わりないので、そいつらは『ごめんなさい』と深く腰を折ってきた。結局は、単純なところはそう簡単に変わりないということらしい。
職員らが礼を告げてくれたあとは、ひとまずクルスの家の方でのんびり昼飯にでもしようとリーナの元気が戻ったのか、いつものように明るかった。
とりあえずは、この三名で共同生活するような感じとして提案したら、大袈裟なくらいにため息を吐かれた。サナのギルドカードは後日用意するから待っててくれと言われたが、そこは別に気にしない。
しゃべるゴーレムなど聞いたことがないとかぶつぶつ言うのも仕方がないだろう。クルスも『管理者』の存在を認知していなかったら、ルドガーと同じような対応をしていたかもしれない。
「これから……だが。お前たちが普段使っている『食材』について知りたい」
炊き出しについては職員に任せ、ギルマスの執務室に案内されたクルスらは直球に聞かれたのがやはりそのことについてだった。
どうする?と、目線だけで話し合うものの……サナはともかく、リーナは『任せた』ような表情をしていたので、仕方がないかと打ち明けることにした。
「……あの関所の向こう、ですけど」
「おう」
「……変わった、魔法のかかった敷地なんです」
「それくらいは、予想してたが。まさか、あれか? 食材まで魔物肉とか植物を扱っているとか??」
「いや……もっと、簡単な」
「どれくらい?」
「木の実自体が燻製肉とか……」
「…………ふたりのとこも、そうなのか?」
「面白い食材ばっかりだよ~?」
『ハイ。ワタシのところも』
「…………なら。料理しちまってから、持ち込むか。たしかに、それはそうだな」
加工してから持ち込むように指示されていたのは、やはり正解だったようだ。商人でなかったクルスでも、今は馴染んで使用しているあの食材たちは……飢えをしのぐ意味で食べていたこともあり、あまり気にはしてなかった。
だが、これからはそうもいかない。建物は別であれ『リーナ』『サナ』との共同生活が始まったのだ。年長者としても、集落のリーダー的な存在としても、ここできちんとルドガーと取引しないと『仕事』が出来ない。
国の中枢がどうなっているのかまだよくわかっていないが、ここいら一帯の改善策を手伝うくらいには、ちゃんと外側の仕事も受けていかないと……『好き勝手』に生きるのはなにか違うと本能的に考えてしまうのだ。
「今日は持ってきてませんけど。今からなら」
「いや待て。それなりに目立つんだろ? 明日、ひとつでいいから布に包んできてくれないか? 俺だけが確認するようにしたい」
「……わかりました」
リーナたちも特に突っ込んでこないので、三人は納品が終わっているであろう荷馬車の方に向かえば。なにか揉めているのか騒がしい喧噪のようなものが聞こえてきた。
「誰だよ!? こんな美味いもん。施しに見せかけて自慢してくるやつ!!?」
「ちょっと。その荷馬車は向こうの方のものなので、調べちゃ!?」
「貴族のボンボンとかの善幸のつもりか? あ゛??」
人だかりが出来ているので、誰がどうだかがよくわからないが。冒険者登録している人間とかが勝手に騒ぎ出しているだけだろう。歩兵時代に門兵も経験してはいたので、似たような対応を受けたことはある。
とはいえ、ガタイの凄さだとクルスは細っこいので対応し切れるか心配になっていると。横で舌打ちの音と同時に風が軽く吹いたような動きが。
「勝手なこと言うな!?」
「いで!!?」
「だっ!?」
一瞬のことで、こっちもびっくりしてしまったのだが。どうやら、軽くキレたリーナが突撃したのかで騒いでいた連中を黙らせたらしく。あとからサナとそこに向かうまで、リーナが延々と数人の冒険者らに『施し』とも違う『仕事』を受けたことで説き伏せていたのだった。
(……リーナも、『仕事』を悪く言われるのは嫌やもんな?)
なので、今回はクルスも連中には謝らずに『弁当無しやで?』と軽く注意すれば……さすがに腹が減っている人間に変わりないので、そいつらは『ごめんなさい』と深く腰を折ってきた。結局は、単純なところはそう簡単に変わりないということらしい。
職員らが礼を告げてくれたあとは、ひとまずクルスの家の方でのんびり昼飯にでもしようとリーナの元気が戻ったのか、いつものように明るかった。
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