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第119話 ファームの管理権限(ファーム側)
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地球サイドの管理者が藍葉になっても、ナツ神がゴーレムの『サナ』を通じて『異世界ファーム』の土台を整えていくことには変わりない。
【コード……ON.OFF…………ひとつずつ紐解くのは面倒だけど、やってかなくちゃ】
国と国との境目に、『宝物の種』として植えさせた『異世界ファーム』という国造りの遺物。
ひとつの発展から、ひとつの滅亡へ。
その次への進展のために、戦争を起こして国を終わらせた。その計画はナツ神やハル神らでわざわざ取り組んだものではない。
【……タイミングが良過ぎた。ただ、それだけ】
どこの並行世界の『ズレ』との感覚でわかるのだ。
終わりが始まりのきっかけに。
だから、始まるために終わりを迎えなければいけない。
神と神の婚儀を行うのも、ある意味そのため。人と人に転身していようが、神であろうがそこは関係がない。
ナツ神はファームの地中深い『コロニー』のような保護シェルターの中で、生活のようなものをしていた。飲食も睡眠も基本必要としないため、今はファームよりさらに外側の『環境整備』みたいな仕事をしているのだ。
彼らは知らないであろう。
ファームとファームを繋ぐ外側が、大海のように水没していることを。
その情報を得るための国繋ぎの人間たちの大半が氷漬けになっていることも。
今は知らなくていい。
クルスたち以外の『異世界ファーム』で試験段階のときに解凍することは叶った。だからこそ、大海はこちらから大きく離れたところにしか存在しない。正確には、テトポリカ国周辺はまだ氷漬け程度で済んでいるから情報が入るのは遅いのだ。
【……ハルがいれば、もうちょっと解凍時間はやいんだけど】
『夏』を司っても、広がる命の息吹を伝える『風』には到底及ばない。神の性別を逆転しておかなければ、この並行世界での彼ら以外の存在は『なにもなくなる』。
あったはずの世界の滓くらいが残るだけで、ほかにはなにもない。
塵も積もれば山となるとはいうが。
ただ、それだけしか残らずに……人間も神も意味がなくなるくらいに世界の在り方そのものが崩壊するのだ。
それゆえに、役割をぎりぎり残した『神々』がそれぞれの世界との『ズレ』を修復するのだ。
至極面倒なことだが、お互いのお互いを存続させるための『仕事』でしかない。
百年二百年サイクルとか、違うズレではそれくらい起きているだろうが。
昨日今日の境目が一番危ないことなのだ。このズレを落ち着かせないと、火花が散ってすべて爆破する。……何もかもが塵芥となってしまう。
それらすべてを、ファームの内側でナツ神はゆっくりと解きほぐしていたのだが……時間がかかってなかなかうまくいかない。
地球側では藍葉がコンタクトをとろうとしてくれているが……ハル神の同一だった兄の美晴のシステムをいじるのは大変なのか、まだこちらのサーバーには届いてこないのだ。
【頑張って、藍葉。私も出来る限りのことはするから】
とか言いながらも、山間の方で雪崩を起こしてしまったので、『あ』と操作していたコードですぐに修復作業に取り掛かった。あそこにはたしか、冒険者たちが狩りに出かけていたはずだったので。
【コード……ON.OFF…………ひとつずつ紐解くのは面倒だけど、やってかなくちゃ】
国と国との境目に、『宝物の種』として植えさせた『異世界ファーム』という国造りの遺物。
ひとつの発展から、ひとつの滅亡へ。
その次への進展のために、戦争を起こして国を終わらせた。その計画はナツ神やハル神らでわざわざ取り組んだものではない。
【……タイミングが良過ぎた。ただ、それだけ】
どこの並行世界の『ズレ』との感覚でわかるのだ。
終わりが始まりのきっかけに。
だから、始まるために終わりを迎えなければいけない。
神と神の婚儀を行うのも、ある意味そのため。人と人に転身していようが、神であろうがそこは関係がない。
ナツ神はファームの地中深い『コロニー』のような保護シェルターの中で、生活のようなものをしていた。飲食も睡眠も基本必要としないため、今はファームよりさらに外側の『環境整備』みたいな仕事をしているのだ。
彼らは知らないであろう。
ファームとファームを繋ぐ外側が、大海のように水没していることを。
その情報を得るための国繋ぎの人間たちの大半が氷漬けになっていることも。
今は知らなくていい。
クルスたち以外の『異世界ファーム』で試験段階のときに解凍することは叶った。だからこそ、大海はこちらから大きく離れたところにしか存在しない。正確には、テトポリカ国周辺はまだ氷漬け程度で済んでいるから情報が入るのは遅いのだ。
【……ハルがいれば、もうちょっと解凍時間はやいんだけど】
『夏』を司っても、広がる命の息吹を伝える『風』には到底及ばない。神の性別を逆転しておかなければ、この並行世界での彼ら以外の存在は『なにもなくなる』。
あったはずの世界の滓くらいが残るだけで、ほかにはなにもない。
塵も積もれば山となるとはいうが。
ただ、それだけしか残らずに……人間も神も意味がなくなるくらいに世界の在り方そのものが崩壊するのだ。
それゆえに、役割をぎりぎり残した『神々』がそれぞれの世界との『ズレ』を修復するのだ。
至極面倒なことだが、お互いのお互いを存続させるための『仕事』でしかない。
百年二百年サイクルとか、違うズレではそれくらい起きているだろうが。
昨日今日の境目が一番危ないことなのだ。このズレを落ち着かせないと、火花が散ってすべて爆破する。……何もかもが塵芥となってしまう。
それらすべてを、ファームの内側でナツ神はゆっくりと解きほぐしていたのだが……時間がかかってなかなかうまくいかない。
地球側では藍葉がコンタクトをとろうとしてくれているが……ハル神の同一だった兄の美晴のシステムをいじるのは大変なのか、まだこちらのサーバーには届いてこないのだ。
【頑張って、藍葉。私も出来る限りのことはするから】
とか言いながらも、山間の方で雪崩を起こしてしまったので、『あ』と操作していたコードですぐに修復作業に取り掛かった。あそこにはたしか、冒険者たちが狩りに出かけていたはずだったので。
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