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第110話 夫婦生活進展?
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この生活には、『神』が関わっていることが明確になったということで。
色んな事情をすっ飛ばして、『夫婦』になったクルスとリーナもお互いの素性を明かし合うことになった。それはものすごく今更なことではあったが。
「テトポリカ国歩兵、クルス……」
「……テトポリカ国、協会所属の巫女姫。リーナ=バルスト」
「!? 姫様!!?」
「もう関係ないから!! 国は滅んだんだし、ただの亡命者みたいなもん!!」
「……そうけ」
「そーなの」
同意のない『一度目』をしてしまったことはお互い様ではあったし、二度目はきちんと同意上で進めたのだが。
元国の高位に属する姫君を娶った形なのが、クルスには畏れ多く感じてしまっていた。リーナを手放したくない本能はあっても、地位の差が大き過ぎるのではと焦るくらいに。
しかし、リーナはもうそれは無関係だとはっきり言い切ったあと、クルスの懐に抱きついてきた。肩が少し震えていたため、自分が拒否されるのを怖がっているのかも。
紆余曲折あったとはいえ、事実上の『夫婦』になったのは間違いない。夫として、きちんとしなくてはいけないのは男としても良くないと、行き場のない腕をしっかり彼女の背に回した。
「……情けない、俺なんかでええん?」
「しっかり考えてくれる、クーちゃんがいいの」
「……結構ちゃらんぽらんやったんやで?」
「それでも。責任以外の部分で考えていたでしょう?」
「……せやな」
リーナがどんな生活を送ってきたとか。地位の高い存在だったとしても。
最初の出会いが炊き出しの『客』だったのと、似た経緯で『種』を植えた人間だったので親近感を得たのは本当だ。今もまた、離したくない側にいて欲しいという気持ちはクルスの心を大きく占めていた。
結局は、いくら理由をつけてもリーナを手放したくない結論にしか行き当らないのだ。
「……クーちゃんの隣がいい。クーちゃんは覚えてないかもだけど、巫女姫になる前に助けてもらったことがあったんだよ?」
「全然覚えとらん」
「あたし、子どもだったし。協会に引き取られる前にクーちゃんにぶつかったら立たせてもらったの。あとで、クーちゃんめっちゃ怒られてたらしいけど」
「……ううーん。怒られることはしょっちゅうやったし」
「ふふ。だから、ここで再会できたときは嬉しかったな~。あのおにいさんに会えたって」
「……顔変わったやろうに」
「そう? 昔とそこまで変わってなかったから、すぐわかった」
「……さよか」
微妙に嬉しくないが、そのおかげもあってリーナは『初恋』を若干こじらせたくらいの熱意を抱き……クルスと積極的に行動をとるようにしてきたのだろう。あのナツ神とやらが、『夫婦なんだから大事にしなさい』と注意するように言いつけてきたため……クルスの知る『夫婦像』というのはあまり実感がなくとも、まだ恋人感覚であっていいかもしれない。
まだ、いきなり子どもを作るような行為にまでは至っていないだろうから。
「とりあえず! これからもよろしくね?」
「お、おう。よろしゅう……」
尻に敷かれる気分になりかけたが、旦那としての威厳とやらを作れるか少し心配ではあった。ともかく、稼ぎは問題ないので次は『日常生活』をどうしていくか……ギルドのルドガーにもきちんと報告すべきだと、食事を取ったあとに行くことにした。
色んな事情をすっ飛ばして、『夫婦』になったクルスとリーナもお互いの素性を明かし合うことになった。それはものすごく今更なことではあったが。
「テトポリカ国歩兵、クルス……」
「……テトポリカ国、協会所属の巫女姫。リーナ=バルスト」
「!? 姫様!!?」
「もう関係ないから!! 国は滅んだんだし、ただの亡命者みたいなもん!!」
「……そうけ」
「そーなの」
同意のない『一度目』をしてしまったことはお互い様ではあったし、二度目はきちんと同意上で進めたのだが。
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しかし、リーナはもうそれは無関係だとはっきり言い切ったあと、クルスの懐に抱きついてきた。肩が少し震えていたため、自分が拒否されるのを怖がっているのかも。
紆余曲折あったとはいえ、事実上の『夫婦』になったのは間違いない。夫として、きちんとしなくてはいけないのは男としても良くないと、行き場のない腕をしっかり彼女の背に回した。
「……情けない、俺なんかでええん?」
「しっかり考えてくれる、クーちゃんがいいの」
「……結構ちゃらんぽらんやったんやで?」
「それでも。責任以外の部分で考えていたでしょう?」
「……せやな」
リーナがどんな生活を送ってきたとか。地位の高い存在だったとしても。
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結局は、いくら理由をつけてもリーナを手放したくない結論にしか行き当らないのだ。
「……クーちゃんの隣がいい。クーちゃんは覚えてないかもだけど、巫女姫になる前に助けてもらったことがあったんだよ?」
「全然覚えとらん」
「あたし、子どもだったし。協会に引き取られる前にクーちゃんにぶつかったら立たせてもらったの。あとで、クーちゃんめっちゃ怒られてたらしいけど」
「……ううーん。怒られることはしょっちゅうやったし」
「ふふ。だから、ここで再会できたときは嬉しかったな~。あのおにいさんに会えたって」
「……顔変わったやろうに」
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「……さよか」
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まだ、いきなり子どもを作るような行為にまでは至っていないだろうから。
「とりあえず! これからもよろしくね?」
「お、おう。よろしゅう……」
尻に敷かれる気分になりかけたが、旦那としての威厳とやらを作れるか少し心配ではあった。ともかく、稼ぎは問題ないので次は『日常生活』をどうしていくか……ギルドのルドガーにもきちんと報告すべきだと、食事を取ったあとに行くことにした。
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