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第十三章 堪能しつつも
第2話 知名度を上げる
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モンスターの集団は突然の襲撃でも、僕とジェフさんが来たことで一応の落ち着きが出来。
あらかた倒したところで、下っ端のようなゴブリン達が逃げていった。もちろん、スタンビートって状況が起きちゃうと大変だからってジェフさんが言ったんで、残党まがいも討ち取りましたとも。
「ジェフ=リジェクターだ!!」
「あの坊主もすげぇぞ!? 素早いし、めちゃくちゃ倒してた!!」
「うぉおおおお!? ジェフかよぉおおお!!」
まあ、コンビを組んでまだ二、三日程度だから……『シリウスの風』の名前が広まっているわけじゃない。ふーって息を吐いていると、後ろからたくましい腕が僕の肩に回された。アークさんを背負ったジェフさんが僕の肩をぽんぽんと叩いたのだ。
「こいつは俺のコンビだ。『シリウスの風』って名前で活動してっから、よろしく!」
「じぇ、ジェフさん!?」
ギルドでもだけど、こんな大勢の前で言うのは毎回恥ずかしいんですけど!!?
あわあわしていると、ジェフさんは自慢気に笑っているだけだった。
「「「「「……………………嘘ぉ」」」」」
最初に助けたお姉さんもだけど、大半の冒険者さん達にはそう言われてしまった。わからなくもないから、僕もつい苦笑いしちゃう。
すると、ジェフさんから軽く小突かれちゃった。
「自信持て、相棒」
「……はい」
僕らそれぞれの武器としての、ではなくコンビとしての相棒と言われると……心が凄くくすぐったい。超有名な冒険者さんの相棒になれただなんて、まだまだ僕には信じられないから。
「……マジかよ!? ソロで有名だったのに!!?」
「けど、あの坊主の腕もたしかだぜ!? あれだけ素早くモンスターを倒しまくってたし!!」
「あ、ありがとう!! さっきは助けてくれて!!」
などなど、僕にもお礼を言う声がだんだんと増えてきた。どう喜んでいいのか、一瞬わからなくなったけど……すぐに口元が緩んでしまう。
「はい! トラディス=クレイヴと言います!! よろしくお願いしますね!!」
だから、僕もジェフさんの相棒だと知って欲しくて名乗り上げをした。
【ええ調子やで、マスター?】
フランツからも、もっと自信を持てと言わんばかりのテレパシーを投げかけられた。
フランツの姿はほとんどの皆さんには、カッコいい魔剣にしか見えないが……本当の姿だと、いくらカッコつけても僕もカッコよく見えないな~、って安心したのは内緒だ。
とりあえず、後処理とギルドへの報告とかは温泉地の職員さん達が代わりにしてくれると言うことで。
僕らは、支配人さんに呼ばれて、報酬などを受け取りに行くことになった。
あらかた倒したところで、下っ端のようなゴブリン達が逃げていった。もちろん、スタンビートって状況が起きちゃうと大変だからってジェフさんが言ったんで、残党まがいも討ち取りましたとも。
「ジェフ=リジェクターだ!!」
「あの坊主もすげぇぞ!? 素早いし、めちゃくちゃ倒してた!!」
「うぉおおおお!? ジェフかよぉおおお!!」
まあ、コンビを組んでまだ二、三日程度だから……『シリウスの風』の名前が広まっているわけじゃない。ふーって息を吐いていると、後ろからたくましい腕が僕の肩に回された。アークさんを背負ったジェフさんが僕の肩をぽんぽんと叩いたのだ。
「こいつは俺のコンビだ。『シリウスの風』って名前で活動してっから、よろしく!」
「じぇ、ジェフさん!?」
ギルドでもだけど、こんな大勢の前で言うのは毎回恥ずかしいんですけど!!?
あわあわしていると、ジェフさんは自慢気に笑っているだけだった。
「「「「「……………………嘘ぉ」」」」」
最初に助けたお姉さんもだけど、大半の冒険者さん達にはそう言われてしまった。わからなくもないから、僕もつい苦笑いしちゃう。
すると、ジェフさんから軽く小突かれちゃった。
「自信持て、相棒」
「……はい」
僕らそれぞれの武器としての、ではなくコンビとしての相棒と言われると……心が凄くくすぐったい。超有名な冒険者さんの相棒になれただなんて、まだまだ僕には信じられないから。
「……マジかよ!? ソロで有名だったのに!!?」
「けど、あの坊主の腕もたしかだぜ!? あれだけ素早くモンスターを倒しまくってたし!!」
「あ、ありがとう!! さっきは助けてくれて!!」
などなど、僕にもお礼を言う声がだんだんと増えてきた。どう喜んでいいのか、一瞬わからなくなったけど……すぐに口元が緩んでしまう。
「はい! トラディス=クレイヴと言います!! よろしくお願いしますね!!」
だから、僕もジェフさんの相棒だと知って欲しくて名乗り上げをした。
【ええ調子やで、マスター?】
フランツからも、もっと自信を持てと言わんばかりのテレパシーを投げかけられた。
フランツの姿はほとんどの皆さんには、カッコいい魔剣にしか見えないが……本当の姿だと、いくらカッコつけても僕もカッコよく見えないな~、って安心したのは内緒だ。
とりあえず、後処理とギルドへの報告とかは温泉地の職員さん達が代わりにしてくれると言うことで。
僕らは、支配人さんに呼ばれて、報酬などを受け取りに行くことになった。
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