12 / 77
第12話 誰ですの??
しおりを挟む
衣裳も何も持って来なかったですのに、サイズぴったりの部屋着やドレスがありました。
リーリルお姉様が、これらはすべて手配などはリデル様がしてくださったとおっしゃいましたの。
「さあさあ、姫様? すべて姫様のお衣裳ですから、お好きなお色をお教えくださいまし。是非、是非! お美しく着飾らせていただきたいのです!!」
「あ……はい」
お姉様の気迫に負けてしまい、じゃあと選んだのは淡い水色でしたの。ふんわりしたフリルがたっぷりで目に留まったからですが。
「こちらですね? ですと、髪はまとめて……あの髪飾りを」
着替えは他のメイドの方々の手を借りて、ささっと。お姉様はぶつぶつ言いながらも、後ろで髪をまとめてくださっています。お仕事が素晴らしいのですが、わたくしもスキルを使ったので……誇らしくしていていいのでしょうか?
「あの……このあとは、何かあるんですの??」
「あら、殿下からは何も?」
「……綺麗にしておいでしか」
「まあ、殿下。……お披露目ですわ。姫様の」
「……あの。仕事をしたから?」
「それもですが……まさか、婚約の申し込みをされていないことは?」
「まあ。あれは、あの場でわたくしを逃してくださるための演技では??」
「……殿下!?」
お姉様が部屋をぱっと出て行かれ、少ししてから別の正装に着替え直したリデル様を……隻眼の騎士らしき殿方に担がせ、連れて来ました。布で片目を覆っていますが、男らしく勇ましい雰囲気の騎士ですわ。
「なんで説明を半端にしたんだよ!!?」
そして、怒っていることも抜きに痺れるような低い声ですわ。けど、怖いが勝ってしまい、素敵とはあまり思えません。
「ディルス、申し込み……はしたが」
「……なら、姫の勘違いは?」
「…………性格だと思うが」
「は?」
「ディー様。それは私も感じてはいましたが」
お姉様が騎士のお名前を親しく呼ばれたあたり……この方が、リデル様の乳兄弟であり、お姉様の婚約者なのでしょう。並ぶとお似合いですわ!! 絵に描いてみたいくらいです!!
「……レイシア姫って言ったか?」
リデル様をぽいっと放り投げたかと思えば、わたくしの前に来てくださいましたが。わたくしは、お姉様の婚約者様ならお兄様だ!と少し興奮気味に見返してしまいます。
見つめられはしましたが、すぐに立ち上がっていたリデル様のところへ行くと拳骨をお見舞いしましたわ!?
「真偽の魔眼で診ても、一切の偽り無しだが!? もう少しきちんと申し込み方法を考えたのか!!?」
「あの場を利用するに、他の方法は?」
「……お前の気持ちは?」
「……い、や」
「リデル!!?」
どうやら、今回はリデル様が全面的に全部悪いようですの??
リーリルお姉様が、これらはすべて手配などはリデル様がしてくださったとおっしゃいましたの。
「さあさあ、姫様? すべて姫様のお衣裳ですから、お好きなお色をお教えくださいまし。是非、是非! お美しく着飾らせていただきたいのです!!」
「あ……はい」
お姉様の気迫に負けてしまい、じゃあと選んだのは淡い水色でしたの。ふんわりしたフリルがたっぷりで目に留まったからですが。
「こちらですね? ですと、髪はまとめて……あの髪飾りを」
着替えは他のメイドの方々の手を借りて、ささっと。お姉様はぶつぶつ言いながらも、後ろで髪をまとめてくださっています。お仕事が素晴らしいのですが、わたくしもスキルを使ったので……誇らしくしていていいのでしょうか?
