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第46話 繭殿のひとつめ③
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聖獣だというふわもこちゃんを、リデル様がぷらんとされるのを見ているのは……少し、はらはらしてしまいますわ。落としなどはしないでしょうけれど、穢れを外側の繭糸に移したときにぽわんと出てきてくださいましたもの。
決して、悪いものではないと思いますのに……リデル様は慎重になっていらっしゃいますわ。わたくしが抱っこしたときも、とてももこもこしていて抱き心地がよかっただけですのに?
「きゅー、きゅっきゅっ」
ふわもこちゃんはわたくしのところに来たいとばかりに鳴いていますので、ここはリデル様の反対を押し切りますわ! ぷらんとしているところに手を伸ばせばすぐに抱きつけたのですが……少し高さがあるのに、わたくしも下りられませんでしたの。リデル様は重くないのでしょうか?
「……レティ。これが危険かどうかを調べていたのに」
「……申し訳ございません。可愛くて、つい」
「……はぁ」
わたくしが行動に出たので、仕方がないと言わんばかりにふわもこちゃんの手を放してくださいましたわ。もちろん、わたくしがけがをしないようにわたぐしごと地面に。リデル様は殿方ですので力が強いのですね!! 少しばかり、ときめきが上がった気がしますの。
でも、今はふわもこちゃんですわ。解放されたことがわかると、わたくしの頬にすりすりしてくださいましたもの!!
「きゅ~」
「ふふ。ふわふわで愛らしいですわ~。聖獣とは、皆このように愛らしいのでしょうか?」
「きゅ?」
「違うんですの?」
「仮の姿かもしれん。だから、今はそんな小さい状態かもしれない」
「きゅ?」
こちらの言葉はわかるようですが、意思疎通は難しいようですの。少し残念ですが、愛くるしいこの姿のままでも十分ですわ!! けど、まだお仕事は終わっていませんのでふわもこちゃんを抱っこしたまま聖浄のスキルを使わないといけませんわ。
「……繭糸を元通りにすべきか。浄化を優先にすべきか。悩むな」
「わたくしは、どこを担当すれば?」
「レティ。空腹などの魔力消費は?」
「今のところ、まだ余力はあります」
「なら。俺は汚れを重点的に『染め』をやってみる。君は、繭糸がまだ使えるかスキルで浄化を頼めるか?」
「お任せください」
まだまだお仕事は始まったばかりですもの。リデル様のお仕事は例の手袋をはめればすぐに始まりました。わたくしは、ふわもこちゃんを抱っこしたまま……柱のひとつに近づきました。どろどろのそれは直接触れると大変とわかりますが、わたくしのスキルでもともと支えに使っていた『繭糸』を元通りに出来るか。
言祝ぎを始めようと深呼吸をしたところ、ふわもこちゃんがわたくしの腕から飛び出て、口から歌を紡ぎましたの。詩もなにもない、優しくて鈴の音に似た愛らしい調べ。
もしかしたら、これに乗せて言祝ぎを紡げば!と思いまして。祈りを捧げる姿勢になり、わたくしもその歌に合わせて言祝ぎを始めましたわ。
『ささやかな調べ 涼やかな風の流れよ この流れを永久なものとしよう』
二、三回同じ言祝ぎをしたところ、繭糸だったものの穢れが弾くように無くなり……金色にも見える繭の糸は毛束のようにして集まってきましたわ!!?
決して、悪いものではないと思いますのに……リデル様は慎重になっていらっしゃいますわ。わたくしが抱っこしたときも、とてももこもこしていて抱き心地がよかっただけですのに?
「きゅー、きゅっきゅっ」
ふわもこちゃんはわたくしのところに来たいとばかりに鳴いていますので、ここはリデル様の反対を押し切りますわ! ぷらんとしているところに手を伸ばせばすぐに抱きつけたのですが……少し高さがあるのに、わたくしも下りられませんでしたの。リデル様は重くないのでしょうか?
「……レティ。これが危険かどうかを調べていたのに」
「……申し訳ございません。可愛くて、つい」
「……はぁ」
わたくしが行動に出たので、仕方がないと言わんばかりにふわもこちゃんの手を放してくださいましたわ。もちろん、わたくしがけがをしないようにわたぐしごと地面に。リデル様は殿方ですので力が強いのですね!! 少しばかり、ときめきが上がった気がしますの。
でも、今はふわもこちゃんですわ。解放されたことがわかると、わたくしの頬にすりすりしてくださいましたもの!!
「きゅ~」
「ふふ。ふわふわで愛らしいですわ~。聖獣とは、皆このように愛らしいのでしょうか?」
「きゅ?」
「違うんですの?」
「仮の姿かもしれん。だから、今はそんな小さい状態かもしれない」
「きゅ?」
こちらの言葉はわかるようですが、意思疎通は難しいようですの。少し残念ですが、愛くるしいこの姿のままでも十分ですわ!! けど、まだお仕事は終わっていませんのでふわもこちゃんを抱っこしたまま聖浄のスキルを使わないといけませんわ。
「……繭糸を元通りにすべきか。浄化を優先にすべきか。悩むな」
「わたくしは、どこを担当すれば?」
「レティ。空腹などの魔力消費は?」
「今のところ、まだ余力はあります」
「なら。俺は汚れを重点的に『染め』をやってみる。君は、繭糸がまだ使えるかスキルで浄化を頼めるか?」
「お任せください」
まだまだお仕事は始まったばかりですもの。リデル様のお仕事は例の手袋をはめればすぐに始まりました。わたくしは、ふわもこちゃんを抱っこしたまま……柱のひとつに近づきました。どろどろのそれは直接触れると大変とわかりますが、わたくしのスキルでもともと支えに使っていた『繭糸』を元通りに出来るか。
言祝ぎを始めようと深呼吸をしたところ、ふわもこちゃんがわたくしの腕から飛び出て、口から歌を紡ぎましたの。詩もなにもない、優しくて鈴の音に似た愛らしい調べ。
もしかしたら、これに乗せて言祝ぎを紡げば!と思いまして。祈りを捧げる姿勢になり、わたくしもその歌に合わせて言祝ぎを始めましたわ。
『ささやかな調べ 涼やかな風の流れよ この流れを永久なものとしよう』
二、三回同じ言祝ぎをしたところ、繭糸だったものの穢れが弾くように無くなり……金色にも見える繭の糸は毛束のようにして集まってきましたわ!!?
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