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第十三章 堪能しつつも
第3話 報酬は石?
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色々順番があったはずなのに、他の冒険者の皆さんが僕とジェフさんが先に受け取るべきだと『どうぞどうぞ』と言ってくれた。
なので、温泉地の支配人さんだと言うエルフさんの執務室に入ることになり……エクレアさんやマシュさん達よりもう少し歳上っぽい、エルフの男の人が出迎えてくださった。
「お名前は、リクシアの冒険者ギルドのマスターからお聞きしております。『シリウスの風』のおふたりが、此度の襲撃をしりぞけていただけたと」
「こっちは手助けだけだ。先に出てた連中がいなきゃ……被害が門の内側にまで広がっていただろうな?」
「……そうですね、おっしゃる通りです」
いくら有名人でもそれを下手に自慢したり、誇張したりしない。ジェフさんのいいところであるし、僕も見習わなきゃって思う。
とりあえず、報酬はジェフさんからの提案で他の冒険者さん達と同じでいいからとなり……支配人さんはちょっと苦笑いしていたが、ジェフさんの提案が有難かったのかも。
奥に準備していたと思われる、報酬が入った布袋のひとつを僕らの前に持ってきてくださった。
(……これでふたり分??)
ずっしりと結構な量が入っているように見えたけど……なんか、少ないようにも見える気がした。ちらっと、ジェフさんを見ても特に不満があるようには見えなかった。
「どうぞ、ご確認ください」
僕ではなく、ジェフさんに袋を渡し……ジェフさんはすぐに封を開けると口笛を吹いた。
「見ろよ、トラディス」
僕に袋を見やすいように近づけてくれると……中にはお金じゃなくて、ゴロゴロと赤い綺麗な結晶が入っていた。
「……これは?」
「魔鉱石。鉱石の一種ですが、扱いは魔結晶などと似ています。色の属性によって用途は違ってきますが、ここいらですと温泉地なので……質の良い炎の魔鉱石が採掘されるのです」
「トラディスは料理するだろ? しばらく、焚き火しなくても困らねーぜ?」
「おお!」
「……料理に、ですか」
支配人さんからは苦笑いされちゃったけど……。僕はフランツに教わりながら料理はするし、生活魔法で火はつけられるけど……この魔鉱石だと微調整が簡単に出来るんだって。
【微調整楽やったら、煮込みとか……焼き豚とか出来るなあ??】
フランツもやる気満々だった。ヤキブタと言うのは……よくわからないけど、フランツが美味しいと言うのは『超美味しい』に繋がるから絶対作ってみたい!!
「報酬には充分だ。数日はここでゆっくりしてっから、また何かあったら呼んでくれ」
「お心遣い感謝致します」
ただ、お金も少し渡されたので……それはマシュさん達のお土産におまんじゅうを買おうとお土産屋さんに行くことにした。
なので、温泉地の支配人さんだと言うエルフさんの執務室に入ることになり……エクレアさんやマシュさん達よりもう少し歳上っぽい、エルフの男の人が出迎えてくださった。
「お名前は、リクシアの冒険者ギルドのマスターからお聞きしております。『シリウスの風』のおふたりが、此度の襲撃をしりぞけていただけたと」
「こっちは手助けだけだ。先に出てた連中がいなきゃ……被害が門の内側にまで広がっていただろうな?」
「……そうですね、おっしゃる通りです」
いくら有名人でもそれを下手に自慢したり、誇張したりしない。ジェフさんのいいところであるし、僕も見習わなきゃって思う。
とりあえず、報酬はジェフさんからの提案で他の冒険者さん達と同じでいいからとなり……支配人さんはちょっと苦笑いしていたが、ジェフさんの提案が有難かったのかも。
奥に準備していたと思われる、報酬が入った布袋のひとつを僕らの前に持ってきてくださった。
(……これでふたり分??)
ずっしりと結構な量が入っているように見えたけど……なんか、少ないようにも見える気がした。ちらっと、ジェフさんを見ても特に不満があるようには見えなかった。
「どうぞ、ご確認ください」
僕ではなく、ジェフさんに袋を渡し……ジェフさんはすぐに封を開けると口笛を吹いた。
「見ろよ、トラディス」
僕に袋を見やすいように近づけてくれると……中にはお金じゃなくて、ゴロゴロと赤い綺麗な結晶が入っていた。
「……これは?」
「魔鉱石。鉱石の一種ですが、扱いは魔結晶などと似ています。色の属性によって用途は違ってきますが、ここいらですと温泉地なので……質の良い炎の魔鉱石が採掘されるのです」
「トラディスは料理するだろ? しばらく、焚き火しなくても困らねーぜ?」
「おお!」
「……料理に、ですか」
支配人さんからは苦笑いされちゃったけど……。僕はフランツに教わりながら料理はするし、生活魔法で火はつけられるけど……この魔鉱石だと微調整が簡単に出来るんだって。
【微調整楽やったら、煮込みとか……焼き豚とか出来るなあ??】
フランツもやる気満々だった。ヤキブタと言うのは……よくわからないけど、フランツが美味しいと言うのは『超美味しい』に繋がるから絶対作ってみたい!!
「報酬には充分だ。数日はここでゆっくりしてっから、また何かあったら呼んでくれ」
「お心遣い感謝致します」
ただ、お金も少し渡されたので……それはマシュさん達のお土産におまんじゅうを買おうとお土産屋さんに行くことにした。
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