「あの……このあとは、何かあるんですの??」
「あら、殿下からは何も?」
「……綺麗にしておいでしか」
「まあ、殿下。……お披露目ですわ。姫様の」
「……あの。仕事をしたから?」
「それもですが……まさか、婚約の申し込みをされていないことは?」
「まあ。あれは、あの場でわたくしを逃してくださるための演技では??」
「……殿下!?」
お姉様が部屋をぱっと出て行かれ、少ししてから別の正装に着替え直したリデル様を……隻眼の騎士らしき殿方に担がせ、連れて来ました。布で片目を覆っていますが、男らしく勇ましい雰囲気の騎士ですわ。
「なんで説明を半端にしたんだよ!!?」
そして、怒っていることも抜きに痺れるような低い声ですわ。けど、怖いが勝ってしまい、素敵とはあまり思えません。
「ディルス、申し込み……はしたが」
「……なら、姫の勘違いは?」
「…………性格だと思うが」
「は?」
「ディー様。それは私も感じてはいましたが」
お姉様が騎士のお名前を親しく呼ばれたあたり……この方が、リデル様の乳兄弟であり、お姉様の婚約者なのでしょう。並ぶとお似合いですわ!! 絵に描いてみたいくらいです!!
「……レイシア姫って言ったか?」
リデル様をぽいっと放り投げたかと思えば、わたくしの前に来てくださいましたが。わたくしは、お姉様の婚約者様ならお兄様だ!と少し興奮気味に見返してしまいます。
見つめられはしましたが、すぐに立ち上がっていたリデル様のところへ行くと拳骨をお見舞いしましたわ!?
「真偽の魔眼で診ても、一切の偽り無しだが!? もう少しきちんと申し込み方法を考えたのか!!?」
「あの場を利用するに、他の方法は?」
「……お前の気持ちは?」
「……い、や」
「リデル!!?」
どうやら、今回はリデル様が全面的に全部悪いようですの??
23
あなたにおすすめの小説
学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。
さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。
聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。
だが、辺境の村で暮らす中で気づく。
私の力は奇跡を起こすものではなく、
壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。
一方、聖女として祭り上げられた彼女は、
人々の期待に応え続けるうち、
世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。
村娘あがりの娼婦ですが、身請けされて幸せです
春月もも
恋愛
村を飛び出して王都に来たリリアは、いまは高級娼婦として生きている。
ここは通過点のはずだった。
誰かに選ばれて終わる物語なんて、わたしには関係ないと思っていたのに。
触れない客。
身体ではなく、わたしの話を聞きに来るだけの商人。
「君と話す時間を、金で買うのが嫌になった」
突然の身請け話。
値札のついた自分と向き合う三日間。
選ばれるのではなく選ぶと決めたとき、
通過点は終わりになる。
これは救いではなく対等な恋の話。
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。
三月べに
恋愛
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。
帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!
衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?
何故、逆ハーが出来上がったの?
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました
九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」
悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。
公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。
「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」
――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。
(自称)我儘令嬢の奮闘、後、それは誤算です!
みん
恋愛
双子の姉として生まれたエヴィ。双子の妹のリンディは稀な光の魔力を持って生まれた為、体が病弱だった。両親からは愛されているとは思うものの、両親の関心はいつも妹に向いていた。
妹は、病弱だから─と思う日々が、5歳のとある日から日常が変わっていく事になる。
今迄関わる事のなかった異母姉。
「私が、お姉様を幸せにするわ!」
その思いで、エヴィが斜め上?な我儘令嬢として奮闘しているうちに、思惑とは違う流れに─そんなお話です。
最初の方はシリアスで、恋愛は後程になります。
❋主人公以外の他視点の話もあります。
❋独自の設定や、相変わらずのゆるふわ設定なので、ゆるーく読んでいただけると嬉しいです。ゆるーく読んで下さい(笑)。
【完結】ワーカホリック聖女様は働き過ぎで強制的に休暇を取らされたので、キャンピングカーで静養旅に出る。旅先で素敵な出合いもある、、、かも?
永倉伊織
ファンタジー
働き過ぎで創造神から静養をするように神託を受けた聖女メルクリースは、黒猫の神獣クロさんと一緒にキャンピングカーで静養の旅に出る。
だがしかし
仕事大好きワーカホリック聖女が大人しく静養出来るはずが無い!
メルクリースを止める役割があるクロさんは、メルクリースの作る美味しいご飯に釣られてしまい、、、
そんなこんなでワーカホリック聖女メルクリースと愉快な仲間達とのドタバタ静養旅が
今始まる!
旅先で素敵な出会いもある、、、かも?
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる